稲田防衛相の父君

都内
甲子園球場です。

森友学園の快進撃は止まりません。下馬評に違わず、三回戦、準々決勝は、楽々突破し、今、準決勝にまで勝ち進みました。

このままいけば、確実に決勝で安倍学園と激突するはずです。

さて、一昨日、偶然にも森友学園のキーパーソンの一人である「日本会議の研究」作家菅野完氏と遭遇したことを渓流斎ブログに書いたところ、普段読んだことも見たこともない人までが多勢アクセスされて、サーバーがパンクしたようです。

というのは、ポスト真実です。実際はほんの少し増えた程度です(笑)。

◇千両役者の登場

森友学園物語も、かなり芸達者な千両役者が出揃いました。

最初は、何が何だか分からず、そのまま深みにハマって、まるで、実況中継のようなことをこの渓流斎ブログで始めましたが、今でも実際、どんな方向に展開するのか見当もつきません。

昨日は、森友学園の籠池理事長が「安倍首相から100万円貰ったでがんす」と、テーブルがひっくり返るような爆弾発言を野党議員団の前で発言し、慌てた自民公明与党は、あれ程拒絶していた籠池理事長の証人喚問を、渋々どころか、今度は積極的に決定したということですから、リング最前席の観客からも大きなどよめきが聞こえました。

◇日本会議人脈

さて、森友学園物語には、沢山の千両役者が登場したことに触れましたが、地下水脈のように繋がっているのは、日本会議人脈だと言えます。

籠池理事長本人も、日本会議大阪支部の幹部ですし、安倍首相、鴻池参院議員、稲田防衛相ら名前が出た政治家もほとんどが日本会議シンパの議員連盟として名を連ねております。

周囲に大阪府の松井知事と財務省理財局長らの高級官僚、狂言回し役者として、ノンフィクション作家の菅野氏と、まさに社会派の広津和郎か石川達三や山崎豊子が飛び付きそうな題材です(笑)。

ここ数日、脚光を浴びているのが、何と言っても稲田防衛相でしょう。お膝元では、南スーダンにPKOとして派遣された日報隠し疑惑問題が浮上しているのに、籠池理事長との浅からぬ関係まで暴露され、針の筵に座らされているようです。

私は、稲田氏のことは、もう9年前の2008年に上映禁止問題で揺れて、結局、警察官が劇場の出入口で立ち会いしてまで公開された映画「靖國」の中で、絶叫しているお姿を拝見したのが初めてでした。

当時は、まさか、防衛大臣にまで昇り詰めるとは想像もつきませんでしたが、安倍さんがこの映画を御覧になって、スカウトされたのではないかと、勝手な想像が働いてしまいました。

◇「頑張れ日本!」の椿原氏登場

稲田氏は、早稲田大学を出た弁護士として著名ですが、なぜ、ここまで民族主義的な愛国者になられたのか不思議でしたが、稲田氏以上に輪を掛けて、愛国主義の急先鋒とも言えるのが稲田氏の父君椿原泰夫(1932年~2016年10月8日)氏だったことは、新聞、テレビではあまり触れられておりませんが、ネットの住人の世界では、ごくごく当たり前のことになっていたのです。

椿原氏は、福井県出身で、京都大学文学部を卒業(フランス文学専攻)。そのまま大学院まで進学されております。

その後、教職に就かれ、京都府立洛北高校の校長まで務めました。

政治運動家としても活動し、「頑張れ日本!全国行動委員会」の京都本部代表となり、桜チャンネルに御出演されて持論を展開されておりました。

実は、これらの情報は、一昨日遭遇した作家の菅野完氏のツイッターを見ていたら、出てきたことでした。

彼は、かなり、言葉遣いが荒いですが、籠池理事長の「安倍首相から100万円貰った」発言が昨日明るみに出るもう何日も前から、御自分のツイッターでこのことに触れておりました。

既成のメディアは何をやってるんでしょうかね?

あの京都にお住まいの京洛先生も御存知なかったかもしれませんが(笑)。

森友学園関係者らしき人物がマスコミに囲まれていた現場に遭遇。いや、関係者ではなく、菅野完さんでした

フランス大使館
昨年は、引退を表明し、「終わった人」に成り果てた渓流斎ですが、昨晩は見事現役復帰致しました。

もしかしたら、完全復活かもしれませんね(笑)。

それはさておき、毎日、自宅と銀座の職場の往復です。最近全く遊んでいません。居酒屋にも行かず、痛飲もせず、咳もクシャミもせず、髭も剃らず、仕事が終わればそそくさと真っ直ぐにお家に帰る謹厳実直な毎日です。

銀座も飽きました(笑)。

そんな時に、かのフランス大使館から招待状が届きました。勲章授与式に出席せよとの仰せです。あのナポレオンが制定したレジョンヌ・ドヌール章です。残念ながら、何の功績もない小生に与えられるわけがありません(苦笑)。他の偉い日本人です。

それでも、私は喜び勇んで参加しましたね。目的は、高級ワインとシャンパーニュです(笑)。
フランス大使館

普通の人間でしたら、フランス大使館なぞ、そう滅多に足を踏み入れることなんかできません。

私は、皆様御存知の如く、普通の人間ではないので(笑)、仏大使館は7、8回目です。(何度行っても、方向音痴なので迷いますが)また、都内の数ある大使館には何カ所かお邪魔したことがあります。

一番風格があるのは、歴史がある半蔵門の英国大使館でしょう。まあ、麻布のフランス大使館も引けを取りませんけど。

虎の門の米国大使館は、何となく機能的過ぎます。面白みに欠けると言ってもいいかもしれません。

斬新なのは赤坂のカナダ大使館です。居心地が良かったのは、代々木八幡のベトナム大使館でした。

最も、セキュリティーが頑丈なのは、何と言ってもイスラエル大使館です。二重三重、四重五重の関所があり、その度に金属探知、持ち物検査があります。

ロシア大使館もそれに負けず劣らぬ厳しいセキュリティーですが、案外、拍子抜けするほど厳しくないかもしれません。警察官の数は異様ですが。

いずれにせよ、どこの大使館も事前に訪問客は予約、もしくは登録されており、後は顔の照合といった感じですから、まず、普通の方はお呼びでないと御理解されてもいいでしょう。

森友学園関連でマスコミ殺到

で、何で、完全復活だのと大袈裟な物言いをしたかといいますと、この小生が御招待された麻布のフランス大使館の近くで、報道関係者らしき集団が、あるマンションの前で張り込みをやっていたからでした。

新聞各社とテレビカメラが4、5台あり、東京の民放キー局と天下のNHKと全て揃っている感じでした。

一体何の取材かなあ、と思いつつ、仏大使館での勲章授与式がありましたから、私は先を急ぎました。

そしてレセプションが終わり、大使館からの帰路、再び彼ら報道陣と遭遇しました。今度は、しっかり、集団で、マンションの前で誰かにインタビューしておりました。

この人垣の周辺は公道ですから、2、3人の警視庁巡査が交通整理に当たっていました。

一般人の私は、報道陣に紛れ込んで、人垣の後ろから話を聞いてみました。そしたら、顔の知れた芸能人でも政治家でもなく、40代ぐらいの何となく政治家秘書といった風情でした。

その彼の口から出る言葉は「籠池さん」だの「森友学園」だの、なーんと、今ときめく森友学園問題の話だったのです。

どなた様か分かりませんが、東京のテレビ局が全局集まるぐらいですから、相当なキーパーソンだったのでしょう。

私も、昔取った杵柄で、久し振りに少し興奮してしまいました。

勿論、私の目の前の若い女性の音声さんは、胡散臭そうなおじさんが野次馬のように後ろから潜り込んできたので、さぞかし、迷惑だったことでしょうが…(笑)。

でも、悪いですけど、私は、場馴れしてますからね。報道陣とはいっても、所詮、烏合の衆なんです。イッタレー、という気分でしたよ。
南麻布

森友学園の籠池元理事長は昨日、東京の日本外国特派員協会で会見する予定だったのに、ドタキャンしましたからね。

それにしても、偶然にしても程がある。東京は凄い所だということを再度認識した次第です。

【追記】

今朝の朝刊を見たら、報道陣に囲まれていた人物は、ノンフィクション作家の菅野完(すがの・たもつ)さん(42)だったことが分かりました。

年格好は当たりましたが、森友学園関係者でもなく、政治家秘書でもなく、大外れでした。

しかし、この方の顔を知らないなんて、報道陣に紛れ込むぐらいですから、潜りでしたね(笑)。

この方、「日本会議の研究」を出版され、極右から極左まで世間から猛攻撃を受け、今最も注目されている作家さんだったのです。若い頃、解放同盟から脱退したり、ホームレスになったり、まさに凄まじい経歴の持ち主です。

先日、森友学園の籠池元理事長にインタビューして、稲田防衛相と親密な仲であったことを引き出し、国会でも取り上げられた程でした。

まさにキーパーソン。いやあ、本当に凄い人と遭遇しました。

インタビューを受ける菅野完氏(Photo par Keiryusai)

稲田姫、万事休す

東京・東銀座にてのひと時

週末の土曜日に都内で開催されるおつな会のお仲間、故片岡みい子さんのお別れ会には、何と、200人近い方々が、スウェーデンをはじめ、世界各国から駆け付けて、参集されるようです。

いやあ、大変な驚きです。

あたしなんか、どう考えても、たとえ生前葬をやったとしても、5人も来てくださればいい方ではないでしょうか。改めて、片岡さんの人徳の厚さと人望の深さを感じます。

片岡さんは生前、もしもの時に知らせてほしい、という連絡先の1人に私め渓流斎の名前もあったということを漏れ伺い、当日は、「世話人」として参加させて頂くことにしました。

世話人といっても、木偶(でく)の坊ですから、皆様の邪魔にならぬよう、世話を焼かせないよう気をつけるだけですが、粗相のないよう頑張って務めさせて頂く所存です。

◇稲田姫が危ない

さて、防人守(さきもりのかみ)大臣(おおおみ)稲田姫こと稲田朋美防衛相(58)が、森友学園の余波で窮地に立たされ、青息吐息のようです。

まあ、主権の最高国家機関である国会で嘘を言っちゃ信頼問題に発展してしまうという好例ですかね。

稲田防衛相は当初、森友学園の籠池泰典元理事長との関係について、国会で「籠池夫妻から何らかの法律相談を受けたことはない」「裁判を行ったこともない」などと答弁してきたのに、実は2004年12月に、森友学園が起こした民事訴訟の第1回口頭弁論に、原告側代理人弁護士として出廷した記録をマスコミから暴露されて、前言を撤回。虚偽答弁は否定したものの、「記憶違い」などを理由に謝罪するというとんだ失態を仕出かしてしまいました。

まるで三流の時代劇を見ているようです(笑)。

「知らぬ存ぜぬ」が、証文を突きつけられてからは一転して、謝るようでは、何か後ろめたいことがあったのではないかと、ヒトは勘繰りたくなりますね?

稲田防衛相の事務所には籠池夫妻から献金までされたというのに(しかも6000円ずつもの大金!)、稲田姫は「10年ほど前に籠池さんから大変失礼なことをされて関係を絶った」と、いきなり告白するんですからね。

えっ?な、な、なんですか?その失礼なこととは? とヒトはスキャンダルに飢えていますから、突っ込みたくなる心情もよく分かりますよ。

それにしても、こんなスキャンダルが告白されたりしている場所は、国会の予算委員会ですよ。日本国民よ、こんなことばかししていていいんですか?

本日、籠池元理事長が、外国人特派員協会で記者会見するようですから注目しましょう。

国有財産を食い物にする輩

雛祭り(二木屋)

大阪府豊中市の国有地超格安売却の森友学園問題は、結局、政治家による「口利き」があったことは明白なようです。

鴻池事務所の秘書が作成した「陳情整理記録書」には、森友学園との経緯が事細かく書かれていまして、当該秘書は、完璧に大阪府や財務省などに問い合わせをしており、いくら「口利きをしていない」と弁解しても、受けとめる側は「無言の政治的圧力」を感じたはずです。

そうでなければ、10億円近い土地が、「高過ぎる」(森友学園)ので、地代年間4000万円の借地となり、「それでも高い」ので、年間2000万円となり、ええい一層のこと、俺の土地じゃないから、ということで、今度は賃貸ではなく、わずか10分の1の1億円で、財務省官僚はバナナの叩き売りのように売却してしまうようなことはありえませんからね。
雛祭り(二木屋)

今回、分かったことは、国土交通省官僚様も財務省官僚様も、いとも儚く脆くも、政治家先生からの圧力に弱いということでした。

別に、政治家は官僚を接待しなくてもいい。金銭を渡さなくてもいい。恫喝しなくてもいい。「分かってるな」と確認しなくてもいい。ただ一言、「よろしく」でいいんですからね。こんな簡単な商売はないわいな。

雛祭り(二木屋)

森友学園の籠池理事長の実体もだんだん分かってきました。文部科学省も、大阪府も、よくぞ彼を教育者として塚本幼稚園の設立を認可したものです。

まだ頭が柔らかい幼稚園児に、戦前回帰の教育勅語の文言を暗記させ、ヘイトスピーチと見紛うばかりの隣国人蔑視発言を斉唱させ、「安倍首相、万歳」とまで言わせる。

それどころか、新設する小学校の名誉校長として、安倍首相の昭恵夫人を任命して、本人から快諾を得て、当事者の預かり知らぬところらしいですが、安倍首相の名前で寄付活動までする。

挙げ句の果てには、政治的圧力をチラつかせて国有地を破格的なダンピングして奪取する。しかも、分割払いとは。

超国家主義者のやる手口は、国家を食い物にすることだと疑いたくなります。

国有財産を食い物にする輩を黙って見過ごすことは、納税者として如何なものかと思い、つい檄文と相成り候。

鴻池議員の浪華漫才

バチカン市国

森友学園問題、鼠一匹も出ないだろうという渓流斎の甘い予測に反して、昨日になって、動きがありましたね。

火の無いところに煙は出ない、てなとこでしょうか。

埼玉県三芳町での文房具通販大手のアスクル倉庫火災も、一階の段ボール置場で煙があったことが昨日の任意の事情聴取で分かったらしいですからね。

昨日は、鴻池祥肇参院議員が緊急記者会見を開いて、身の潔白を証明しようとしたらしいですが、公表されたその会見内容を読んだだけでも、失礼を承知ながら、河内漫才を聞いているようで、面白かったです。

バチカン市国

何しろ、三年前に、鴻池議員が、東京の参院議員会館で、森友学園の籠池理事長夫妻と面会した際、オバハン(鴻池議員談)の方から泣きながら、「これでお願いします」と、紙に何か入ったものを渡されたそうです。

その時、鴻池議員は「ただ、それがカネであったか、コンニャクであったか。カマボコかういろうか知らん。確かめてへんから」と、やはり漫才のような口振りです(笑)。

それでも「25年も30年もやった政治家に、金で動かそうという根性が気に食わん」と、突き返したそうです。

鴻池さんが、江戸大坂の両替商鴻池(後の三和銀行→三菱東京UFJ銀行)の流れを汲む方なのかどうか知りませんが、「浪華のど根性」を見せつけたわけですね。

バチカン市国

森友学園が経営する塚本幼稚園で、園児たちに教育勅語を暗唱させたり、「安倍首相頑張れ」と言わせたり、自衛隊見学会を行ったりする教育理念に、鴻池議員も最初は共鳴したらしいですが、この今世間で最も注目を浴びている籠池理事長については、「あんなん教育者にしたらいかん。ああいう人は。いわゆる学校の、幼稚園はよくないよ、もう閉じたほうがいいよ。あれどうすんのやろな、あれ。よう出来上がっとるやん。何か真っ赤な、中華料理屋みたいなやつ。あんなん認可せんほうがええ」と、目下建設中の「瑞穂の國小学院」の建物のことを「中華料理屋」とまで、言ってのけるです。

やはり、浪華漫才ですねえ(笑)。

木戸銭払ってでも聞く価値がありました。

【追記】
(1)今日発売の「週刊文春」によると、「バリバリの保守」を自認する大阪で経営コンサルタントを営む川田裕介氏(41)という人物が、「鳩山邦夫事務所 参与」の肩書と名刺で近畿理財局と接触し、「籠池先生は、色んな政治家とお付き合いがあることは御存知ですね。よしなに」と無言の圧力をかけたことを告白してました。

川田氏は「鳩山邦夫先生がご健在なら告白していなかった」と正直に打ち明けていましたから、この事実は、闇に葬られていたかもしれません。成る程ね。

(2)もう一つ、鴻池事務所は、かなり頻繁に籠池理事長と会って、買収価格まて細かい打ち合わせをしていたことが、今日の朝日新聞の夕刊でスクープされてました。何?鴻池さん、事務所が勝手にやったことで、ワシ知らん、という話でっか?

これで日本も安心だ!

伊太利亜サンジミニャーノ

海の向こうのアメリカ大陸では、トランプさんの個性があまりにも強過ぎるせいなのか、毎日、彼にまつわる話題が怒涛のように押し寄せてきます。

が、我らがお国ではトンデモナイことが起きていることは、マスコミの監視の目が削がれているせいなのか、誰も気づいておりません。

国会では、日本の閣僚を代表する法務大臣と防衛大臣のお二人もが、野党から辞任要求を突きつけられているのです。
伊太利亜サンジミニャーノ

まずは、金田勝年法務大臣。

「テロ等準備罪」の中の組織犯罪処罰法改正案をめぐって、金田法相が「審議は提出後に」と求める文書の作成を指示し、その後、撤回したことが問題視され、閣僚として不適格と判断されたようです。

このような新聞報道のような文章では、さっぱり分かりませんが、金田さんはとにかく「数の論理」で共謀罪を成立させて、あとは細かい内容は、勝手に作らせてもらいますよ、政府に楯突く気に喰わない人間はいつでもしょっ引きますよ、と想定される内輪の真実を漏らしたということでしょう。

実に正直な人です。

トランプさんのような野心と征服欲で凝り固まったような風貌ではなく、答弁が自信がなくオドオドしていて、何処か小市民的な、チョイ悪親父風で、組織の3次団体かそれ以下の若頭補佐クラスの感じがします。(個人的な感想です)

こういう方でも法務大臣にまで登り詰めることができるのですから、日本も安泰です。

伊太利亜サンジミニャーノ

もう一人、野党が辞任要求しているのは、稲田朋美防衛大臣。

自衛隊がPKO活動の一環として派遣されている南スーダンで、戦闘行為が起きているのか否かを巡って、稲田防衛相の答弁は、憲法9条との関係が問題視されないように戦闘を武力衝突と言い換えていると受け取られかねないような内容で、答弁に窮し、安倍晋三首相が引き取って「応援答弁」するなど、大臣としての資質に欠けると野党側は追及しているようです。

確かに稲田大臣は、後ろにいる防衛官僚平服組の顔色を何度も伺って、「そんなこと想定問答に出てないじゃないの!」とでも言いたげな表情でした。

しっかりしてくださいよ。あなたは1億2000万人の国民の命を預かる最高司令官の安倍首相に次ぐナンバー2の指揮司令官ではないのですか?

まあ、これもトランプさんのような強面の防衛大臣では周辺国は警戒するかもしれません。女城主直虎でしたら、周辺国も手加減してくれるのかしら?

稲田さん、どうせ、野党が何を騒ごうが、数の論理で辞任なんかしなくて大丈夫です。

天下のNHKの最新世論調査では、安倍内閣の支持率は53%なんだそうです。

これで日本も安心だ。

緊迫する朝鮮半島情勢

伊太利亜フィレンツェ

いやはや、本当に驚きました。腰を抜かすほど。まあ、朝鮮ウォチャーとしては、何年も前から予想していたことでしょうが、まさか、本当に実行するとは思いませんでした。

北朝鮮の最高指導者金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄金正男氏が13日、マレーシアのクアラルンプール空港で暗殺された事件のことです。

まるでスパイ映画のような出来事です。

韓国の大手紙朝鮮日報系のテレビ朝鮮のスクープらしいのですが、北朝鮮の工作員と見られる女2人が、金正男氏を空港内で毒針で刺して殺害し、そのままタクシーで逃走したというのです。
伊太利亜フィレンツェ

享年45。

45歳と言えば、まさに男盛りと言いますか、バリバリ仕事を成し遂げる年頃です。

独裁体制を固めたい金正恩委員長が、自分の存在を脅かされるのではないかと異母兄の暗殺を工作員に命じたものとみられています。

まるで戦国時代ですね。

金委員長の義理の叔父で北朝鮮ナンバー2に当たる張成沢氏が2013年に処刑されたときも、ビビりましたが、腹違いとはいえ、自分の実兄まで殺害するとは…。何しろ、金委員長は既に100人以上の高級幹部を「国家反逆罪」の容疑で処刑したという情報もあり、もう何千人もの人民が餓死していると言われています。

これが、民主主義人民共和国の実体だとしたら、恐ろしい限りで、こういう隣国とどう付き合ったらいいのか、世界の叡智を集めて考える段階ではなくなっているのかもしれません。

何しろ、北朝鮮は日米首脳会談の真っ最中を狙って中距離ミサイルを日本海にまで飛ばして威嚇するぐらいですからね。
伊太利亜フィレンツェ

とはいえ、さりながら、我が国としては、少し冷静にならなければなりませんね。

こういう事態だからこそ。

北朝鮮の後ろ盾になっている中国も、抑えが効かない、歯止めが効かない状態になっているのかもしれません。

1950年に始まった朝鮮戦争も、まだ終わったわけではなく、未だに休戦状態です。

こんな大事な時に、お隣韓国では、大統領が弾劾され政治的に不安定な状態が続いています。

こういう時期だからこそ、情勢収集と冷静な分析と対策が必要とされます。

拉致問題もいまだに解決されていません。

ただ今回の金正男氏暗殺で一つだけ分かったことは、北朝鮮はまだ戦国時代を生きており、本気だということです。

60年ぶりのゴルフ外交

伊太利亜フィレンツェ

2月10日~12日の日米首脳会談。やれ「大成功だった」だの、「従属おべっかつかい外交」だのと専門家と称する人から一般の人まで、好き勝手放題の感想を並べたてて、喧しいったらありゃしませんか?

トランプ米大統領と安倍首相が二人っきりで、一体何を話し合ったのか、当人と通訳以外誰も分からないのに、周辺から漏れてくる情報をもとに、したり顔で得意気に喋っているだけではないでしょうか。

伊太利亜フィレンツェ

そういう私も、特別にツテがあるわけではありませんから、新聞の活字やテレビの活動写真を通じて知る範囲だけですが、何と言っても驚かされたのが、「冬のホワイトハウス」との異名を持つトランプ大統領のフロリダ州の別荘でしたね。

活動写真を見る限り、まるでヴェルサイユ宮殿みたいな豪華さでした。

何やらトランプさんは、この宮殿を9億円ばかしで手に入れたらしいですね。

ある信頼できるかできないか分からない情報によりますと、トランプさんは、もともと大富豪の持ち主だったこの宮殿を、大富豪が亡くなって未亡人が相続していたことに目を付けて、まず最初にこの宮殿の庭先の海岸を2億円で手に入れて、景観を隠して住みづらくして、本丸を手に入れたらしいですね。

あ、これは未確認情報ですから。あくまでも。

伊太利亜フィレンツェ

今回の日米首脳会談で、最も注目されたのが、ゴルフ外交でした。お二人さんは、何と27ホールも回ったそうですね。

ゴルフ外交には伝統がありまして、ちょうど60年前の1957年に安倍首相の祖父岸信介首相とアイゼンハワー米大統領(いずれも当時)が、ゴルフ外交をして親交を深めたことがあり、それ以来らしいですね。

このアイゼンハワー~岸ゴルフ外交は、ちゃんと米国立公文書館に記録と写真が保存されてまして、今ではネットで誰でも簡単に見ることができます。当時のマッカーサー駐日米大使(GHQダグラス・マッカーサー司令官の甥)が、裏で交渉役として活動した当時の極秘文書が今では公開されておりました。

さて、トランプさんが安倍さんを招待した御自身が所有するゴルフコースの入会金は5000万円、年会費200万円、プレー料金は1時間3万円なんだそうですね。

アメリカには18ホールを3000円以内で回れるパブリックコースが有象無象にありますから、破格的な価格です。

このプレー代について、安倍首相が払うと、回りに回ってトランプさんの懐に入り、これが米国憲法に抵触するとかしないとかで、結局、トランプさんの「奢り」ということで決着がついたそうです。

もっとも、安倍首相も昨年、ニューヨークにある次期大統領(当時)のトランプさんの豪華マンションを電撃訪問して、54万円もするゴルフのドライバーをお土産に持っていったという噂ですから、これでチャラになるのでしょうか?

でも、この54万円の出処は如何に?内閣機密費なんでしょうかね?となると、国民の血税となりますが、真相を御存知の方は教えて頂きたいものです。

共謀罪五つの疑問

 ハバロフスク・スーパーCopyright Par Duc Matsuocha gouverneur

現在、共謀罪が国会で審議中で、多勢に無勢でいずれ成立されるかもしれませんが、暴力団などの組織犯罪を取り締まるのだから、われわれ市民になーんにも関係ない、と言ってられないことを、もし知らない方がいらっしゃれば、認識を新たにしなければならないことを茲ではっきり申し上げておきます。

もっとも、安倍首相をはじめ政府自民党は、この法案を共謀罪なぞと呼ばず、口当たりの良い「テロ等準備罪」と呼んでいるので、最初から「共謀罪」と呼ぶとなると、疑念を抱く側としての態度を明確にすることになることも覚悟の上で、疑問を呈していきます。

【疑問1】政府自民党は、共謀罪をつくらなければ、世界187国・地域が締結している国際組織犯罪防止(TOC)条約を結べないと主張するが、共謀罪ではなく、犯罪活動への参加を罰する「参加罪」の法整備で済むのではないか?

【疑問2】取り締まり対象が、組織的犯罪集団、いわゆる暴力団などに限っているように政府自民党は主張するが、国体破壊行為者、反政府主義者、アナーキストとまでいかなくても、普通の一般市民やサラリーマン、団体職員、労働組合員にも及ぶのではないか?

 ハバロフスク・スーパー入口Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

【疑問3】共謀罪では、殺人罪などの既遂、殺人未遂罪などの未遂だけでなく、計画を準備した段階の「予備罪」まで範囲を広げるらしいが、心理学者や精神科医でさえも心の問題が分からないように、他人の頭の中まで覗けるわけがなく、何処まで、その準備段階を立証できるというのか?

【疑問4】準備罪でしょっぴこうとしても、頭の中まで覗けず、立証できないので、今後ますます当局による通信傍受、盗撮、尾行、密告等が強化されて、戦前の特高警察のようなものが復活するのではないか?

 ハバロフスク・スーパーCopyright Par Duc Matsuocha gouverneur

【疑問5】それこそ、まさに戦前の治安維持法が復活して、個人の自由が奪われるのではないか?通信傍受、尾行対象も、政府に反抗的で、時の権力者にとって都合の悪い、それこそ渓流斎のような気に食わない人間だけに向けられるのではないか?

 ハバロフスク・スーパー・レジCopyright Par Duc Matsuocha gouverneur

政府の説明では、TOC条約に加盟していない国は、日本、イラン、南スーダン、ソマリアなど11カ国に過ぎず、このままでは2020年の東京五輪開催を控えて、とんでもない国際テロ犯罪が起きたらどうしてくるのか!と、反対者の意見を封じているようです。

確かに、それは一理あります。ただ、専門家によると、TOC条約はもともと、マフィアなどの犯罪組織によるマネーロンダリングなどを取り締まることが主目的で、政治や宗教などのテロを対象にしたものではないそうですね。

ということは、テロ対策だけに絞った「参加罪」としての条件を満たしてTOC条約を締結すればいいだけのことです。

ですから、私は監視や密告が跋扈する温床になりかねない共謀罪には断固として反対を表明したいのです。こんなブログでも対象にされたら、たまりませんが、弱流斎ごときが何をほざこうが、強者は1ミリたりとも微動だにせず、ですかね?

月2回の奉仕で1000万円のお手当ては如何?

京都・建仁寺霊洞院 par Kyourakusensi

建前君 文部科学省の元高官が国会で証人喚問されて、天下りの実態を正直に告白したらしいね。何しろ、明治安田生命保険の顧問に天下りした人事課のOBさんなんか、月わずか2回の出勤で1000万円の報酬を貰っていたとか。

本音君 高収入の国会議員先生からも、さすがに「お~~」とどよめきがあったらしいね。

建前君 あたしの知っている大手マスコミのOBさんなんか、週5日出勤で、月10万円。ボーナスもないから、年収120万円らしいからね。

本音君 そんなチンケな話はよさんかえ。文科省なんぞ霞ヶ関では、下の下のどさんピン。その文科省が1000万円なら、定めし、経済産業省なら2000万円、財務省主計局なら3000万円てとこかな。

京都・建仁寺霊洞院 par Kyourakusensi

建前君 ゲッ!月2回の出勤で、そんな貰えるの? 子どもたちには「官僚になろう!財務省に入ろう!」と小さい時から教え込まなければならないね。

本音君 何をカマトトぶってるんじゃい。あまり、人を笑かすんじゃないよ。そんなもん、100年も150年も昔から分かりきったことじゃないか。明治の書生の言う「立身出世」とは所詮、霞ヶ関の高級官僚になることだよ。

建前君 でも、そんな親が望むエスカレーターに乗った人生なんてつまらないじゃないの?

本音君 だから、お前はいつまでもおめでたいんだよ。年収120万円と3000万円とどちらにしますか?と差し出されたら、どっちを選ぶ? 別に3000万円の話を蹴ったっていいんだよ。それだけ選択肢が広がるということなのさ。

建前君 しかしねえ、君の話すことは、金、金、金で、まるで守銭奴みたいだよ。

本音君 はっはっは、守銭奴でも結構。お前みたいな世間知らずは、せいぜい霞ヶ関じゃなくて、霞でも喰って生きていりゃあいいさ。俺は、他人に迷惑をかけず、他人に頭を下げないで生きていけるだけの金があれば、それで十分。卑屈に生きていても、人生楽しくないだろう?

建前君 それを言っちゃあおしめえよ。イカキに小便はたまらない。

本音君 おいおい、台詞が逆だろ? アメリカ大統領もトランプさんになったことだし、こっちも選手交代といくのかえ?