ペイフォワードの精神

あらあら、「ウマズイいめんくい村」の赤羽彦作村長さんから「盗作の疑いあり」と抗議のコメントが入ってきましたね(笑)。

いやいや、あたしは「うまいめんこい村」の白羽村長ですから、全く似ても似つきません(笑)。どーか、どーか、ひとつ、ながーい目で見てやってください。

さいたま市岩槻区諏訪神社

さて、通訳案内士の国家試験を受験をした人で、恐らく「300選」を知らない人はいないかもしれません。

通訳案内士受験のための専門予備校「ハロー通訳アカデミー」(観光庁が事実上、無資格者でも業務ができるよう法律を改悪したため、資格が紙切れとなり、そのトバッチリを受けて廃校してしまったようです)が発行している「日本的事象英文説明300選」というのが正式タイトルで、文字通り、300件の日本の文化や宗教、政治・経済などを外国人に説明するために簡単に英語で列記されたものです。

例えば、●おでん=Oden is a dish in which a variety of ingredients such as tofu, eggs, white radish, fried fish paste, and potatoes are boiled together in a large pot of seasoned fish broth. Hot mustard is served as a condiment.
(おでんは、豆腐、卵、大根、さつま揚げ、じゃがいもなどの様々な材料を、味をつけた魚のだしが入った大鍋で一緒に煮込んだ料理である。からしが薬味として出される。)

といった感じです。

私もかつて、アカデミーの通信教育を受け、「300選」にはお世話になりました。でも、3年前に引越し、入院という人生最大の落ち込みを体験した際に紛失してしまったので、今回改めて購入を申し込んだのです。

そしたら、驚き、桃の木!この本以外に「粗品」が、斯界では有名なあの植山学院長が送ってくださったのです。

これは、恐悦至極どころか、恐縮、恐縮です。

本来ですと、植山学院長に直接恩返ししなければならないのですが、ふと「ペイフォワード」という言葉が思い浮かびました。2000年に「ペイ・フォワード」(ケヴィン・スペイシー主演)というタイトルの映画が公開された時に、私も初めてこの言葉の意味を知りましたが、あえて翻訳すれば「恩送り」ということになります。

日本語では「小さな親切運動」に近いかもしれませんが、そこまで大袈裟ではなく、もっと他に、何か、日本人らしい言葉があるんじゃないかなあ、と朝から考えていたら、先ほど、「おすそ分け」という素晴らしい言葉が見つかりました。

日本人は昔から、奥さん方のレベルでお隣同士で醤油や砂糖の貸し借りをしたり、お歳暮をもらったら、「おすそ分け」したりしたではありませんか。

そっかあ。

最近は近所付き合いもなくなり、西日本のどっかの市長のように、私腹を肥やすようなつまらない輩が増えている感じです。しかし、人様から恩義を受けて、自分のところで止めてしまっては、私腹を肥やすことになります。それではいけない。いくらお金を貯めても死んで墓場に持っていけないでしょう?

景気循環にもよくありません。確かに誰にも老後の不安はありますが、ほどほどの生活ができればいいでしょう。

私もこの御恩のおすそ分けとして、今、年老いたお袋さんの介護で大変な古い友人に何か美味しいものでも送ってあげようかなと思いました。

ペイフォワードの精神です。