昔話「将軍様のご意向 御犬様施療師養成所物語」

桂林から陽朔までの、漓江川下り Copyright par MatsuokaSousumu@Kaqua

時は元禄十四年。

三代将軍安倍心臓は、全国に生類憐みの令を発しました。

その結果、江戸市中を始め、諸藩では野犬や狂犬が巷に溢れ、困り果てました。

将軍様のご意向を受けた筆頭家老萩生田抜三郎は、将軍の腹心の友、籠池こと加計主水(かけ・もんど)が治める伊予の國に御犬様施療師養成所を作らんと、あらゆる方策を練って画策しておりました。

そこに立ちはだかったのが、仁木弾正こと原田甲斐。越後屋から揺すった賄賂(まいない)五百両を懐にして、諸藩の大名を折伏して、味方につけておりました。
桂林から陽朔までの、漓江川下り Copyright par MatsuokaSousumu@Kaqua

困った筆頭家老抜三郎は、伊賀者と甲賀者を使って、諸藩に「伊予の國に、御犬様施療師養成所を作るは元禄三十年四月開学とおしりを切ったり」との高札をあらゆる街道の宿場町に立てさせました。

高札に群がった水呑百姓どもは、字が読めません。

近くにいた坊主を捕まへて、「和尚さま、一体、何と書いてあるだんべ?」と尋ねました。

学識のある僧侶だったので、字は読めますが、「元禄三十年とおしりを切る」の意味が分かりません。

百姓どもから「和尚さま、おしりとはどういう意味ですか?」と聞かれた坊主は、苦し紛れに「おしりとはな。臀部のことじゃ。決まっとるがな。つまり、元禄三十年は、臀部のように盛り上がる。そうそう、御犬様施療師養成所が伊予の國に元禄三十年にできるが、その年は大いに盛り上がることだろう。そう書いてあるのじゃ」と、説明しました。

桂林から陽朔までの、漓江川下り Copyright par MatsuokaSousumu@Kaqua

それを聞いた百姓どもは、「安倍将軍、万歳!安倍将軍、万歳!」と万歳三唱したとさ。

めでたし、めでたし。

(幕府の御用瓦版「参詣」「読切」からの抜粋です。明らかに現代では使ってはいけない差別用語が含まれておりますが、当時を再現するために、敢えて使用させて頂きました)

総理大臣日乗の答えと政治闘争に揺れたフランス19世紀

寿能城跡

昨日の答えです。

(い)首相の一日=東京新聞
(ろ)安倍日誌=産経新聞
(は)首相官邸=日経新聞
(に)首相動静=朝日新聞
(ほ)安倍首相の一日=読売新聞
(へ)首相日々=毎日新聞

如何ですか?

総理大臣日乗に、わざわざ安倍の名前を冠する新聞社は、安倍首相に忠誠を誓って、時の権力者の太鼓持ちか、御用新聞に徹していることがよく分かります。

寿能城守潮田出羽守

先日、フランス文学者の鹿島茂教授の講演を聴いたおかげで、数十年ぶりにフランス史の復習を始めています。

何しろ、フランスは、自分たちの王様(ルイ16世)の首をはねてしまった超過激の国である一方、ジャン・ジャック・ルソーに代表されるように「自由、平等、博愛」の人権主義の国でもあります。

特に19世紀が見離せません。

18世紀末(1789年)にフランス革命を成功させると、19世紀は、第一共和政、第一帝政(ナポレオン1世)、王政復古(ウィーン会議)、七月革命(1930年)、二月革命・第二共和政(1848年)、第二帝政(ナポレオン三世)、パリ・コミューン、第三共和政(1870年)と実にめまぐるしく変わります。

この間、王党派と共和派と皇帝派が入り乱れ、極右と極左が権力闘争に明け暮れて、政治体制が振り子のように右から左へ揺れ動きます。

ちなみに、仏革命後の国民公会で、議長から見て右側に王党派、左側に共和派が席を占めたことから、右翼、左翼の概念が歴史上初めて生まれたという説があります。

その後、今の「テロ」の語源にもなったテロリスムが横行し、クーデタ未遂(ブーランジェ将軍事件など)も再三再四ありました。

面白いことに19世紀の唯一のマスメディアだった新聞が政治運動の先頭に立ち、時の権力者を批判し、一方の権力者は、ジャーナリストを監獄に入れたり、反政府新聞の発行禁止処分をしたり、御用新聞に耳触りのいい情報をリークしたりして対抗します。

第二帝政の下、ヴィクトル・ノワール事件で過激な反ナポレオン・キャンペーンを張ったアンリ・ロシュフォール、七月革命から19世紀のほとんどの革命に参加し、75年の生涯のうち33年間も監獄で過ごしたオーギュスト・ブランキらが当時を代表するジャーナリストと言えます。

いやあ、何百年経っても、人間のやることですから、何処の国でも変わらないことが起き、未来永劫続いていくわけですね。

驚きの総理大臣日乗

何処でせうか?

モリ、カケ問題を国会閉幕でうまく乗り切ったかのように見える安倍晋三首相ですが、納税者である国民の不信感は募るばかりです。

どうも、彼の場合、国民のための政治ではなく、古いイデオロギー、もしくは「腹心の友」のための政治を行っているように見えます。

「一強多弱」の独裁政治とも言われることから、彼がフランス第二帝政のナポレオン三世になぞらえるかどうかは、後年、歴史で証明されることでしょう。

教えましぇん

さて、日本の最高権力者である総理大臣が、毎日、誰と会って、何をして、何処で夜の会食をしたのか具に時系列で新聞の片隅で報道されておりす。

実は、私は、この欄を読むのが一番楽しみです(笑)。これまで、何と言っても、読み甲斐があったのは、麻生太郎首相でしたね。麻生財閥の御曹司ですからお金の使い方が半端でなく、夜行くお店も誰も行けない会員制クラブばかり。あれは勉強になりました。

ところで、この総理大臣の日録は、実際は、共同と時事の両通信社のいわゆる若い「首相番」と言われる記者が、全国のマスコミを代表してフルカバーしています。

だから、どの新聞を読んでも同じ文面が載っているわけです。ただし、タイトルが違います。そこで問題!以下のタイトルは、何新聞でしょうか?その新聞とは、朝日、毎日、読売、日経、産経、東京の都内で発行されている6紙です。

(い)首相の一日
(ろ)安倍日誌
(は)首相官邸
(に)首相動静
(ほ)安倍首相の一日
(へ)首相日々

フランス第三共和政と大仏次郎

港の見える丘公園
▽Amazon
昨日、米通販最大手のAmazonのことを書いたら、偶然にもニュースが飛び込んできました。

アマゾンが、生鮮食品も扱う米大手スーパーのホールフーズ・マーケットを1兆5200億円で買収するというニュースです。アマゾンは、この買収額をすべて現金で支払うそうですが、凄いシンクロ二シティ。

バーチャルが現実に追いついたということなんでしょうか。

フランス総領事館

今日は、土砂降りの中、横浜まで遠出して、フランス文学者鹿島茂・明大教授の講演「大仏次郎生誕120年記念 今、民主主義は何かを問う 『フランス第三共和政と大仏次郎』」(神奈川近代文学館・1108円)を聴きに行きました。

日本の知性を代表する第一人者の大御所様がどんな背格好で、どんな声色で、どんな性格の方なのか、いつか、いっぺん謦咳に接したいと思っておりましたから、早めに並んで一番前のかぶり付きの席を確保してやりやんした。

やはり、風合いは写真でお見受けする人相に現れておりました(笑)。かなりの早口で漲る自信。非の打ち所がない学識の権威。天下無敵。博覧強記の人とはまさにこの人のために作られた言葉なのではないかと思わせるほど迫力がありました。

フランス山

何しろ、鹿島先生は、ナポレオン三世の第二帝政時代の首相格だったルエールの子孫から白羽の矢を当てられ、急に電話でパリでの講演を頼まれ、そこで先生が「今のパリは、第二帝政時代のオスマンが全て都市計画で作り直したもの。ですから、第二帝政がなければ今のパリはない!」と演説したところ、聴衆から拍手喝采され、講演後、多くの聴衆(実は、殆どが第二帝政時代に政権中枢にいた人の子孫)から「本当のことを言ってくれるのは貴方しかいない。有難うございました」と感激の握手攻めにあったといいます。

意外にも、現在、第五共和政のフランスではナポレオンは、一世も三世も人気がないのだそうです。国家の英雄ではないそうです。つい最近まで、全土でナポレオンという名のついた通りや橋はなかったそうです。それは後述しますが、理由があります。(ちなみに、フランスで最も人気がある偉人はビクトル・ユゴーで通りや橋に一杯名付けられてます。次は、ドゴール将軍。日本ではあまり知られていない急進共和派のガンベッタも人気が高いようです)

ナポレオンの代わりに、苗字のボナパルトの方は、既に通りに付けられています。それには、カラクリがあって、アンリ四世にしろ、ルイ十四世にしろ、最高の権力者である王様には苗字がありませんよね?

この伝でいくと、皇帝ナポレオンも、本来なら苗字のボナパルトは割愛されて、通りや橋にナポレオンと名付けられても不思議ではありません。ということは、ボナパルト通りと付けられた通り名は、皇帝ではなく、ボナパルト将軍の名前から取ったという苦肉の策になったというわけです。

何故、このような七面倒臭いことをしたのかと言いますと、第三共和政が第二帝政を否定(打倒)して成立した経緯があるからなのです。今も共和政(第五)が引き継がれているので、帝政はタブーになってしまったわけです。

だからこそ、「第二帝政時代にはそれなりに、良いことがあった」と鹿島先生がパリでの講演会で持ち上げたところ、帝政時代の支配者階級の子孫が大喝采したわけです。

フランス山

さて、私は大仏次郎に関しては全くの不勉強で、読んだことがあるのは「鞍馬天狗」ぐらいで、あと有名な「天皇の世紀」など単に名前だけ知っているだけで、読んだことはありませんでした。

大仏次郎の代表作で「フランス・ノンフィクション四部作」と言われる「ドレフュス事件」(天人社 ・1930年)、「ブウランジェ将軍の悲劇」(改造社 ・1936年)、「パナマ事件」(朝日新聞社・1960年)、「パリ燃ゆ」(朝日新聞社・1964年)もそうで、恥ずかしながら、今になって、慌てて読んでいるところです。

鹿島先生の講演は、これらフランス四部作が全て、1870年9月4日(ナポレオン3世がプロシアに敗れて捕虜に)から1940年6月22日(ナチス軍パリ無血入城でドイツ軍に降伏後、コンピエーニュの森で独仏休戦協定締結)にかけてのパリ・コミューン~第三共和政の時代であることに着目して、第三共和政とはどういう時代だったのか、政治的、文化的特徴を細かく講義して下さったわけです。

大仏次郎博物館

詳細は長くなるので書けませんが、久し振りの骨太の講義で、感動し、大変勉強になりました。

ところで、演題にある「今、民主主義とは何かを問う」というのは、先のフランス大統領選挙の結果を引き合いに出しての面白い分析結果でした。

哲学者のエマニュエル・トッドの学説を引用します。

トッドは、家族形態を大きく四つのパターンに分けます。
(1)「共同体家族」(共産主義、一党独裁型資本主義)(親子同居、兄弟相続)=ロシア、中国
(2)「直系家族」(自民族中心主義、社会民主主義、ファシズム)(親子同居、長男のみ相続)=ドイツ、スウェーデン、スコットランド、日本、韓国
(3)「平等主義核家族」(共和主義、無政府主義)(親子別居、兄弟相続)=スペイン中部、ポーランド、イタリア南部
(4)「絶対核家族」(自由主義、資本主義)(親子別居、長男のみ相続)=イングランド、北米、豪州

そして、面白いことに、今回の大統領選挙の第一回投票で、一番多くの票を獲得した候補と地域を見てみると、まず、(1)共産主義的「共同体家族」が多いフランス中央部では、極左のメランショ候補がトップ。(2)の親子が同居して長男のみ相続する直系家族の形態が多い北東のベルギー国境やドイツ国境のアルザス・ロレーヌ地方と南仏は、極右のルペン党首が一位を獲得。(3)の「平等主義核家族」が多いパリ周辺は、中道マクロン氏がトップだったというのです。

いやあ、この話も大層面白かったのですが、残念ながら、長くなるのでこの辺で。

Amazonは良い会社です

滝の城祭り

先日、クレジットカード会社からメールに利用通知(速報=金額のみ)がありました。

以前は、このようなメールを受け取ってもさして注意を払いませんでしたが、ある事件をきっかけに細心の注意を払うようになりました。

その事件とは、某地方自治体から都税の徴収連絡があり(あら、バラしちゃった)、その納税を窓口ではなくオンラインでクレジット決済したことがありました。

そんなことを忘れた半年ぐらい経ってから、都税事務所から丁重なる手紙が来て、「実は都税事務所のコンピューターがハッカーにやられて、貴方のカードの番号、住所、氏名、年齢、職業等が盗まれた恐れがある。ついては、不審なカード利用にはお気をつけください」との、まあ、何とも優しい忠告をしてくれるんじゃあーりませんか。

そんな事件があったものですから、カード利用に関しては、細心の注意を払うことになったのです。

で、先日のことです。カード会社からの利用お知らせには、その前日に私が3900円使ったというのです。しかし、その日はカードで買い物したことはないし、通販で決済したこともない。前日のことですから、記憶も確かです。

昔なら、3900円など端金でしたから、その程度の金額でしたらやり過ごしていましたが、今は稼ぎがないので、3900円はかなりの大金です(笑)。そこで、カード会社に問い合わせてみようかと思い、問い合わせ先のサイトを見たら、「覚えがない利用でも以下の可能性があります」と、数件のケースが並べていました。「他の家族の誰かが利用した」とかそんなもんです。その中に、Amazonプレミア会員の会費の可能性もあったので、念のため、調べてみました。

実は、Amazonは、もう1年近く利用してません。ですから、あり得ないと思っていました。でも、本当に久し振りに自分のAmazonのサイトにログインして、登録情報を確認したところ、な、な、な、何と、Amazonプレミア会員になっていたのです。その会費が3900円だったことも初めて知りました。

いつ、プレミア会員になったのか、全く覚えていません。何かの拍子でクリックしてしまったのか、本来は、気をつけて、会員にならないように、バッテンを外したりしなければならないのに、それを怠ったせいかもしれません。

プレミア会員になっても、荷物が当日に届くとかいう程度で、自分には別に必要がないので、早速、会員脱退の手続きをしました。

そしたら、Amazonから「お客様は、まだプレミア会員として利用していないので、3900円はご返却します」との返信があったのです。

まだ、その返金は確認していませんけど、意外にも、Amazonはいい会社なんですね。街の小さな本屋さんも沢山潰してくれますしね。

ちなみに、Amazonは、意外と純利益率は低い(薄利)らしいですが、創業者ジェフ・ベゾスさんの保有資産は8兆2000億円で、世界の大富豪ランクで第3位(2017年速報版)です。

萩生田光一内閣官房副長官とは

藤井四段 26連勝

文部科学省の再調査で、 安倍晋三首相のお友達「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、内閣府から「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などという極秘忖度文書が、あの菅官房長官が放言した怪文書ではなくて、本物だということが昨日やっと確認されました。

一体最初のやる気のない調査は何だったんでしょうかねえ? 「国民の声」を真摯に受け止めた松野博一文科相が渋々再調査を命令しましたが、その結果については、紙に書いてある謝罪文めいたものを軽く棒読みしただげで、心からの反省の言葉はなし。

やはり、国民を舐めきってます。

獣医学部新設選定では、実質的に加計学園しか応募できなくなる要件を指示した安倍ご総理の側近中の側近である萩生田(はぎうだ)光一内閣官房副長官のメールも公表されましたが、当の萩生田副長官は「知らぬ、存ぜぬ」と、敵前逃亡の構え。

こんなこすからい人間を国会議員に選んだ有権者はどこのドイツだ、イタリアか、と思ったら、今は簡単に調べられますね。

◇◇◇◇◇

1963年、東京奥多摩地区八王子市生まれの53歳。明大商学部卒。八王子市議などを経て、2003年衆院議員当選(4回)。極右団体「日本会議」国会議員懇談会事務局長。
安倍総理のお友達「加計学園」千葉科学大学客員教授。身長180センチ、体重100キロ。

このほか、離婚しているとかしていないとか、息子が早稲田実業高校野球部の助監督とか、そうではないとか、色んな未確認情報もありますが、これで十分でしょう。

本当は、顔写真でも載せようかと思いましたが、著作権侵害の共謀罪で逮捕されるのも馬鹿らしいのでやめておきました。

いよいよきな臭くなった市民監視法成立

銀座

共謀罪の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が今朝の参院本会議で、自民党、公明党などの賛成多数で可決、成立しました。

ネーミングが良くないですよね。

テロ準備罪とか、共謀罪とか言われてもピンと来ない。はっきりと、「市民監視罪」とか「言論封鎖罪」とでも言ってくれた方が分かりやすい。

いずれにせよ、その目的は、反政府運動の取り締まりであり、反政府主義者の封じ込めであることがミエミエだからです。

元CIA(中央情報局)とNSA(米国家安全保障局)の局員だったエドワード・スノーデン氏(亡命中)は、2009年にNSAの仕事を請け負うコンピューター企業デルの社員を隠れ蓑にして来日し、東京都福生市の横田基地内にある日本のNSA本部で2年間勤務していました。

そこでやっていたことは、日本では今年1月に公開されたオリバー・ストーン監督の映画「スノーデン」でも如実に描かれていましたが、通信傍受と一般市民の盗聴、メール解読など、あり得ないほどの監視活動でした。

渓流斎が御幼少の砌、夏はよく埼玉県新座市の「外人プール」と呼ばれていたプールで泳いで鍛錬したものでした。(そこで、FENから流れていたジミ・ヘンドリクスやクリーム、ドアーズなどを知りました)

外人プールは、まさしく本来なら外国人専用のプールで、鉄条柵で囲まれ、やたらと大きなアンテナが目につくため、何も知らない子どもでも、そこは治外法権の米軍基地であることはそれとなく分かりました。

ただ、基地と言っても、沖縄のように爆撃機が大騒音で飛び立つことはないので、鉄条柵と門前に立つ銃を抱えた兵士を見なければ、誰もそこが基地だということは分からないかも知れません。

これは、後に長じてから分かったことですが、そこは、在日米空軍基地施設「大和田通信所」(新座市西堀、東京都清瀬市)でした。

ウィキペディアによると、戦前の大日本帝国海軍大和田通信隊所属「大和田無線通信所」が、無線通信の受信・傍受施設として使用し、戦後、気象通信所を経て米軍基地として接収された、とあります。

また、日本共産党埼玉委員会によると、埼玉県には、大和田通信所以外では所沢市に「所沢通信基地」があり、新座市の大和田基地は受信、所沢基地は送信を任務にしているそうです。横田基地にある短波通信基地と3基地で一つの構成になっているようです。さらに、所沢通信基地は、米軍の核兵器部隊などへの緊急行動メッセージを伝える通信機能を担っているそうです。

子どもの頃、米軍基地内の外人プールで泳いでも、何ら軍事施設らしい所と分からず、静かだったのは、そこは受信、傍受する基地だったので、静かにするのは当たり前だったんですね(苦笑)。

私が子どもの頃に育った東京郊外の北多摩郡久留米町(東久留米市)は、随分と田舎なのにアメリカンスクールがあり、外国人をよく見かけました。

なるほど、中には米軍基地で勤務する人もいたのかもしれません。

「東京アウトローズ」はエグイサイトです

両国
 山梨にお住まいの武田先生は、お忙しい中、寸暇を惜しんでエグイサイトを探訪するのが趣味で、時たま、小生にもその存在を教えてくださいます。

  エグイというのは、皆さまが期待されるようなそっち方面ではありません。悪しからず(笑)。

 社会の深層や不条理、弱肉強食、企業スキャンダルなど、正直もんが損する世の中をぐさっと斬り込む社会構造とカラクリを暴露した地を這うような無償の愛の行為とも言うべきサイトのことです。

 今回、武田先生から紹介されたのが、東京アウトローズ WEB速報版という実にエグイサイトです。「茶太楼新聞」もびっくりですね。

 まあ、グダグダ説明することなく、ただ読んで頂ければ、内容が分かりますが、2017年6月12日(月)付の記事には、【アウトローな豆知識】 ジャーナリスト上杉隆らが「準強姦疑惑」の元TBS記者・山口敬之に言及、「スパコン補助金」で2億円のバックマージン―といった最先端の流行(?)を行く記事を掲載しております。

 何で、こういうようなネタが取れるのか不思議でしたが、このサイトは、編集長の奥村順一氏と雑誌「財界展望」の元編集者が集まって発刊した「真相リポート」で、企業のスキャンダル取材はお手の物のようです。

 ツイッターもやっておられるようです。

 しかも、このサイトでは「内部告発」や「情報提供」も求めており、なるほど、インサイダー情報でしたら、それに勝るものはないと納得した次第です。

 ついでながら、この東京アウトローズのツイッターがリンクというか、フォローしていた百田尚樹氏の「安保タダ乗り論」に井上達夫氏が激昂!「あなたほんとに右なの?」を思わず見てしまいました。普段、私はあまりテレビを見ませんから。

 百田さんといえば、あの強面で論法鋭く、天下無敵の右翼の巨魁として有名ですが、井上さんから「あなたは本当の右翼ではない」と論破されても、何ら言い返せず、たじたじになっていたので驚愕してしまいました。意外と優しい人なんですね。

一方の井上さんは、鐘馗様のような怖い髭を生やして如何にも恐そう。「憲法9条削除」論者で、将来的には日本に徴兵制を復活させることが信念のようです。大島渚監督のように直ぐにキレやすく、いかにもテレビ受けしそう。

東大教授で、左翼護憲派を怒鳴り倒し、極右の方かと思ったら、本人はリベラルらしく、これでは昔のように、右翼とか左翼とかいったジャンル分けがいかにナンセンスなのか、よく分かります。

「茶太楼新聞」は実に痛快

江戸東京博物館

今風に言えば、チャラ男か?

大正11年(1922年)から昭和15年(1940年)まで18年間にわたって青森県で発行された地方紙「茶太樓(ちゃたろう)新聞」について、今では知る人は皆無に近いかもしれません。

昨日(6月12日付)の毎日新聞夕刊で、学習院大学の斉藤利彦教授が、この幻の新聞を紹介する論文を発表し、私も初めて知ることができました。実に痛快です。

編集兼発行人は、古木名均(こきな・ひとし)という人。この人がどういう方なのか書かれていなかったので、今のところ詳細不明なのかもしれません。

この新聞は、「滑稽新聞」を発行した「稀代の変人」宮武外骨や、プロレタリア労働運動の著名弁護士布施辰治、それに東京で「民衆娯楽」を刊行していた添田唖蝉坊(そえだ・あぜんぼう)らが顧問となっていたそうですから、皮肉と反骨精神に満ち溢れた反政府新聞だったようです。

何しろ「茶太樓新聞」の題字の両肩に「花柳界の御用新聞 資本家の奴隷雑誌」と堂々と掲げているので笑ってしまいます。花柳界情報や人気芸妓の消息のほか、芸妓の人権擁護、治安維持法批判まで紙面で展開したようです。

太宰治も旧制弘前高校生のときに、この新聞に短歌を投稿して採用されたようです。太宰の最初の内縁の妻小山初代も芸妓でしたから、彼女の源氏名も載っているようです。

 この新聞の「社告」がこれまた凄すぎる!

「資本家各位に告ぐ
各位は絶対に安心して可なり
吾等は必ず各位の期待に添ふ可く
最も忠実な番犬となり
最も勇敢なる用心棒として
各位の為にプロ階級の文無し野郎共を相手に闘ふ事を誓約す」(昭和2年12月1日号)。

権力批判もここまでくると、まさに、痛快この上ないですね(笑)。

江戸東京博物館

もう、今から100年近い昔の話とばかり言ってられませんよ。

安倍菅独裁政権のおかげで、ものを自由に言えない密告閉塞社会が、今になって、ジワリジワリと歩み寄ってきておりますからね。

そこで、100年前の古木名編集権発行人に敬意を表して、渓流斎ブログも社告を出すことにしませう。

「善良なる市民の自由を奪う共謀罪を推進する政治家各位に告ぐ
各位は絶対に安心して宜しい
吾等は必ず各位の期待に応えるよう
最も忠実なる番犬となって
最も勇敢な用心棒として
各位のために非正規雇用の負け組貧民の文無し野郎どもを相手に闘うことを茲に誓います」(昭和92年6月13日)

5年ぶりの「ジャポネ」

久しぶり、5年ぶりぐらいに西銀座「ジャポネ」に行きました。カウンター14席に、ずらっとトグロを巻くように14人も並び、結局30分も待たされました!

うまい、安い、遅いがこの店の特徴(笑)。

散々迷った末にジャリコ並600円を注文。やはり安いですね。

並んでお腹を空かせたので、美味い、旨い。

若くないおじさんは、ジャリコ大盛り750円を頼んでました。

もうこんな長く並びたくないので、今度行くときはいつになることやら…。