好きなことを仕事にする

 帯広動物園

 

ある先輩の話です。仮に一条さんということにします。

 

一条さんは、普通の人より、職場に1時間早く出勤し、普通の人より1時間遅く退社します。皆が嫌がる仕事なのに、「楽しくてしょうがない」と言うのです。私のようなひねくれ者は、皮肉か逆説だと思って、つい、質問してしまいました。

 

「なぜですか?」

 

一条さんは言いました。「だって、お金がもらえるんですよ。仕事を遊びだと思えば、遊んでお金をもらっていることになるんじゃありませんか。学校はどうでしょう?こちらからお金を払って、聞きたくもない、つまらない講義を聞かされるんですよ」

 

そういえば、帯広の角田さんも同じようなことを言ってました。

「自分の好きなことをしてお金をもらっている人なんて、なんぼでもいます。信じられないかもしれませんが、実際そうなのです」

 

好きなことをしてお金をもらっているのは、どういう人でしょうか。例えば、ミュージッシャン、タレント、俳優、政治家、弁護士、医者、漫画家、作家、起業家、ケーキ屋さん…確かにたくさんいますね。

 

一条さんは、神奈川県の超名門、栄光学園から東大を卒業した人です。世間からみればエリートコースの人なのかもしれません。東京都心の超一等地に住んでいます。

 

私は意地悪な質問をしました。

 

「そんなにお金を稼いで、どうするのですか。人間、どうお金を稼いだことよりも、どう使ったのかという方が、人間的資質が問われるのですよ」

 

一条さんは、笑いながら答えました。

 

さて、彼が何と答えたかは、茲に書くことは控えておきます。皆さんがそれぞれ、お考えください。

負の連鎖

 旭山動物園

 

肉卸業者が雨水で「消毒」した偽装ミンチ肉を出荷したかと思えば、元公安調査庁のトップが詐欺事件を起こしたり、軍事行政トップの人間が、アメリカの原爆投下を「しょうがない」と発言したりして、最近、何がなんだかわからない世の中になって、息苦しさを感じています。

 

新聞の投書でも、母子家庭の母親が、子供を大学に行かせるようなら、生活保護を打ち切る旨を通告され、「これでは格差は再生産される」と訴えていました。

 

何か、負の連鎖が襲い掛かってくるような気分です。

 

肉体的に疲れてくると、精神的にも落ち込みますね。これでは、いけないのですが、偶には、流れに任せたくなります。

嬉しい驚き

 中札内村美術館

 

今度、京都に行くことは、以前、このブログに書きましたが、いよいよ再来週ということになりました。

 

調布先生の奥さんのお墓参りが主目的なのですが、驚いたことに、偶然にも、私がいつか行きたかったお寺さんだったということが分かったのです。以前は、京都五山の第一位の名刹としか書かなかったのですが、知る人ぞ知る、それは、建仁寺なのです。そこには、以前から拝見したかった小泉淳作さんの「双龍図」があるのです。二年前の私のブログでも紹介しています。

 

http://blog.goo.ne.jp/keiryusai/e/141c9cc9661eef6c36b5e075fc6bc3c2

 

何と言う偶然の一致なのでしょうか。本当に驚いてしまいました。

 

それにしても、ブログは、過去のデータベースになっていて、キーワードで検索できるので、便利ですね。自分の書いたことなど、すぐすっかり忘れてしまうので、大いに助かっています。

 

今のところ、昨日書いたことに対して、反論も、炎上もなく、大いに助かっています。(まだ、分かりませんが)

病院通いの毎日

 函館

 

いやあ、ここ数ヶ月は、眼科医に行ったり、歯科医に行ったり、内科医に行ったり、病院通いばかり。体にガタが来ているのか、本当に情けないやら、辛いやら。

 

健康になれれば、死んでも構わないという格言は、名言だと思います。

 

生きているうちに、遊んだり、喚いたり、泣いたり、怒ったり、笑ったりしているうちに、そして、いつか日が暮れることでしょう。

 

昨晩は作家のYさんと、新宿・中村屋の三階「レガル」で会食。Yさんの著作がこのほど、中国語に翻訳されたことや、Yさんの作品を映画化した熊井啓監督が急逝されたことなどの話を伺う。中村屋については、ボースやエロシェンコ、中村ツネのことなど、Yさんはかなり詳しいので、驚いてしまいました。「『中村屋のボース』が出る前に、私は中村屋のことを書いていますから」ということでした。

私の正体 

 六本木

 

私のブログの愛読者(?)のほとんどの方とは、面識があるので、私のプロフィール等を隠すこともないのですが、それでも、一応、曖昧にしております。でも、曖昧にしていると、「こいつは何者だ」とという好奇心が異様に高まるらしく、何が何でも、正体を明かそうと、躍起になる方もいらっしゃるようです。私が書いたほんのちょっとした記述で、名前、性別、職業、住所、家族まで暴いてしまうのですから、ご苦労様と言うしかありません。

 

そこで、私の正体を暴くヒントになると自覚しつつ、書いてしまいますが、今日は、某鉄道で電線切断事件があって、大変な目に遭ってしまいました。約18万人に被害が及んだということですが、私もその一人でした。

 

幸運なことに、本日は代休で会社に行くことはなかったのですが、数年前に会社を退職した同期の三田孝治君(仮名)と東京駅前の新丸ビルで会う約束があったのです。結局、1時間遅れて、彼とは会うことができました。

 

彼は、とても変わった人です。早期退職で会社を辞めましたが、公募によって、公立の図書館の館長に90倍の難関を突破して採用されたものの、わずか、2年半で退職してしまうのです。その後、何をしたかというと、ロンドンに留学するのです。大英博物館でキューレーター(のようなもの)の資格を取って、今年4月に帰国したようでした。彼と会ったのは、4年ぶりでしたが、4歳くらい若返った感じでした。特に、大志や野心があるわけではなく、「会社を辞めても、何とかやっていけることが分かったよ」と非常に楽観的でした。まあ、楽観主義者だから、そういう冒険ができるのでしょうけどね。

 

前日に彼から急に「会いたい」と電話が掛かってきました。結局、用件らしい用件というのは、彼は新しく、ネットで始まった中国関連の写真ニュース配信会社の編集主幹に就任したので、おまえも手伝わないか、ということでした。社長は、中国南京市出身の中国人で、東京の大学の博士課程で学んでいる人だそうです。

 

そのホームページを覗いて見たのですが、なかなか大したものでした。もう少し詳しく書きたいのですが、もう少し、話が具体化したら改めて書いてみたいと思います。

こんな情報で私の正体が暴けたでしょうか?

足るを知る 

 

 

いやあ、ここ数日、ずっと歯医者さん通いが続きました。本当に、歯痛は困りますね。

 

 

最初、虫歯ではなく、「神経過敏症」と診断されました。冷たい水や熱湯などを飲むと右奥歯がしみて、痛くて痛くてしょうがなかったのです。結局「様子をみましょう」ということで、2回も放置されましたが、昨晩は食べ物を噛んでも「ぎしっ」と激痛が走り、とても我慢できませんでした。夜中に痛くなって眠れなくなったこともありました。

 

で、今日は、思い切って、神経をとってもらいました。「歯髄炎」とかいう診断でした。

 

思いました。普通にご飯を食べることができるということは、何と有り難いことだろう!と。

普通に歩けて、普通に生活できるということだけで、本当に本当に有り難いことです。

 

本当に、健康なら死んでも構わないという心境です。

 

他に何にもいらなくなります。まさに「足るを知る」心境です。

友人の命日に

 牡丹

 

今日は、友人の加納弘規君の命日でした。実に没後30年です。30年といえば、かなり長い年月で、いわば一昔も前なのですが、正直、あっと言う間でした。30年と言っても、本当に一瞬でした。こうして、人間の一生もあっという間に終わってしまうことでしょうね。

 

そう思うと、何か、生きているだけで、もったいなくて、もったいなくて、有り難い気持ちでいっぱいになります。逆境だろうが、不遇だろうが、甘っちょろい。自殺なんてトンデモない。生きているだけで、奇蹟です。人の時間を奪うのももったいない。人様にご迷惑を掛けることなく、残りの人生を充実させたくなります。

 

学校が何だ。先生が何だ。会社が何だ。上司が何だ。家庭が何だ。夫が何だ。子供が何だ。世間が何だ。社会が何だ。お上が何だ。政治家が何だ。芸術が何だ。てな感じでしょうか。

 

ということで、来月、夏休みを利用して、加納君の故郷である新潟県柏崎市に行って来ようと思います。何年ぶり?10年ぶりくらいでしょうか。柏崎に電話したら、ご母堂様も「命日を覚えて戴いて本当に有り難い」と大変喜んでもらいました。再会を楽しみにしています。

 

その前に、調布先生の故郷である京都に行くことにしました。二年前に調布先生は若い奥方様を亡くされましたが、やっと、お墓参りに行く機会を得ることができたからです。調布先生のご先祖様は、由緒ある一族で、何と京都五山の1つの名刹に墓所があるのです!観光とは一味違ったものを味わうことができるでしょう。

 

ホテルの予約や新幹線の切符を購入をしていたら、何とも言えず、ウキウキしてきました。いつも、仕事は「籠の中の鳥状態」で鬱屈した日々を送っているので、久しぶりに下界の空気を吸うことができます。二泊しかしませんが、奈良にまで足を伸ばして、東大寺の大仏さまに再会してこようかなあ、などと夢が広がります。気儘な一人旅ですから、あまり計画を立てずに行こうかなあと思っています。京都も8年ぶりくらいです。楽しみです。

何なのでしょうか?

 トレヴィの泉

 

このブログを、どういう方が読んでいるか分かりませんが、はっきり言って、どうやら、コンピューターさんも読んでいるようです。そうとしか考えられないのです。

 

先日「頭が下がる話」という友人の父親の話を書きました。そのお父さんはトヨタ自動車に勤務したことがあり、77歳になって、スペイン語を勉強しはじめて、セルバンテスの「ドン・キホーテ」を原書で読めるようになった、という話を書いたところ、トラックバックで、「トヨタ中古車販売」と激安王「ドンキホーテ」のコマーシャル・ホームページが連結されていたのです。

 

まさか、当該店員が、いちいち全世界の何千万件というブログをチェックしてリンクを貼っているわけがなく、コンピューターに関連ブログがあれば自動的にリンクするソフトをインストールしているのでしょう。

 

もちろん、削除させてもらいました。

 

昨日の夕方、電車に乗ったら、隣りに座ってきた若い女が、本格的に化粧を始めました。学生風で夜の蝶には見えませんでした。これからのデートに遅刻するから、仕方なく電車でするというのではなく、最初から計画的に、電車の中は俺様の化粧室だと決め込んだ確信犯的蛮行だと思われました。

 

こういう無神経な女と議論しても始まりません。「話せば分かる」ことなど微塵もないのです。

 

臭いので、席を立って、他の空いている席に移動しました。

 

東京にはどこかの知事のような「無意識過剰」な人間が増殖しています。

頭が下がる話

  パンテオン

友人の父親の話です。

彼は、私の友人の会社の後輩で、バンド仲間でもあります。ハイトーンヴォイスで、4オクターブも出ます。現在、四国の某市に単身赴任中です。名前を聞けば誰でも知っている有名なアイスクリーム会社の営業マンです。

彼のプライベートなことはほとんど知らなかったのですが、ここ2、3日、急にメールのやり取りをするようになり、面白い話を聞く、ではなく知ることができました。

一番面白かったのが、彼の父親のことです。既に、地元の地方紙に載ったことがあるので、ブログ転載も彼の許可を得ています。

彼の父親は、名古屋の国際的な自動車会社と書けば誰でも分かってしまうので、明らかにするとトヨタ自動車のエリートサラリーマンでした。しかし、彼の後の岳父に当たる人に気に入られて、婿養子になって、岳父の会社に転職するのです。しかし、岳父が、どうやら株の取引で大きな損害を出したらしく、その会社は倒産してしまうのです。

お父さんは既に50歳を過ぎていましたが、一代奮起して、中小企業診断士の国家試験に合格して、結局、それを生業として、一家を養っていくのです。

その後、70歳代前半で、妻、つまり友人のお袋さんを亡くし、またまた、奮起して、77歳からスペイン語を勉強して、話せるまでマスターしてしまうのです。80歳になってスペインに渡航し、ホームステイしながらマドリード大学で若者に交じって経済学の講義を受講するのです。

スペイン語は、動詞変化などを壁に貼って毎日お経みたいに読んで覚えていったそうです。また、お父さんは古文漢文にも強く、晩年は道元の「正法眼蔵」を読みつつ、セルバンテスの「ドン・キホーテ」を原書で読んでいたということです。

本当に頭が下がる話ですね。

あなたは、この話を聞いてもボヤボヤしてられますか?

セカンドライフ

 パンテオンにて

「セカンドライフ」と呼ばれるゲームというか、仮想世界が流行っているようですね。私も、ちょうど一年前の今頃、雑誌「TIME」で初めてその存在を知りました。アメリカの話、せめて英語圏のカナダ、豪州あたりの話だと思っていたのですが、最近では日本人でもはまっているようです(近々、日本語版も出るようです)。

「セカンドライフ」というのは、パソコンのサイトの中で自分の分身を作って、仮想世界の中で生活体験させるものです。日本では、セカンドライフというと定年退職後の生活のことになるので、アナザーライフの方が合っている気がするのですが、米国人にとってはそれが正しいのでしょう。

 

分身は、現実の世界とは違って、性別もスタイルも変えられ、違う職業も持つことができ、店舗を開いたり、不動産を買ったりできます。その仮想世界で通用する通貨を使いますが、この架空通貨を本物のドルなどに交換できたりするので、話は厄介です。

 

仮想世界の中で、恋愛をしたり、夫婦になったりできるようです。ギャンブルもでき、アダルトショップもあるようです。世界中も旅行できます。もちろん、その世界で知り合った人と会話もできます。

 

今、全世界で600万人の人がはまっているようですが、私は、やりませんね。第一に、3Dグラフィックで、それはそれは、見事なのですが、どうも、漫画やゲームが苦手なもので、面倒くさいというのが、先走ってしまいます。それで、ストレスやフラストレーションが発散できれば、別でしょうが、恐らく、2時間も3時間もパソコンに時間を取られてしまうでしょう。他のことをした方が健康的に思えてしまうのです。

 

でも、まあ、華麗に変身したい方はやってみたらどうですか。その時は、コメントで報告してください。