杉田敏さん

NHKラジオの「ビジネス英会話」の講師を務めている杉田敏さんは、そのレベルと学識はピカイチだと思います。

杉田さんと共著のあるU氏の話によりますと、「TIME」「ECONOMIST」といったネイティブでさえ難解な雑誌を斜め読みして、読解力が抜群で、ネイティブの書いた文章の間違いを瞬時に指摘するそうです。

杉田さんは、外資系広告会社の副社長を勤めながら講師をしていたので、異様な早起きです。最近では、朝4時15分に起きて、5時前に自宅を車で出て、オフィスには6時前に出社するそうです。

そして、いつも、行動の計画を立てて、優先順位を決めるそうです。

計画を立てることは、私が最も苦手とするところです。いつも、いつも、行き当たりばったりで、後悔してばかりです。私が計画的な人間なら、今頃、帯広には住んでいないでしょう。(良い悪いは別ですが)

杉田さんは、自分に残された時間を有効に使うために、計画を立てることは、大切です、と力説しながら、次のような名言を書かれています。

「設計図を描かずにはものが作れないように、計画なしに目的は達成できない」

肝に銘じます。

前世療法 

昨晩、前世療法セラピストのTさんに診てもらいました。

Tさんは、その筋ではかなり有名な方で、関西方面から北海道にまで出張にきており、私も、その序に診てもらうことにしたのです。

当初は、全くそのつもりはなかったのですが、生来の好奇心の旺盛さから、えいやー、と御願いしてしまいました。

感想ですか?

恐らく、Tさんには怒られると思いますが、「こんなものかなあ」という感じでした。
最初に「僕は、あまり前世は信じていないのです。死んだら、この世で終わりだと思っていますから」と正直に話したところ、「それでは、前世を見ることはやめましょう」と、あっさり、それで終わってしまいました。

で、結局、何をしてもらったかと言いますと、「元気がない」ので、「気」を入れてもらうことにしました。目をつぶって後ろ向きになっていたので、Tさんがどういう風に「気」を入れていたのかわかりませんが、何か背中のあたりに、羽が生えたようなムズムズした感覚に襲われました。

「気功ですか?」と聞いてみたのですが、Tさんは「気功ではありません」と言うのみで、それは何か教えてもらえませんでした。「天」とつながって、宇宙のエネルギーを注ぎ込むという話でした。

その後が、死―再生の儀式です。右足を、エジプトのファラオの石棺の中に踏み入れたことをイメージして、「死」を体験し、即座に「再生」のパフォーマンスとして、何やらかんやら背後でやっていました。見てはいけない、というので、よく分かりませんでしたが…。

効果ですか?

まだ、分かりません。これから、信じられないような異様な変化が心身の内外で次から次と起きるらしいのです。例えば、皺がなくなる、とか…。

笑ってはいけません。最も、今、吹き出した方は正常な神経の持ち主なのかもしれませんが…。

この「儀式」の前に、私は2時間もTさんからカウンセリングを受けました。
「現在、どこか不快だったり、痛かったりする症状はあるか」「原因はどこにあると自分では思っているのか」といったような内容でした。私は正直に今の有のままの自分の状況を説明しました。

「儀式」が終わった後のTさんは、放心状態で、顔は紅潮して玉のような汗を流していました。その真剣さに打たれてしまいました。

その姿を見て、これまでTさんが話していた「臨死体験」の話や「人の前世が見える」話や「未来も分かるが、絶対に予知はしない」といった話もTさんの中では真実なのだと言う気になってきました。

Tさんは最後にこう言いました。
「現実はあなたが作っているのです。肯定的に考えれば、夢は必ず実現します。今、八方塞で苦しいかもしれませんが、必ず乗り越えられます。天は、その人が乗り越えられないような試練は与えません。今の苦しい現実も、必ずや楽しい思い出に変わります。だから、朝起きたら、『これから楽しい事があるぞ』『今日はどんな素晴らしい人に出会えるのかしら』などと考えることです。必ず、乗り越えられます。必ずいい事が起きます」

あなたの不安と恐れは何処から来るのか?

今朝も、何とも言えない胸苦しい圧迫感で目が醒めました。
これらの不安とも恐れとも焦燥感とも名状しがたいものは何処から来るのかわかりません。もう2年近く続いているということだけは確かなのです。

友達に相談すると、こんなアドバイスをしてくれました。

ーあなたの不安と恐れは何処から来るのか?

因果論に囚われているからです。
原因があるから、結果があると思い込んでいるからです。
こういう結果があるのは、原因があるからと思い込んでいるからです。

人は、「こういう体験をしたからこうなった」という過去の失敗を恐れているのです。因果論に囚われている限り、未来が不安になります。
因果論から脱却しないと、半永久的に不安や恐れから逃れることができません。
つまり、「今」に生きることができないのです。
過去の体験によって、不幸になってはいけません。
体験をどうとらえるかによって、人は生き方がかわります。つまり、どんな不幸な体験をしても、捉え方によって全く違った人生になるのです。

たとえば、大病したとしても、その人が、どう心でとらえたかによって幸福にも不幸にもなれるのです。
「天が与えてくれた休息の時間」と考えただけでも救われます。

要するに、プラス志向の癖をつけないと人生は豊かにならないのです。

因果論にとらわれていると、悲しいことが起きると、周りのせいにします。誰それのせいだとか言い出します。
しかし、過去の体験のせいではないのです。過去の体験そのものを自分が引き寄せて、囚われているだけなのです。
魂はそんな因果論から自由になりたいから苦しいのです。
そして、人生は一瞬、一瞬であり、今に生きることしかできないのが真実だから、因果論から脱却しないと今に生きられないのです。
因果論に囚われていると、楽しくもないし、不安になるのは当たり前なのです。

その悪循環を断ち切って、抜けきることが再生なのです。

「今こんなことをしたら、未来がこうなってしまう」と、不安が先に立ってしまうと、人は、その原因を先に考えてしまいます。「こうしないとこうなってしまう」という因果論に囚われて、不安になってしまいます。
過去のことばかりに囚われていると、そういう時は、得てして良い方向には人は考えないものです。悪い結果しか考えないものです。

日本人はかつて、もっと自然の無償の愛に触れて、生かされていることを実感しながら生きてきました。いろんなことが満たされ、充実し、大きな営みの中に生きてきました。
そんな時、病気でさえ、小さなものに見えてくるのです。
大いなる自然なものに触れていると、心は病まないものです。

自然に育まれると、大いなるものに包まれる気持ちになることができて、安心することができるのです。

昔の人は、大いなる自然のことを神として崇めました。だからこそ、自然とつながって生きている限り、安心して生きていられるのです。

過去と未来は切り離されています。過去と未来はない、と思ってもいいのかもしれません。
今しかないのです。
いくら過去に実績があっても、その時に実力がなければ、蹴落とされます。無情の世界です。スポーツの世界がそうでしょう。だから人々は感動するのです。
過去があるから苦しいのです。
未来があると思うから苦しいのです。

今しかないのです。
今しかないのです。

今しかないから、救いの道があるのです。
今しかないから、不安も恐れもないのです。

不安と恐れは過去と未来にしかありません。

もうそろそろ、今というこの一瞬、一瞬をつかんで安心していいのです。
大いなる自然に育まれながら、安心していいのです。

ー私は、このアドバイスを聞いて、とても清々しい気分になることができました。

(明日は都合によりブログを休ませて戴きます)

念の力

彼は悩んでいました。
「もしかしたら、アイツを殺したのは、この自分ではないのか…」と。

詳しく話を聞くと、もちろん、実際に彼が殺人を犯したわけではありません。
ただ、彼はその男を非常に憎悪し、何度も殺してやりたい、と心の中で叫んだことがあり、自分自身を見失ってしまうことも再三再四あったそうです。

歴史上の人物で、敵の陰謀にはまったり、仲間に裏切られたりして、「憤死」したりする人がいますが、まさに、彼も憤死寸前でした。しかし、結局、会社の左遷を受け入れて、北国に赴任しました。その際、彼は、自分をこんな目に遭わせたアイツのことは絶対に許せない。だが、これ以上、アイツのことに関わることは馬鹿らしい。だから、今後一切、自分の履歴書の中からアイツを抹殺し、単に自分は運が悪かっただけ、と無理に納得させ、アイツのことは全く眼中に入れないどころか、頭の片隅にも登場しないように細心の注意を払うことにしたというのです。

つまり、黙殺することにしたのです。

すると、それから、一年ほどして、彼はアイツの訃報に接しました。脳梗塞で、朝方、冷たくなって発見されたそうです。

彼は一瞬、嫌な感じがしました。
もしかしたら、自分の怨念が通じてしまったのではないだろうか…。

私は、この話を聞いて、一笑に付そうとしました。しかし、彼の表情があまりにも真剣だったので、努めて冷静に振舞って、こう言いました。

「それは、君の思い過ごしじゃないか?現実的にはあり得ないよ。しかし、現代の科学では理解できない、解明できない不可思議な現象が起きることを否定するつもりはないよ。例えば、短期間で、何百億円も儲けて、球団や放送局を買収しようとしたり、国会議員に立候補したりする人間は、そういう金儲けの世界だけが、現実の世界だと思っているかもしれないが、そういう世界とは一線を画して、清く・貧しく・美しく生きている人も沢山いるはずだ。だから、君の悩みは十分、分かるよ」

私は、何か、呂律が回らない、訳の分からないことを口走ってしまいました。

彼は、半分、放心したように、半分、自嘲気味に、低くつぶやきました。
「そうじゃないんだよ。実はこれが、初めてじゃないんだよ。これまで、僕に悪さをしてきた奴らが、ことごとく死んでしまっているんだよ。彼で、もう四人目なんだよ。つまり、僕の悩みは、もしかしたら、『念が通じる』という、自分にはそういう力が生まれつき備わっているかもしれない、ということなんだ。もし、それが、事実なら、これから、もっと社会のために、人々に役に立つように使わなければならない、ということに今更ながら気がついたんだよ。つまり、ふと、したことでも、自分の考えたことが、現実化する、というか、実際に起こってしまうんだよ。大袈裟に言うと、もうこれ以上、犠牲者を増やしたくないんだよ。悪の連鎖というか、こちらが相手に対して良く思わないと、相手は、それを百万倍ぐらいにして返してくるからね。こっちもつい、念じてしまう。そうなると、いつまでも地球上に戦争がなくならないわけだ。もっと、ジョン・レノンのように愛と平和を提唱しなければいけないかもしれないね」

私は、彼の話を黙って聞くしかありませんでした。

すると、彼はこう付け加えました。
「ああ、そういえば、一つ、いい事があったよ。僕の昔からの人間で、生死を彷徨う病魔に襲われた友人がいるんだけど、一刻も早く治るようにと、念じてみたんだ。すると、どうだろう。彼は、今ではすっかり回復して、奇跡の生還を果たしたんだよ。やっぱり、念はいいことに使うものだね」

NPO

今日は、NPOサポートセンター常務理事の田中尚輝さんの講演を聴きました。

講演が終わって、ある中年のインテリ風の男性が「何で、それほどお金にもならないのに、ボランティアやNPO活動を、そんな楽しそうにできるのですか」と、質問していました。随分、ズケズケと聞くなあと、内心ヒヤヒヤでしたが…。

田中先生の答えは明解でした。

「人は、自分の利益のためだけで動かないものなんです。人の利益のためにも動くんですよ。結局、自分にはね返ってきますからね。自分の人生です。でも、いつか、終わりがあります。せっかく生まれてきたのですから、楽しみたいのです。それなら、義務感からではなくて、世のため、人のために行うと、結構、人生が充実するものなのです。私も民間の企業に勤めて、同じような仕事をすればもっと稼げると思います。でも、お金じゃないんですよ。逆に単なる仕事になれば、楽しめないと思います」

天と地と

地上では、やれ、「郵政法案が否決されれば、衆院解散だ」「法案の中身が議論されていない」などと喧しいのですが、宇宙では、スペースシャトル「ディスカバリー」の野口聡一さんが船外活動で機体の補修に成功。

本当に「天と地」、「月とスッポン」の話です。

いかに死ぬか

人間、いかに死ぬかは問題ではない。いかに生きるかが問題なのだ。
死ぬことはそう大したことではない。なぜなら、一瞬で終わってしまうからだ。

―サミュエル・ジョンソン(1709-84、英国の批評家・詩人・ジャーナリスト・エッセイスト・辞書編集者)

ストレス発散法を伝授してください

プロレスラーの橋本真也さんが40歳の若さで急死されたニュースには驚かされました。

私は力道山、馬場、猪木の世代なので、実は、彼の名前は全く知りませんでした。「驚かされた」のは、その若さと、プロレスラーという普段、身体を鍛えている人が何故?というほかに、死因が「脳幹出血のため」ということでした。

実は、このような病魔に襲われた友人が身近にいたためです。

友人は、本当に、幸運に恵まれて一命を取りとめ、奇跡的な回復力でリハビリをこなし、もうすぐ退院というところにまでこぎつけています。天の神様に感謝したいと思います。

この種の病気は遺伝的なものがある(橋本さんの母親も脳出血で60歳で亡くなった)そうですが、やはり、過度のストレスと大量の飲酒と高血圧が、遠因となるそうです。

橋本さんの場合は、今年三月に離婚し、自ら旗揚げしたプロレス団体も倒産に近い形で活動を停止し、多額の借金を抱えていたらしいです。しかも、昨年十二月には右肩手術もしました。どれくらい飲酒をする人か知りませんが、相当なプレッシャーとストレスを抱えていたのでしょう。

私の友人も、倒れる前、相当なストレスと飲酒癖を抱えていたようです。私もそうですが、ストレスは酒で発散するパターンを若い頃から続けてきました。
お酒が飲めなくなったら、これからどうやってストレスを発散したらいいのでしょうかね。どなたか、下戸の方、コメントください。

昨日の答えは②でした。

天の声

風采のあがらない保険のセールスマンが呟きました。
「あーあー、今日も解約かあ。今月でもう3件目だ。営業目標成績も先月で45%の赤字だし、もう、駄目だあ…」

その時、天から声が聞こえてきました。
「駄目だと思ったら、駄目なのです。駄目ではないと思えば、駄目ではないのです」

セールスマンは言い返しました。
「そんな…。気持ち次第かもしれないけれど、そう考えたって、営業成績があがるわけではないでしょう?」

天の声は言いました。
「営業成績があがるわけがないと思えば、あがるわけがないのです。これは真理でも法則でも何でもありません。成功した人は、間違いなく、そんなネガティブな考えを持った人は一人もいません。少なくとも、駄目だと諦めず、営業成績をあげようと努力します」

セールスマンは驚いて聞きました。
「あなたは一体誰なのですか?」

「…」
もう天からの声は聞こえなくなりました。