予定調和 

 公開日時: 2007年9月24日 @ 11:10

第22代自民党総裁に副田さんが阿相さんを破って当選しましたね。「予定調和」でした。25日に史上初の親子二代の総理大臣(第91代)が誕生します。これも予定調和です。

予定調和といえば、大相撲秋場所で、一人横綱の白鵬が優勝しました。これも実力かもしれませんが、どこか「演出」の臭いも感じます。こういうことを書くと、必ずクレームがつくのですが、14日目に新大関・琴光喜が千代大海をはたきこみで破ったのは、この日、皇太子ご一家が、観戦されていて、特に、愛子さまが、琴光喜の大ファンだったことから、何らかの配慮があったのではないかと愚察します。あんな元気よかった千代大海が、手加減しているようにみえました。

全く、根拠も証拠もない単なる感想なのですが、今、読んでいる宮崎学著「近代ヤクザ肯定論」(筑摩書房)には、暴力団がいかに、相撲やプロレスや芸能などの興行、巡業公演に食い込んでいて、「公然の秘密」として、「演出」が行われていたことをあからさまに叙述しております。

そのせいで、こんな感想を持ったのでしょう。反論・賛同いずれも申し受け致します。

醒めた総裁選 

 

 

 

阿相さんになるものとばかり思っていたら、一夜にして事態が急転換して、結局、副田さんが総理総裁になるようですね。派閥の領袖の方々が逸早く支持に回り、数合わせで副田さんの勝利に決まるようですが、選挙する前に既に結果が分かってしまっては、興味も半減しますね。

 

そもそも、日本の場合、一国の最高権力者を国民が直接選ぶことができないので、無関係者はいつも隔靴掻痒なところがあります。選挙で投票する際は、その党の総裁、代表が首相になってもらうつもりで投票する気構えがなければいけないということでしょう。

 

気になっているのは、阿相さんにしろ、副田さんにしろ、前の阿部さんにしろ、元首相の孫だったり、子供だったりして、世襲化が目立つことです。封建時代からお殿様世襲制度が身に付いた日本人の心因性からくるのでしょうか。

 

昨晩は、本当に久しぶりに、高校時代のバンド仲間と音楽遊びと飲み会。卒業して何十年も経つのに、お互い、心因性がちっとも変わらないということを感じた次第です。特に、ドラムスの白川君なぞは、企業経営者の二代目。いわば世襲のお殿様みたいなもので、話すことは、ゴルフと株とお金のことばかり。外国語が嫌い。外国人が嫌い。朝日新聞が嫌い。いや、批判なんかしてませんよ。彼は、私にとって、長年の友人で、非常に愛すべき存在です。

彼はお金持ちですよ。大金持ちでも、人に大盤振る舞いするタイプではありませんが…。何しろ、日本の総理大臣より年収があるのですから!世襲議員の先生の皆様方も、白川君と似た境遇と心因性の持ち主ではないかと、勝手に想像してしまいました。

 

あ、ばらしちゃいました。白川君がこのブログを読まないことを期待しています。が、大丈夫でしょう。彼は他のサイトを見るのに一生懸命で、ブログなんかに興味ないと言ってましたから。

安倍さんの辞め方について…

 鹿さんシリーズの始まり

安倍首相が突如辞任しましたね。世界中の何百万というブログがこの話題に触れるでしょう。私は天邪鬼ですから、あまり取り上げたくなかったのですが、安倍さんの辞め方があまりにも不自然というか異様なので、思わずキイボードの前に座ってしまいました。

第一は、その時機です。所信表明をして、いざこれから代表質問に入るぞ、という直前の辞め方です。前代未聞というか、こんな「敵前逃亡」みたいな首相は日本の憲政史上いなかったのではないでしょうか。参院選敗北の時に辞めていれば、再起のチャンスはあったでしょうが、安倍さんの政治生命は終わったも同然です。本人も、もう総裁選に立候補しないだろうし、誰も選ばないでしょう。

第二は、その辞任の理由です。「テロとの戦いを中断することがあってはならない。中断しないために一身を投げ打つ覚悟で、全力で努力するべきだと考えてきた」と言うのですから、当然、このあとに、「だから、職をまっとうするつもりだ」という言葉が続くのが、日本語の文法として正しい。それなのに、安倍さんは「私が辞することで局面を転換した方がいいと判断した」と突拍子もない論理を展開してしまうのです。

第三に、果たして、今の日本国民の圧倒的大多数が、年金問題や老後の不安や生活の安定以上にテロとの戦いに関心を持っているかどうか、ということです。先の選挙で「国民の生活重視」を掲げた民主党が大勝したぐらいですから、安倍さんは、やっぱり、ブッシュさんに何か言われたのではないか、と勘ぐりたくなります。

国民と国益を守るべき一国の総理大臣が唐変木なわけがありません。よっぽど、脅迫めいたことを言われたに違いないと私はにらんでいます。

ドイツ国際平和村

 テロ特措法の延長問題で、国会が俄然、緊張度を増してきました。ぬるま湯に浸かってきた日本人ですから、いいことだと思います。国民が選んだ国会議員で、密室ではなく、国会という公の場で、正々堂々と論争してほしいものです。

 

問題は、インド洋で、海上自衛隊が燃料をただでアメリカやパキスタンなどの外国艦船に補給するかどうかという点です。安倍さんなどは「国際公約」とまでのたまっておられ、今後「国会承認なし」でも延長できる新法を提出する考えのようですが、これは、明らかにシビリアンコントロールに反することです。私は断固として反対です。

 

民主党はこの燃料補給について、「アフガニスタンの戦争という名目なのに、アメリカ艦船は、イラク作戦にも借り出されている疑いがある」と指摘し、国政調査権を発動して、その実態を調べるとまで言っています。

 

いずれにせよ、平和な日本に住んでいると、現在、イラクにしろ、アフガニスタンにしろ、実際に戦争が行われ、いつも、無辜の市民が殺害されている事実を忘れがちだということです。日本では、その実態がほとんど報道されないからです。

 

ベトナム戦争の頃は、地雷を踏んで、首から下がバラバラになったベトコンと思われる若い兵士の死体を手で持ち上げる米軍の兵士の写真が公開されたり、戦争の残虐さが日本人の一般市民にも目が触れる機会があったのですが、現在は、ハイテク戦争のせいなのか、個人情報保護法の見地なのか、分かりませんが、あまり見られません。

 

そういった中、今朝、NHKのラジオを聴いていたら、「ドイツ国際平和村」でボランティアとして活動するアキヤマさんという女性が出演していました。私は全く知りませんでしたが、この団体はドイツ市民によって1967年に設立されたもので、戦争などで、傷ついた子供たちを治療したり、紛争地帯に行って医療活動をする団体です。

 

アキヤマさんは、ボランティアとして渡独したのは2002年1月から5月までで、丁度、「9・11」後の「犯人探し」のためのアフガン戦争が勃発した頃でした。平和村には、次々と負傷者がかつぎこまれ、アキヤマさんは、ヌルム・マハド君という当時、7歳か8歳のアフガニスタンの男の子のことが忘れられないと話していました。

 

その子は、不発弾を触ってしまったのか、右は肩から根こそぎ無くなり、左も腕から下を失い、両目は失明。平和村に担ぎ込まれた時は、ある程度の治療は済み、リハビリの状態でしたが、3日間、ずっと泣きっぱなしだったといいます。アキヤマさんは、なす術も知らず、呆然とするだけでしたが、4日目にやっと、黙って抱きしめてあげたら、やっと、話をしてくれるようになったと言います。

 

アキヤマさんは、涙をこらえて、そんなエピソードを話してくれました。

 

国会議員の皆さんにも聞いてほしかったです。

 

なお、ドイツ国際平和村のホームページもありますので、ご興味のある方はご覧ください。

属国民根性 

  木下小屋

 

9日にシドニーで「職責にしがみつくことはない」と言った人が、その舌の根の乾かない翌日の10日には、永田町で『「改革を止めてはならない」との一心で私は続投を決意した』で発言しているものですから、随分、矛盾した人だなあ、と思ってしまいました。

 

もっとも、10日の所信表明演説は、優秀な官僚さんが精魂込めて作った作文を棒読みしていただけで、既に、その内容全文は、日本のマスコミ全社には7日には行き渡っていましたから、9日の発言の方が深刻とみるべきでしょう。

その発言の前日まで、そんな考えは少しもなかったのですが、その人は、飼い主の藪さんに会った途端、国際公約を宣言したところをみると、どうやら、何か二人の間で密約があったのではないかと邪推してしまいます。そのあたりはマスコミは全く報道してくれないので、真相はさっぱり分かりませんが…。

 

親分に叱られた子分が詰め指(腹ではなく)を迫られたのではないでしょうか。

 

戦勝国に逆らえない属国の性(さが)を見た感じがしました。

何やってんでしょうか?

 知床

 

遠藤農水大臣が辞任しましたね。地元山形で組合長を務める農業共済組合で補助金を不正受給していたことが発覚したせいです。任免されて、わずか「7日天下」でした。

 

安倍さんは、今度の新閣僚については、あれだけ「身体検査」をしたから大丈夫だと言っておきながら、この体たらくです。自殺した松岡さん、絆創膏大臣の赤城さんに続く三人目の農水大臣の沈没です。何をやってるんでしょうかね。

 

これで、また安倍さんの支持率が下がり、いよいよ衆院解散、政権交代という道に進むのでしょうか。来年の洞爺湖サミットで、果たして誰がホストを務めるのでしょうか。もう、安倍さんではない気がします。

 

さて、がらりと変わって、スポーツの話題。昨日は、女子マラソンで、土佐礼子さんが感動的なラストスパートで銅メダルを獲得し、北京五輪代表に内定しました。

 

北京五輪は、来年2008年8月8日開幕。中国人が大好きな縁起のいい「8」尽くし。ということなのだそうですが、今年の猛暑を踏まえても、来年8月も相当な猛暑が予想されます。どうして、こんな○○暑い時期にオリンピックなんて、開催するんでしょうか!

 

聞くところによると、当初、中国は、季節のいい10月開催を国際オリンピック委員会(IOC)に申請したそうなのですが、IOCは放映権目当ての山賊みたいな金儲け主義の組織です。10月では、米国のバスケットボール協会(NBA)のシーズンが始まってしまうので、「ドリームチーム」が組むことができない。ということで、NBAのシーズンオフの8月に五輪開催が決定されたというのです。

全く、おふざけではないよ、という話です。選手たちは、○○暑い天気の中、熱中症(heat stroke)と戦いながら、非人道的なパフォーマンスを強いられるわけです。

 

責任者はIOCのジャック・ロゲ会長ですが、彼は責任を取るつもりはないのでしょうね。

 

 

 

 

小池さんよ、あなたでなくていい!

 知床

 

解剖学者の養老孟司さんが、仕事について非常に興味深いことを、今日の産経新聞に書いていました。同じような趣旨のことを、朝日新聞のラジオ広告で養老さん自身が登場して発言していたので、ちょっと笑ってしまいましたが…。

 

抄録すると以下のようなことになります。

 

仕事について、今までの多くの人が「仕事は自分のため」だと思っている。しかし、実際問題、仕事というのは社会の側にある。(仕事は、あなたのためにあるのではなく、社会のために存在している)

仕事には能力が必要である。だから、逆に重要な仕事をしている人は、自分に能力があるからだと思うようになる。でも、その仕事は、実は世の中に必要だから存在している。そういう面がある。それを重視するなら、その仕事をするのはあなたでなくてもいい。

さらに考えてみると、殆んどの仕事は、実は「あなたでなくてもいい」のである。なぜなら仕事とは、世の中にとって必要だから存在するのであって、あなたにとって必要だから仕事は存在していない!

 

うーん、ここまで読んで、何か、小池百合子防衛大臣の顔が浮かんでしまったのは、私だけではないのではないでしょうか。

 

小池さんは、今はときめく、日本で最も注目される人物です。

国民に大人気とやらで、次期、総理大臣の噂さえあります。

それほど、今、国内で最も影響力を持つ人物です。

日本新党ー新進党ー保守党ー自由党ー保守クラブー自民党と渡り歩き、その都度、細川護煕さん、小沢一郎さん、小泉純一郎さん、安倍晋三さん…と時の権力者になびいて重要閣僚ポストをいとも容易く手に入れてしまう人。と、歴史上、記憶されるであろうキャスターあがりの政治屋さん。ちょと、美人で独身なのかもしれませんが、どんな○仕掛けで、鼻の下の長い○○○爺、口説き落としたのか、密室の攻防だけに誰も知られることがないと安心しておられるらしい人とお見受け致します。

パフォーマンスが大好きな人で、環境大臣の時、クールビズを提唱した際は、まるでファッション・モデル気取りで、カメラの前でチャラチャラしていました。

 

防衛大臣になると、「ハイブリッド戦車を導入せよ」だの、環境にやさしい軍事力を推進しておららるようですが、矛盾してませんかね?そもそも環境問題が大切なら、戦争なんかできないでしょう?

 

そう、はっきり言いましょう。

 

「あなたでなくていい」のですよ!

 

何で、あなたなのか、みーんな不思議に思っています。

27日の内閣改造が楽しみです。安倍さんの鼎の軽重が問われます。

宗教と政治

 宇登呂

 

某地方新聞が、ある宗教団体の「教祖」の英雄的履歴を詳述した記事を掲載していましたが、実は、その記事は、その宗教団体が掲載費用を負担していることが分かりました。つまりは、広告だったのですが、まるで読み物記事のように仕立てた偽造記事だったわけです。新聞業界では、それらは「パック記事」と呼ばれているそうです。新聞の半分は広告ですから、こんな便利なシステムはありません。

 

日本では建前上は、「政教分離」がお題目として、表明されていますが、かなりの政治家が特定の宗教団体と密接な関係を持っていることは、自明の理となっています。石原慎太郎都知事と霊友会との関係も、本人が著書で明らかにしているほどです。

 

今日の新聞でも、宗教団体が参院選比例区で推薦した当選者の名簿が載っていました。

自民・川口順子氏(立正佼成会など新日本宗教団体連合会)

民主・尾辻秀久氏(佛所護念会教団)

自民・衛藤晟一氏(日本会議加盟の宗教団体など)

民主・ツルネン・マルティ氏(世界救世教いづのめ教団)

民主・藤谷光信氏(浄土真宗本願寺派)

…………

 

政治家の発言の裏と動機には、宗教団体と何か関係があるのか、有権者はウオッチしてこそ、初めて自分の票に責任を持つことになると思います。

 

記者は性格が悪い?

 知床の岬に♪。

 

ジャーナリストの池上彰さんが、英国の「フィナンシャル・タイムズ(FT)」に載っていた安倍晋三首相の昭恵夫人のインタビュー記事を取り上げていたので、私も早速、原文を読んでみました。今の時代、本当に便利ですね。ネットで検索すれば、件の記事が簡単に読めます。7月13日付でした。

 

池上さんは、FTは、経済専門紙で、経済という難しいテーマを扱う分、文章はやさしい、と書いていましたが、これがなかなか日本人では難しい。やはり、辞書なしでは読めませんでした。

 

池上さんは、記者という人種は性格が悪く、相手が有名人であろうと、ずけすけと聞きにくいことを聞く、などて書いてましたが、FTのインタビューアのデビッド・ピリング東京支局長が、いかにも性格が悪くて、観察力が鋭いということを、愛情をこめて披露しています。例えば、「レストランの若いウエイトレスがおしぼりを渡す時に緊張して震えていたが、昭恵夫人は、その時、お腹が鳴って、自分で笑いころげた。自分の口を手で隠さなかった」とまで記者は書いています。まったく何とも思いやりのない、性格の悪さ…と池上さんは書くのです。

 

「最後に、昼食代が二人で3万700円だったとまで書いています」と池上さんは、書いていましたが、このインタビュー記事は「Lunch With the FT」という週末の名物コラムで、どんなインタビューでも、いくらかかったか、明記されていました。同支局長は、「国家の品格」がベストセラーになった藤原正彦氏にも三月に長野の彼の別荘近くのレストランでインタビューしていましたが、昼食代は二人で、5250円と書いていました。

 

ということは、昭恵夫人の3万700円は異様に高いですね。場所が、今はときめく六本木の東京ミッド・タウンにあるリッツ・カールトン・ホテルの45階にある高級和食レストランだったからです。池上さんは、「リッツ・カールトン東京」と場所は明記していましたが、重大な事実を書いていませんでした。原文を読んでよかったと思いました。「その場所を昭恵夫人が指定した」というニュアンスが書かれていたのです。原文はこうです。

 

Akie had asked to meet me at a restaurant on the 45th floor of the Ritz-Carlton hotel, the latest palace of luxury to puncture Tokyo’s skyline.

 

私の言いたいことは以上です。え?何が言いたかったのか分からない?いや、これ以上書くと、私も「性格が悪い」と言われてしまうものですから…。

絆創膏大臣

 京都・建仁寺

赤城農林水産大臣が、ついに、とうとう、やっと辞任しましたね。辞任というより、新聞各紙は「更迭」とはっきりとクビであったことを明記していました。

 

赤城氏の在位は2ヶ月。彼本人は、WTOの農業交渉で全精力を傾けたと言いたいでしょうが、恐らく、事務所諸経費をごまかした「絆創膏大臣」として歴史に名前を刻むでしょうね。

 

ここ数日の一連の選挙報道で一番印象に残ったのは、7月31日付東京新聞朝刊のマッド・アマノ氏の「パロディー寄席 嘲笑点」でした。参院選で歴史的惨敗を喫した顔中絆創膏だらけの安倍首相(合成写真)が俯き加減で「大したことではありません」「ご心配には及びません」「何でもありません」と語っているのです。

 

その下には、「(原爆投下は)しょうがない」発言のキューマ前防衛相とばんそうこうのアカギ農相は民主党から送り込まれた刺客だった…。オザワ代表は笑いが止まらない奇病にとりつかれ緊急入院した…などと書かれていました。キツーイ。もっと詳しく読みたい人は、アマノ氏のHPを覗いてみたらいかがでしょうか?

 

なお、小澤民主党代表は、選挙で大勝した当日に「過労」を理由に雲隠れしましたが、自宅に戻らず、報道関係者にも静養先を秘匿したので、変な噂が飛んだそうです。

 

こんなことをしていては、小澤さんという人は、単なる「壊し屋」と見られても仕方ありません。過労なら過労で正々堂々と自宅なり、病院なり、公人なのですから、居場所を明らかにして静養すべきではなかったのではないでしょうか?