高浜原発が再稼働とは

上野「連玉庵」

 今年は暖冬のようで、私が住んでいる街では、昨日も今日もポカポカ暖かい。日中の気温は17度とかで、11月並みだとか。

 この気象が、良いのか、悪いのか…、やはり、暖冬ということは、地球温暖化ということなんでしょうね。(もっとも、私の部屋は、鬼門の東北に位置しておりますから、太陽の光も差し込まず、寒いったらありゃしませんけど=笑)。

 これは、日本だけでなく世界中の傾向のようで、ニュースで、ニューヨークは、21度とかで、若者が半袖姿で涼しい顔をしているのをやってました。
 私なんか、思わず、「あいつら、何食ってんだろうなあ」と毒づいてしまいましたけど、これは、失言。いけませんね。

 今年、11月30日から12月11日まで、国家非常事態宣言が引かれたパリで開催されたCOP21(気候変動枠組み条約第21回締約国会議)では、パリ協定が締結されました。2020年以降、産業革命前との比較で気温の上昇を1,5度以内とすることを目指して、途上国を含む196の加盟国・地域は、温暖化ガス削減目標と国内対策を作成して、履行状況を報告する義務を負うことになりました。

 ただ、からくりがあって、報告義務はあっても、削減の義務まで踏み込まれなかったようです。このため、今世紀末まで2・7度以上上昇するのではないかという試算もあるそうです。

 となると、ますます、地球温暖化が進むわけです。

 これではいけない、と日本も2030年までに温暖化ガスの排出量を13年比26%削減すると、国際的に公約しました。

 しかし、具体的にどうやって?

 昨日24日、福井地裁は、高浜原発3、4号機の再稼働を認める歴史的判断を下しました。原告団は控訴するそうですが、座頭胴元の関西電力は、今日25日には核燃料を搬入し、来年1月下旬の再稼働を決めているようです。

 福島原発事故で、まだ、自宅に帰れず、バラバラになった人が何万人もいる現在、果たして、4年前の「教訓」は生かされたのでしょうか?いつもの日本人と同様に「喉元過ぎれば、熱さ忘れる」なんでしょうか?

 国際公約を「錦の御旗」にして、政治屋と原発屋の利権争いが地下で蠢いているような気がします。