新銀行東京は、もう引き際では

 

北海道に住んでいた頃、街ではシャッター商店が目立ちました。張り紙には「60年間のご愛顧を感謝致します」などと書かれていて、胸が痛かったことを思い出します。

 

今、東京の街を歩くと至る所で建築ラッシュで、マンションやファッションビルが次々に建てられています。「東京は景気がいいんだなあ」と羨ましくなります。

で、今日は、その金持ち東京の「新銀行東京」の話です。都が出資した1千億円のほとんどが貸し倒れや赤字の累積で失ったので、400億円の追加出資しようというのです。2005年の開業からわずか3年で、17人の役員が辞任したという報道もあります。

これでは、銀行の体をなしていないと素人の私なんか思ってしまうのですが、石原都知事は「私は、シーザーやアレクサンダー大王ではない。独断だけで組織が動くものではない」と自らの責任を棚上げしているようです。では、一体、誰が責任を取るんですかね?

 

石原知事は、経営陣に責任を押し付けていますが、「創設しよう」と言い出したのは石原氏ですし、これだけ、赤字を累積してしまったからには、潔く、撤退することが筋ではないかと思います。

 

私は都民ではないので、あまり文句をつけられないのですが、都民の皆さんはご自分の税金の使い道にもう少し目を配った方がいいのではないかと、おせっかいな感情が湧いてきます。

 

新銀行東京が、軌道に乗って、1千億円の不良債権を回収できて、なおも収益を生み出すということなら話は別ですが、どうやらその話は夢のまた夢のようです。

経済に詳しいどなたか、うまく解説して頂けたら有り難いです。