六本木
今「次々訪問」と呼ばれる悪徳商法がはやっているそうです。布団乾燥機や健康食品、健康器具、浄水器などの高額な商品を売りつけるのです。ターゲットは、認知症のお年寄りや、障害者たち。正常な判断能力に劣る人たちをわざと狙い撃ちにして、恐喝するのです。
しかも、売りつけ方は、最初から高額商品のように見せないで、毎月2000円ぐらいにして、安く見せかけ、結局36回とか48回の分割払いにさせるのです。しかし、気がついたら後の祭りで、総額で何十万円も何百万円もぼったくるのです。かれらの背後には、結託したクレジット会社がいて、見てみぬフリをしているのです。
正常な判断ができる人なら、「これはおかしい」と思うことができるでしょうが、悪徳商人は、最初から判断できない人を狙い撃ちにしているのですから、成功間違いなしです。こういった悪徳商人は、持ちつ持たれつの関係ですから、購入者名簿を交換して、狙い撃ちした弱者から、またさらに毟り取ろうと、ハゲタカのように群がっていくのです。まさに「次々訪問」です。
悪徳商人に「道徳心はないのか」と詰問したり、「良心の呵責はないのか」と迫っても、確信犯ですから、何とも思っていないことでしょう。自分の生存権と自己保身を主張するはずです。まさに、脱法かもしれないが、違法ではないと確信しているのです。「介護は儲かるから」とビジネスにした男と全く同じです。
げに人間というものは、怖ろしくて、何を仕出かすか分からないものです。まだ、ハゲタカの方が自然界のルールを守って、自分たちの任を弁えているのではないでしょうか。