植木等を知らない

ローマ

最近は、会社で付けっぱなしのテレビを横目で眺める程度で、ほとんどテレビは見なくなりました。

そのせいか、最近のタレントの顔と名前が一致しない、というか、正直、全く付いていけなくなってしまいました。加齢力がついたといえるでしょう。まあ、あまり興味がなくなったせいなのかもしれません。

それ以上に、最近の芸能界の新陳代謝の激しさ、もっとはっきり言えば、生存競争の熾烈さには凄まじいいものがありますね。売れたと思ったら、すぐ消えてしまいます。

つぶやきシローなんていましたが、今はどこに行ったのでしょうか?「イルカに乗った少年」を歌った城みちるは、どこに消えたか、というコントで売り出したザ・ボンチももう知る人は少ないでしょう。

何と言っても、先日亡くなった植木等を知らないという人がいたので驚きました。1960年代をピークに活躍したので、生まれる前の出来事である今の若者にとっては、無理もない話でしょうが。

時の速さの目まぐるしさに呆然としていたら、ラジオからガロの「ロマンス」が流れてきました。1970年代にヒットした曲です。ガロといえば、「学生街の喫茶店」の一発屋だと思っていたのですが、こんな隠れヒット曲があったことも忘れていました。とても、いい曲で、大変懐かしく、幸せな気分になりました。確か、この3人フォーク・トリオの一人は飛び降り自殺したのではなかったのかということも思い出しました。

とうとう、私も、懐メロ派になったんですね。

アンチアンチエイジング

ローマ

アンチエイジングというと、目新しいように聞こえますが、もう何年も、何十年も、何百年も、何千年も昔から、人類が地道に営んできた行為なんですね。

歴史上、一番有名なのが、秦の始皇帝で、不老長寿を求めて、全世界に秘薬や秘訣を探索するべき使者を派遣しました。徐福もその一人でしょう。以前、熊野古道を散策した際に立ち寄った和歌山県新宮市に徐福公園があり、徐福の銅像もありました。

徐福は伝説の人物で、帰化人の秦氏の祖という説どころか、イコール神武天皇説まである人です。始皇帝に反発して最初から中国に帰国するつもりはなく、農耕を日本に伝えたとも言われます。実在するかどうかも分からないようですが…。

で、ここにきて、最近の「アンチエイジング」ブームに異議を唱える人も出始めています。「生涯現役」「いつまでも美と健康を手に入れるために自分を磨こう」といった商魂逞しいキャッチコピーが胡散臭いというわけです。医師で作家の久坂部羊氏も最近「日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか」という刺激的なタイトルの本を出版しています。

そういえば、プチ整形だの、皺伸ばし美容だの、鬘だの、脱毛だの、サプリメントだの、健康食品だの、スポーツジムだの、エステだの、ボケ予防の脳トレーニングのゲームなどは、その商魂の権化なのかもしれません。

それでも、それでも、たとえ、そうであっても、今の私は、心だけでも若くありたいですね。最近、レミオロメンとコブクロとスクープオンサンデーとオレンジレンジを聴いています。(随分背伸びしてますねえ)

心の持ちよう

ローマ

アンチエイジングの続きです。

例の本によると、長寿の秘訣は、第一に煙草は吸わず、肉食やお酒を控える。塩分が多く、化学調味料、人工着色、甘味料、各種保存料満載のコンビニ弁当や外食は避けるといった食生活に気をつけるほかに、ユーモアのセンスを忘れないといった「心の持ちよう」が肝心だということを力説しています。

世界の100歳以上の長命を保っている人たちに共通していることはー

1、人生で大切なことは、モノやお金ではないという発想を持つこと。(大切なのは人の気持ち)

2、周囲の人は、自分が思っているほど、自分のことに関心を持っていないということを悟ること。(皆、自分のことで精一杯。自意識過剰は単なる取り越し苦労。自分の思ったことを、思ったように発言して、行動することが若さの秘訣)

3、どうしてもという時でない限り、他人に対して否定的な発言をしたり、衆目の面前で批判したりしないこと。(怨嗟の負のエネルギーが一生つきまとってしまうから)

4、自分自身の弱点に拘りすぎないで、自分が気に入った、得意な分野を積極的に伸ばすこと。(これが、若さと健康を維持する上で役立つ)

5、「今、この瞬間」を納得して満足な思いで受け止めること。(そうでなけれな、未来に続く道は、苦難の連続になってしまう)

どうでしょうか?もう一度、声に出して読んでみてください。

要するに、今自分の置かれている現状を前向きに捉えて、今この瞬間を楽しむという発想を持てば、未来に対する夢や希望も生まれ、永遠に続けるだけの価値が生まれるというのです。

こうして、やりたいこと、楽しみたいことがたくさんあり過ぎて、年を取っている暇がなくなるというわけです。

期待され望まれているイメージ

ラファエロの間

(続き)

抗加齢に興味を持ち始めたのは、最近、どうも自分の健康状態が優れないからです。

しかし、病院に行くと、医者は数値しかみないので、「数値は一応正常の範囲です」と言って、追い返されてしまいます。これだけ、痛いので、体は何かを訴えているはずです。何かの予兆か、シグナルのはずです。それが、数値に表れないという理由だけで追い返されてしまうのでは納得できません。それも、3時間も待たされて、診察は30秒で終わりですからね。東京は本当に嫌なところです。

アンチエイジングの本の中で、長生きするには、「心構え」が大切と何度も説いています。病気にならないためには、より健康な肉体と精神を手に入れることーと奨めています。

しかし、現代社会で、ストレスを避けて生きることは、不可能に近いです。よって、なるたけ、心を清浄にして、プラス志向を持つしかない、とこの本では力説しているのです。

気に入った箇所を再録します。

「何はともあれ、自らの脳に対して、プラス情報や自分が期待され望まれているとのイメージを常に焼き付ける努力をしていく必要がある。自ら常に若々しい好奇心と、家族や社会や世界のために有意義な仕事を成し遂げようという思いが、脳を常に刺激し活性化する。そのことが人間の肉体を若く維持する力になる」(75ページ)

この文章をもう一度読んでみてください。

アンチエイジング

ヴァチカン博物館

浜田和幸「団塊世代のアンチエイジング」(光文社)の話でした。

アンチエイジングは日本語で「抗加齢」と訳され、日本でも最近一大ブームを巻き起こしています。

先進国アメリカでは、14年前に「全米アンチエイジング学会(A4M=American Academy of Anti-Aging Medicine)が12人の内科医によって創設されましたが、現在は2万人を超える会員を誇るまで急成長しています。

薬や健康食品をはじめ、健康器具、セミナーなどアンチエイジングに関するビジネスもこれに比例して飛躍的に伸びています。

「世の中、金で買えないものはない」と豪語した某IT企業の創業者が、「晩年に」このアンチエイジングに嵌っていたので、胡散臭いものだという偏見を持ってしまったのですが、この本を読んですっかり変わりました。

これからは、アンチエイジングの時代だ!

私は惹かれたのは、アンチエイジングが一種の精神論に近いからです。宗教的にまやかしにとらえられてしまうと困るので、もっと軽く言えば、結局、アンチエイジングとは「『心掛け』一つで、人は、長生きできるという」生き方論だったのです。単に薬に頼ると「恐ろしい副作用がある」と、著者は警告も忘れていません。

全米アンチエイジング学会の合言葉の3原則が、

第一原則「私は死なない、と強く思うこと」

第二原則「死なないために、病気にならないこと」(精神的、肉体的に)

第三原則「病気にならないためには、心と体にプラスなことを常に心がけること」

なのです。

真面目な大人が最初にこれを読めば、「人間が死なないなんて、そんな馬鹿な」と笑ってしまうことでしょう。しかし、結局は「心掛け」の問題なのです。

遺伝子工学の観点からすると、人間の寿命は最大限124歳まであるといいます。その根拠は、人の細胞分裂は2年で1巡し、62回の分裂で、生命調整機能を持つテロメアと呼ばれる物質がすべて失われてしまう。従って、124年が寿命になるというのです。

ですから、70歳、80歳で死んでしまっては、もったいないというわけです。「人生50年。下天のうちを比ぶれば、夢幻の如し」と言った織田信長に聞かせてやりたいくらいです。

著者は、「あと10年、今の健康を維持しなさい。そうすれば、124歳も夢ではない」と言うわけです。

A4Mのクラッツ博士は、今後の医学の進歩によって、心臓病は2016年までに完治し、糖尿病は2017年でなくなり、アルツハイマー病も2019年に存在しなくなり、ガンは2021年までに克服され、エイズなどの感染症も2025年には治療薬が完成しているといいます。

いやあ、すごい話です。

もっと書きたいので、続きは明日。

アンチエイジングの話

アッピア街道

最近、人と会う約束しても、ほとんど断られてしまいます。理由は「忙しい…」「急に仕事が入った」「日程が合わない…」

要するに、プライオリティの問題なのでしょう。北海道に行く前は、毎月1回は会っていた人でも、東京に戻ってくると「流れ」が変わっていて、「私なし」で物事が進んでいて、特別に時間を作って、あまえなんかと会って話すこともないということになっていました。

会社の組織でも同じでしょう。いくら「この会社は、俺で持っている。俺がいなければこの会社は動かない」と気張っていても、「俺」がいなくなれば、代わりのものがいくらでもいるし、何事もなかったように組織は動きます。

創業者でさえ、裁判沙汰を起こせば、いくら株式を所有しても、後任者から「もう、創業者とはコンタクト取るつもりはありません」と言われる時代なのですから…。

ところで、人が会ってくれないおかげで、最近、素晴らしい本に巡りあっています。これも「偶有性」ですが、嬉しいことに「はずれ」がありません。2日に一冊の割合で読んでいます。このブログの熱心な読者の方は、ご存知ですが、面白い本は、追々このブログで紹介しています。最近、「誰それと会って、どこに行った」という話がないのは、そういう事情です。

前置きが長くなりました。とはいえ、この後も前置きになると思います。この本に関して、何回か分けて、じっくりと紹介したいと思うからです。

浜田和幸著「団塊世代のアンチエイジング」(光文社)です。

この本を何で買ったのかと言うと、著者を知っているからです。一度、仕事で帯広でお会いしました。大変、大変、饒舌な方で、1時間半の講演のあと、一人で2時間くらい喋り続けていました。時間があれば、5時間は平気で喋っていたと思います。

「フランスでは、すでに、水で走る自動車が開発されたが、石油業界の猛烈な反対と陰謀で、その実用化が封鎖されている」といった眉唾ものの話から、自宅が東京の高級住宅街にあり、銀行から高額の借入金(金額まで教えてくれました)のために、原稿や本を書き続けなければならないこと。この高級住宅街に住む某有名女優が、年間3千円の町会費を払わないこと。某有名ニュースキャスターの家庭が、ゴミの日を守らず、周囲で顰蹙を買っていること。その息子が親の権威を笠に着て、悪さをすることーなどを、あっけらかんと話してくれました。

さて、この本に関しては明日。

ポールよ、おまえもか!

ローマ

ロックファンを自認する作家のYさんが、「『9・11』以降、ロックは死んだ」といったような主旨のエッセイを書いていました。

古い話ですが、2001年の9月11日の同時多発テロに際し、たまたまニューヨークに滞在していた元ビートルズのポール・マッカートニーが、ショックを受け、その後、ニューヨークで支援コンサートを開催しました。Yさんは、深夜にテレビで、そのコンサートの中継を見ていたら、ポールが「米・英軍の軍事行動に関して全面的に支援する。テロを撲滅しよう!」と叫んで、聴衆から拍手喝さいを浴びていたというのです。(残念ながら、ポールがコンサートを開いたことは知っていましたが、私は、この映像は見ていませんでした)

その時、Yさんは思ったそうです。「その軍事行動で、殺されるアフガニスタンやイラクの市民はどうなるの?ああ、これで、ロックは死んだなあ」

1950年代から若者に圧倒的な支持を得たロックミュージックは、かりそめにも、現体制に対する反逆のシンボルでもありました。60年代にヒッピーやフラワームーヴメントなど、今のフリーターの魁みたいな若者もいましたが、スタンスとしては、既得権を崩して、反逆しようというのが根底にありました。

そのシンボル的存在がビートルズで、特にジョン・レノンは「平和を我らに」などを歌い、愛と平和を訴えて、反戦デモ行進に度々参加しました。その挙句の果てが、CIAに付け狙われることになり、「CIAによるジョンの暗殺説」なるデマが飛び交うほどでした。

そのビートルズの片割れのポールが、年老いてこの有様だったとは…。

日本にポールに相当する人はいませんが、例えば、元キャロルの矢沢永一が、自衛隊のイラク派遣支援コンサートを開催するようなものだ、と言えばいいのかもしれません。

同時期、来日したローリング・ストーンズの面々がインタビューに出ていて、当時のイラク戦争(今も続いていますが)について見解を求められると、ロン・ウッドは「戦争なんて、何であろうと、とんでもない!」と首を何度も振って拒絶反応を明確にしていました。

英国国家から「サー」の称号を得た貴族のポールが体制的なメッセージをして何が悪い?と言われれば、それまでですが、あまりにも体制的な色が付いた音楽は、個人的には、もう聴く気がしませんね。

アングロ・サクソンの植民地主義者と何の変わりもないじゃありませんか。

日本を愛したジョン・レノンだったら、どんな行動を取っていたでしょうね。

ポール離婚

ローマ

私は、自他ともに「ビートルズ・フリーク」として認められています。(え?誰が?誰のお墨付きで?)ポール・マッカートニーの離婚問題が決着したようですので、備忘録として書きます。興味のない方は、少し長くなるので、これ以上、お読みにならなくて結構ですよ。

●ポール(64)は、離婚係争中の妻ヘザー・ミルズ(39)に対して、現金2500万ポンドとロンドンのセント・ジョンズ・ウッドにある400万ポンド相当の豪邸(私も今村君と一緒に見に行ったことがあります)を分与する。ということで、慰謝料の合計は2900万ポンド(約66億円)。

●2人の間に生まれた娘ベアトリス(3)の養育権は共同とする。

11日付のニューズ・オブ・ザ・ワールド紙http://www.newsoftheworld.co.uk/story_pages/news/news1.shtmlによると、2002年6月にポールがヘザーと再婚した際、もし、離婚したら、ヘザーに2000万ポンド(約46億円)の財産を分与するという契約を交わしていたといいます。昨年7月に二人が離婚申し立ての手続きを開始すると、ヘザーはポールの資産総額8億2500万ポンド(約1881億円)の4分の1近い2億ポンド(約456億円)の分与を請求していたといいます。

ちなみに、「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」紙というのは、日本の「夕刊フジ」や「日刊ゲンダイ」に当たるのでしょうか?ビートルズの名盤「アビイ・ロード」にも登場します。ジョンの歌う「ポリシーン・パム」という曲です。しかし、日本版の歌詞カードには「世界中の新聞」と誤訳されています。「彼女は世界中の新聞をにぎわせるそういうタイプの女なのさ」となっています。

これでは、少し、ジョンの言いたいニュアンスが伝わりませんよね。殿方なら分かるでしょうから、これ以上書きませんが。

さて、「したたか者」のヘザーが、わずか4年の結婚生活で得た分捕り金が66億円だったとは!高いのか安いのか、庶民には分かりません。

それより、世界の歴史で、最も著名で成功した芸能人であるポールの資産が1881億円とは!

ちなみに、ほぼ同時期に離婚が成立したロシア人の大富豪でサッカーのイングランド・プレミアリーグ「チェルシー」のオーナーのロマン・アブラモビッチ氏(40)の総資産を知って驚きました。彼は16年連れ添ったイリナ夫人と5人の子供の親権や財産分与で合意に達したということで、詳細は明らかにされませんでしたが、彼の総資産は何と110億ポンド(約2兆4700億円)なのだそうです。

アブラモビッチ氏が何をしている人なのか知りませんが、あれだけ、世間に晒し者になっているポールの12倍以上の総資産があるとは!

驚き、驚きです。

アブラモビッチ氏は、どうやら25歳のロシア人モデルと再婚するようですが、どういう人物なのか、ご存知の方はコメントしてほしいものです。

竹林公園

東京新百景の一つ、竹林公園に行ってきました。縄文時代の遺跡もあるらしく、湧水が何千年の悠久の時間をあざ笑うように、とうとうと流れていました。さて、ここはどこでしょうか?

お昼は、東京で最も古い江戸前寿司、銀座の「すし栄」に行ってきました。嘉永元年、西暦でいうと1848年創業です。「南総里見八犬伝」の滝沢馬琴(82)が没した年。フランスでは二月革命が起きた年です。

歴史を感じさせる「すし栄」。とろけるようなトロ。工夫を凝らした貝柱。時代ものの年季の入ったかんぴょう巻きなど、ランチとはいえ驚くほど廉価で、美味を堪能しました。

 

左が本心?

ローマにて

いやあ、ブログとはいえ、毎日書き続けるということは、なかなか、大変なものがあります。

素直に「大変です」とは書かずに、「大変なものがあります」と書きましたが、この「もの」とは何なんでしょうか?

考えると夜も眠れません。

今日は、気軽なことを書きます。

人間の顔の右と左は左右対照になっていないことは、ご存知だと思います。

某女優さんも、「私は右側しか写しちゃだめよ」という人もいるそうです。

ある説によりますと、「右」は作った顔、「左」は本来の顔だそうです。

利き腕にもよりますが、世間的に普通と言われている右利きの人の場合、「右」は後天的、「左」は先天的なので、手相で運勢を占うときは、先天的な「左」の方を見るのです。

顔も同じ。

そういえば、人を説得したり、何か物を買ってもらうための営業したり、取材したりする場合、大抵、相手に対して右側を向けていませんか?

決して左側の顔を向けて、交渉していないはずです(特に、サウスポーの人でない場合)

このブログを読んだ人は、早速、鏡で自分の顔をのぞいてみてください。左右対称ではないはずです。

驚きますよー。