アカデミー賞誤読騒動に於ける歴史哲学的省察とポスト真実

バチカン市国

昨日の米アカデミー賞当選者発表会で、最も注目される部門の作品賞で、間違えてアナウンスしてしまうハプニングがありました。

これも今流行りの「ポスト真実」「オルタナトゥルース」なんでしょうかね?(笑)

プレゼンターは、ウォーレン・ベイティとフェイ・ダナウェイ。おお、何と、懐かしの「俺たちに明日はない」の名コンビじゃありませんか!

お二人ともさすがにお年を召されました。数々の女性スキャンダルで浮名を流したベイティもすっかり好々爺になり、面影すらありません。

「俺たちに明日はない」は1967年製作ですから、何と、もう半世紀も昔の映画だったんですね。無理もないか。

バチカン市国

で、プレゼンターのフェイ・ダナウェイが、本来なら作品賞は「ムーンライト」のはずが、13部門の獲得を狙っていた「ラ・ラ・ランド」とデカイ声で発表してしまい、関係者も壇上に上がってスピーチしている途中にスタッフが割り込んで「間違えーた。これ、冗談ちゃうねん」と言って、スピーチを止めさせておりました。

私はこの場面をテレビではなく、ワシントンポストが配信している動画で見ました。

89年のアカデミー賞の歴史で初めてらしいですね。

伊太利亜ローマ

何で、フェイ・ダナウェイは間違えちゃったんでしょうかね?

確かに、ウォーレン・ベイテイが、作品賞名が書かれた封筒を開けて、隣りのダナウェイに渡して、彼女はその中身を見たような、見てないような…。

で、結局、見てなかったんでしょうね。

もう、前評判通り「ラ・ラ・ランド」が獲得すると固定観念に凝り固まっていた可能性もあります。

しかし、逆に言えば、あの当選発表会には全く演出はなく、プレゼンターでさえ、事前に知らされていなかったという証明にもなりますね。

これは素晴らしいオルタナトゥルースです!(笑)

糠喜びした「ラ・ラ・ランド」さんには気の毒ですが、こういうハプニングは大歓迎です。

※例によって電車内で記憶で書いてますので、ポスト真実の間違いは訂正致します(笑)。

【追記】プレゼンターには、間違って「ラ・ラ・ランド」の主演女優賞のエマ・ストーンが書かれた封筒を渡されたらしいです。

ということは、フェイ・ダナウェイが誤読したわけではなく、エマ・ストーンが主演した作品の名前を先走って、読んでしまったということになります。

でも、このブログを書き換えると論理的破綻してしまいますので、このままにしておきます。

それにしても、スタッフが手渡すのを間違えますかねえ?
封筒に「作品賞」と表書きしてないんでしょうか?

謎の謎です。