成都チベット民族舞踊 美女たちに迎えられ Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
今晩も帰宅の電車がやられました。今春2度目です。つい、2週間前に遭難に遭ったばかりです。
まあ、はっきり言いますと、人身事故で大幅に電車が遅れて、吹きさらしのプラットホームで長い間、立って待たされた挙句、混雑した満員の社畜列車にギュウギュウ詰めにされて、疲労困憊といったところです。
前回は2時間半も貴重な時間を無駄にされましたが、今晩は1時間半で済みました。でも、冷酷ですが、いい加減嫌になりました。
他人様、それぞれ、特殊の事情がおありのことでしょう。誰でも、自分の悩みが世界一で、特殊ですからね。でも、これだけ、面識もない他人様に迷惑を及ぼすとは、考えたことはないのでしょうか。恐らく、当人は、判断力、思考力が大幅に欠けるか、なくなってしまったのでしょうね。
気持ちはよく分かります。私もそういう気持ちになったことがありますから、素直に同情できます。よーく分かります。
しかし、人生=時間ですからね。ヒトの人生を奪う権利は、なんぴともないはずですがね。
成都チベット民族舞踊 はじまりはじまり Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
最近、メディアの自粛が気になります。
時の監督官庁のドンにどやされて、免許取り上げるなぞと脅されたものですから、春の番組改編で、危険分子のキャスターを入れ替えて、天下のNHKなんぞは、会長が上から目線で、内部の報道局会議で、「政府の発表に沿ったものだけ報道しておけばいい」などと、反骨ジャーナリストが聴いたら気絶するほど、反動的発言をして、その話が外に漏れて物議を醸しています。
これでは、天下のNHKは、単なる政府の広報宣撫機関で、1960年代に「イヌ・アッチ・イケー」と言われた時代に逆戻りしている感じです。
NHKの会長さんという方は、三井物産出身らしいので、相当気位も高い人とお見受けしました。よく「人の(三井)物産」「組織の(三菱)商事」なんて言われるように、物産は多くの人材を輩出していることで知られています。
この三井物産を実質的につくったのが、小田原三茶人の一人としても有名な益田孝(鈍翁)です。幕末生まれの彼は明治9年に、経済紙「中外物価新報」も創刊しますが、当初は、三井物産の社内報みたいなもので、物産の機関紙とも言われました。
それが、幾星霜を経て、現在の日本を代表する日本経済新聞になります。戦前、最も影響力のあった経済紙は時事新報でした。しかし、創刊者の福沢諭吉が亡くなり、番町会と帝人事件などで社長の武藤山治が暗殺されたこともあり、経営難で倒産してしまいます。これで、日経が時事に代わって経済紙のクオリティーペーパーに浮上するわけです。大企業が決算を発表するメディアは、日経というお決まりになりました。
ところで、日経は、元をただせば、物産の社内報ですから、最近の紙面を追ってみると、やはり、物産にとって耳が痛いニュースは、小さく扱う傾向がありますね。物産は、財閥解体で戦後再スタートして以来、昨年度は初めて700億円という大幅な赤字を出しました。石油危機でもリーマン・ショックでも赤字を出していなかったということになります。今回は、チリの銅事業の失敗などが原因です。
そんな歴史的な大ニュースなのに、日経だけは、どういうわけか、一面ではありましたが、小さい活字で目立たない所に配置されていました。他紙は、一面の右端の一番目立つところに、大きな活字を組んだにもかかわらずです。
ははーん、ですね。
物産の広報室は、隅から隅まで行き届いていて、有力メディアの経済記者を取り込んで、丸め込んで、いざという時は、ニュースにしないように「抑える」という噂を聞いたことがあります。あくまでも噂ですが。
最近の日経もNHKと同じように、政府関係者の意見を載せている無味乾燥な「官報」のような感じがします。
いずれにせよ、en tout cas, 渓流斎如き小物がほざいても、大メディアの皆さんは、何とも感じないでしょう。
★番町会と帝人事件については、http://ktymtskz.my.coocan.jp/cabinet/teijin.htm