加計ありきの獣医学部新設

ハバロフスク Copyright par Duc de MatsuokaSousumu

産経新聞を読んでいますと、いつも「朝日新聞がどうした」「朝日新聞がこうした」という文言ばかり登場して、まるで朝日新聞がなければ産経の存在価値がないみたいです。

下衆な言い方をすれば、朝日新聞をネタにして飯を喰っている感じです。

動物の名前のような有名なスター記者も恥ずかしくないんでしょか?「モノを言う」新聞なら、他紙の見解などあまり引用せず、我が道を歩んだらどうでしょうか。

産経の読者なら、朝日なんか読みたくないでしょ。
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いわゆる右翼系と呼ばれる雑誌も同じです。「朝日新聞に鉄槌を下す」といった論調に終始してます。

これじゃ、まるで世の中は朝日新聞を中心に回っているみたいじゃないですか。朝日は、世間の人が思っているほど反体制派新聞でも何でもないですし、内閣府や財務省官僚のイタコになって庶民を欺く論説委員さんも沢山いるのですからね。

週刊文春もかつては同じような調子でした。朝日を飯のタネにしてました。しかし、ここ数年は様変わりして、何処の新聞社もできないようなスクープを連発しています。

もう朝日新聞はライバルでも何でもないつまらない弱小媒体に成り下がっていますから、気にすることはなくなったのでしょう。

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本日発売の週刊文春のスクープ記事「加計学園 安倍氏選挙応援で公選法違反の疑い」は、もしこれが事実だとしたら、とんでもない話です。

【以下引用】
週刊文春が入手した、2009年7月28日付の組合の「要求書」には次のように記述されている。

〈岡山理科大学、倉敷芸術科学大学および千葉科学大学に所属する事務職員が2009年8月末投票予定の衆院議員選挙において、実質強制的に特定政党の選挙運動に動員されていると聞き及んでいる。職場の上下関係において上位にある者が行えば、強要の意図がなくとも下位の者は非常に断りにくい状況に追い込まれることは火を見るより明らかであり、これは思想信条の自由に対する重大な侵害である〉

これではまるで便宜供与ですね。

安倍首相は国会で「李下に冠を正さず」と身の潔白を主張しておりましたが、これでは選挙応援の見返りに獣医学部新設を「岩盤を崩して」認めたようなもんです。

今日3日は、安倍首相は内閣改造を断行して目先を変えて逃げようとしているようにも見えます。

とはいえ、もう「終わった人」の動向には誰も興味を持たないかもしれませんね。