日高屋で痛飲

スペイン広場

昨晩は、作家の天田和行さんと「金融情報」の小島編集長、「トップコンフィデンシャル」の都築編集長の四人で、銀座の「日高屋」で痛飲してしまいました。

偶然、この店の実質的なオーナーである日高毎朝新聞の森繁光社長も北海道からみえていて、久しぶりに再会しました。ワインのボトル4本くらいあけてしまったのではないでしょうか?

他愛のない話しかしていませんが、今や新聞社は無料のインターネットのニュースに押されて、斜陽産業になり、将来、先行き、怪しくなってきたという話は、かなり深刻でした。河内孝著「新聞社ー破綻したビジネスモデル」(新潮新書)と吉原勇著「特命転勤ー毎日新聞を救え」(文藝春秋)は、実名入りで、新聞業界の裏が暴露されていて特に面白いそうです。未読なので、今度読んでみようと思います。

何しろ、今では、パソコンで、小学生でも簡単に新聞が作れてしまうんですね。中央大学総合政策学部の松野良一教授とブログ・ソフトウエア会社「シックス・アパート」が共同開発した「新聞ブログ」は、文字や写真を入力すれば、自動的に題字のある新聞が組みあがるそうなのです。動画やコメントにも対応して、A3判での印刷も可能だそうです。

考えてみれば、今の新聞はコンピューターで作られているわけですから、個人で作れないこともないわけです。ニューヨークタイムズの社長も「5年後に新聞はどうなっているのか…」と意味深な発言をしていました。

本当に将来の新聞はどうなってしまうのでしょうか。

意欲の低下

ローマにて

評論家の宮崎哲弥氏の作品は一冊も読んだことはないのですが、彼は一日、7冊の本を読んでいるそうです。「わあ、これはすごいや」と思いました。私は一日3冊が限界でした。数ヶ月、いや2ヶ月ももたなかったと思います。若い頃なので、体力(視力)があったおかげでできましたが、今はとてもできません。

それでも、最近、数冊を並行して読んでいます。先月末に鳥居民「近衛文麿 『黙』して死す」(草思社)を読んだばかりです。

今、面白く読んでいるのは、ドナルド・キーン「渡辺崋山」(新潮社)、原信田実「謎解き 広重『江戸百』」(集英社新書)、田中優子「江戸を歩く」(集英社新書)、浜田和幸「ハゲタカが嗤った日」(集英社)、吉野裕子「ダルマの民俗学」(岩波新書)、そして、昨日、偶然、神保町の三省堂書店で平積みされていたのを見つけた加治将一「幕末 維新の暗号」(祥伝社)の6冊。これを一日で読むことはとてもできませんね。1ヶ月以上かかるでしょう。ともかく、感想についてはまた書きます。

「下流社会」などの著作がある三浦展氏は、最近の「下流」階級は、経済的な「下流」ではなくて、精神的な「下流」であると指摘しています。つまり、主体的に何かを達成しようという意欲が弱いというのです。下流意識のある人ほど、家に引きこもって、ゲームに耽溺し、友人も少ない。学習意欲どころか、コミュニケーション意欲、消費意欲、つまり、人生への意欲が乏しいというのです。

私にも古い友人がおりましたが、最近、「もう僕のことは構わないでくれ」と通告されました。彼は、人生に対して大変前向きで、何か事を成し遂げてやろうという意欲満々の男でしたが、大病をきっかけに、まさに、下流意識の塊になってしまいました。まさしく、コミュニケーション意欲も、生活意欲も、消費意欲もなくなってしまったのです。俗世間との交際を断ち切って、仙人のような生活を目指しているのかもしれません。

私のように、見たい映画があるわけではなく、読みたい本があるわけではなく、それまでは、渋々、人の話に調子を合わせていたのかもしれません。疲れてしまったのでしょう。

それにしても、残念な話です。

お暇な方へ

大型連休の真っ最中ですね。
まさか、ネットにアクセスする人は少ないだろうと思っていましたが、予想通りでした。
家にこもってパソコンをしている暇があるなら、外の新鮮な空気を吸ってください。

さて、目下、izanamiさんという人のブログが非常に評判を呼んでいますね。

私も週刊誌で知って読んでみましたが、なかなか過激です。筆者は、韓国籍の若い女性で、4月から教職の職業についているようです。

どれくらい過激かと言いますと、例えば、

「北の工作員を引き渡せと要求するなら、侵略戦争の首謀者である日王を引き渡しなさい」
といった具合です。

日本で教育を受けた人間であるならば、「日王」という言葉そのものは聞いたことがありませんが、意味は想像できます。

また、レッドソックスに移籍した松坂投手については、「化けの皮が剥がれた。下り坂の投手を高給で買ったレッドソックスに見る目がなかった」
と言いたい放題です。

最初は若い女性に名を借りて、年配男性のインテリが日本批判をしているのかと思いましたが、どうやら本人のようです。

これだけ過激だと、注目度も相当大きいらしく1日で20万件以上アクセスがある日があるようです。1週間だと140万件。日本を代表する週刊誌より読者が多いのですから、その影響力は無視できません。

いやはや、すごい時代になったものです。

さようなら ジョン君


ジョンが死んだ。とは言っても、ジョン・レノンの話ではありません。
アイリッシュ・セッターのことです。12年の生涯でした。自分のことを犬だとは思っていなかったようです。
散歩していて、他の犬に出くわすと、目を背けていました。それどころか、積極的に逃げていました。犬嫌い。何というか、厭世家でした。
それでいて、大の人間好きでした。たまに私が遊びに行くと、飛びかかってきて、千切れんばかりに尻尾を振ってくれました。
もう、最近では、4、5年会っていませんでしたが、めっきり歳を取って、白いものが目立ち、病を得て亡くなりました。人間の生老病死を地で行くような生涯でした。
それにしても、ドッグイヤーとはよく言ったものです。犬の一年は、人間の七年に相当すると聞いたことがあります。でも、あっけないですね。
私が飼っていた犬ではありませんが、今は何となく「ペットロス」状態です。
ジョン君の冥福をお祈りします。

宣伝告知です

知人、先達、友人、先輩、後輩…の方々の告知です。

●このブログで何度も紹介したアンチエイジングの本を書かれた浜田和幸氏が、ラジオにご出演されます。

4月29日(日)午前7時から、文化放送で、竹村健一の「世相」でゲストとして、出演し、色々とアンチエイジングについて発言されるそうです。ご興味のある方は、ご一聴を。

●作家の加藤廣さんが、「信長の棺」「秀吉の枷」に続く「本能寺三部作」の完結篇、「明智左馬助の恋」(日本経済新聞社刊、1900円)を刊行されました。初版は5万部だそうです。こんな所に書かなくても、売れるでしょうが、既刊2部で既に50万部以上売れているそうです。

●狂言師の善竹十郎さんが6月に「日伊喜劇の祭典」の「いたち」にご出演されます。静岡、名古屋、東京、京都、大阪と巡回します。助成金が出ているようで、入場料は3500円と割安です。

以上

以前、このブログでも紹介した帯広畜産大学の哲学教授・杉田聡氏の「クルマを捨てて歩く」をやっと手に入れました。絶版になっていたので、市場以外からです。

杉田氏は、自宅から大学まで、片道25分という距離を歩いているそうですが、その程度なら、私も毎日歩いていました。私は通勤で片道40分は歩いていますから。

しかし、すごいのは、杉田氏は、歩きながら勉強してしまうことです。ジャン・ジャック・ルソーも歩きながら本を読んでいたそうですが、杉田氏は、3ヶ月間でイタリア語をマスターし、現地でボッタクリ・バーの客引きに捕まった時、イタリア語で応酬したそうです。また、「論語」も約2週間で読破したそうです。

 

戯言絵日記 

昨晩は、銀座の「風林火山」で、函館に転勤するIさんの送別会。8人が集まりました。幹事役を任されたので、偉い先輩諸兄の皆様方のために、焼酎の水割りを作ったり、なかなか忙しかったです。

「Iさんに送る言葉を」と提案したら、Hなどは「そんなシステムはない」などと大反対して頓挫。ああ、あんな人品卑しい奴、呼ばなければよかった。もっとも、出席率5割で、半数は最初から参加しませんでした。

どこの世界でも、いい年をこいたおっさんたちが集まると、結局は、その場にいない人の悪口で盛り上がるわけなんですよね。

「他人の悪口を言うことほど快楽はない」とエッセイに書いたのは、司馬遼太郎だったかしら?

もう一つ、いいおっさんですから「雨夜の品定め」合戦。「何とかちゃんは、かわいい」「何とかちゃんは、意外とすごい」…これ以上書くと差し障りがあるので、やめときます。

2次会は後輩のO君と二人で、山本夏彦先生が贔屓にされた「Jolly」へ。ここでも、内幕話。でも、結構高かったです。O君はJonny Drumのダブルを2杯、小生は同種とDanielのシングルで1万600円。

今日はつまらない戯言でした。たまにはお許しを。

ブログ大国、日本

フォロロマーナ

米テクノラティ社によると、世界中のブログの統計を調べたところ、日本語が37%を占め、世界一に躍り出たそうです。第2位が英語の36%です。3ヶ月前の調査では、日本語が33%で、英語が39%だったので、日本語がついに逆転したのです!ちなみに第3位が中国語(8%)、第4位がイタリア語とスペイン語(各3%)、第6位がロシア語、フランス語、ポルトガル語(各2%)です。

「土佐日記」「更級日記」をはじめ、日記文学に伝統を持つ日本にとって、ブログは容易く受け入れやすいメディアではないでしょうか。英語さんとは歴史が違いますよ。

私がブログを始めた2005年3月の時点で、世界のブログは800万件だったのですが、今では7200万件もあるそうです。わずか、2年間で9倍も増えたのです。大ブームと言っていいでしょう。

7200万件の中から、皆さん、わざわざ、この「渓流斎日乗」という小さなメディアにアクセスして頂き、どうも有り難う御座います!!

できましたら、コメント、つまり感想を聞かせて戴ければ幸甚です。一方通行では、独裁者と変わりありませんから。

お待ちしております。

ちなみに、このブログの昨日のアクセス数は「47」と正常に戻りました。ご心配をお掛けしました。

無粋だなあ~

ローマ

げ!どうしちゃったの!?

というのが正直な感想です。小生のこのブログは、毎日、アクセス数をチェックできるのですが、平均「45」ぐらいだったのです。多いときは「60」ぐらい。少ないときは「30」ぐらいです。アクセス数が「30」を切ったら止めるつもりでした。

それが、一昨日に何とアクセス数が「305」もあったのです。このgooブログの全75万4776件中890位というランク入りのおまけ付きです。一昨日は、相変わらずアンチエイジングの話を書いていますし、賛否両論が予想される政治的な話は一切書いていません。何かの間違いでは?一体、どうなってしまったのでしょうか?

単なる「まぐれ」かと思いましたが、昨日も「98」もアクセスがありました。理由がさっぱり分かりません。あるとしたら、改名のおかげかもしれません。

それでも、相変わらず、自分のブログですから、マイペースで絵日記を綴って行きたいと思います。

昨日は、休みで、J大学病院に診察に行き、帰りは新橋の安売りチケットで新国立美術館の「モネ展」を購入。急に氷雨が降ってきたので、電車で有楽町まで行き、旭屋書店で本を数冊購入(タイトルは秘密)。その後、御徒町まで足を伸ばしました。久しぶりにG先生に会うためです。うまくて安い鮨屋を紹介してもらうために、御徒町まで行ったのです。

鮨屋は、駅からほど近い「すし幸」。氷雨の中、店外にはみ出て、もう数人並んでいました。G先生はせっかちですから、「止めよう。トンカツ屋にしましょう」ということで、松坂屋裏手の有名な「蓬莱屋」に行くことにしました。しかし、「本日休業」。仕方がないので、再び、「すし幸」に戻って30分くらい氷雨の中を立って待ちました。

でも待った甲斐がありました。さすがでしたね。「うまい」「安い」「早い」の3拍子揃っていました。コハダ、蝦蛄、カジキ、ネギトロなど変わったものばかり注文して、納得のいく値段でした。

途中、「ここは銀座の『すし幸』のチェーン店ですか?」と板さんに聞いたら、「いやあ、関係ないっす」というお返事。あとで、G先生に「そんな質問してはいけませんよ。無粋(ぶすい)です」とたしなめられてしまいました。

あと、ブログのアクセス数の話をすると、「見られない方がいいですよ。インターネットは、匿名性に隠れて、本当に知的レベルも低いし、全く品性がない。書いている内容もひどすぎるし、相手にするメディアじゃないですよ。2チャンネルなんて、便所の落書き以下。ひどいものです」と一刀両断でした。再び、「ネットは無粋です」とのお言葉。

うーん。確かにそうかもしれませんね。

続いて、さきほど、旭屋書店で、買おうか買うまいか迷っていた江上剛著「会社を辞めるのは怖くない」(幻冬舎新書)の話をすると、G先生は「江上剛は世間知らずだね。そんな本を出版するなんて、毒を撒き散らすようなもの。犯罪だよ」と怒り心頭のご様子でした。

粋を大切にするG先生にはいつも教えられます。

どげんでんせれ

ローマ

最近、アクセスが少ないので、またまた個人的なことを書きます。どうでもいい人のどうでもいい取り留めのない話なので、どげんでんしてつかあさい。以下は単なる個人的な備忘録なので、まあ、飛ばしてください。

ここ、3ヶ月ほど、病院通いの連続でした。3時間待って、3分の診療でしたから、ほとんど待ち時間の人生だったわけです。自分が呼ばれるアナウンスを気にしていなければならないので、熟睡するわけにいかず、照明も暗いので、読書もできず、随分、無駄な時間を過してしまいました。

最終的に自分自身で下した診断は、「古傷」の痛みでした。左足に鈍痛と痺れが止まらないのです。最初は、内臓の異常を疑いましたが、J大病院内科の検診は異常なし。M先生も理由が分からず、最後は脳梗塞の疑いでもあるのではないか、ということで脳のCTスキャンまで撮りました。結局、内科では分からず、整形外科でも診てもらいました。たまたま、新聞の記事に出ていたASO(閉塞性動脈硬化症)の疑いが気になったので、ネットで検索して、I大病院の血管外科にも行ってきました。ここでも非常に長時間待たされました。東京の病院は何処に行っても満員です。

しかし、原因が分からず、それでも、実際に、いつまで経っても痛みと痺れは治まらないのです。

そして、自分で下した診断は、「古傷の痛み」でした。3年ほど前に左足指を骨折しましたが、その辺りがここ三カ月ずっと、痛み、痺れていたからです。骨折していたことは、すっかり忘れていました。昨年も一昨年も痛みがなかったからです。何で今年になって急に痛みが出たのか、さっぱり分かりませんが、もし、同じような症状を持った人は、私と同じケースかもしれないので、疑ってみてください。

さて、今夕、作家のYさんに会ってきました。小生のペンネームにYさんの名前を拝借する許可願いでした。電話で話すのでは失礼なので、最寄の駅に近い喫茶店にまで足を運んでもらいました。もう桜が満開でした。

Yさんの反応は、一言で言うと、小生に対する「不可解」という感想でした。

「へー、別にいいですけど、変な名前ね。何か、幕末の人の名前みたい…」

Yさんには、今回の病気のことで、病院や漢方医まで紹介してくださり、色々とご迷惑をお掛けしてしまったので、併せて御礼を致しました。

「何かお書きになるなら、人から与えられるものではありませんよ。何か自分でテーマを決めてしまうことです」

毅然とした態度というより、毅然とした視線でした。

それまで有頂天だったので、何か冷水を浴びせられたような感じでした。

Y先生、と書きたいところですが、先生と言うと怒られてしまうので、Yさんの発言には裏づけがあります。そもそも、占いやら運命とやらを観てもらおうとは思わないとおっしゃるし、どうやら信じていらっしゃらないようでした。

苦難の格闘するべき現実あるのみなのかもしれません。何しろ、「書くことは地獄の苦しみ」とおっしゃるくらいですから。

Yさんの波乱万丈の半生は自伝『わたしの生きた道』に詳しいです。2001年12月刊行。遅ればせながら、今、読んでいます。

自分の半生と比べると足元にも及びません。私自身は、かがんで靴の紐を結ぶ値打ちもない人間であるという思いを強くしました。

バンザ~イ

ピエタ

全く全く私自身の個人的な話です。ご興味のない方は、飛ばしてくださいね。

昨日、運命鑑定士のFさんに、見てもらいました。Fさんは会社の先輩で、鑑定士になるために会社を辞めて独立した人です。子供の頃から占い関係の書籍を読破し、その方面では筋金入りの人です。

鑑定は、生まれた「年」と「月」と「日」と「時間」の4つの柱で見立てる「四柱推命」です。Fさんは、この他に、「姓名判断」と「手相」でも鑑定します。私はそのすべてで見立ててもらいました。

結論から先に書くと、「来年は人生最高の年になる」という鑑定です。諸事万端順調とのこと。天にも昇る気持ち。バンザ~イです。

私の生まれた年月日には、ということは、生まれつき、「凶星」がないというのです。「吉星」だけがあり、それは「文昌貴人」(文章を書く才能)と「暗禄」(困ったときに人の助けを得られる)と「駅馬」(旅行や引越しが多い)と「金与禄」(お金が貯まる)と「華蓋」(かがい=宗教や芸術の才能あり)なんだそうです。

ただし、姓名判断によると、名前がよくない。苗字はそのままでいいが、名前は8画と8画(または4画と4画)にして、全部で31画にすれば「成功間違いなし」とお墨付きを与えられました。

そこで、ペンネームを考えました。Fさんから戴いた8画の漢字の中から選び、また、敬愛する作家のYさんから1字頂戴することにして、

朋之介

ということにしました。

誰ですか?笑っているのは?本人は極めて真面目です。

私の生まれ星は、正官と偏官の両方がある「官殺混雑」と呼ばれるもので、前者は、官僚やお役人タイプ。後者は権謀術策を巡らす策略家の実業家タイプだそうで、サラリーマンをやっても、起業独立しても大丈夫だというのです。

手相を見てもらいますと、頭脳線が2本あり、1本は知性の塊を表し、もう1本はロマンチストなのだそうです。要するに、理想と現実の両方の頭脳を持つということです。文学で言えば、小説でもノンフィクションでもいい、と解釈できます。

とにかく、これから何かをやると、それがきっかけになってどんどんいい方向に向かって、名声を博すというのです。

こんな嬉しい見立てはありません。私は正直ですから、全部信じてしまいます。