名は体を表わす

コムソリスク par Duc Matsuoka-Sodai

大晦日だというのに、いまだに年賀状書きに追われています。

もし、元日に到着しなかった場合、お許しください。

迂生は、今年から竹の子生活が始まりましたので、極力お仕事関係の皆様からは隠遁しまして、「来る者は拒まず、去る者は追わず」方式で、交際関係も低空飛行の縮小態勢に入って参る所存で御座います。

宜しくお願い申し上げます。

勿論、几帳面な性格ですから、必ず、御返事は差し上げる次第で御座います。

コムソリスク par Duc Matsuoka-Sodai

さて、今年も間もなく終わりますが、1年間、皆様にはこの渓流斎ブログのご愛読、誠に有難う御座いました。

一応、ほぼ毎日更新することができまして、完全復活した感があります。

もう、黄泉の国に行ったりせず、分相応で、身を弁えて、精進していくつもりです。

引き続き、来年もご愛読宜しくお願い申し上げます。

コムソリスク par Duc Matsuoka-Sodai

さて、ついでながら、ラジオを聴いていたら、道路の交通情報をやっていまして、「渋滞学」なる学問を世界でも初めて立ち上げたとかいう学者さんが出てきて、自然渋滞の謎を解明しておりました。

彼の学説によりますと、登りの坂道になると、空いた高速道路でも、自然と減速してしまう。すると、後ろを走る車が、前がつかえているんだろうなあ、ということで、ブレーキを踏む。それが、後続車に伝わり、いつのまにか停止する後続車も現れ、渋滞するという説です。

ローカルな話ですが、その学者さんは、関越道路の坂戸~東松山インター間を例に挙げておりました。ここは、いつも渋滞が発生するらしいのですが、この坂戸から、誰も気がつきませんが、緩やかな坂道の傾斜が始まるというのです。そこで、前述の学説が当てはまるわけです。

私は、この話を聴いて、「嗚呼、名は体を表わすなあ」と直感したわけです。

坂戸という地名は、恐らく、「坂の戸口」から命名されたのではないでしょうか。
江戸は、皆さんご存知の通り、「入江の戸口」から来てますからね。

古い地名と言えば、目黒や目白は、不動尊が建てられたから付けられたわけです。(実は、かつては目赤不動尊も目黄不動尊もありました。渓流斎ブログでは、赤坂不動尊が有名です=笑)

渋谷は、浮世絵を見ると、その名の通り、深い谷間でした。私も、どうも渋谷は、混雑しているだけではなく、何となく空気が淀んでいる感じで、あまり好きになれなかった所でした(笑)。

赤坂の溜池は、そのものズバリ、江戸時代に溜池があった所です。

昔の人は偉かった!

渓流斎の「25年周期説」 よど号からオウム真理教へ、そして…

新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

年の瀬で、大掃除をしなければならないというのに、渓流斎めは凄い新説を発見致しました。

「25年周期説」です。

日本の現代史では、25年を周期に歴史的大事件が起きるという渓流斎の新説です。

これまで、私が同時代人として生きてきて、歴史の教科書や文献ではなく、生の体験として接触した印象に残る大事件は、まずは、1970年3月の「よど号ハイジャック事件」でした。

この事件は、もう46年前のことですから、生身で事件を知っている人は、もう50代以上ということになるでしょう。若い人は、学校で習ったかもしれません。

この事件の中心人物が、共産主義者同盟赤軍派の田宮高麿です。よど号ハイジャックグループ9人の最年長リーダーで、当時27歳。最年少は柴田泰弘の16歳でした。(ともに故人)

 田宮は大阪市立大学(二部)出身、柴田は神戸市立須磨高校1年生。このほか、故吉田金太郎は京都市立堀川高卒、故岡本武は京大農学部中退、故田中義三が明大政経学部(二部)出身。現在も北朝鮮にいるサブリーダー格の小西隆裕氏(72)が東大理3(医学部)出身、魚本(安部)公博氏(68)が関西大学出身、若林盛亮氏(69)が同志社大出身、赤木志郎氏(69)が大阪市立大学出身。よど号事件には参加しませんでしたが、当時の最高指導者赤軍派議長の塩見孝也氏(75)が京大出身でした。

 その翌年に起きた連合赤軍リンチ事件を起こした主要人物は、大阪市立大学出身の故森恒夫(当時27歳)、共立薬科大学(現慶応大学薬学部)出身の故永田洋子(当時27歳)、東京水産大学(現東京海洋大学)出身の坂口弘氏(70)、京大農学部出身の坂東国男氏(70)らでした。

 当時、彼らは、階級社会を止揚して、「世界同時革命」を起こすという高邁な思想に駆られて起こしたと主張しておりましたが、今ではあまりにも杜撰で荒唐無稽な夢想に過ぎない暴力犯罪だったことになっています。(まだ亡命中のため司法判断が下されていませんが)いずれにせよ、当時の知的エリートが起こした犯罪でした。

 これらの事件がきっかけで、急速に、若者たちのイデオロギー離れが始まりました。

新京Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

よど号事件の起きたちょうど25年後の1995年3月。オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きます。

 首謀者の麻原彰晃(本名松本智津夫)に洗脳されて集まった信者の中には、これまた超知的エリート揃いでした。

 早川紀代秀死刑囚は、大阪府立大学大学院修了。中川智正死刑囚は、京都府立医科大学出身(元医師)、青山吉伸氏(懲役12年実刑満期出所)は、京大出身の元弁護士。林郁夫服役囚(無期懲役)は、慶応大学医学部出身。遠藤誠一死刑囚は、帯広畜産大学修士から京大博士号中退。土谷正実死刑囚は、筑波大学博士課程中退。豊田亨死刑囚は、東大物理学博士号中退。広瀬健一死刑囚は、早大理学部修士修了…とあまりにも多すぎるので、この辺でやめておきますが、いずれも超高学歴のエリートだらけです。

 こんなに頭が良い人たちなのに、ころりと騙されて犯罪に走ってしまうとは実に不思議です。

 彼らが起こした事件をきっかけに、急速に、若者たちの宗教離れが始まります。

新京Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 逆に、よど号事件の25年前は、1945年。な、な、何と、太平洋戦争の日本敗戦の年ではありませんか。

 1945年から1970年までの25年間と、1970年から1995年までの25年間を比べると、どうしても後者の方が短い気がします。何となくですが、あっという間でした…(笑)。

 そして、1995年の25年後とは2020年となります。東京五輪が開催される年ですが、渓流斎の「25年周期説」に従うと、オリンピックだけではなく、何か歴史に残るような事件が起きるかもしれません。

 1970年はイデオロギー離れ、1995年は宗教離れが起きましたが、2020年は、同じように、若者たちが、何か権威や権力の象徴から離脱するきっかけになるようなことを起こすかもしれません。

 「25年周期説」を唱えた本人として、悪い事は、絶対に起きてほしくはありません。このことだけは強調しておきまする。

タレントさんの顔と名前が分からなくなった今日この頃

ハバロフスク寺院 par Duke Matsuoka-sousai

松木潤です。

年の瀬も押し迫って参りました。

今日は初めて、iPadでブログを書いています。外付けキーボードも買ってきて、しっかりと装備しましたので、まるでパリのカフェ「フロール」で書いている気分です(笑)。

iPadには、趣味悪くゴールドの取付カバーも選んで買いました。これを見せびらかしながら持ち歩くと、闇金集金人か、悪嫌味な成金風情になります(笑)。

ハバロフスク寺院 par Duke Matsuoka-sousai

世の中の動きに遅れてはいけない、と思い、昨日は、久し振りに「週刊文春」を買いました。実は、auポイントが貯まっていたので、そのポイントで買ったわけです(笑)。要するに、タダかな?これもiPadを買った「おこぼれ」かもしれません。

そうでなければ、私はコンビニには、用がないので滅多に行きませんからね。

コンビニで売られている週刊誌は、立ち読みができないように、シールが貼って開封できないようになっていました。知らなかった。

そのせいか、帰りの電車の中では、スマホで急ぎのメールを書いたりしていて、週刊誌に目を通すことがなかったのです。これが結果的によかったです。

何故なら、文春お得意の恒例の「顔面相似形」をグラビアで特集しておりまして、これが大傑作で、ウチに帰って見て、ゲラゲラ笑ってしまいました。もし、これを電車の中で読んでいたら、笑えを堪えるのが大変で、恐らく、妙な変なおじさんに見られていたことでしょう。

歳を取ったせいなのか、そこに出てくる若いタレントさんが誰なのか、さっぱり分かりませんでした。

それに、今週号の本編で「売り」にしている嵐の松本潤とかいう人も、名前を聞いたことがある程度で、何にも知らないんですよね(苦笑)。

原節子や木暮実千代なら分かるんですけど…。

ハバロフスク寺院 par Duke Matsuoka-sousai

さて、話を戻して、「顔面相似形」で取り上げられた有名人の方からクレームがつきませんかね?

人間ならまだしも、テニスの錦織選手なんか、お馬さんなんですからね。酷すぎる…。(と言って爆笑)

舛添前都知事なんかは、バチカンのシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの「最後の審判」の中で描かれた「地獄で苦しむ男」は、バッチリでした。私も今年の夏に現地の本場で見てきましたから、強く印象に残っています。

ハバロフスク寺院 par Duke Matsuoka-Shusai

世の中異国人だらけで変わった

伊太利亜ヴェニス

今年も押し迫ってきました。もういくつ寝るとお正月、です。

嗚呼、でも、お正月に凧を揚げたり、駒を回したりする光景はいつの間にかなくなってしまいましたね。

子供たちの遊びは、専ら電子ゲームでしょうか。

出版界は今年も大幅な減収減益で、漫画雑誌の売り上げでさえ、全盛期の半分に落ち込んだという記事が出ていました。「少年ジャンプ」なんかは、一時期600万部完売とかいう話を聞いたことがありますが、勿論、激減したことでしょう。人気漫画の「こち亀」とかいう作品が終了したことも原因の一つとか言われてますが、子供たちは、もう漫画にさえロマンを求めず、醒めてしまったんでしょうか?

日本の風景と言えば、本当に変わりました。特に、外国人の姿を多く見かけるようになりました。

伊太利亜ヴェニス

日本を代表する東京・銀座は、欧米人だけでなく、中国、韓国、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナム、バングラデシュ、インド、チュニジア、スリランカ…と観光客だらけで歩く隙間もありません。

これでも、私は銀座は半世紀にわたって変遷を見てきましたが、これ程、外国人で溢れているのは、進駐軍時代(あ、生まれてませんでした)以来かと思われます。

しかも、ここ5、6年ではなく、ここ1、2年の出来事だと思います。つまり、3年前はこんなに異国人で溢れていなかったということです。

世界的にそれ程景気が良くなったとは思えないので、理由は何か分かりません。考えられるとしたら、あ、中国人の爆買いがありました。それと、東京五輪を控えて、関心や興味が高まったからでしょうか。

私は、銀座の通りは、遊びではなく、通勤で使って急いだりしているので、正直、公道を占拠している異国人には閉口することがあります。

それに、本当につい1、2年前には見かけたことがなかったのに、電車の中で、ちょくちょく赤ちゃんを連れた中国人かフィリピン人か、シンガポールか、アジア系の家族を多く見るようになりました。赤ちゃん連れで観光するわけありませんから、日本に住んでいるのでしょう。

まあ、こんなことを書くと、「お前は、トランプか」「ゼノフォビストか?」と糾弾する人がいることでしょうが、昨日まで鎖国していたんですから、しょうがないすよ。

個人的には、真田幸村も知らない異国人とは話も合わないだろうなあ、と控えめに思っているだけですけど。

赤ちゃん200万円とは!成瀬巳喜男「まごころ」

伊太利亜ヴェニス

フランスに住む友人からの噂によりますと、皆さんご存知のクーリエ太川君が、札幌駅の階段で足を滑らせて転倒し、後頭部を打って救急車で運ばれたそうです。

一部の情報では、頭蓋骨骨折の重症ですが、今ではメールが打てるほど回復したようです。

私も心配ですが、本人はご案内の通り、人一倍の照れ屋さんですから、お見舞いお断り、特に渓流斎はお断りなんだそうです。

ま、このブログは、寒流斎ですから、大丈夫でしょう(笑)。年末年始の慌ただしい時期ですが、彼の一刻も早い回復を祈念します。

◇◇◇◇◇

今朝の新聞朝刊で、「赤ちゃんをネットで斡旋」という社会面の記事を読みました。

大阪の何処の業者か忘れましたが、事務手数料50万円をもらって、子供さんに恵まれない養親に200万円ほどで赤ちゃんを斡旋するというのです。

産み親には、200万円で赤ちゃんを募集広告しているということですから、これはまさしく、人身売買じゃないでしょうか?

事務手数料という名目の斡旋仲介料を取るということは、明らかな商行為であり、こんなことを認めている法律があるかどうかも疑問です。

凄い世の中になったものです。

◇◇◇◇◇

成瀬巳喜男監督作品「まごころ」

このブログのご愛読者の皆様にはご案内の通り、私こと渓流斎は、このたび、念願のiPadを買っちゃいました。

今、尋常小学校に持って行って、級友に大いに自慢しているところです(笑)。

このiPadは、お絵描きが出来たり、楽器を演奏したり、楽譜が出てきたり、色んなお遊びができるので、年末年始の休暇が楽しみですが、今嵌っているのは、やはり、動画鑑賞です。

一番好んで見ているのは、成瀬巳喜男監督の戦前の作品です。YouTubeでは、無声映画まで、無料で見られます。

昨晩観たのは、1939年公開の「まごころ」です。これは、成瀬巳喜男の名作の1本に必ず挙がる作品で、成瀬マニアのサイトでは、1930年代作品のナンバーワンでした。

私は、戦後生まれですから、若い頃は、戦中を挟んで戦前と戦後には深い溝があって、何もかも断絶しているという考え方の持ち主でした。

戦後民主主義教育によって、戦前は全て否定されたので無理もないかもしれません。

戦前は、暗い耐乏生活で、軍国主義一辺倒で、自由も何も人権もないと思っていたのですが、庶民のささやかな抵抗もあったし、当時の映画を観ると、モボやモガに代表されるようにかなり派手な生活を送っていた若者がいたり、女中を雇って、室内でピアノを弾いたりする富裕層も出てきたりして、今とそれほど変わっていないことに驚かされたりします。

入江たか子

成瀬の「まごころ」は1939年公開と書きましたが、元号で言えば、昭和14年。ノモンハン事件があった年です。ちょうどスパイ・ゾルゲが暗躍していた絶頂期でもあり、ゾルゲグループのアヴァス通信社(現AFP通信社)の特派員ブーケリッチも、ノモンハン事件を取材に行ってます。

「まごころ」では、最後に信子(悦ちゃん)の父親で銀行員だった浅田敬吉(高田稔)が出征するシーンで終わります。その2年前に支那事変が始まり、大陸での戦線が拡大しつつありました。

村瀬幸子

この映画の主人公は、小学校6年生の富子(加藤照子)と信子の2人の可憐な少女ですが、この時代、子供でもこんな丁寧な言葉遣いをしていたのかと驚かされます。富子の母お蔦役は、入江たか子で、信子の母役は、村瀬幸子。この村瀬は、黒澤明監督の晩年作品「八月の鯨」に出演しておりました。

映画は時代を映す鏡だなあと思いました。

近現代史を研究している学徒にとっては、学術書や年表からはちょっと違った視点から迫る映画の世界は、非常に参考になります。

来年は覇権主義の激突か?

伊太利亜ヴェニス

中国の空母「遼寧」など艦船6隻が昨日、沖縄本島と宮古島間の海域を越えて(領海侵犯なし)、物知り博士によると、歴史上初めて、中国が太平洋に進出したそうですね。

毛沢東さえなし得なかったことを、習近平さんが成し遂げたことになります。

これによって、ユナラテラリズムの米国を始め、その同盟国を自称する日本などの周辺国が、軍事力を増強する良い口実となり、来年のトランプ新大統領の出方次第では、緊張が高まり、太平洋海域も、きな臭くなるのではないかという懸念さえ生じてきました。

今、世界中で大ベストセラーになっている「サピエンス全史」によると、16世紀までヨーロッパ諸国は世界的に見ても、非常に貧乏な遅れた後進国でした。

当時、世界の覇者として圧倒的な権力を持っていたのが、トルコのオスマン帝国であり、中国の明や清帝国だったわけです。

それが何故、ひっくり返ったのか?「サピエンス全史」の著者ユヴァル・ノア・ハラリは、「それは自分たちの領土以外に関心を持ったか、持たなかったかの違い」と、ズバリ指摘します。

15世紀からの大航海時代で、ヨーロッパ諸国は狭い自国領土では飽き足らず、次々と海外に出て侵略し、植民地にします。最初は、スペイン、ポルトガルの南蛮人がアジアや南米を侵略し、英国、オランダ、ドイツ、フランス、イタリアなどが続きます。(長くなるので何処の国なのか、いちいち国名は書きません)

その一方で、トルコや中国は、歴史的に見ても、海外で一度も侵略行為をしていないというのです。勿論、色んな見方がありますから、例えば、中国なら大陸が広大過ぎて、海外にまで領土を広げて統治する余裕がなかったという見方もできます。

それに中国などは、56もの民族がある異民族の集まりで、現在のチベットやウイグルや内モンゴル問題を見ても、領土が海外でなかっただけで、異民族を支配しているという構造は変わらないかもしれません。

トルコだって、ウィーンまで攻め上りました。

いずれにせよ、「サピエンス全史」の著者ハラリによると、このように海外に侵略して植民地化して富を築いたのは、ヨーロッパ人だけだった。その唯一の例外がアジア人の日本だったというのです。

それは、先の戦争(応仁の乱ではなくて、太平洋戦争)で、大日本帝国が占領したアリューシャン列島の米国領キスカ島とアッツ島(後に玉砕)のことを列挙しておりました。

そう言えば、大日本帝国が行った戦争の大義の一つが「白色人種からのアジア解放」がありましたね。その精神的支柱となったのが、大川周明ですが、侵略植民地国は、自分たちの罪状が暴かれるのを怖れて、彼をA級戦犯に指名したという穿った見方もあります。

今のベトナムは仏に、今のミャンマーは英に、今のインドネシアは蘭に、今のフィリピンは米に植民地化されていたわけですから。

また、そう言えば、ですが、東京裁判で、判事となった戦勝11カ国の内訳は、英、米、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドと5カ国もアングロサクソンとそのいわば植民地国じゃありませんが、これに蘭と仏とソ連を加えると欧州系は8カ国。アジアは、中国、フィリピン、インドの3カ国に過ぎません。

こうして、戦勝国であるアングロサクソン系は、国際連合(実は、戦勝国連合)をつくり、ブレトンウッズ体制で、IMFと世界銀行をつくり、覇権主義を確立していったわけです。

そして、21世紀。世界史的、人類史的に見ても、これまで一度も海外侵略しなかった(私は単に、中国は朝貢貿易が好きだったからだと思いますが=笑)あの中国が、太平洋に進出して、覇権主義を誇示する時代となったわけです。

そういう意味で、今回の「事件」は、エポックメイキングとなることでしょう。

※以上、記憶で、電車の中で書いてます。。。

19世紀人と20世紀人と21世紀人と対戦した男

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私は、将棋も囲碁もゲームもパチンコも賭け事はやらない実につまらない人間ではありますが、昨日東京都渋谷区の将棋会館で行われた史上最年少棋士と現役最年長棋士との対戦には、さすがに固唾を飲んだわけではありませんが、注目しました。

 史上最年少の14歳2カ月でプロ入りした藤井聡太四段と76歳の現役最年長棋士の加藤一二三(ひふみ)九段との竜王戦の予選です。

 年の差62歳ですか。公式戦では最大の年の差らしいですね。

 多くのマスコミは、これがプロデビュー戦の藤井四段を中心に報道していましたが、あたしゃ、76歳にもなってまだ現役で頑張っている加藤九段の方に注目していましたね。

 新京
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 話題が話題を呼びましたが、結果は藤井四段の勝利。将棋に詳しくないので内容は省略(笑)。

 対戦後、藤井四段は「加藤先生と対局できて勉強になった。竜王や名人といったタイトルを取りたいという気持ちが強いが、実力がまだまだ足りない」と語り、加藤九段の方は「大変すばらしい才能の持ち主だと戦って分かった。うまく負かされた」と話したそうですが、私は、敗者となった加藤九段の潔さに感服しましたね。

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 62歳差は自分の孫のような年で、スポーツの世界なら、すぐさま引退を表明して、次の世代に託すかもしれませんが、加藤九段にはまだできる限り続けてほしいものです。

 報道されている通り、加藤九段は、藤井四段に破られる前の史上最年少棋士でした。

 藤井四段と同じように中学生として、詰襟でプロデビューしたらしく、当時対戦した相手は、明治の19世紀生まれの棋士も多かったようです。

 あるメディアでは、「加藤九段はこれで、19世紀生まれと20世紀生まれと21世紀生まれの三世紀に渡る棋士と対戦したことになる」と大袈裟に書いていましたが、私は、こういう話が大好きなので、ついつい引用してしまいました(笑)。

生涯健康脳

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 瀧靖之著「生涯健康脳」(ソレイユ出版)を読了しました。

 以下は読書感想文ではなく、単なる備忘録です。換骨奪胎。

 ・お洒落な方、言葉遣いがしっかりしている方、そしてコミュニケーションがしっかりとれる方たちの脳は若さが保たれていますが、何も構わないような身なりで、言葉遣いもはっきりしないような方は、脳の委縮が進んでいることが多い。

 ・脳の中で、最初に発達するのは、頭の後ろの「後頭葉」。主に「ものを見る」働きを持つ。「後頭葉」は生まれて数カ月から1,2年で発達し、年を取っても最後の最後まで保たれる。

 ・同じように早く発達するのが、「音を聴く」などの働きをする「側頭葉」。つまり、原始の時代、人間は動物として敵を「視る」、敵の「音を聴く」ことができなければ生き抜いてこられなかったから。そのためにも、生きるために必要な部分から脳は発達したと考えられる。

 ・さらに、「側頭葉」には「記憶や言語理解」に関わる領域も見られ、これは「音を聴く」働きがある領域の後に発達していく。

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・このように、動物として生き抜くために必要な「後頭葉」と「側頭葉」が発達した後、最後に完成するのが、人間として生きるために必要な「前頭葉」だ。この前頭葉にも役割ごとにつくられる順番があり、運動機能などを担う部分は早く発達し、判断したり、考えたり、コミニュケーションをしたりする「前頭前野」は最も遅く、12歳前後の思春期を過ぎたころになってようやく完成する。

 ・しかし、脳というものは大変不条理にできていて、やっと出来上がったと思ったら、すぐに加齢による萎縮が始まってしまう。しかも、一番最後にできた「前頭前野」から先に萎縮が始まってしまう。

 ⇒これが認知症となる。

 関東軍総司令部 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 ・認知症はまず、脳に「アミロイドベータ」という物質がたまり、次に「タウたんぱく」がたまることで発症していく。しかし、この有害物質のアミロイドベータは、睡眠によって洗い流される可能性があることが、最近の研究で分かってきた。これが、事実なら「眠る」という作業で、アミロイドベータをどんどん排出できることになる。

 ・脳にとって良いこととは、1日たった30分歩く程度の「運動」でよい。激しいサッカーやテニスのようなスポーツをやることはない。散歩は「有酸素運動」になっており、これこそが脳のために最も良いことになる。認知症予防にも効果が高いと言われている。

 ・最後に、脳にとって最高の栄養とは、探究心、冒険心、追求心など「知的好奇心」だ。見たい!聞きたい!知りたい!行きたい!やりたい!など様々なことに興味と関心を持ち、いつもワクワクときめいている状態が脳に一番良い。

 ・なぜなら、ヒトは好奇心を抱いているときは、ドーパミンという脳内物質が分泌され、記憶効果がアップすることが、科学的に証明されているからだ。しかも、好奇心を持って取り組んだ時の記憶は、短期ではなく、長期的な記憶になることも分かっている。

 以上、私(渓流斎)は一時期、好奇心というものが全くなくなってしまった経験がありますので、このことについては、よーく分かります。

 皆さんもケッパレー!

iPad 買っちゃいました

関東軍総司令部 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 今日午前中、iPhoneの毎月のデータ通信量が余ってしまうので、5GBから3GBに変更するために、auショップに行ったところ、つい「キャンペーン」にすっかり乗せられてしまって、あれよあれよという間に、iPadまで買ってしまいました。

 正確に言いますと

 iPad air2 32GB 9.7インチ版です。

 iPad air2 は、今の最新機種の iPad proの一年前の1機種古いタイプですが、実は機能的にほとんど変わっていなくて、価格も随分安くなっているのです。

 発売当初は、定価8~9万円で、今でも32GBなら確実に6~7万円ぐらいします。

 それが、キャンペーンの実施中で、一括払いで1万8360円。表面に貼るフィルターが2376円で合計2万736円で済みました。

関東軍総司令部 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 月々の支払は、最初の月は強制的にビデオパスのオプションを付けられてしまうので、2118円ですが、その翌月からこのオプションを解約すれば、わずか月1080円で済みます。

 iPhoneのデータ通信を5GBから3GBに変更したので、1000円ぐらい安くなったので、結局、毎月の料金が今までとあまり変わらずに、i Padが手に入ることになったわけです。

 新規契約の手数料が3240円ありましたが、12月23日から25日までの3日間は、クリスマスキャンペーンで、5000円分の商品券がもらえたので、それで相殺されるどころか、少し儲かりました(笑)。この商品券は、消費税分は大目に見てくれるというので、5400円の北海道のソーセージセットにしました。

関東軍総司令部 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 実は、タブレットは、docomoの中国製の安いdtabを持っているのですが、どうも傲岸不遜なdocomoは好きになれませんし、動作も遅く感じるので、思い切って、また改めて、本家本元のアップルの iPadにしたわけです。

 何をするわけでもありませんが、ユーチューブで最近はまっているハーブ・エリスのギター演奏を見たり、成瀬巳喜男や溝口健二らの名作映画を観たりするつもりです。

 あと、小型で軽いので、単に自慢するために、皆に見せびらかそうかと思っています(笑)。

 外付けのキーボードを別に買えば、文字打ちも楽ちんですから、そうなれば、パソコンいらずになりますね。

天長節に当たりて

新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 本日は、天皇陛下の83歳のお誕生日ということで、朝から斎戒沐浴のために、近くの温泉に行ってきました。

 温泉?

 いや、単なる銭湯なんですけど、数年前に、全国の有名温泉で、「お湯枯れ」とか何とかがあって、代わりにお湯を沸かして、バスクリンかなんかを入れて誤魔化していた事件がありましたけど、似たようなものです。

 あの有名温泉は、あれからどうなってんでしょうかねえ?日本人はすぐ忘れてしまいますから、恐らく、また高いお金を払って、バスクリンの湯に入るお客さんが復活したことでしょう。

 私も、プラシボ効果で、銭湯でも温泉だと自己暗示をかけてみましたが、確かに、温泉になるもんですね(笑)。

 がっぱりしました。(これは方言なので、訳せません)

 でも、久しぶりに行ってみてがっかりしたことがありました。

 それは、ここの銭湯は、土日祝日は、700円も取るのですが、サウナはもちろん、ジャグジー風呂、寝そべり湯、釜湯、露天風呂などがあります。

 その残念なことというのは、今日、露天風呂に行ってみたら、わざわざ、岩盤の壁にテレビが設置されていたことでした。

 せっかく、浮世を離れて、時計もスマホも置いて来て、鄙びた温泉気分を味わおうと思ったのに、何で、また仕事をしなければならないかと興醒めしてしまったわけです。

 新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 さて、今日は、天皇陛下のお誕生日談話で、どのように発言されるか、注目されましたが、昨日の糸魚川の大火災など災害に遭った人々の苦しみを汲んだものに終始しました。

 もちろん、「退位問題」について、改めて触れられるかどうか注目されていたのですが、あえて、「色んな意見がありました」という総論で、いわば当たり障りのない言い方でした。

 しかし、本意は違っていたのではないかと私なんか推測します。

 生前退位の有識者会議の専門家の中には退位について反対する人がいて、お心を痛めていたのではないかと拝察します。

 天皇とはいえ人間です。まして、今上陛下は、ご高齢に加え、心臓の手術を受けられるなど、体調も万全ではありません。

 本人が希望しているのに、他人がそこまで、無理強いできるもんですかね?

 新京 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 退位反対者の人たちは、天皇が国事行為として、法律案や予算案について裁可するだけでなく、小学校の校長先生や消防団の団長ら普通の人の叙勲にまで、閣議決定後、時には、夜の9時まで、名簿に目を通されて、裁可しておられることまで知らないことでしょうね。

 「ただ祈るだけでいい」という問題ではないのです。

 国内の被災地だけではなく、戦禍の諸外国にまで几帳面に慰問や慰霊に訪れているのですからね。

 とにかく、激務ですよ。今、世の中で、こんな朝早くから夜遅くまで働き詰めの80歳を過ぎた高齢者がいますか?

 だから、はっきりと、事情を分かっていない連中を誅すればいいのです。

 成敗された本人は恐れおののき、良識を持っているのなら自らを恥じて、もう世間に出てきて持論を展開することはないはずです。

 これでもう、あの不愉快な連中の顔を見ることはなく、御託を聞くこともなく、多くの国民は、心の底から清々すると思います。