何とかは風邪をひかない、と言いますが、私はどうやらその何とかではなかったようです。
何か個人的な雑用が続いて、休む暇もなく一昨日から風邪気味です。
昨日なんぞはこんな調子です。朝6時に起床し、そのまま出勤。4時に仕事を終えて、銀座6丁目の「渋谷画廊」 へ。片岡先輩がグループ展に出展されており、作品鑑賞に出掛けたのでした。事前に何も話をしていなかったので、さっと見て、名刺だけ置いて行こうと思ったら、片岡先輩は暇なのか(怒られてしまう)いらっしゃるではありませんか!
そこで、藤田さんと小林さんという妙齢な女性を紹介され、芸術談義に花を咲かせました。
皆さん、アングルのバイオリンですね。
本職は、片岡先輩のように翻訳家だったり、編集者だったり、外科医だったりするのです。お医者さんともなると手先が器用なので、芸術活動は両立するんですね。
銀座の画廊サロンで芸術談義するなんて、まるで、昭和30年代の映画のようです。主演、佐田啓二、岸恵子といった感じです。
その足で、取手のセレモニーセンターへ。会社の後輩の吉永君のご母堂が急逝され、お通夜が開かれていたからです。
会社の掲示板で初めて知り、喪服は持っていなかったのですが、たまたま昨日は黒目の服を着ていたので、飛び込みで列席しました。
吉永君とは会社の中でも数少ない家族ぐるみの付き合いで、ご母堂は彼が小さい頃から女手ひとつで育て上げたことを知っていたので、是非とも列席したかったのです。
お清めの席で、吉永君の奥さんのお父さんと初めてお会いし、色んな話を伺うことができました。
お父さんは、福島県内で材木商をされていましたが、今は、外国の安い材木に押されて立ち入っていかず、お店は閉めてしまったそうです。国内でやっていける材木商は、もう何軒も残っていないそうなのです。
建築材といえば、檜がナンバーワンだと素人の私なんかは思っていたのですが、何と赤松や欅や杉でも高級建築材として、使われるそうなのです。
世界で最も古い木造建築と言われる法隆寺は赤松でできているそうです。
意外でした。
いずれにせよ、世界に誇る木造建築を持つ日本だけに、その伝統文化が廃れるのは忍びないと思いませんか?