米墨戦争がターニングポイント

伊太利亜フィレンツェ

昨晩、バルザック関係で久し振りに世界史の年表を見ていたところ、面白いことを発見しました。

まさに、バルザックが生きていた時代。1848年はフランスで、第二共和制につながる「二月革命」が起きた年として、歴史に刻まれております。

ちょうど、その同じ年、海の向こうの新大陸では、米墨戦争が終結した年だったんですね。

テキサスが、アメリカ合衆国の28番目の州として併合されたメキシコが、1846年に米国に宣戦布告し、米墨戦争は始まります。戦争は、終始米国優位に進み、1848年、米国は勝利を収めます。

この戦争によってメキシコは領土の半分を失い、米国はカリフォルニア州、アリゾナ州など南西部をメキシコから奪取するのです。

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ついでながら、ルイ14世からその名を付けられたルイジアナ州は、もともとフランス領でしたが、1803年にナポレオンによって米国に売却されます。

同様にフロリダ州も、もともとスペイン領土でした。

あ、「もともと」というのは、間違いでした。史実を正確に記せば、もともとは、ネイティヴ・アメリカンの土地を欧州人が、略奪、剥奪、占領、植民地化したものでした。

昨日、トランプ米大統領が、冗談かと思っていたメキシコ国境に「万里の長城」を建設するという大統領令に署名しました。

世界史年表を見ていると、1846~48年の米墨戦争が、エポックメイキングだということが分かります。

まさに、20世紀的史観から見ると、これは19世紀帝国主義・植民地主義が復活したような悪夢を見ているような感じです。