次々訪問

 六本木

 

今「次々訪問」と呼ばれる悪徳商法がはやっているそうです。布団乾燥機や健康食品、健康器具、浄水器などの高額な商品を売りつけるのです。ターゲットは、認知症のお年寄りや、障害者たち。正常な判断能力に劣る人たちをわざと狙い撃ちにして、恐喝するのです。

 

しかも、売りつけ方は、最初から高額商品のように見せないで、毎月2000円ぐらいにして、安く見せかけ、結局36回とか48回の分割払いにさせるのです。しかし、気がついたら後の祭りで、総額で何十万円も何百万円もぼったくるのです。かれらの背後には、結託したクレジット会社がいて、見てみぬフリをしているのです。

 

正常な判断ができる人なら、「これはおかしい」と思うことができるでしょうが、悪徳商人は、最初から判断できない人を狙い撃ちにしているのですから、成功間違いなしです。こういった悪徳商人は、持ちつ持たれつの関係ですから、購入者名簿を交換して、狙い撃ちした弱者から、またさらに毟り取ろうと、ハゲタカのように群がっていくのです。まさに「次々訪問」です。

 

悪徳商人に「道徳心はないのか」と詰問したり、「良心の呵責はないのか」と迫っても、確信犯ですから、何とも思っていないことでしょう。自分の生存権と自己保身を主張するはずです。まさに、脱法かもしれないが、違法ではないと確信しているのです。「介護は儲かるから」とビジネスにした男と全く同じです。

 

げに人間というものは、怖ろしくて、何を仕出かすか分からないものです。まだ、ハゲタカの方が自然界のルールを守って、自分たちの任を弁えているのではないでしょうか。

2007年問題~既存メディアの危機

 ローマにて

「2007年問題」というと、通常は団塊の世代が退職して、特に腕に技術を持った優秀な職人クラスが退職するために、経済活動に支障をきたす、ということが喧伝されていますが、もう一つ、深刻な「メディア問題」があります。

 

2007年、インターネットの広告費が雑誌の広告費を抜くというのです。これは、大変なエポックメイキングな事件です。既に2004年に、ネットの広告費はラジオのそれを凌駕しました。それが、ついに活字の世界への侵食が始まったのです。

 

2006年の書籍の売り上げ高は、前年比1・4%とやや上向きになったものの、雑誌の売り上げは4・4%減と史上最大の落ち込みを記録し、出版全体でも2・0%減となったのです。そういえば、電車の中を見ても、新聞を読む人、特に若者の数が減りました。それでも、かつては、若者は漫画を読んでいました。「少年ジャンプ」が600万部だ700万部だと言われた頃です。(今は、300万部を切っているのではないでしょうか)

 

今は、何をしているかと言えば、大抵は携帯でメールかゲームをやっています。携帯でニュースも読めますから、活字メディアが落ち込むはずです。無料のフリーペーパーが増えていることも遠因になっているのかもしれません。

 

河内孝氏の「新聞社 破綻したビジネスモデル」(新潮新書)を読んでいますが、暗澹たる思いが先走って、なかなか、読めません。新聞産業の危機について、具体的な数字が並べられています。例えば、2005年と1999年の数字を比較して、発行部数は、05年は5256万部で、110万部の減少。新聞を購読しない人は12%と倍増し、特に首都圏では単身者の非購読層は48%に上るというのです。

 

国民のインターネットの平均利用時間は1日平均37分で、新聞(朝夕刊合計)の31分を超えました。(2005年)ニュースの取得法も、テレビが79%、ネットが58%、新聞は56%。

 

まあ、ネットのニュースも、もともとは新聞社や通信社のニュースなのですが、それらを差し引いても、メディアの形態が移行していることは確かです。新聞社は膨大な販売店を抱えて、宅配制度の上で成り立っているわけですから、新聞の売り上げ減で、今後、販売店の経営問題に発展していくことでしょう。

 

ネットの広告費は新聞やテレビを超える時代が来るのでしょうか?この方面で、一家言を持つ方は、コメントして戴きたいものです。

もっと怒れ!

損保保険会社大手6社による自動車保険などの保険金不払いが、2002年4月から05年6月にかけて、合計約38万件、約294億円に達したことが分かりました。

もっと、怒ってもいいのではないでしょうか。

大手6社とは、「東京海上日動」「損保ジャパン」「三井住友海上」「あいおい」「日本興亜」「ニッセイ同和」です。まだ、調査中の社もあり、さらにこれらの数字が増大するということで、呆れてしまいます。

朝日新聞に連載されている「あなたの安心」によると、テレビのCMで盛んに宣伝されている「誰でも入れる保険」に入って、入院しても給付金が支払われないという苦情が全国の消費者相談協会の窓口に寄せられているそうです。

例えば、心臓や目の病気になって入院した場合、原因が保険契約前の高血圧や糖尿病にあると判断されると、給付金が支払われないケースが多いというのです。

つまり、「誰でも入れる」からと言って「誰でもお金をもらえる」わけではないのです。

まさしく、誇大広告の極地。

しかし、冷静に考えてみれば、会社が誰にでもお金を払っていれば、遅かれ早かれ、お金がパンクして支払えず、倒産してしまうのは火をみるより明らかです。何も高いテレビCMを払ってまでして、善意に事業をしているわけではないのですね。しかも、はるばる海外から。あくまでも、商売商売、ぼろ儲けが目的なわけです。

騙されてはいけません。

 

責任転嫁の極地 

米乱射事件のチョ・スンヒ容疑者の動機は、富裕層に対する強い憎悪と被害者意識。長崎市長銃撃の城尾哲弥容疑者の動機は、市の事故補償対応への不満。…いずれも、責任転嫁の極地というものでした。

本人にとって、今の不遇の状況は「社会が悪い」「学校が悪い」「親が悪い」「友達が悪い」「政治が悪い」といった、自分を棚に上げて、すべて周囲のせい。

「責任はすべて自分にある」「今の状況を作っているのは、自分だ」という真理に気づけば、あのような事件は起こさなかったはずです。

銃撃犯の二人とも、事件の最中と事前にテレビ局に犯行声明や、それに準じたものを送りつけていました。自己を正当化したかったのでしょうか。被害者にとっては、おぞましくて正視に耐えられないものでした。

なぜ、責任を自分で背負い込むことができないのでしょうか。他人のせいにすれば楽だからでしょうが、よく分かりません。

23歳の若者で、世間知らずだからという理由が浮かびますが、59歳にもなって、自己の正当性という間違った考え方を武力で行使する人もいるわけですから、他人からは本当のことは、伺い知ることはできません。

突然、話を変えて、あの若大将の加山雄三さん。何と今年、70歳になったそうです。往年の2枚目俳優上原兼の息子として生まれ、子供の時から苦労知らずのおぼっちゃんとだとばかり思っていたのですが、中々苦労人だったのですね。1960年に23歳で東宝デビューし、「若大将」シリーズでトントン拍子。しかし、1970年の33歳の時、共同オーナーだった茅ヶ崎パシフィックホテルが倒産して、23億円の負債を負ってしまうのです。

家財道具一切を差し押さえられ、本当に喰うや喰わずの生活で、生卵を半分にしてご飯を食べた生活もあったようです。しかし、その苦労を乗り越えて、借金は10年で返済してしまうのです。

もちろん、不幸の最中は、「他人のせい」と恨んだこともあったのでしょうが、最終的には自分で責任を取って、完済してしまうのですから、改めて見直してしまいました。

59歳から始めた油絵は玄人はだし。

「苦しみは 幸せを 幸せに思う心をあたえてくれる」というのが、座右の銘です。

連鎖反応

 米バージニア工科大学で、米史上最悪の銃乱射事件があって、32人が射殺されたというニュースを聞いたと思ったら、今度は長崎市長が、暴力団組員に暗殺されるという事件がありました。このニュースには、仕事で未明まで付き合わされてしまいました。

「何でこんな事件が続くなのだろうか」と、初めはさっぱり分からなかったのですが、長崎市の伊藤一長市長(61)を暗殺した山口組系水心会会長代行の城尾哲弥容疑者(59)は恐らく、朝方、バージニア工科大学の銃撃事件のニュースを知って、その夜に凶行に及んだのではないか、というのが、私の推理です。「今度は俺の番だ」と。

偶然の一致というのではなく、人間の深層心理に潜んだ連鎖反応ではないかと思っています。たとえが悪いかもしれませんが、中央線で飛び込みが多いのも、連鎖反応の一つではないかと睨んでいます。

バージニアの乱射事件を起こして自殺した犯人は、韓国出身の学生チョ・ソンヒ(23)容疑者と当地の警察から発表がありました。やはり、怖いのは、米国に住む約210万人と言われる韓国系の人に対する連鎖反応でしょう。

嫌な事件の話は、ここまでとして、一昨日、久しぶりに芸能ネタを書きましたが、これも、連鎖反応で、今さっきラジオを聴いていたら「あの人は今…」を特集していて、城みちるは、広島郊外の電気屋さんの息子で、その町の家庭用カラオケセットが飛ぶように売れ、普及率が全国一ではないか、という話を出演者がしていました。つまり、城みちる自身がセールスで売り歩いて、買ってくれた家には、無料で「イルカに乗った少年」を歌っていたそうなのです。

このほか、「世界は二人のために」などのヒット曲がある佐良直美は、スキャンダルで芸能界を追われ、もう歌はやめて、北関東地方で、犬の訓練士になっており、「雨」などのヒット曲のある三善英治は、現在、カラオケ教室を開いているといった話も聞きました。

また、女優で歌手の小鹿ミキは、現在、名古屋の錦三丁目で会員制の高級クラブの雇われママをやっており、急にラジオに生出演していました。当然、当時、プレイボーイとして名を馳せた俳優の火野正平の話になり、あの当時は、火野は女たらしで、小鹿ミキが一方的な被害者のようなスキャンダルとして報道されていましたが、小鹿は「被害者は火野さんの方で、私が我侭だっただけ。今でも火野さんは大好きで、尊敬していて、会いたいです」と告白していました。

「へー」と思ってしまいました。報道で刷り込まれたことは偏見として残ってしまうものなのですね。一方的に火野が悪いと思っていましたから。

彼女はまだ芸能界を引退したわけではなく、小さなイベント等に出ているようです。相当苦労したようで、人間的にはとてもできた素晴らしい大人になっていました。

 

恥を知れ!

ローマ

公開日時: 2007年3月9日 @ 10:55

今、ニュースで一番気になって、心を痛めているのは、全国で、色々な「金目」の資材などが次々と窃盗されている事件です。

銅線や鉄パイプをはじめ、お寺の釣鐘やガードレール、マンホール、公園の滑り台まで持ち去っている人がいます。

一体、誰が何の目的でこんなことをするのでしょうか?

もちろん、転売するためでしょう。

本当に困ったことです。私が今住む所でも、新聞の地域版に鋼管や銅線の盗難事件が片隅に載っているぐらいですから、全国で一体どれくらいの件数が起きているのか、想像もつきません。

日本人はもう少し倫理観を持った「恥を知る」民族ではなかったでしょうか?

「武士は喰わねど高楊枝」「痩せ我慢」…

こういう時に限って、教育の問題を掲げる人がいますが、恐らく、盗賊たちは、もうとうが立った確信犯の大人たちでしょうから、矯正のしようがないでしょう。

転売されているとしたら、盗品を受け入れる「組織」があるということです。全く、腐ってます。

憤りだけで、名案が浮かびません。

非常に異様に奥深い話 

サン・ピエトロ聖堂

公開日時: 2007年2月25日 @ 12:0

最近、目に留まったニュース

●国際的な建築家、黒川紀章氏(72)が、東京都知事選に立候補を表明

理由は「(大親友の)石原知事は、引退する潮時だ」

対する石原慎太郎知事(74)は「ありがた迷惑な話」

ーーー都知事選が面白くなってきました。

●島原の乱(1637-38年)で、「イエズス会が反乱勢力を支援した」?

オンライン百科事典「ウィキペディア」(英語版)の間違いを米国の学生たちがそのまま引用して発覚。

ーーーネット情報がすべて正しいという認識は間違っているという、事例でした。

●米民主党のビルサック前アイオワ州知事が大統領選から撤退

理由は「カネだ。撤退の理由はカネだけだ」

大統領の指名争いに残るために、6月まで2千万ドル(約24億円)が必要だとか。

ーーー24億円!?さすがにスケールが違う。

●毎日新聞社会部の大平誠記者(41)が、東京・南青山の土地取引に関する問題で、国民新党の糸川正晃議員(32)に取材した録音データが、第三者を通して、ネット上に掲載

第三者のフリーライターのブログに掲載されたデータは、削除されたが、このデータを他のブログに転載された。

ーーーこの話は昨年から長々続いている事案で、昨年5月に実弾入りの脅迫状が糸川事務所と毎日新聞社東京本社に送りつけられ、糸川氏は福井市内のスナックに建設会社「平和奥田」相談役山元康幸容疑者(49)らから呼びつけられ、「脅迫相手に小指がなく、怖かった」と供述しています。

また、この南青山の地上げには、米国ファンド系の不動産会社も関わっているという疑惑が持たれ、日米をまたがった国際的なアンダーグラウンドの連携があるのではないかという憶測も生んでいます。

非常に異様に奥が深い話だったのです!今後、どういう展開になるのか?

不可解な事件

公開日時: 2006年8月30日 @ 09:48

最近、やけに嫌な事件や事故が全国で頻発して、胸を痛めています。

福岡で、市役所の職員による酔っ払い運転で、幼い子供3人もが亡くなったり、山口県で高専の女子学生が学校内で殺害されたり、本当に身の毛がよだちます。

でも、一番、不可解だったのは、北海道の稚内市で、16歳の長男が15歳の友人に30万円で母親殺害を依頼した事件です。46歳の母親は4年前に離婚して神奈川県から実家のある稚内に戻り、病院でパートをしながら、女手一つで、一生懸命に子供を育ててきたのに、まさか、自分の最愛の息子によって殺害されるとは思ってもみなかったでしょう。

16歳といえば、物事の正悪を判断できる年頃のはずなのですが、かなり計画的に母親殺害をすすめていたようなので、第三者には全く理解の範疇を超えています。

世の評論家連中は、「テレビゲームの影響で、人の命も簡単にリセットできると勘違いしている」「詰め込み教育で、真の道徳観や愛国心を教えてこなかった」などという意見を並べ立てることでしょう。

しかし、どんな理由を挙げても、それらは単なる詮索に過ぎず、長男の本当の深い闇の部分は明らかにされないでしょう。恐らく長男本人にも分かっていないはずで、彼が真の大人になった時に、流す後悔の涙はいかばかりか、想像するだけで、ぞっとしてしまいます。

昨年は、1年間で少年による両親殺害事件が17件と、ここ10年間3~10件と推移してきた数字と比べると目だって増えてきたそうです。今年も6月に男子高校生が自宅に放火して、母親と弟、妹を殺害する痛ましい事件があったばかりです。

家庭が社会の最小単位であるとしたら、その崩壊は何かの予兆を孕んでいます。

何か近いうちにとてつもないことが起きるような気がしてなりません。

東横イン事件の内幕

全国に120余りのビジネスホテルを展開する東横インが、法律や条令に違反する無断改造した事件が明らかになりました。

帯広にも駅前の一等地に東横インがあります。2003年5月にオープンしました。

偶々、そこでアルバイトしていた人から新聞に載らない話がきけました。

以下、列挙しますと、

●東横インの従業員は、人件費を安く抑えるために全員が女性。もちろん、支配人も女性。いわゆるシングルマザーを応援するというのが表向きの理由だが、とにかく、人件費の節約が目的。警備員は男だが、アルバイト。

●しかし、夜中もフロントには女性一人しかいないので、危険といえば危険。

●立体駐車場なのに、専属の従業員がおらず、お客さんが自ら手動で操作しなければならない。そうなると、よくお客さん同士のトラブルが発生する。

●朝食は無料。おにぎりと味噌汁が食べ放題。しかし、アルバイトの人は早朝6時出勤で、10時半までみっちり働き詰め。その間に、一人でおにぎりを300個以上作らなければなりません。当然、腱鞘炎になります。それなのに、バイト代はいくらだと思いますか?

時給700円です!
これが搾取と言わず、何と言うでしょうか!

●スポーツ選手が合宿で泊まったりすると、食べ盛りなので、一人10個くらい平気でおにぎりを平らげてしまう。しかし、二日酔いのサラリーマンは朝食抜きの人もいるので、ご飯が余ることがある。残念ながら、多い時、1升分のご飯を捨てることもある!

●このように、給料が安く、人使いが荒いので、離職率が異様に高い。しょっちゅう、新聞に募集広告を出すことになる。

べらんめえ調の西田憲正社長はどんな優雅な生活を送っているか知りませんが、いつかは事件になる因果関係があったのですね。搾取された人たちのうめき声が聞こえてきそうです。

光クラブ事件

ライブドア事件を見ていると、1949年に起きた光クラブ事件を連想します。

東大生、山崎晃嗣が法定利息を上回る利息で融資者を募り、高利で運用する新手の商売で巨万の富を得るが、銀行法違反などで逮捕。出資者からの取り付け騒ぎが起こり、元の木阿弥に。結局、山崎は青酸カリを飲んで自殺するー。大雑把に言ってそんな事件でした。

この事件をモデルに多くの作家が小説にしました。三島由紀夫「青の時代」、高木彬光「白昼の死角」、北原武夫「悪の華」、田村泰次郎「大学の門」…。ですから犯罪史に残る事件と言っていいでしょう。

ホリエモンが自殺するとは思えませんが、彼が金の亡者になったのは、彼の人生でそうならざるを得ない体験があったのではないかと想像します。

山崎の場合、こんな体験がありました。軍隊に召集され、終戦直後に上官の命令で食糧を隠匿したが、横領罪で逮捕。上官をかばって一人で刑に服したが、出獄後、上官は山崎に謝罪するどころか、分け前も一切渡さなかった。これがきっかけで、山崎は人間不信に陥る。

今後の彼の人生で、「人間の生は、本来、傲慢、卑劣、邪悪、矛盾であるがゆえに、私は人間を根本的に信用しない」という想念が支配することになります。

時代の寵児ホリエモンの名言は「金で買えないものはない」でした。コンプレックスの裏返しだったのでしょうか。東大在学中に起業した「オン・ザ・エッヂ」という会社の資本金600万円は、その頃付き合っていて、婚約寸前にまでいっていた恋人の親から調達したと言われています。

それから「時価総額世界一」を目指して、脱法路線を突っ走ります。ホリエモン式錬金術の一つと言われる「株式分割」も決して目新しい手法ではないのに、ここ数年で、何回かの分割を経て、1株が3万株になったなどいう話は素人が聞いても異常でおかしいと感じます。

マスコミも専門家も証券に携わる人も皆、知っていたはずなのに、黙って見過ごしていたとしたら、同罪ではないでしょうか。もちろん、不正を薄々気づきながらライブドアに投資していた人も同じです。ダフ屋の防止におまわりさんもスピーカーで呼びかけているではありませんか。

「売った人も買った人も罰せられます」

それにしても、ライブドアはIT企業といいながら、どんな新しい技術を生み出していたのでしょうか。実態は株転がし屋で、虚業もいいところ。INT企業、つまり、Information No Technology(情報無技術)の会社だったのですね。カエルがお腹をふくらませて破裂してしまう姿が目に浮かびます。今週の「週刊新潮」の見出しは刺激的でした。

「『ホリエモン』は2月に逮捕されて『ムイチモン』になる!」