天下り国家礼賛

伊太利亜ヴェニス

文部科学省の高級官僚が、定年後に早稲田大学教授のポストに天下ったとして、改正国家公務員法に違反するのではないかと大騒ぎです。

文科省トップの事務次官の辞任にまで発展しました。

でもねえ、と私なんか思います。

官尊民卑が伝統の日本社会で、そんな類いは、数多過ぎて、21世紀になろうが、変わることはないのでは、と思ってしまうのです。

むしろ、早稲田大学の教授になりたければ、文科省に入りなさい。銀行の頭取になりたけりゃ、財務省に入りなさい。日本には素晴らしい天下り制度があります。と、子供たちに教えるべきなのでは?(あと、NHKの会長になりたければ、三井物産に入って偉くなりなさい、という格言もありました)

私が、その不都合な真実を知ったときは、もう手遅れでしたが…。

伊太利亜ヴェニス

天下りについて、マスコミの追及が甘いのは、朝日新聞、日本経済新聞、NHKといった大手メディアがしっかりと私立大学に天下りしているからなのでしょう。あ、天下りというのは間違いですね。横滑りでも何でもいいですが。(あと、メディア出身者には、テレビの奥様番組のコメンテーターというポストもありました!)

メディア関係を受け入れている大学は、桜美林大学、上智大学、東洋大学などが有名です。

独立した言論人であるはずの作家を受け入れている大学は、高橋源一郎さんらの明治学院大学、島田雅彦さんらの法政大学などが世間では知られています。

彼らは果たして博士論文でも書かれたんでしょうかね?

その筋の業界では、大学のポストのことを枠があるとかないとか言うそうですね(笑)。

伊太利亜ヴェニス

私立大学とはいっても、いわば民間企業みたいなもんですから、経営の根幹である教職員の採用は、正当な商行為なので、他人がとやかく言う筋合いではありません。経営のために人寄せパンダも必要なんでしょう。

監督官庁である文科省に気配りすることも、伝統的慣習です。

天下りなんて、奈良平安の律令制の時代から、あったことでしょう。

何か問題でも?です(笑)。

問題があるとすれば、あたしも高級官僚になればよかった、という嫉妬、羨望問題ですよ。

終わった人間には、もう関係ありませんけどね(笑)。