被害者意識 

最近、見知らぬ多くの方から「コメント」を寄せられるようになりました。
一人一人にお答えできませんが、本当に有難う御座います。「もう少し、続けてみろ」という励ましと勝手に受け止めさせて戴きます。

しかし、先日、ある信頼する人から面と向かって「渓流斎さんのブログは、被害者意識で書かれていますね」と核心を衝かれてしまいました。

まさに、その通りだったからです。前回の「脱脂粉乳」にしても、楽天によるTBS株買収の話にしても、視点は「被害者」です。このブログ全体が、確かに被害者の意識が通奏低音のように流れているようです。自分で書いていて、他人事になってしまうのは、自分でも意識していなかったからです。深層心理というか、潜在意識で書いていたのでしょう。

「どうしたらいいのですか?」と私は尋ねました。すると、Hさんは「被害者も加害者もいない、ということを理解することです。被害者意識を感じたら、それをすぐ手放すことです」とアドバイスしてくれました。

まあ、本当に難しい問題です。

前にも書きましたが、私が影響を受けた夏目漱石にも太宰治にも「被害者意識」が120%流れています。彼らの影響から脱しなければなりません。

もちろん、今後、加害者や強者や権力者の眼で書くつもりはありませんが、被害者意識が被害妄想にならないように、自重して書き続けたいと思います。