白豪主義オーストラリアと反捕鯨 

 

 

 

捕鯨をめぐって、「推進派」の日本と「反対派」のオーストラリアの間で、過激な論争に発展してユーチューブで火花が散っているという記事を読み、早速覗いて見ました。

 

詳しい経緯やら、きっかけは知りません。恐らく、オーストアラリア人の誰かが日本の捕鯨を非難して、動画サイトに投稿したところ、

 

http://jp.youtube.com/watch?v=nmsANKUfmPk&NR=1

 

 

 

今度は、日本人の誰かが、オーストラリアの白豪主義(人種差別)とカンガルーやディンゴなどの希少動物を駆除している実態を告発する動画を投稿したら、80万件以上のアクセスがあったということです。

 

http://jp.youtube.com/watch?v=oKOTzmjNFjM&feature=related

 

 

 

こういうことにはキリがありませんが、これに対して、オーストラリア人と思われる人から、日本の「人種差別」を扱ったテーマで動画を投稿しています。

 

http://jp.youtube.com/watch?v=MPSlBHHUmb4

 

 

 

私は日本人なので、当事者として、私のコメントは偏っていますので、態々茲に書くことはしません。あまり、火に油を注ぎたくありませんからねえ。

 

単なる動画サイトと言ってしまえば、怒られますが、こういう風に、動画サイトが政治的プロパガンダとして使われているとは知りませんでした。(これまで、ユーチューブは、音楽とかお笑いのサイトしか見ていませんでしたから)

文は嘘なり

私のへなちょこのブログでも役に立つこともあるらしく、私の「緊急連絡」を読んでくださって、何人かの奇特な方からご連絡を戴きました。どうも有難う御座いました。

さて、先日、新宿の中村屋で作家のYさんと会食しました。

面白かったのは、文章と人格とは別だという話でした。

例えば、「品格」だの「品性」だのを売り物にして一躍、ベストセラー作家になった人を個人的によくご存知らしく、「あの人、とても上品とは思えませんよ」というのです。

それで思い出したのは、作家山本夏彦さんの名言「文は嘘なり」です。もちろん、「文は人なり」のもじりですが、やっぱり人は文章には騙されてしまうものです。

私も個人的に超有名な作家を知ることができましたが、その人は大変高邁な素晴らしいことを書いておきながら、単なる俗物で、自分の売名行為しか考えていないことが分かり、ひどくがっかりしたことがあります。今でも盛んに新聞にも書かれていますが、その人の名前を見ただけで、飛ばすことにしています。

政治家の場合は言葉ですね。昨今の年金問題やC型肝炎問題を見ても、夏の選挙で公約しておきながら、「3月末までにすべてやると言ったかなあ~」なんて惚けたりして、全く信用できません。

ねえ、福田首相?

怖い話 ロシア選挙

 

 

 

ロシアの下院選挙で、プーチン大統領が率いる「統一ロシア」が450議席の9割近く確保したそうですね。

 

誠に恐ろしい現象です。内実は、選挙と言っても名ばかりで、政府系企業の傘下に入っているテレビは、ニュースで95%も与党側やプーチンの「宣伝」報道に終始し、大統領の任命制で選ばれている地方の知事らは、与党への得票を義務付けられ、得票率が低ければ、解任という恐怖に晒される。各企業も「統一ロシア」に投票しなければ、事業免許を取り消すと通告され、企業は従業員に同党への投票を強制したー。それが実態だったようです。

 

日本でこんなことが起きたらどうなるでしょうかね。

 

もっとも、こんなことをブログに書けば、ロシアでは逮捕されかねないでしょうね。

ロシアの男性の平均寿命は、50歳代でしたっけ?

皆さん、日本に生まれてよかったですね。

防衛省収賄事件

 

 

 

この二週間、世間では色んな事件やニュースがありましたが、やはり、最も大きかったのは、防衛省前事務次官の守屋氏の収賄容疑による逮捕でしょう。

全く言語道断の話なのですが、ゴルフ接待などの遊興費で500万円というのは、どこか金額が少なすぎます。五,六年に渡る話なので、年間100万円程度の賄賂だとしたら、月に10万円にも満たない。守屋氏逮捕もどこかスケープゴートの臭いがしないでもありません。もちろん、守屋氏の顔相はかなりの悪相で、とんでもない男であることは確かなのですが…。彼を知っているK君は「捕まってざまあ見ろですよ」と言っていたくらいですから、相当なワルなのでしょう。

 

しかし、巨悪は捕まらず、枕を高くして寝ています。特に怪しいのは、戦前どころか、明治時代から軍需産業として、時の権力者と結託しているM社です。特に「キャラメルからミサイルまで」と言われているM商事なんかは桁違いの接待攻勢をかけているはずです。

防衛のトップを経験した大物政治家K氏もN氏も捕まっていませんが、やはり、怪しい。守屋氏とは桁違いのお金を懐に入れているんじゃないかと疑っています。

これらは想像の域を出ていませんが…。

ナベツネ考 

 

 

 

「小沢迷走」の舞台を作った張本人は、読売新聞グループ本社会長で主筆の渡辺恒雄氏だったらしいですね。

ここまで、政界を大混乱に陥れた男が、日本最大のマスコミのドンだったとは…。

彼は何を考えているのでしょうか?自らを「憂国の士」か何かと考えているのでしょうか?(福田首相を勝海舟、小沢氏を西郷隆盛、そして渡辺氏を坂本龍馬に例える週刊誌報道もありました)

山里会か山吹会か何か知りませんが、政界の大物と頻繁に会って、元首相をパシリに使って、日本国家を自らの人差し指一つで動かしていくのが自分の使命だと思っているのでしょうか?

本人は主筆として、読売新聞の社説で堂々と「大連立構想」を主張してきたらしく、ジャーナリストとしては、その手腕は認めますが、これでは、まるで、例えは悪いですが、火を付けて火事の原稿を書いているようなものじゃないですか。

本人は一切釈明していないので、真実は分かりませんが、「浅ましい」人だなあと思いました。

彼は大正15年(1926年)生まれですから、先頃の5年に1度の中国共産党大会で完璧に権力を剥奪された江沢民氏と、今でも病床にいるキューバのカストロ首相と同い年です。

そういう世代が、日本という国家をまだ動かしているわけです。

彼について、私は詩人ではないので、最初、言葉が見つかりませんでした。

関西人なら「えげつない」と言うでしょう。若者なら「うざったい」かな?

「みっともない」でも「哀れ」でもないし、「むごたらしい」では、ちょっとはずれます。「品がない」では、ちょっとニュアンスを言い切れていないような気がします。

やはり、「浅ましい」か、「さもしい」が一番、ぴったりです。

 

小沢氏の続き


昨日は休んで失礼致しました。
急に冷え込んで体調をちょっと崩したのと、帰りの電車で人身事故があり、あまりにも電車が来ないので、某駅から、自宅まで約50分かけて歩いて帰ったら、とても、パソコンの前に座る気力もありませんでしたもので…。

実は、小沢一郎さんの記事も書きかけでした。でも、彼は前言を翻して代表を復帰してしまったので「もう、好きにしてください」という気分です。

唐突な比喩ですが、あの小沢さんの行為は、関が原の戦いで、土壇場になって徳川方に寝返った小早川秀秋みたいなものです。これは、国民は忘れてはならないと思います。

その一方で、福田首相の(説明)責任も問われていますが、その通りだと思います。「私は説明しない」と開き直っていては、また憶測を呼ぶだけです。

読売新聞のナベツネ氏の陰謀説やら、小沢氏を第二の角栄とすべきアメリカの陰謀説とやらが週刊誌に面白可笑しく書かれているようですが、(まだ読んでません)陰謀といわれるほど、今回の話は奥深いものではなく、単なる茶番劇のような気がしてなりません。(アメリカの言うことをきかない小沢を貶めるために、アメリカが罠をかけたという陰謀説は説得力があって、とても面白いですけどね…)

「永田村」に住む甘やかされて育った議員2世の駄々っ子ぶりが露呈しただけのような気がします。

小沢氏に異議あり


今の政界は大混乱ですね。

新聞を通してしか情報を得ていませんが、どうも小沢一郎さんという政治家は、もう引退した方がいいんじゃないかと思います。同氏の代表辞意に翻意を促す民主党幹部も同罪です。これで、本当に政治に対するイメージが低下し、国民の政治不信は増長するのではないでしょうか?

「大連立」構想を、福田首相が先に持ちかけたのか、小沢さんが持ちかけたのか、密室談合で行われたわけですし、真実はこの二人だけしか知らないので、分かりません。ただ、福田首相の「あうんの呼吸」という言い方は、どうも、小沢さんが乗り気だったということを証明したようなものです。

これは、国民に対する裏切り行為ではないでしょうか。あれだけ、小沢氏は「自民党に代わる政権を樹立する」と選挙でも訴えてきたわけですからね。その言説に期待に込めて有権者は民主党に過半数の議席を与えたわけですから、連立を組むなどということは、裏で手を組むようなもので、国民は、まるで、二階に上らせられて、梯子をはずされた気分です。

小沢氏に政権という政治権力を託すのは危ういという判断は至極まっとうだと思うのはもう私だけではないでしょうね。

それに、政治というのは、思ったほど、頭脳明晰な人たちが慎重に、思慮深く、高尚に知的活動として行っているのではなく、目的を達成するためには手段を選ばず、夜郎自大的で、騙したり、すかしたり、脅したり、裏切ったりすることだということを今回、白日の下に晒された感じがします。

政治の世界は全く「一寸先は闇」です。

つまらない芝居を見せられた感じです。

テロ対策特措法について感じたこと 

 トムラウシ

 

 

 

海上自衛隊によるインド洋での給油活動を日本政府がどうしても継続したいがために、テロ対策特措法に代わって「補給支援特措法案」を閣議決定しました。

 

賛成派は、「アフガニスタンでのテロ活動と戦うための国際貢献である」と主張し、反対派は、「給油した艦船がアフガニスタンだけでなく、イラクでも活動している疑惑があり、単なる対米支援に過ぎない」と主張します。

 

面と向かって、「おまえはどう思うか」と聞かれれば、理路整然と説明する能力に欠けているのですが、(何しろOEF=不朽の自由作戦も、ISAF=国際治安支援部隊もMIO=海上阻止活動もよく分かっていないのです)「アメリカさんの戦争に協力するのは真っ平御免です」というのが私の正直な感想です。

 

アメリカという国は、単なる国内の職業野球の優勝チームを決める試合を「ワールド(世界)シリーズ」と言ったり、単なる自国の経済的覇権を世界に広げることを「グローバリズム(地球主義)」と言ったりする、自分が世界の中心でなければならないと考える自己中心的なお国柄ですからね。

 

「石油が欲しいんだったら、日本さんも協力しなさいよ。給油活動しなければ、もうあげないよ」と言う密約めいた声が聞こえそうです。

日本が「国際貢献」を始めたのは1992年の国連平和維持活動(PKO)からだそうです。そのきっかけが、前年91年の湾岸戦争で、日本政府が130億ドルもの経済支援をしながら、当事国のクウェートから感謝されなかったから、という歴史的事実が頻繁に引用されますが、なぜ、国際世論はクウェートを非難しなかったのでしょうか?私にはさっぱり分かりません。クウェートはイラクによる被害者だったから?石油王国クウェートにとって、130億ドルなんて、はした金だったから?

130億ドルは、日本人の庶民の血税ですよ!クウェートは「有難う」の一言も言わなかったのでしょうか?それを政治屋さんに好き勝手に使われた挙句、非難され、それに加えて、PKOやOEFやサマワに駆り出されるようでは、たまったものではありません。

アメリカはどうしても、お金だけ支払って高みの見物を決め込む日本を、戦場に引き込みたくて、「Show the flag (旗を見せろ)」だの「 Boots on the ground(軍靴音を地上に響かせよ)」などと亀田一家のような挑発的な言葉を並べて、日本の政権担当者を屈服させてきました。

アメリカは「目に見える形で国際貢献しろ」と迫りますが、その一方で、給油艦船のその後の活動状況についての情報公開は渋り、曖昧としています。

日本は給油活動以外で、「国際貢献」できると思います。

東京外国大学の伊勢崎賢治教授が、文民の力だけで武装解除を取り組む治安分野改革(SSR)を提唱していました(18日付朝日新聞)が、私も同教授の意見に賛成です。何しろ、つい最近まで、アフガニスタン政府やアフガニスタンの人たちは日本の給油活動を知らなかったというのですから…。

本当ですかね?

郵便局がつぶれる…

郵政3事業が民営化された初日の10月1日、早くも全国で68の簡易郵便局の閉鎖が明らかになりました。私は、当初から郵政民営化には反対していたので、「言わないこっちゃないよ」というのが感想です。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071002-00000201-yom-soci

 

まさに、弱肉強食の世界。この郵政民営化の秘中の眼目は、郵便事業ではなく、日本人の庶民のなけなしの郵便貯金や簡易保険をグローバルスタンダードで世界的に開放するということにあることなのですから、市場原理に相応しくないところは、逸早く淘汰されることは、最初から宿命みたいなものでした。

 

 

 

小泉構造改革を熱狂的に歓迎した人たちはその点をはっきりわかっていたのでしょうか。「自民党をぶっ壊す」と宣言して登場した小泉さんは「改革には痛みを伴う」とはっきり口にしていたのです。本当に正直な人です。庶民はその痛みを他人事のように感じていたのでしょう。もしくは、自分のことを庶民ではなくて、中流と思っていたのでしょうか。

 

 

 

あれから7年。見事な格差社会です。今更気がついても遅い。福田さんが所信表明演説で「若者たちが自らの能力を生かし、安定した仕事に就いて、将来に希望をもって暮らせるよう…施策を進めてまいります」と、今までの党の方針を軌道修正して、おっしゃっていましたが、何か空しく聞こえてきます。

ミャンマーはどうなっているのか?

  昨日24日、ミャンマーで10万人規模の反政府デモがありました。注目したいと思います。旧首都ヤンゴン(軍事政権は昨年10月、新首都をネービードーに移設しました)に約2万人の僧侶が集結し、多数の市民も合流し、第2の都市マンダレーなど地方にも拡大したようです。

 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070924-00000926-san-int

 

きっかけは、軍政によるガソリンなどの燃料の値上げだったようです。詳細については、熟知していないのですが、2倍とか3倍ではなく、5倍、10倍という破格の値上げのようです。このおかげで、バスなどの公共機関の運賃は値上がるし、金持ちが生活必需品の買占めに走ったおかげで、便乗値上げが頻発し、一気にインフレ状態になったようです。

 

長年、軟禁状態におかれている民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんの自宅前にも僧侶グループが訪れ、市民の喝采を浴びたという報道もあります。

 

民主化デモは、1988年以来最大だということですが、88年には、軍の鎮圧により300人以上の市民が亡くなっています。まさか、軍は、国民から尊崇の念で崇められている僧侶を殺害することはないと思いますが、流血事件だけは避けてほしいと思っています。

 

ただ、報道では、いつも「軍事政権=悪」で「スー・チーさん=善」という二元論でしか伝わってこないので、真相が何で、どこにあるのか、ミャンマーの実態について、私なぞは何も分かっていません。ただ、個人的には「ビルマの竪琴」を読んで育った世代ですし、この国に無関心ではいられません。

 

詳しい方はコメントください。