超破格な腕時計

Hakodate

 最近の新聞を見ていると、やけに、高級時計の広告が目につきます。クリスマスが近いのでプレゼント用なのかもしれませんが、高級時計業界にとっては、年に一度の書き入れ時かもしれません。

 私は、腕時計は1万円ぐらいでも何でも、使えればそれで結構、というタイプでしたが、先日見た映画「007」のジェームス・ボンドが、昔から変わらず、(長期契約で?)「オメガ」の時計をはめているので、ほんの少し、腕時計が気になって、しばしば時計の広告を眺めるようになりました。

 まあ、世界中の男性が憧れる究極のブランド」は、やっぱり、「オメガ」じゃなくて、「ロレックス」なんだろうなあ、と私は確信していました。何しろ、100万円とか200万円、中には500万円以上する代物がありますからね。

 それとも、盛んに宣伝している最近人気が高まっている「ウブロ」もいいかな、「フランク・ミューラー」も変わった文字盤してるなあ、と見るだけでも楽しくなってきました。(とても買えませんから、見てるだけ=笑)

 すると、友人のA君が「ロレックスやウブロなんて目じゃない時計があるよ」というではありませんか。
 「何、それ?」と私。
 「パテック・フィリップだよ、調べてごらん」

 早速、検索してみました。何と、最高3,980万円の時計がありました。398万円じゃありませんよ。マンション1戸買えちゃうじゃありませんか。とんでもない値段です。消費税10%になったら、笑ってしまうほどの税金で、税金額だけで、半年は遊んで暮らせそうです(笑)。

 一体、どんな人が愛用しているのか、調べてみると、出ました、出ました。ヴィクトリア女王、ローマ教皇、アインシュタイン、ワグナー、チャイコフスキー、トルストイ、ブラッド・ピット、ウオルト・ディズニー、そして、プーチン大統領、それに大正天皇、昭和天皇、今上天皇までお召しになっているとは!さすが「世界最高峰」と呼ばれる時計だけあります。

 待てよ、待てよ。出ました。パテックフィリップ創業175周年を記念してつくられた「グランドマスターチャイム」は世界限定7本で、な、な、な、何と3億900万円ですって!

 本当に、一体、どなたがお買いになるのでしょうか?

 昔の「3億円事件」があった頃(1968年12月)、「3億円もあれば、一生、暮らせる」という時代でしたが、あれから50年近く経ち、3億円では時計一本も買えない時代になるとは…。