事務所問題でゴタゴタしている巨匠北野武監督は、しのぎを削るために、盛んにテレビに出ております。
先日は、ジャーナリストの巨匠と対談している番組の中で、来年の新元号について、北野監督は「加計がいいんじゃないか。来年は加計元年!」と宣言してました。
勿論、冗談なんでしょうけど、世間がすつかり加計問題を忘れていた昨日、朝日新聞と東京新聞(10日付首都圏最終版)が、「本件は、首相案件」などという愛知県職員のメモをスッパ抜きました。
これを受けて、昨日の夕方、愛媛県の中村知事が緊急記者会見して、その文書が県職員が書いたものだと認めました。「自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件」などと書かれていたことも暴露しました。
凄い話ですね。
これは、文書では柳瀬唯夫首相秘書官(当時)の発言とされてましたが、当然、想定されたように、柳瀬氏は即座に、発言どころか、愛知県職員らとの面会そのものまで改めて否定しました。
超エリート官僚の柳瀬氏は現在、経済産業省のトップの事務次官を「あと一歩」と目前に迫った経産省審議官なんだそうで、そりゃあ、石に噛り付いてでも、否定するわな。
もう一人、加計学園の舞台になった愛媛県今治市長も、困惑顔だとか。獣医学部は、もうこの4月に開校しちゃいましたからね。今さら、森友学園のようにぶっ壊すわけにはいかないでしょう。
これらは国民の血税が絡んだ話なので、野党や市民運動家らだけでなく、与党までも「如何なものか」と騒いでるのに、天下のNHKはほとんど、申し訳程度にしか取り上げないんですよね。
加計問題のニュースをすっ飛ばしてでも、同じ今治市の刑務所を脱獄した受刑者の逃亡譚を微に入り細に入り、長々と、延々とテレビでもラジオでも放送しているのです。
受刑者が逃亡している島には800戸の空き家があるという話は、加計学園問題より重要なんでしょうかね?
NHKは、国民から受信料を徴収して「皆さまのNHK」を謳い文句にしながら、実体は、国から免許を借りる電波事業者なので、時の政権に取り入った報道をする使命があるのでしょう。
それにしても、かなり露骨です。