エゾリスさん

今日は、本当に偶然に、野性のエゾリスに出会うことができました。

帯広市の隣町の音更町というところです。音更と書いて、「おとふけ」と読みます。

場所は、内緒にしてください。そうでないと、多くの人が殺到して「野性」ではなくなってしまうからです。

ここには、セミプロのカメラマンがはっていました。

その中の一人のおじさんは、わざわざ札幌から来ていたのです。車で片道4時間半は掛かります。それだけの「価値」があるからです。そのおじさんは、大変、饒舌でした。

「お客さんは、ラッキーだね。ちょうど、今の季節が一番なんですよ。今しか、見られないんですよ。エゾリスは、チョウセンマツボックリの実を食べに、丁度今頃、10月下旬に地上に降りてきます。でも、普段は、あの通りの木の上に巣を作って、下に降りてこようとはしません。何故だか、わかりますか?」

「野良猫が2匹いるからです。リスといっても、猫にとっては、ねずみにしかみえないのでしょう。ここには、春先、9匹いましたが、今、5匹しかいません。4匹は食べられてしまったのです。だから、彼らが、下に降りてくるのは命がけなのです。すばしっこいでしょ?彼らは命がけなんですよ」

ということで、私は、ビギナーズラックで、全く偶然に、この貴重なエゾリスの動いている姿を捉えることができました。

しかし、正直に告白すると、ここに掲載された2枚が「ベストショット」で、全部で20枚以上撮ったのに、ほとんどが使い物にならなかったのです。

動物写真って、何と難しいのか、分かりました。

この写真は、自分でもうまく撮れたと思います。動物じゃないので、一発で撮れたからです。今日は「動物写真家」を本当に尊敬しました。