神保町讃歌 


 


 こんなに年の瀬なのに、小生のブログにアクセスして頂くなんて、どうも有難うございます。


 


 昨日は、神保町に行って来ました。東京で私の一番好きな所です。できれば、住んでしまいたいくらいです。昔は、仕事関係で週に2回は通っていたのですが、最近は年に数回。北海道に転勤している間は、3年間一度も行かなかったですね。ですから、戻ってきた時、その変わりようには驚きました。高層マンションもできていました。


 


 喫茶店の「さぼうる」、安い天麩羅屋「いもや」、ラーメン「さぶちゃん」、ビアホール「ランチョン」は健在でしたが、私の隠れ家として使っていた白山通りを奥に入った「李白」という渋い喫茶店は、名前が変わっていましたね。


 


 出版不況の波は古書店には大打撃のようで、ちょっと寂れてしまった感じは残念でしたが、それでも、好事家はいるもので、道端でバッタリ、十年ぶりくらいに知人に会い、「お互い変な所で会わなくてよかったですね」と挨拶したくらいでした。


 


 神保町の古書店街と行っても、私のよく行くのは新刊書の「三省堂」とか「東京堂」「書泉グランデ」などですが、新刊ではもう手に入らない文献は、古書店を覗きます。今は、靖国通り沿いに「本と街の案内所」ができて、目当ての本が簡単に探せるので、本当に便利になりました。


 


 神保町の交差点から九段下に向かって、靖国通り沿いに「日本特価書籍」という本屋さんがあります。ここは、新刊本なのに、定価の1割から2割引きで売っているので、絶対にお奨めです。「本と街の案内所」でただでもらった「神田古書店地図帖」によると、この店は古本屋さんかと思ったら、ちゃんと新刊本店のジャンルに収まっていました。何で安いのか分かりません。先日、来年は私にとっていい年なので、暦に従って行動しようと目論んで、生まれて初めて来年の「高島暦」を自宅近くの本屋で2000円で買ったのですが、ここでは同じものが1600円で売っていました。チェースト!です。


 


 ここで、面白い本を見つけました。吉川弘文館から出ている「日本史必携」と「近代史必携」です。前者が6300円で後者が4700円(プラス税)でしたが、1割引で売っていました。前者には、系図から、日本の度量衡、官職の制度と名前、貨幣…、後者には、内閣、政党変遷、軍事官僚機関の全変遷など本当に「隠れ史料」が何でも載っているのです。涎が出てきてしまいた。(嘘です)しかし、2冊買うのはちょっと高くて躊躇してしまいました。


 


 そしたら、その近くの歴史書専門の「南海堂書店」に入ったら、「近代史必携」が古本ながら、3500円で売っていたのです。今年5月の初版本で、新品同様でした。すごい掘り出し物に感激してすぐ買ってしまいました。


 

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