細川護熙元首相まで藤原氏の末裔だった

倉本一宏著「藤原氏」(中公新書)をやっと読了できましたので、書評ではなく、備忘録として書いてみたいと思います。

登場人物を一人一人、家系図で追いながら、いちいち人物相関図を確かめていたので、通読するのに2週間以上掛かりました。 前回書いた時は「大学院の修士課程レベル」と書きましたが、訂正します。「大学院の博士号課程レベル」でした。ここに登場する天皇、藤原氏、皇后、中宮、家系図、分家図を全て諳んじて言うことができれば、博士号取得は間違いないことでしょう。

それでは行きます。

・藤原鎌足を継いで中心に立った二男の史(ふひと)は、鎌足が亡くなった時、まだ14歳だった。幼少期は、百済系渡来人田辺氏の許で、養育された。権力取得した後は、史を「等しく比べる者がいない最高名」として不比等と改名した。

・藤原氏の礎を作った不比等の四兄弟が、その後の藤原氏の繁栄の祖を作る。(1)南家の武智麻呂(2)北家の房前(3)式家の宇合(4)京家の麻呂ーの4人だ。あいにく、この4人とも同じ疫病で亡くなった。何の疫病だったのか、この本には書かれていなかったが、洋泉社ムックの「藤原氏」には、天然痘と書いてあった。

・「御堂関白記」を残した藤原道長は、関白には就ていなかった。内覧と太政官一上(だいじょうかんいちのかみ)と左大臣のみ。天皇の外戚を利用して、摂関政治の頂点に立った。

・道長のピークはちょうど今から1000年前の寛仁2年(1018年)10月、三女威子を後一条天皇の中宮に立て、二次会の宴席で、「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる事も 無しと思へば」という有名な句を詠んだ。道長の21年間に及ぶ絶対的な権力政権により、政治が安定し、女房文学の繁栄がもたらされた。(道長の末子長家の子孫が和歌を司る冷泉家)

・道長は1028年に62歳で死去。道長を継いだ頼通は、4人の妃を後宮に入れたが、皇子を儲けることが出来ず、外戚の地位を得られなかった。これが摂関政治の衰退に繋がり、院政の道を開く。道長の死後は、頼通より4歳年長の姉彰子(一条天皇の皇后で、後一条天皇と後朱雀天皇の母。紫式部、和泉式部らが仕えた)が権力を握ったが、頼通は51年間もの超長期政権を築いた。

・北家冬嗣の兄である参議真夏を祖とする日野家からは、親鸞や、室町八代将軍義政の室となった日野富子らがいる。

・北家魚名の五代目に当たる秀郷は、承平・天慶の乱を鎮圧したとして有名だが、その後、「武将の祖」と仰ぎみられ、奥州藤原氏、足利氏、北面の武士佐藤義清(西行)らを輩出する。戦国武将の大友氏、立花氏なども秀郷の子孫を自称するも確かな証拠はないらしい。

・現代の細川護熙元首相は、熊本藩主の子孫としてよく知られているが、母親温子(よしこ)は、近衛文麿の娘で、実は藤原氏の末裔でもあった!

パソコン繋がりました お騒がせしました

最近、どういうわけか、お蔭様で、《渓流斎日乗》の読者の皆様がそこはかとなく増えているような気がします。1日平均100アクセスぐらいだったのが、最近では200アクセスぐらいになっています。

これもまた、わざわざアクセスして頂いている皆様のお蔭です。どうも有難う御座います。

ということで、あまり書きっぱなしでは、皆様の気をやきもきさせてしまうのではないかと拝察し、なるべく以前書いた記事のフォローをさせて頂こうかと存じます。

昨日書いた新しく導入した(大袈裟な=笑)パソコン(米デル製 5万9651円)は昨晩、悪戦苦闘した結果、やっと繋がりました。

原因はやはり、NTTコミュニケーションズのWi-Fiが原因で、昨日は、「1日使い放題」540円分を払って、自宅でWi-Fiを利用したのですが、驚くほど回線速度が遅く、30分も1時間も待っても反応しないのです。昔、インターネットを繋ぐ時は、ダイヤルアップ接続で、静止画像をダウンロードするだけで、随分時間が掛かった時代がありました。あれと一緒です。

結局、回線の込み具合が緩和された夜中の10時過ぎになって、やっと繋がるようになったわけです。いやああ、本当に疲れました。夜中にパソコンを操作したので、昨晩は目が冴えて眠れませんでしたね。

皆様にも私のイライラが伝染していたら、申し訳ないと思い、早速弁明させて頂きました。

今は、ネットが無料で使える駅前の某喫茶店に行って、このブログを書いています。

パソコンに内蔵されているオフィスのワードやエクセルなどを使えるようにしようと思い、操作したら、マイクロソフトのアカウントを要求され、これまた、随分前に登録したので、パスワードを忘れ、悪戦苦闘しました。やっと思い出して、これも、うまくいきました。

今はこうして、新しいパソコンに向かっているわけですが、快適ですね(笑)。テクノロジーの進歩は、日進月歩ですから、7年前に買ったパソコン(NEC ラヴィ 12万0430円)と比べると価格が半分になったのに、起動時間が早いし、機能も2倍どころか20倍ぐらい進歩した感じです。

ネットで買ったパソコンには、マニュアルが付いてなくて、起動の仕方は分かってもも、シャットダウンの仕方が分からない(笑)。急いで「Windows10」のマニュアルも買ってきましたよ。

とにかくお騒がせ致しました。