年収90万円で生き抜く経済学

銀座~東銀座~新富町~八丁堀

本日2016年9月30日(金)をもちまして、私事渓流亭高田朋之介は、長年通っておりました学校を卒業することに相成りました。

「無遅刻・無欠席の金時計」どころか、遅刻(主に人身事故などの交通機関によるもの)、大病による長期欠席で、学校には迷惑を掛けっぱなしでしたが、ま、それでも卒業証書が貰えるということで、大変おめでたい話ではありまする。

これで、根無し草(デラシネ)の全くの風来坊となりますけんど、今すぐ、社会から独り立ちすることも、理由(わけ)があって当初の目論見通りには行かず。今回、ご縁があって、昔からの知り合いだった尾崎君から、満鉄調査部嘱託の仕事をお世話になることができまして、内務省特別高等警察の目が行き届かないうちは、そこで暫く御厄介になろうかと考えております。

尾崎君の場合は、同じ満鉄調査部でも高級嘱託なので別格です。大川先生は月200圓、尾崎君も月100圓ぐらいの給金を得ているようですが、小生はまだ版元から瓦版を出していないし、学校の成績が全く良くなかったので、「月10圓で賞与なし」という涙が出てくるような嬉しい待遇です。

西暦2003年に、森永キャラメル君が、「年収300万円時代を生き抜く経済学」を出版して世間をアッと言わせて、ワーキングプア階級に衝撃が走りました。あれから13年、阿部総理と玄田日銀総裁がタッグを組んだマイナス金利政策の大失敗で、デフレ不況が蔓延して、今では「年収90万円で東京ハッピーライフ」なる本がよく売れているそうですね。

まさに、あたしのために書かれた本なのかもしれませんなあ…(笑)。

グローバリズムの破綻

皆さん、こんばんは(ミラノのホテルで)

「暑さ寒さも彼岸迄」のはずが、お彼岸を過ぎても都心では30度近くあり、なかなか過ごしやすくなりませんね。

特に、べとつく不愉快な高い湿度は、やはり、日本はアジアだなあ、という感じがします。そう言えば、イタリアは随分乾燥してました。

ところで、フランスの歴史人口学者エマニュエル・トッド氏が、来月来日するということで、事前にインタビュー記事が、本日の朝日新聞に掲載されており、興味深く拝読しました。

来日講演は是非とも聴きたかったのですが、生憎、仕事で行けず残念です。

トッド氏は、かつて渓流斎ブログ(消滅)で何度も登場しましたが、サルトルの親友でもある作家ポール・二ザンの孫で、ソ連邦崩壊などを「予言」した人としても知られています。

以下は、インタビュー記事をざっと速読しただけの感想ですが、今回、トッド氏は、米国のユナラテラリズム(単独覇権主義)は凋落し、かなり、国力を牽引してきたはずの働き盛りの白人が、相当疲弊し、自殺者が増加していることを指摘しておりました。

自殺までいかなくても、ストレス肥満や薬物依存や退職後の生活不安などに苛まれているようです。その現れが、トランプやサンダース両大統領候補に対する熱烈な支持で、特に、トランプ氏に関しては、彼の暴言は行き過ぎであっても、彼を支持する白人貧困層には一理ある、と認めていますね。

これら白人貧困層を追い詰めた要因の一つが、グローバリズムであることを喝破したことは、いかにもトッド氏らしい。

昨日、栗林提督からコメントが御座いまして、「欧州では、ナショナリズム=ナチズムと思われても仕方ない」といったご趣旨の批判を受けましたが、そのナショナリズムが、欧米では現在、妖怪のように跋扈していると言ってもいいでしょう。

トッド氏は、その具体的な現れの一つが、「英国のEU離脱だ」と明解に答えています。

同時に、民主主義は(狭い)国内=ナショナルでしか通用せず、EUになると、その責任の所在が曖昧になって機能しない、といったような趣旨の発言もしていました。

確かに、ブリュッセルのEU官僚が年収2000万円かそれ以上も貰って踏ん反り返っていては、貴族社会の「王制復古」みたいですからね。

私自身は、これらのトッド氏の発言は、「近いうちに、EUやグローバリズムは崩壊する」と予言しているのではないかと解釈しました。

地頭の悪い渓流斎

苦天の正体見たり枯れ尾花

モーニングセット

学生時代の同級生が、本を出版していることを新聞の広告で初めて知り、ネット通販の苦天で注文してみました。

そしたら、驚き桃の木山椒の木です。

新書なので定価800円ですが(物語を単純化するため、数字は概算)、最安値でも送料が何と500円もかかるのです。つまり、この新書を手に入れるのに、本屋さんに行けば800円で済むところ、苦天は1300円もするのです。

これは最安値ですから、「ポイント10倍」が付くという謳い文句の同じ本は、送料が700円もして、計1500円もするのです。

これは明らかに暴利でしょう。「送料」というのは建前で、実質上は「手数料」です。英語で言えば、コミッション、もしくはリベートです。これだけ莫大の暴利を貪れば、プロ野球やプロサッカーのチームを持てるはずです。

阿漕な商売とはいえ、私のように、それでも買う人がいるということは、こんなビジネスモデル(というより、利権構造といった方がいいでしょう)でも成り立つわけです。

でも、はっきり書きましょう。本の卸値は定価の8割です。しかし、苦天の場合は、7割4分とか7割5分あたりで仕入れる強気な商売をしているのかもしれません。店舗を構えているわけではないので、これで利益は十分取れるはずです。送料だって、宅配便会社を相当安く叩いていることでしょう。つまり、儲けが二重構造になっているわけです。

私は、ほとんど、滅多にコンビニを利用しませんが、例えば、スーパーなら2缶100円のコーラ(つまり、1缶50円)が、同じ銘柄でも1缶100円で売っています。それでも、売れるのは、スーパーのコーラは、冷えてなかったりしますが、コンビニは、冷えていて、今すぐ飲めるという利便性があるからです。

つまり、消費者は、商品を利便性という付加価値がついた上乗せ価格で、手に入れているということになります。

まあ、こんな話は当たり前で、取るに足らない今さら何さ、せこいなあ、といった世界ですが、ほんの少し立ち止まって考えてみると、現代人は、「早い」「便利」「手間要らず」という恩恵を受けている半面、何か大切なことを犠牲にしたり、失ったりしていることを、そして、明らかに悪徳商人に踊らされている事実を、我々は、もっと気付くべきだと思っているのです。

余計なお世話かな?

苦天は、新書の本体と送料が変わらない、というあまりにも酷い暴利を貪っているので、敢えて書きました。

お知らせ丸

ワニノ駅 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

渓流斎ブログの愛読者の皆様へ

いつも、たまに(笑)、この「渓流斎日乗」のご愛読有難う奉りまする。

ブログ主宰人は、明日から一週間ほど旅に出ます。ので、更新がなくても、再び「もしや?」といった事態になったり、このブログ自体が消えてしまったりするような事案は、よもや、ないものと想像しておる次第で御座います。

それでは、また。

渓流亭主人

 ワニノ駅 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

下手人は大縄の弘=怒りまくる海老譜羅江先生

サンフランシスコ講和条約調印

名古屋にお住まいの海老譜羅江先生が、怒り心頭のようです。

…お江戸は豊洲の土壌汚染問題は、実に酷いですね。渓流齋先生も紙爆弾でもっと批判しなといけませんよ。
今、始まったように瓦版も電気紙芝居は報じていますが、豊洲移転が決まる以前から土壌汚染問題は分かっていたことです。市場関係者が移転賛成、反対で対立して大騒ぎになっていたことは、皆、報道されていたことですがね。健忘症というか、大衆伝達は「痴呆症」の末期症状です(笑)。…

魚市場移転問題のことですね。

…豊洲に移転を推進した会長さんが「いやあ、怒りを覚える」と電気紙芝居の質問に応じているのは、呆れてものが言えません(笑)。
「お前はそれを押し切ったのじゃないか!」「お前が、酷い!という資格はない」と反対派の人の声が聞こえてきます。…

確かに。

コカコーラあります Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

…安物の寿司を食わして、しこたま儲けた、あの寿司屋の大将が、豊洲出店の撤退を決めましたが、本人は「俺の判断は間違ってなかっただろう!」と部下に誇らしげに言っているでしょうね。確かにその通りなんですね。ケチの付いた物件に手を出す人間は世の中にそうはいませんから。…

あ、あの「寿司ぜんざい」とかいう店でしたっけ?

…また、大衆伝達も、今は、江戸県令のことを「大池大明神!」と報道していますが、これからの展開次第で、どういう軌道修正をするのかも見ものです。…

早速、「反大池派」の週刊誌が醜聞を撒き散らし始めましたね。

松花江畔スターリン広場 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

…それより、こんな大騒ぎの裏で、大縄の弘(政争研究院大学教授)という、”御用学者”というか、”権力と同衾者”が議長就任した国会よりも上位の権限を持つ「規制改革推進会議」が昨日、発足しましたね。
選挙で選ばれたのでもない人間が、強引に幕府の最高の政策機関になり、強力に進めるのですから、これまた酷い話です。
この暴走に止めに入るというか、軌道修正、微調整するのが、恐らく日民党の二階堂幹事長になるのでしょう。
その時、大衆伝達は「二階堂が悪い。彼奴は守旧派だ!」と、単純に二階堂を批判するでしょう。しかし、それよりも、もっと薄汚れた「大学教授」の美名に隠れた、”学者崩れ”の、薄汚れた利権屋、斡旋師の実態をもっと報じないと可笑しいですよ。…

あ、それは、完全なる死角でしたね。湯島の昌平黌教授ともなると、その偉さに隠れて、何をしているのか黒穴になってますからね。

…中外商業日報は今日の紙面で早速「構造改革仕切り直し」「農業や医療を軸に」「痛みに踏み込む姿勢 カギ」と大きく持て囃していますが、幕府の医療、介護・福祉制度をズタズタにして、弱者切り捨てのとんでもない方向を打ち出すわけです。
何も知らない無知な庶民は、あとでまた「酷い!酷い!」と怒り、批判するわけです。大衆伝達がその本質を正確にきちっと報道しない典型例です。…

なあるほど。

…これでは、「規制改革推進会議」ではなく、「利権・払い下げ推進会議」と言うのが正式な名称ですよ。くのいちの修行もしたと言われる大縄の弘は、長谷川平蔵の女子分で、大学教授でありながら、長谷川が仕切る石川島人買い人足の役員でもあるのです。
文字通り、利益相反です。江戸地検特捜部が、なぜ捜査に乗り出さないのか不思議ですね。これでは司法・検察も同罪で、大衆は”必殺仕置人”に、頼むしかありません。…

藤枝梅安先生のことですかえ?違ったかな?

松花江はるか Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

…幕府の「三権分立」は、今や機能不全で、骨抜きで、一強多弱の「行政」が「司法」「立法」すべてを抑えて一元化しているのが、今の老中阿部幕府統治の実態です。
せめて、旗本二階堂さんには頑張ってほしいものです(大笑)。…

あらま。

戦後は終わりました

東京・銀座「銀かつ」

戦後は、「戦後70年」の2015年で終わりました。

2016年の夏は、戦争ものの番組は消えたではありませんか。

私はよく覚えているのですが、日露戦争が終わって70年経った1975年は、誰一人「戦後70年」を声高に叫びませんでした。

日本人は、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」民族です。70年も経てば、いくら先の大戦で、大和民族が310万人も犠牲になっても、忘れてしまいます。しかも、「戦後生まれ」が80%も占めれば尚更ですよ。

1941年10月に、国際赤色諜報団が逮捕されました。リヒアルト・ゾルゲや尾崎秀実らが「治安維持法」「国防保安法」「軍機保護法」「軍用資源秘密保護法」に違反したためです。

「戦後70年」を過ぎ、長年「自主憲法制定」を党是として、その間ほぼ9割政権を独占支配し、法治国家として地道に作り上げてきた集大成が、「特定秘密保護法」と「通信傍受保護法」です。そして「共謀罪」ではあまりにも名前が露骨過ぎるというので、手を替え品を替えて登場させたのが「テロ等組織犯罪準備法」です。

テロなら大丈夫でしょう。今、世界各地を悩ませていますから、条理が立ちます。

しかし、法治国家としての最低条件である「法の支配」を国是とするからには、これではまだ少し足りないですね。秘密裡に戦いやすい法律の制定が必要です。

取り急ぎ「自衛隊機密保護法」「自衛隊資源秘密保護法」、そして「国防保安法」の復活です(日本は、侵略戦争は行いません。やむを得ない国防のための戦争しか行いません)國體護持のための「治安維持法」は、戦前あれだけ悪い主義者たちを捕まえてくれましたが、拷問虐殺の代名詞になったため、もう使えないでしょう。「特定秘密保護法」と「組織犯罪準備法」があれば十分でしょう。作家小林多喜二の写真の出版は、条例で禁止しましょう。

まずは、首都から遠く離れた無人島国有地の実効支配の確立も大切ですが、銀座や京都を我が物顔で大声で叫びながら、全面的に公道を「実効支配」し、超一等地で投資マンションを買い漁る異国人を逮捕しましょう。

えっ?いくら煩くて鬱陶しくても、逮捕できる法律がない?

大丈夫ですよ。「組織犯罪準備法」違反とでも何でもいいから、デッチあげれば、検察の判断でどうにでもなりますよ。現に異国人でもゾルゲは捕まったではありませんか。

寛政の改革よ、再び

これが天下の「萬朝報」。よろずちょうほうします、から付けたのさ(黒岩涙香)

先の台風10号などは、観測史上稀に見る威力で東北・北海道に上陸して、甚大な被害を及ぼしました。岩手県岩泉町では9人の年配者が犠牲になりました。

私もかつて住んでいた北海道の十勝管区内の大樹町、新得町、芽室町、清水町などでも記録的な大雨で家屋や道路、橋などが損壊したり、行方不明者が出たりしたニュースが流れまして、心を痛めております。

そんな中、久しぶりに札幌の雪祭り先生から、飛脚便が届きました。

…大岡平蔵の子分で、石川島の人足寄場の雇女(やとな)大縄の弘(ひろ)が来週12日からスタートする「規制改革推進会議」の新議長になりますね。

大縄の弘のことですから、また日本の医療・福祉制度を無茶苦茶にして、「民間払い下げ疑獄」が始まりますよ。

この規制改革推進会議には、「強きを助け、弱きを虐める」五代某とかいう日本耶蘇教大学教授もメンバーに入っています。こんなのが耶蘇教の大学の先生ですから、この異国教がいかに強者やごくごく限られたお金持ちや拝金主義者の宗教か分かります。

この大縄の弘の批判や、こういった世の中の流れを批判するメディア・マスコミは、今は「日刊ゲンダイ」ぐらいしかありません。大朝も国民も時事新報も御用新聞ですよ。

この女がどんな経歴の持ち主か、調べたら驚きますよ。大伝馬町の大丸、日本橋の白木屋、駿河町の越後屋を振り出しに、真珠王のキミモト、北町奉行の景山竹野進、八丁堀与力岡倉鉄之輔ら権力と同衾する、今、大先端を行く女の一人なのです。…

うーん、大縄の弘とな? あ、あれね?さては、悪い女よのお。

寛政の改革がまた必要かも。

おつな復活? 略奪愛か後妻業か?南京虐殺 汚れちまった悲しみに

哈爾賓駅前の人と車 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
◇おつなの会復活?

昨晩は、都心のど真ん中にある高級料理屋「門」で、京都から下洛された京洛先生を囲む会が開催され、何と、20人ぐらい集まりました。

今さらながら、「鶴の一声」には驚きました(笑)。先日、横浜で開催された近江屋さんの「次官昇任祝賀会」に集まったのはわずか7人でしたからね。(もっとも、かなりセーブされていたようですけど=笑)

まるで「おつなの会」が復活したような感じでした。

 哈爾賓駅前ホテル Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

本当に久しぶりにお会いする人ばかりでしたが、年甲斐もなく、悪びれた様子もなく、皆さん、精一杯、若作りされていて、ほとんど変わっておられないのにも驚かされました。

皆さん、本を出版されるような有名な一家言の持ち主ですから、私がこの渓流斎ブログで何か書こうものなら、「夜道の一人歩きは、さぞかし、気いつけなあかんなあ…」なぞと口笛を吹きながら他人事のようにすっとぼけながら聞こえよがしに言ってきますから、そりゃあ、気を付けなければいけない、と身を引き締めてこうして書いているわけです。はい。

 駅前食堂開店 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

◇20歳も若い美女を略奪、それとも後妻業か?

昨晩のハイライトは、やはり、何と言っても、東都紙刷業界大手「保永堂」大幹部の鶴屋利左衛門さんが、20歳も年下の若い美女を娶ったという話題でした。本人は黙して語らず、真相は不明でしたが、京洛先生がわざわざ京土産を持ってきて手渡しておられましたから、物的証拠、状況証拠で間違いないでしょう。

ただ、利左衛門は渓流斎ブログに対して、かなりの警戒心を持っており、話によっては南町奉行所に駆け込むつもりらしいので、残念ながら、これ以上真相追及するわけにはいきませんでした。

とはいえ、利発紳士副島孝臣氏は、口髭をピクつかせながら、「何、何、あれは、先が長くない利左衛門を見越した後妻業じゃよ」と穿った意見を開陳されていましたから、満更唐変木な話ではないので、利左衛門さんに忠告しておきました。

「どうぞ、お幸せに」。事前にお知らせ頂ければ、京都とはいきませんが、異国の藩からの凄ーい贈り物をしていたであろうはずなのに、残念でしたねえ(笑)。えっ?まだ間に合う?

 熊胆用の熊農場でした Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

◇過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)
日付        閲覧数   訪問者数   ランキング
2016.09.02(金) 296PV   164IP    5468位 / 2590372ブログ
2016.09.01(木) 242PV   128IP    7505位 / 2589709ブログ
2016.08.31(水) 327PV   153IP    5651位 / 2589095ブログ
2016.08.30(火) 233PV   118IP    9388位 / 2588395ブログ
2016.08.29(月) 197PV   125IP    7913位 / 2587651ブログ
2016.08.28(日) 261PV   147IP    7964位 / 2586929ブログ
2016.08.27(土) 180PV   102IP    10084位 / 2586319ブログ

◇南京虐殺はあった
もう一つ、凄い衝撃的な昭和初期の歴史的証言も聴いてしまいました。

消えてしまったかつての渓流斎ブログにも登場したことがあります麹町区番町にお住まいの龍野小路子爵夫人のお話です。

龍野小路夫人の御尊父は、戦前、中華民国の首都南京市の日本大使館で外務省書記官として勤務されていたそうです。

歴史に残る昭和12年の大日本帝国陸軍による「南京陥落」の日も南京で勤務されていたそうです。

今、ネットで検索すると、いわゆる若いネトウの方々が、正々堂々と「南京虐殺はなかった」「嘘八百」「幻」と断定されていて、その「南京虐殺はなかった」説の数が、全てを見たわけではないのですが、圧倒的のようです。しかし、龍野小路夫人が、当時南京の在中日本大使館で書記官だったご尊父から聞いた話によりますと、「あった」ということでした。
極東国際軍事裁判(東京裁判)で、突然出てきた「30万人」という数字はともかく、事実としてあったということです。

たとえ、市民殺戮が100人だったとしても、やむにやまれぬ巻き込み戦闘であったとしても、やはり、虐殺と言えるでしょう。帝国陸軍は、当時、市民に紛れ込んだ便衣隊に相当苦しめられて、多くの犠牲者を出していたことから、便衣隊掃討を敢行したことは間違いないようです。

同じように、広島長崎原爆投下や本土無差別爆撃などで80万人の無辜の日本の市民を殺害した特にカーティス・ルメイ将軍率いる米軍も虐殺なのに、戦勝国特権と思い込んでいるのか、虐殺と呼ばれませんし、米国はそう呼ぼうともしません。ちなみに、米国の市民の犠牲者はゼロです。(下記参照)

◇第2次世界大戦(1939年9月~1945年9月)の死者

枢軸国側    死者数   市民の死者数  計
日本      230万人  80万人   310万人
ドイツ     422万人  267万人  689万人
オーストリア   25万人  93万人  118 万人
イタリア     30万人  13万人   43万人
その他      163万人       163万人
小計  約1205万人
連合国側
ソ連      1360万人  700万人 2060万人
中国       350万人  971万人  1321万人
ポーランド    12万人  591万人  603万人
ユーゴスラビア  50万人  121万人  171万人
フランス     20万人  40万人   60万人
イギリス    14万人  24万人    38万人
アメリカ     29万人   0人   29万人
その他                78万人
小計 約4360万人
合計 約5565万人

アジア・太平洋各国
朝鮮                 20万人
台湾                 3万人
フィリピン             111万人
ベトナム              200 万人
(ホーチミンの主張では1944年末から1945 年にかけてベトナム北部で200万人が餓死)
ビルマ                15万人
マレーシア・シンガポール      10万人
インドネシア            400万人
インド               150万人
オーストラリア          2万3000人
ニュージーランド         1万2000人
合計 912万5000人

※日本310万人、ドイツ689万人に対して、ソ連の犠牲者は、何と2060万人です!日ソ中立条約を一方的に破棄して、満洲や樺太、千島列島に侵攻したソ連が、戦後70年経っても北方四島を返還しない理由の一つが、この2060万人の犠牲の上で勝ち取ったものという論理です。国際条約違反の卑怯者、ならず者国家のする暴虐と非難されても怯まない理由の一つとなっているわけです。

インドネシアの犠牲者400万人という数字はあまりにも大きく、かなり甚大な被害を受けたと言われるフィリピンの110万人と比べてもかなり多いです。日本では、殆ど知られていない史実なので、向学の使徒には再研究が必要です。

◇汚れちまった悲しみに

ところで、龍野小路夫人のご母堂である外務省書記官夫人は、南京滞在中にあの蒋介石の妻宋美齢から、護身用のピストル(デリンジャー)を贈られたそうです。如何なる史書にも書かれたことがない秘話ですね!

ご母堂様は、また、愛新覚羅溥儀皇帝の実弟溥傑の奥方である嵯峨(愛新覚羅)浩さんから狐の毛皮をプレゼントされたそうです。この話も誰にも知られていない昭和史の秘話です。

この狐の毛皮は、金茶色の地に、直径15センチぐらいの丸い模様が白で細かく描かれた物で、この白い模様が狐の耳の内側の毛だそうです。つまり、希少価値が非常に高い上に、目の玉が飛び出るほど高価なものなんだそうです。

狐の毛皮といいますと、中原中也の「汚れちまった悲しみに」の中で、「狐の皮衣」が登場しますね。

汚れちまった悲しみに

たとえば狐の皮衣

汚れちまった悲しみは

小雪のかかってちぢこまる

この狐の皮衣を、中也は何を比喩して用いたのか?ネット上では、それこそ嘘八百の言いたい放題の憶測が氾濫しておりますが、実は、この希少価値の高い狐の皮衣は、真っ白の純白で、そういった狐の皮衣と同じ色をした純白な心が悲しみで汚れた、ということを言いたかったのです。

この説は、亡くなった京洛先生夫人の教養高い御学友阿藤さんが披露されて、私も、「なるほどなあ」と納得致しました。

兎に角、京洛先生とはほとんど話はできませんでしたが、とても刺激に満ちた会合でした。

不愉快なカタール審判

御池嵌手差亜大変

昨晩のサッカー・ワールドカップ2018アジア最終予選、日本対UAE戦は、酷かったですね。

日本は、あのニヤけたカタール人のアル・ジャシーム・アブドゥルラフマン主審に負けたようなものです。

例えば、前半19分、DF吉田がFWマブフートを倒したとされる場面。何度もテレビではビデオ再生されましたけど、どう見ても、わざと反則を取られるためにマブフートは転んだようにみえます。結果的に、それが直接FKで得点に結びついたのですから、酷いもんです。明らかに審判の誤審でしょう。

もう一つ、後半32分の浅野のシュートも相手ゴールラインを割っているのにカタール主審は、ゴールと認めず。

これじゃあ、アブドゥルラフマン君はUAEから何か貰ってるんじゃないかと疑われても、仕方がない。李下に冠を糾してはいけないということです。

スポーツは、公明正大が建前になってますが、裏を回ればこれほど汚い世界はないと思わせる風合いがあります。密接に政治に関わりますし、国威発揚の手っ取り早いツールでもあります。

昨日はもう一件。2020年東京五輪招致を巡る不正疑惑について、検証に当たった日本オリンピック委員会(JOC)の調査チームが、招致委員会とシンガポールの「ブラックタイディングス社」が結んだ2億3000万円のコンサルタント契約について、「違法性はない」と結論付けたそうですが、これもまたおかしい。

調査チームには、立派な弁護士さんも金で雇われているようですが、そもそも、身内の不正疑惑を身内が選出した調査委員なるものが調査したって、不都合な真実が暴かれるわけないしょ?

「関係者へのいかなる贈与も禁じた国際オリンピック委員会(IOC)の定める倫理規定にも抵触しない」と胸を張ったって、こりゃ、どう見たって、子供が見たってあからさまな見返りを求めた贈賄であり、倫理違反でしょう。

それとも、大手広告代理店を通じて、先方に2億3000万円を確かに渡し、誰も中間で抜き取ったりしないで、真面目に先方に全額渡された、と証明しただけではないのでしょうか。

JOCにとっては、2億3000万円など端金でしょうが、その財源は何処から来たのですか?

スポーツの世界は、本当は美しくない。

都知事の品格と土建政治

為五郎「何で、ブログで渓流斎の昼飯まで見せられなきゃいけないんだよお」

初めは単なる厚化粧の目立ちたがり屋の派手なおばさんかと思ってました。大変失礼致しました。

昨日、小池百合子都知事が、食の安全の観点から土壌汚染問題などを理由に、築地から豊洲への魚市場移転の延期を正式発表する様子を見て、「この人、もしかして、なかなか骨がある人かもしれない」と思ってしまいました。

物心ついたときから、政治に関しては不信だらけで、単なる真面目に働きたくないならず者が、好き勝手放題に庶民の血税を懐に入れるのが、政治家の性(さが)だと思っていました。

それをものの見事に証明してくれたのが、舛添さんです。改めて、あの「せこさ」は国際語になったわけですし、歴史の教科書にも載せてもらいたいと思っています。

さて、これから、小池都知事と、「都議会のドン」内田茂都議(77)との対決が見ものですね。

今日発売の週刊文春によりますと、東京五輪予算膨張の裏で、内田都議の関連企業が受注しまくっているというのです。

例えば、東京電気工事という知らない会社。この会社は、竹中工務店とのJVで、五輪バレーボール会場の有明アリーナを落札したようですが、何と、都議会のドン内田氏が監査役を務めているそうです。しかも、内田氏の娘婿が社員というまさにファミリー企業。このほか、内田氏の政治団体に献金する怪しい企業が次々と五輪会場の建設を受注して、これではまるで「土建政治」の復活ではないですか。

豊洲魚市場移転に強大な発言力のある団体代表が、昨日は小池都知事を猛烈に批判しておりましたが、この団体もかなり金額を内田氏の政治団体に献金しているようです。

東京五輪予算も当初の7300億円から2兆円に跳ね上がっているそうですが、こういう重大な話は、何で新聞やテレビの主要メディアで報道しないのでしょうか?(勿論、週刊誌が主要メディアではないという意味ではありませんが)