文楽~うさみ亭マツバヤ

銀座 和らん ランチ豪華天丼

もう何年も前に、大阪府知事か、大阪市長か忘れてしまいましたが、「どうせ、大阪人は、つまらない文楽など見やせんから、いらんやろ」と、大幅に助成金をカットする政策を打ち出して大騒動になったことがありました。

あれからどうなったのでしょうか?

名古屋にお住まいの海老普羅江先生は「大阪は民度が高いから、高尚な文楽なんか見やしない。簡単にチケットが手に入るので、こればかりは本当に助かってます。汽車賃かけて行く甲斐がありますよ」と仰り、昨日は、難波の国立文楽劇場まで、あづさ2号でお出掛けになったそうです。

出し物は、「菅原伝授手習鑑」桜丸切腹の段などを始め、豊竹英太夫改め六代豊竹呂太夫襲名披露 口上もあったそうです。

どちらかと言うと、呂太夫襲名を見たかったようです。

料金は、二等席で2400円。歌舞伎座の二等席は1万4000円ですから箆棒に安いですね。

それでも、劇場は空いているというのですから、やはり、現代人は進化しましたね。

えっ?皮肉に聞こえましたか?

大阪難波と言えば、法善寺横丁です。海老普羅江先生も、芝居がはねて、織田作之助の行きつけだった「正弁丹吾亭」の暖簾でも潜るのかと思ったら、何と、お隣の船場にまで足を伸ばして、入ったお店が「うさみ亭マツハ?ヤ」。

「知りませんね」と、私が正直に応えると、「駄目ですねえ、渓流斎さん。だから、駄目なんですよ、ああたは。うさみ亭は、きつねうどんの発祥地ですよ」と仰るではありませんか。

「えー!?」

これでも、渓流斎。ちょうど30年前に、3年間ほど大阪で暮らし、名のあるお店は制覇したつもりでした。

うさみ亭は、明治26年(1893年)開業。厨房の暖簾には初代の宇佐美要太郎の「要」と、二代目宇佐美辰一郎の「辰」の字が描かれております。

現在は三代目宇佐美芳宏氏。海老普羅江先生も、ヨロヨロと二階から降りて来たこの三代目と遭遇します。

三代目は「おい、誰か、日経の夕刊を買って来い」と手代に命じているのでした。

ちょうど昨日の日本経済新聞夕刊(関西版)に、この店が紹介されていたのでした。

ご興味のある方はご参照のほどを。

チケットショップ巡りのおすすめ

ということだそうで…

空前の稀勢の里ブームだそうで、五月場所の前売り券が、ネットでも1時間半で完売。国技館の窓口に早朝8時から並んだ人も売れ切れで切符を購入できなかったそうですね。

話はそれで終わっていたかと思ったら、な、な、何と!翌日には、その前売り券がチケットショップに並び、しかも、売値は5割とか10割増しの暴利価格が付けられているそうです。

これは、あくまでも想像ですが、新手の商売で、転売目的のためだけに、集団で徒党を組んでネットで買い占めている業者がいるんじゃないでしょうか?

安倍さん、これ、共謀罪にならないんすか?
桃か梅か?

そういう私も、チケットショップにはお世話になっております(苦笑)。庶民の苦肉の策ですねえ。

昨日は、久しぶりに生の歌舞伎を観に行ったことを書きましたが、恐らく、多くの読者の皆さんは、渓流斎如きが、そんな高い席を買えるわけがない。生意気だ!と声に出さずとも、心の中で思っていたことでしょう(笑)。

正解!

実は、歌舞伎座二等席1万4000円は、某チケットショップで、何と半額の7000円(と不本意なる手数料250円)で購入したのでした。

この価格なら、渓流斎如きでも行けるわけでした(笑)。

ついでながら、6500円もする「東京 吉兆」のランチを食べられるわけがなく、一個120円のコンビニおにぎりと、300円のワンカップ大吟醸で済ませました。嗚呼、ホントのことを言ってスッキリした(笑)。

で、チケットショップには、他にも様々なチケットがありました。ポール・マッカートニーやノラ・ジョーンズなどもありましたが、いずれも実売価格の2倍とか3倍も暴利を貪っているんですからね。

怒りさえ覚えましたが、需要があるからでしょう。

チケット価格は、面白いもんで、公演が近くなって、それでも売れないと、価格がグッと安くなります。

私は観る気はしませんが、プロ野球のナイターで当日も売れ残っていたら、半額以下だったりします。売る方も紙屑になるよりマシですからね。

売る側もある程度リスクを背負っているわけです。

庶民としては、できれば、毎週と言わず、毎日覗いてみると価格変動が分かり、面白いですよ。

そういえば、東京は新橋駅前ビルには10店舗ぐらいチケットショップが集中しておりますが、いつぞやか、あの調布先生とバッタリ会ったことがありました。流石です(笑)。

表札泥棒

銀座

その話を聞いたとき、不謹慎とは知りながら、思わず大声でお腹を抱えて笑ってしまいました。

京都にお住まいの京洛先生の表札が盗まれたというのです。

私も何回か、いや、何回も京都の御自宅にお邪魔させて頂き、いつもその不釣り合いな立派過ぎる表札(恐らく、白檀の高級材が使われ、末端価格10万円か?)を崇めたことがありますが、まさか盗難に遭うなんて思いも寄りもませんでした。

第一、盗んだところで、どうするんでしょう?人様の名前ですから、使いものにならないのでは?

「それが、転売するらしいんですよ」と京洛先生。

しかし、同姓同名ならともかく、京洛先生の本名は、戦国武将のようなお名前で、まず、現代人にはいません。せめて、江戸幕末の頃までは多かったかもしれませんが、恐らく、明治に入り、絶滅危惧種となりました。

本当です。

だから、まず、現代人で同姓同名はあり得ないと思いますので、再利用は不可能です。

ヤフーオークションに掛けても、買う人がいるかどうか。

それとも、あまりにも立派なお名前で、異様に黒光りして屹立する表札には、神々しささえ感じられ、マニアの盗人が神棚に飾るのでしょうか?

「そうです。表札を貰った人は出世すると言いますからね。皆さん御存知の一部上場の大企業に勤務されているXさん。あの方から所望されて、昔、小生の表札を差し上げたことがあるんですよ」

嗚呼、そう言えば、Xさん。今や、グループ社員20万人を抱える大企業のトップ目前です。

それに比べ、渓流斎は、出世とはまるで縁がなく、「終わった人」(内館牧子)と相成りましたが、京洛先生から表札を頂いたことがありませんでしたからね。

なあるほど。

稀勢の里逆転優勝から見る角界の歴史社会哲学的驚天動地流考察論考

中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 昨日の大相撲大阪場所の千秋楽。19年ぶりの日本人横綱稀勢の里(30)が怪我を押して、照ノ富士を優勝決定戦で下して逆転優勝し、日本中を感動の渦に巻き込みました。

 会場では、どよめきと歓声で地鳴りが起きたとか。

 凄いですね。スポーツは、筋書のないドラマですから、誰もこんな展開が待ち受けているとは想像できなかったことでしょう。ご案内の通り、稀勢の里は十三日目に横綱日馬富士戦で左肩を負傷して救急車で搬送され、一時は休場までささやかれたというのに、稀勢の里は「自分の力以上のものが出た」と言いますからね。

 久しぶりの名勝負を見せてもらいました。

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 しかし、捻くれ者の渓流斎ですから、素直にこのまま万歳と喜んでいいものやら、と魔がさしてきてしまいました(苦笑)。

 まず、あれほど騒がれた八百長問題は一体どこに消えてしまったのでしょうか?

 今場所は、あまりにも出来過ぎたドラマなので、それさえ疑われる余地がないことを不思議に感じてしまいます。

 それに、あの八百長問題では急先鋒だった「週刊ポスト」でさえ、鳴りを潜めてしまっています。

 やはり、すべて真剣勝負、ガチンコ勝負だった、ということで一件落着しても問題ないということなのでしょうね。

 何しろ、休場が危ぶまれる大怪我をするぐらいですからね。

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 相撲は日本古来の伝統格技で、神にささげる神事とまで言われています。

 しかし、興行ですから、それにまつわる興行師、地元名士と呼ばれる裏社会の人たちが業界を支えているという事実を見落としがちです。

 関取のパトロンのことをタニマチと言いますが、大阪の地名の谷町から来たという説が有力だということはよく知られています。

 2017年2月18日の渓流斎ブログ「角岡伸彦著『ピストルと荊冠』は深く考えさせられました」でご紹介した部落解放同盟大阪府連合飛鳥支部長であり、広域暴力団山口組系柳川組傘下の金田組組員でもあった小西邦彦氏があの昭和の大横綱と言われた千代の富士のタニマチで、会合に出る約束を破った千代の富士を殴りつけたというエピソードが、同書の中に出てきます。

 山口組三代目の田岡組長と出羽の海一門、二所の関部屋一門のタニマチであったことも知られています。

 最近では、政治家への献金が発覚して不遇で亡くなった実業家や女占い師さんがタニマチとして有名だったらしいですね。

 タニマチになれなくても、懸賞金を出す富裕層も多くおります。あれは、相撲担当記者さんから聞いた話では、1本5万円で、力士本人には3万円の金額が懐に入るそうです。

 まあ、それがどうしたということで、こんな細かいことをゴチャゴチャ考えなくて、何も知らないで、ただただ、ハラハラドキドキしながら楽しんでいればいいかもしれませんね。
 
 日本的な、あまりにも日本的な世界で、世界中見渡しても他に何処にもない世界ですから、個人的には、この伝統は未来永劫続いてほしいと思っています。

 

海城高校の同窓会

中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

昨晩は、母校の東京・新大久保の海城高校の同窓会に久しぶりに参加し、二日連続の痛飲で、どうやって帰宅できたのか覚えておらず、またもや二日酔い。遊びまくってます。

場所は、新宿御苑にほど近い「北海亭」という居酒屋で、アジフライと貝スキが名物らしく、驚くほど美味のメニューでした。どうやら、早稲田大学のボート部・OB連中のたまり場らしく、奴らはこんなうまいもんを食べているから、体力勝負の闘いを乗り切れるのだと納得しました(笑)。

担任だった目良誠二郎先生の御来駕で、色々と話が盛り上がりました。先生は73歳でまだ若々しく、他人が見れば、どっちが先生で、どっちが生徒か分からないほど逆転してしまいました。

何しろ、卒業して42年も経つんですからね。

昨日は、本当に卒業して以来一度も会ったことがなかった友人とも会いました。42年ぶりだというのに、心は高校時代にスイッチが入ってしまっていますから、そこら辺の悪ガキと全く変わらず、「おい」「おまえ」「馬鹿野郎」と言いたい放題でした。

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個人情報ですから、どしどし、渓流斎ブログに載せよという声はありませんでしたが、ほんの少し御紹介しますと―。

今回幹事役を務めてくれた某有名女子高の教頭先生になった金澤大君。

中谷元防衛相と防衛大時代同期ながら途中でやめて、国立大歯学部に入り直して博士号まで取得して、北海道旭川で巨大な歯科医院を経営している林俊輔君。東京の下町で薬局店を開業している平田高司君。青森弘前の病院で理学療法の技師長になったタコこと小島俊夫君。文化系だったのに理系に転向したこの3人は凄いと思います。

ズバリ当たる本も数冊出している経済評論家の岡本昌巳君。彼は高校時代から長編小説を書き作家を目指しておりました。

鉄道系に入った磯淳二君と北川勉君。あ、彼らには、牧久氏の「昭和解体 国鉄分割・民営化30年目の真実」(講談社)を読むように勧めるのを忘れてしまいました。

プロのミュージシャンになった佐藤史朗君。アコーディオン奏者としてのコンサート活動のほか、舞台音楽も作曲しているとか。

銀座(安藤組が横井英樹を襲撃したビルの近く)で宝飾店を経営している田中英夫君。病気が完治してよかった。

商社マンとして活躍している斎藤正明君と菅谷元一君。斎藤君は社長さん、菅谷君は室長さん。

色々あって造園設計の社長さんになっていた一番騒がしかった惣田俊司君。彼とは42年ぶりに会ったというのにいきなり「おまえ馬鹿野郎」ですからね(笑)。次回の幹事に決定しました。

以上、私と先生を含め全部で14人が参加しました。クラスは50人でしたから、多いのか少ないのか、まあ、こんなもんでしょう。

 中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

皆、お爺さんになって、偉い社長さんになっても、「おい」「おまえ」「馬鹿野郎」の3語で話が通じ、しかも、40年以上のブランクがあるのに、それさえ感じさせないというところも凄いところです。

高校の同窓会のために、わざわざ北海道や青森から東京にまで出てくるんですから、ブログに書き甲斐があるというものです(笑)。

まあ、本当は、皆さん、山あり谷ありの人生で、色々問題を抱えたり、新聞に出るような問題を起こしたりした人もおりましたが、いずれも、どこにでもあるような社会の縮図で、とにかく健康で穏やかに過ごせることが一番です。2次会でカラオケ店に寄って、来年の再会を約して別れました。

次の幹事は惣田だけど、大丈夫かなあ?(笑)

河上園十郎丈の舞台復帰

伊太利亜サンジミニャーノ

昨晩は、大雨氷雨が降る中、都内の会員制サロンで開催された「河上園十郎丈全快、もとい半快祝賀会」に参加してきました。

大雨のせいか参集したのは意外と少なく、焼津の半次、権之坂の与兵衛、清水谷の菊之丞、赤坂不動尊…といった面々。いつものことながら、8人ほどが三々五々、バラバラに来るものですから、舞台から奈落に転倒する事故を起こした河上園十郎丈は、その度に同じ経過説明をしなければならず、「もう、ええ加減にせい!」と最後は匙を投げておりました。

伊太利亜ローマ

それはそれは、見事な箝口令でした。その場にいた面々の殆どが、園十郎丈の転落事故を知らず、「えっ?本当?知らなかった」「でも、酒なんか呑んでええのかえ?」「天罰が当たったの?」「なるほど、厄年だったとは…」などと皆さん言いたい放題でした。

それにしても、今も頭部に残る痛々しい傷跡。安藤昇さん並みに執刀して内出血を取り除いて30針も縫ったそうで、しかも、手をついた右手首も骨折して、チタン合金が中に埋め込まれたそうです。

これで園十郎丈も見事に筋金入りの男となりました。

事故が起きたのは、昨年12月15日。何が原因で、何処の病院に運びこまれたのか、園十郎丈は、口が裂けても真相を語ろうとしませんでした。

伊太利亜ローマ

そのおかげで、憶測が憶測を呼び、「女難説」「多額の借金説」「座頭社中人事権力闘争説」「単なるぼんやり説」などが浮上しては消えましたが、やはり、最後まで真相は不明でした。

しかし、舞台にも復帰して、今では笑い話で済むことになったので、まあ、万事めでたしで良かったのではないでしょうか。

ついでながら、園十郎丈は「渓流斎の野郎だけには絶対に喋らない」と、年甲斐もなく最後まで突っ張っておりましたが、まあ、何も書きませんから、ご安心下さい。

これだけでは、何が起きて、何があったのか、小生を含めて誰もさっぱり分かりませんからね。

兎に角、人気者の河上園十郎丈のことを皆んな心配してた、ということですよ。

半快おめでとう。

【訃報】片岡さん、逝く

旧おつな寿司セミナーのメンバーだった翻訳家で画家の片岡みい子さんが、2月7日午前9時35分、長い闘病生活の末、都内の病院でお亡くなりになりました。新潟県出身。葬儀は身内で同県内で行われ、3月に東京でお別れの会が開催される予定です。

まだまだお若いので、やり残したこともあったことでしょう。本当に残念です。

私は、大学の後輩として目を掛けて頂き、親切にして頂いたものです。消えてしまった旧渓流斎日乗にも彼女はよく登場しておりました。「先輩!」と声を掛けると、「先輩なんて、呼ばないで」といつも怒られておりました。それでいて、調べ物などよく頼まれごとを仰せつかりました。

小さな事に拘らず、いつも前向きで、色んな事に挑戦されるバイタリティーのある方でした。「ブランソン 20世紀最後の風雲児」「ラルフ・ローレン物語」など翻訳家として活躍され、今は休刊した月刊誌「イングリッシュ・ジャーナル」に毎月、巻頭エッセイを連載されておりました。

ロシア学者だったご主人(故人)との思い出を綴った「大変よく生きました」(論創社)は、微に入り細に入り、当時の正直過ぎる程の心境を初めて公開され、大変勇気のある人だなあと思ったものです。

何かの集まりがあると、いつものようにお顔を合わせていたので、もうお会いできないと思うと本当に哀しいです。青山のワインバー「蔵」が初対面ではなかったかと思いますが、もう四半世紀以上昔なのであまりよく覚えていません。

昨春、東京・銀座の渋谷画廊での同人展覧会でお会いしたのが、元気な片岡さんとお会いした最後となってしまいました。

このブログは、あまり個人のプライバシーに立ち入ったことを書かないようにしておりましたが、片岡さんは、ネットのウィキペディアにも掲載されている「公人」ですし、恐らく多くの友人、知人の方がいらしゃったと思いますので、敢えて掲載させて頂きました。

先月、御茶ノ水の病院にKさんのお見舞いに行ったことを書きましたが、そのKさんとは、片岡さんのことでした。

御冥福を御祈り申し上げます。

金融業界に騙されるな!

 長春 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

山崎元著「お金に強くなる!」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、金融に関する名言、格言がずらりと並び、なーんだ、もっと早く学んでおけばよかった、と多くの人を後悔させてくれます(笑)。

こういう話は、せめて、高校の授業にでも取り入れてほしいものです。庶民がこれ以上騙されないためにも社会人として、誰でも金融リテラシーが必要とされるからです。

またまた、換骨奪胎して、山崎氏の名言・格言を引用させて頂きましょう。

●銀行はお金を相談する相手としては不適切。銀行は客から手数料を稼ぐという点で、証券会社や保険会社と全く同じ。銀行は、単に自社の利益のために動く営利企業なのだ。

嗚呼、そうだったのかあ…。特に、取引先の銀行なんかは、自分の手の内(預金)を知られているのに、胴元を相手に勝負するようなもので、最初から負けに決まっていたわけですね。

私は、東京三菱銀行から不愉快な扱いを受けたので、この銀行嫌いです。(あくまでも個人の感想です)口座は既に解約し、今後も関わりません。

●銀行員や証券マンはあくまでもセールスマンで、自分や会社を儲けさせたい人です。相談相手を儲けさせてくれる人ではありません。だから、金融機関の「お金の無料相談会」などに近づくべきではない。人件費などの経費が掛かっている無料相談会は、「相談」と銘打った「セールス会」というのが実体なのです。

なるほどねえ。道理で、くじ運の悪いこの私が、何で抽選の「無料相談会」に当選するのか不思議でした。やっと、からくりが分かりました。

 長春 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

●あまり知られていないが、健康保険には高額療養医療費制度がある。自己負担の限度額が決められており、限度を超えた分は、健康保険が負担してくれるシステムになっているのだ。だから、基本的に医療費についての心配は無用。がん保険に加入するのも損だ。

ええ!そうだったんだあ。心配して損したなあ。。。

●生命保険は原則的に加入するべきではない。支払う保険料は、実体として「純保険料」と「付加保険料」の二つに分かれており、純保険料は、保証や貯蓄に回る分。付加保険料は、人件費などの手数料のことで、当然、顧客の保証に回らない。しかも、この付加保険料がどれくらいなのか一切開示されておらず、保険料全体の2割から5割とも言われている。

えっ!それは酷い話ですね。5割だと収めた保険料の半分しか保証に回らないということですか!これを白昼堂々の詐欺商法と言わずして何と言う?!

●金融業界が煽っている「老後不安」に騙されるな。「老後不安」を駆り立てて、有利とはいえない金融商品を購入させようと、金融業界がビジネスとして利用しているだけなのだ。

なあるほど、そういうことだったとは…!

●ギャンブルの競馬は25%、宝くじは50%以上、胴元が取り、残りを参加者が再分配するシステムになっている。

つまり、1万円を競馬に賭けた場合、最初から2500円抜き取られ、宝くじともなると、1万円で買ったつもりが、最初から5000円の商品を買わされているという詐欺みたいな商法だったわけですね。最初から「娯楽」として割り切って楽しめば、問題はありませんが、偉く高い授業料だこと!5000円あれば、腹いっぱいステーキを食べて、グラスワインぐらい飲めるはず…。せんべろ店なら、ベロベロです(笑)。

長春 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

●個人が最初から投資する候補として外すべき金融商品とは、(1)不動産投資⇒換金性が低い(2)外貨預金⇒為替リスクと手数料が高い(3)FX取引⇒投資ではなく投機なので資産形成に不向き。参加者の8~9割が損をしているという(4)金(ゴールド)などの商品投資⇒これもゼロサム・ゲーム的投機で資産形成には不向き

うーん、早く言ってよお。いや、私ではなく、貴方の呻き声が聞こえてきそうです(笑)。

●投資信託には高額な「販売手数料」と日々運用と管理のための「信託報酬」が掛かり、投資信託の9割以上は買うに値しない。

著者は、東大経済学部卒業後、商社、生保、投信、証券、信託銀行など12回も転職を経験したとか。まあ、金融業界の裏の裏の裏を知り尽くした人なんでしょう。そういう経験者が語る言葉ですから、確かな真実なんでしょう。

でも、こんな正直なことを書いて、業界から刺客を送り込まれないかしら?

19世紀人と20世紀人と21世紀人と対戦した男

新京Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

私は、将棋も囲碁もゲームもパチンコも賭け事はやらない実につまらない人間ではありますが、昨日東京都渋谷区の将棋会館で行われた史上最年少棋士と現役最年長棋士との対戦には、さすがに固唾を飲んだわけではありませんが、注目しました。

 史上最年少の14歳2カ月でプロ入りした藤井聡太四段と76歳の現役最年長棋士の加藤一二三(ひふみ)九段との竜王戦の予選です。

 年の差62歳ですか。公式戦では最大の年の差らしいですね。

 多くのマスコミは、これがプロデビュー戦の藤井四段を中心に報道していましたが、あたしゃ、76歳にもなってまだ現役で頑張っている加藤九段の方に注目していましたね。

 新京
Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 話題が話題を呼びましたが、結果は藤井四段の勝利。将棋に詳しくないので内容は省略(笑)。

 対戦後、藤井四段は「加藤先生と対局できて勉強になった。竜王や名人といったタイトルを取りたいという気持ちが強いが、実力がまだまだ足りない」と語り、加藤九段の方は「大変すばらしい才能の持ち主だと戦って分かった。うまく負かされた」と話したそうですが、私は、敗者となった加藤九段の潔さに感服しましたね。

新京Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 62歳差は自分の孫のような年で、スポーツの世界なら、すぐさま引退を表明して、次の世代に託すかもしれませんが、加藤九段にはまだできる限り続けてほしいものです。

 報道されている通り、加藤九段は、藤井四段に破られる前の史上最年少棋士でした。

 藤井四段と同じように中学生として、詰襟でプロデビューしたらしく、当時対戦した相手は、明治の19世紀生まれの棋士も多かったようです。

 あるメディアでは、「加藤九段はこれで、19世紀生まれと20世紀生まれと21世紀生まれの三世紀に渡る棋士と対戦したことになる」と大袈裟に書いていましたが、私は、こういう話が大好きなので、ついつい引用してしまいました(笑)。

目白は半端でない超高級住宅街

 目白は創業57年の秋田料理「五城目」

昨晩は、カンチョーさんの呼び掛け、嵐が呼ばない男の下働きで、東京は目白にある老舗秋田料理店で、忘年会を決行致しました。

集合したのは、老若男女8人様。上記と小生以外は、眼帯のお仙、彦作村長、目黒不動尊、吉良内匠守、風車のお七の5人。

日頃の鬱憤が溜まった男女8人のことですから、話は大いに盛り上がり、払暁にまで及びました。

嵐が呼ばない男さんは、今も外郭調査局で諜報活動をされているせいか、「有名な渓流斎ブログに密談の内容を全世界に発信されるようなことがありますと、刺客が訪れるやもしれませんぬ上、どうぞ抜かりなきよう」なぞと、小生に忠告してくださるもんですから、残念ながら、密談の内容は茲には書けませんねえ(笑)。

まあ、皆酔っぱらっていますから、独身貴族会会長のカンチョーさんが、合コンの後、金髪のナンシーさんとかいう日本人から追いかけられたか、追いかけたか、どちらかよく分からない話題で、盛り上がっていたことだけは、書いても差し障りがないことでしょう(笑)。

今回、目白に行くのは本当に久しぶりでした。しかも、学習院や椿山荘がある東口というんですかねえ、山手線の内側ならよく行っていったのですが、山手線の外側の西口へ出るのは、私の記憶では生まれて初めてではないかと思っています。

ここは、西武池袋線の椎名町駅にも近いらしく、椎名町といえば、漫画家の手塚治虫らが修業時代に住んでいたトキワ荘があったところとして知られています。

近現代史に興味がある方なら、椎名町といえば、即、帝銀事件のあった所だとピンときますね。

もう一つ、フラフラ歩いていたら、近くに大正期に活躍した洋画家中村彜のアトリエがあって、現在記念館として公開されていることも分かりました。(開館時間を過ぎていて入れず)

この辺りは新宿区下落合が住所です。この中村彜のアトリエ近くには、やはり洋画家の佐伯祐三のアトリエもあり、中井まで足を伸ばしますと、林芙美子の記念館もあります。

何で、目白で忘年会をやることになったのか、誰もが訝しがって、呼び掛け人のカンチョーさんの首を絞めて、吐かせたところ、カンチョーさんは以前、目白の学習院に通っていた女子大生とお付き合いをしていて、地方出身の彼女も目白に住んでいたため、よく通った思い出の地だったらしいのです。なるほどねえ、そうきたか。

忘年会が開かれた秋田料理「五城目」は、創業57年目らしく、非常に驚いたことに往年の看板娘だった年配の女将さんが、今でも、店番で立っており、75歳ぐらいにみえたのですが、な、な、何と、92歳だと仰るではありませんか。

背筋もピンとした秋田美人で、若い頃はさぞかしもてまくっていたんだろうなあ、と感じさせる上品な女将さんでした。

そのお孫さんにあたるかどうか分かりませんが、接待してくださった女将さんも、女優さんのような美人さんでした。

92歳の女将さんは、秋田弁丸出しでしたので、仰っていた意味が少し分かりませんでしたが(笑)、証拠写真は、彦作村長さんがバッチリ撮影しておりました。

名物キリタンポが美味しい、皆さんにはお勧めの穴場でした。

忘年会が始まる前、私は、30分ほど早く着いてしまったので、近くを散策しました。目白通りには、看板にフランス語しか書かれていないケーキ屋さんや、イタリア語でしか表示が書いていない料理店とか、ファッションやネイルサロンなどしゃれた店が軒を連ねておりました。いかにも高級そうでした。

「五城目」のある路地奥を歩いてみましたら、本当に腰を抜かすような広大な敷地の要塞のような超高級住宅ばかりでした。

な、な、な、何だこれは…てな感じでした。

そしたら、検索してたら、偶然「日本で一番の超高級住宅街は下落合だ」というブログを発見しました。

勝手ながら、リンクを貼らさせて頂きます。⇒ 常夏バナナ

これによりますと、下落合には、皇太子時代の明仁天皇や伏見宮、近衛公爵ら皇族、貴族、尾張徳川家、福島相馬家、大隈重信、大倉財閥の大倉喜八郎、西武グループの堤康次郎、本田宗一郎、石橋湛山、作家武者小路実篤、変わり種は、東洋のマタハリ川島芳子と李香蘭、今では、音楽評論家の渋谷陽一、コラムニスト泉麻人、それにタレントのパトリック・ハーランも住んでいるとか。

東京の高級住宅といえば、田園調布か渋谷の松濤、四谷の番町辺りかと思っていましたが、ここ目白は半端でなく凄い所でした。

まあ、確かに目白は、山縣有朋の別荘=椿山荘や田中角栄の自宅があったことで有名ではありましたが、下落合は本当に凄い所でした。

今度は、明るい時間に再訪したいと思っています。