足寄

鈴木宗男さんと松山千春さんの出身地、足寄に行ってきました。

寒い日でした。その寒さは、肌を突き刺すほど、痛みを伴いました。

夜、鈴木宗男さんと帯広市内の居酒屋で会う機会がありました。
28日に会う、と以前書いたのでその報告をしなけばなりません。

彼は自信満々でした。
何しろ、9月の総選挙で、44万票も獲得したのですから。
近著『闇権力の執行人』の中で、その醜態を暴露された外務省の松田邦紀ロシア課長や2億円の機密費を流用した杉山晋輔中東アフリカ局参事官らから、名誉毀損なり、何らかのアクションがありましたか?と聞いたところ、鈴木氏は、「何もありませんよ。すべて事実で、正直に書いたのですから。むしろ、向こうから何か言ってくることを待っているくらいですよ。もっと、暴露してあげますから」と胸を張っていました。

鈴木氏によると、これまで、鈴木氏批判的だったいわゆるリベラル派の人間が、最近、「宗男派」に鞍替えしてきたと言います。「『噂の真相』の岡留さんや、ジャーナリストの魚住昭さんや宮崎学さんらが、私の味方になってくれますよ」と言うのです。

やはり、勝てば官軍なんですね。

鈴木氏の出身地は、足寄の大誉地という所です。足寄の街中からまた離れた山奥です。彼の新党『大地』の名前は、松山千春さんが考えたそうですが、大と地の間に「誉」を入れると自分の出身地になる、と一人で悦に入ってました。

居酒屋の隣の座敷では、20代くらいの若い人が宴会をしていて、鈴木氏を見ると、大声で「宗男だ。宗男だ」と大はしゃぎで、一緒に携帯で写真撮影をしてもらうために群がってきました。

鈴木氏は「もう、自民党や民主党の時代じゃないよ。大地の時代だよ」と、若い人にアピールすることを忘れませんでした。

さすが、政治家だ、と感心してしまいました。

如是我聞⑨

不安と恐怖は幻です。

もし、不安と恐怖を感じたならば、逃げないで、そのまま、たっぷり不安と恐怖を感じなさい。

もし、真剣に不安と恐怖に立ち向かったのならば、トンネルを抜けるように、その感情は消えてなくなるでしょう。

不安と恐怖は幻だからです。

時間が経てば、最初から不安も恐怖もなかったということは分かるでしょう。

存在の耐えられない痛さ 

帯広で3回目の冬を迎えていますが、今日初めて、地吹雪なるものを経験しました。

昨日、帯広では30センチの雪が降りました。今日は、快晴でしたが、異様な強風が吹き荒れ、昨日降った雪が、周囲に舞い散りました。

こう書くと、多少風情があるように聞こえますが、外を歩くと容赦なく、地吹雪は顔に叩きつけて、まるで砂粒が当たったように痛くて、痛くてしょうがありません。もちろん、目も開けられません。プロレスのデストロイヤーのマスクが欲しくなったくらいです。

私が東京にいた頃、北海道赴任経験者から「あそこは人間が住むところではない」と言った言葉がよぎったほどです。

帯広で生まれ育った人なら慣れているでしょうが、初めて体験した者としては、本当に参りました。周囲を見たら、あまり人は歩いていません。
こういう日に歩いているのは、何も知らない「外地の人」ばかりのようでした。

仕事で清水町にまで行ったのですが、案の定、強風のため、特急列車は運休し、普通列車も50分も待たされてしまいました。
地元の人は「またか」といった感じで、誰も駅員に食ってかかる人はいませんでした。

こういう厳しい自然環境の中で生きている人が、たくさんいるということを今更ながら知った次第です。

27歳の80億円

例のみずほ証券の誤発注事件を今更ながら取り上げます。記録として残しておきたいからです。

25歳の若い証券マンが、人材派遣会社「ジェイコム」株を「1株を61万円」で売るところを、間違って「61万株を1円」で発注し、約400億円の損害を齎したというあの事件です。

なんで損害が約400億円で済んだのかというと、まず、1円で株売買取引は成立せず、「ストップ安」で、約57万円の値が付いたようです。みずほ証券は誤りに気づいて、躍起になって買い戻しましたが、約9万株が、買い戻すことができず、約90万円で取引が成立したようです。要するに、みずほは、90万円ー57万円×9万株=297億円。それやこれやで、約400億円の穴があいたということでしょう。

その間、わずか13分間の出来事だったそうです。

この際に、千葉県市川市に住む27歳の青年が、7100株を取得し、20億円以上の利益を得ていたというのです。20億円の莫大な利益で驚いていたら、何と、彼は、このために34億円の自己資金を投じていたというのです。

何でそんなにお金を持っているのでしょう?

やっと北海道でも発売された「週刊新潮」の記事によると、彼は今年1年だけで、株取引で他に60億円もの利益を出しており、「お金の使い方もよく分からないし、今特に欲しいものはない」と、この青年は話しているそうです。

週刊誌ですから、27歳の「無職男」とか、「ボロ儲け」とか、「大豪邸住まい」とか、綺麗な言葉は使っていませんが、彼はれっきとしたデイトレーダーであり、大変なリスクをかけてリターンを得て税金も払っているとしたら、そこまで非難されるべきものではないとは思いますが、私のような株の素人でも、大変な時代になったという実感があります。

彼が株を始めたのは、1999年頃で、元手は100万円。それがー。

2001年初 300万円
2001年末 6000万円
2002年末  1億円
2003年末  3億円
2004年末  10億円
2005年末  80億円

もう、すごいの一言です。この数字を見て、我も我もと株を始める人が増えることでしょう。まさしく、バブル経済の再現です。

しかし、バブルは必ず弾けます。私は、来年の夏あたりかなと思っているのですが、人伝に聞いたりしただけで、私自身が経済的強固な根拠を持っているわけではありません。初めて私のブログを読んでくださった方は、悪しからず。

外国語と日本語

「バーゲン」とか「コンピューター」などはもちろん、外来語です。「掘り出し物」とか「電子計算機」と書くより、もう外来語の方が響きがいいというか、変な意味で日本語のニュアンスをうまく伝えています。

これらの言葉は、もともと日本になかったのか、あったとしても、概念として発達しなかったから日本語として定着しなかったのでしょう。最近のコンピューター用語は、例えば「ダウンロード」や「インストール」にしてもほとんどカタカナですからね。

同じように、というより、全く正反対に日本語がそのまま「外来語」になった言葉もあります。「寿司」「てんぷら」などはもともと日本にしかないから、当然でしょうが、 TUNAMI(津波)などはもう立派な国際語になっています。

KAROUSI(過労死)も「外来語」としてOEDに載っています。英国に過労死の概念がなかったわけではないでしょうが、日本ほど当該件数が少なかったから言葉として定着しなかったのでしょうか。日本にとっては不名誉な言葉ですが…。

言葉って面白いですね。

新型インフルエンザ

私事ながら、昨年、インフルエンザの予防接種をしながら、インフルエンザに罹り、一週間も寝込んでしまいました。どうやら、インフルエンザにはA型だのB型だの3種類あって、おそらく、私が受けたワクチンとは違う種類のインフルエンザに罹ったらしいのです。

まるで、丁半博打みたいですね。

しかし、新型のインフルエンザに関しては、もう冗談は通じません。世界保健機関(WHO)も「Pandemic」(大流行)といって、警戒を強めています。

新型インフルエンザというのは、高病原性鳥インフルエンザのH5N1と呼ばれるウイルスがその一つで、鳥から鳥へ感染していたものが、変異して、鳥からヒトへ感染し、ついにヒトからヒトへ感染したものを指すらしいのです。

全く素人が書くものなので、詳細というか真相を知りたい方は自分でお調べになった方がいいのですが、この新型インフルエンザが、1918年のスペイン風邪(全世界で4000万人が死亡)や1968年の香港カゼのように、世界的に大流行すれば、日本では、2500万人が感染し、そのうち200万人が入院し、60万人から70万人の犠牲者が出ると予想されています。

とんでもない数字ですね。専門家は「一刻も早い対策を」と警鐘を鳴らしていますが、一般の人にはさほど危機感を感じていないようです。

予防策は、まず罹らないことなのですが、流行してもワクチンがなく、せいぜい、ワクチンができるまで半年は掛かるという話ですから、防ぎようもありません。半年も経てば夏になって、流行も終わっていることでしょう。とにかく、ウイルスにとって、乾燥した冬場が勝負なのですから。

皆さん、気をつけましょう。
この冬を乗り切って、生き延びましょう。

トレードオフ

いまだかつて経営学どころか経済学の専門書を読み通したことがないのですが、経営学の専門用語に「トレードオフ」という言葉があるそうです。

英語辞書を引くと「妥協のための取引」とありました。
要するに「何かを得るために、何かを犠牲にして失う」という商行為のことを指します。

どこかで聞いたことがありました。

12月12日の私のブログ「途方に暮れたら」で同じようなことを書いていました。

再録します。
「人は、何かを手に入れるために何かを失う。
しかし、何かを失ったとしても、決してほかのものが手に入らないわけではない。
失ったら失った分、ほかの幸せを手にすることができる。」

なるほど、経営学と人生訓と似たところがあるのですね。

匿名に隠れた暴虐性について 

匿名というのは大変便利なツールです。
自分だけ「安全地帯」にいて、言いたいことを言って、やりたいことやって、さっさと逃げてしまう。まあ、透明人間みたいなものです。いや、今流行りの言葉でいえば、不審者です。犯罪者といってもいいかもしれません。

匿名ですから、罪に問われないことを十分熟知しているのでしょう。
こんなことを言っても「馬の耳に念仏」でしょうが、良心の呵責に苛まれないことが不思議でたまりません。羨ましいくらいです。

その発言については、責任が問われない、というか責任を追及することができないので、大の大人がいちいち目くじらを立てることはないのですが、最近のコメントに関しては、あまりにも目に余るので一言述べたいと思います。

匿名さんは、最初は、一応論理が通っているし、ある意味ではまともなことを衝いているので、大変教養のある知的な40代の女性だ、とこちらで勝手に想像しておりました。

しかし、どうやら違うようです。10代の女の子といったところでしょうか。精神的に。

私のブログを訪れてくださる方は、一日20人程度で、恐らく、私のことを知っている友人か知人がほとんどと思われるので、匿名さんは、偶然、見てしまった方なのでしょう。どんな不安とストレスを抱えているのか知りませんが、いきなり、見ず知らずの人間をつかまえて「最低の人間」と断じるとは、よっぽど暇なのか、真夜中の4時に投稿するくらいですから、寂しい人なのでしょう。

思わず、もう30年以上昔に読んだ太宰治のエッセイ「鉄面皮」を思い出してしまいました。

「子供の頃、私は怪談が好きで、おそろしさの余りめそめそ泣き出してもそれでもその怪談の本を手放さずに読みつづけて、ついには玩具(おもちゃ)箱から赤鬼のお面を取り出してそれをかぶって読みつづけた事があったけれど、あの時の気持と実に似ている。あまりの恐怖に、奇妙な倒錯が起ったのである。鉄面皮。このお面をかぶったら大丈夫、もう、こわいものはない。」

そう、匿名さんは、この鉄面皮を被って、強者を演じているのです。本当は弱い、極めて卑劣な人なんだろうなあ、と確信しました。

昭和22年、東大生平岡公威(のちの作家三島由紀夫)は、憧れの作家太宰治に会った際、つい、天邪鬼にも「太宰さん、あなたの作品は嫌いです」と面と向かって放言しました。太宰は、一瞬、狐につままれたような顔をしてからこう言いました。
「嫌いならここに来なければいいじゃないか」

匿名さんにも同じことを言いたい。
「嫌いならここに来なければいいじゃないか」

レコ大審査委員長失跡事件 

防犯ビデオに似た男性 レコ大審査委員長失跡 横浜のJR駅 (産経新聞) – goo ニュース

公開日時: 2005年12月15日 @ 17:48

昨日、「私の意見に反対の方、コメントしてください」と書いたら、早速、反論がありました。

どうも有難う御座いました。どなたか、分かりませんが、真夜中というか明け方の4時過ぎの投稿です。眠られなかったのでしょうか?

ま、ともかく、言論の自由は大事にしたいものです。

タイトル通り、不可解な事件?が起きました。
レコード大賞の審査委員長を務めた音楽評論家の阿子島たけしさんの自宅が全焼し、本人は行方不明というのです。

実は、私は、以前、レコード大賞の審査委員をしたことがあるので、はっきり申し上げて、この世界には詳しいのです。だから、事件の背景が容易に想像がつくのです。レコード大賞の運営を巡って、阿子島さんに対する「怪文書」が出回っていたということですから、ほぼ間違いないでしょう。

私も、今年、レコード大賞を誰が獲るのか、想像できます。大賞を誰にするのか、関係者の間でもめていた、ということも、噂で漏れ聞いてます。

でも、これ以上は書けません。

残念ながら、ブログとはいえ、まだまだ…。

髭剃り器を通して考える

5、6年使っていた電気髭剃り器の調子が悪くなったので新しく買い換えました。

前に使っていたのは国産のX社製、新しく買ったのは、外国製のY社製です。

X社製のものはシンプルでした。充電のコードが付いているだけでした。しかし、Y社製は、洗浄と充電が同時にできるアダプターが付いていました。若い人なら、「一石二鳥」ということで喜ぶかもしれませんが、このアダプターは、図体が大きくて嵩張るし、洗浄器の「水」もアルコール入りの特製のものなので、無くなったら新しい「洗浄水」のパックを買わなければなりません。

そもそも、髭剃り器の掃除などは、こんな洗浄器に任せるのではなくて、自分で刷毛を使って簡単にできるものです。要するにこんな「便利」なものはいらないのです。

今の世の中、すべて、「効率」と「便利」を金科玉条にしてすすんでいます。この流れに落ちこぼれた人間は、排除されます。

しかし、便利さを追求したおかげで、失ったものが大きいことに、人は誰も気づいていません。

それに、便利といっても、この髭剃り器の洗浄器アダプターに代表されるように、不必要なものが多いのです。

唐突ながら、真冬にトマトが食べられなくてもいいでしょう?
別に真夜中にアイスクリームを食べなくてもいいでしょう?

私の意見に賛成してくれる人は少ないかもしれませんが、反対の人はコメントしてください。

あ、そういえば、5、6年使っていたと思っていたX社製の髭剃り器。保証書が出てきて買った日を確かめてみたら、まだ3年しか使っていませんでした。