マイナス金利って!?

馬鈴薯留多

日銀が1月29日の金融政策決定会合で、「マイナス金利」の史上初めての導入を決定をしました。(2月16日から)

こんな重要な決定が、わずか9人の多数決で決まるとは知りませんでした。しかも、5対4の超僅差での可決です。

ちなみに賛成したのは、黒田東彦総裁、岩田規久男副総裁、中曽宏副総裁、原田泰審議委員、布野幸利審議委員の5人。
反対したのは、白井さゆり審議委員、石田浩二審議委員、佐藤健裕審議委員、木内登英審議委員の4人。

マイナス金利政策は、既に、ECB(欧州中央銀行)などで導入されていますが、何しろ、日本では見たことも聞いたこともない。

マイナス金利ですから、市中銀行が日銀に預け入れると、利子が付くどころか、保管料みたいに、金利を獲られてしまう。仕方がないので、銀行は損しないように、企業や個人に借りてもらうしかない。

一般の消費者から見ると、住宅ローンなど借りている人にとっては、金利が下がって得をするかもしれませんが、預貯金や運用商品の金利が下がって、確実に損することになります。

昨日は、マイナス金利に関する新聞記事は、隅から隅まで読みましたが、何しろ「未知の領域」なので、「先行きどうなるか分からない」ということが分かりました。誰も予測もつかないことが起きるかもしれません。

デンマークでは、このマイナス金利の影響で、お金を地元の銀行から借りたおばちゃん、いや失礼、淑女が利息をもらった、という「逆転現象」が起きたと、英フィナンシャルタイムズが紹介しています。

さすがに私も今、一生懸命に金融について勉強しています。ビッドとオファー、オプションのコールとプット、TTS、TTBなど、慣れない専門用語を覚えて、金融リテラシーを高めています(笑)。

例えば、小口幸伸著「2時間で分かる外国為替」(朝日新書)によりますと、先物レートを知らずに外貨預金をすることは、ブレーキの操作を知らないで運転するようなもの。とにかく、無謀だ、といいます。やはり、金融リテラシーが必要です。

それでも、この本によりますと、成功している為替ディーラーはわずか1割程度なんだそうです。プロでさえ、この有様ですから、素人が生半可な金融知識で、相場に手を入れると危険でしょう。しかも、著者の小口さんは、「どうしたらうまくやれるのか」との質問に応えて、16条の項目を挙げ、第1条が「金融機関の営業を信じるな」、第2条「エコノミストを信じるな」、第3条「銀行ディーラーを信じるな」、第4条「ハウツー本を信じるな」、第5条「信頼できる人を探せ」…と力説しているのです。

いやあ、この本を読むのに2時間どころか、20時間もかかりましたが、実に為になりました。

昔は、本といえば、フィクションかノンフィクションばかり読んでいたので、こんなに経済もんを読むようになるとは思ってもみませんでしたけど(笑)。

彼の昨年のユーフォリアからルインまでの波乱万丈は、全てはトマ・ピケティのせいですかね?(笑)

「ブラック・スキャンダル」は★★★ 「俳優 亀岡拓次」は★★

Pulis

今日は、映画を2本も見てしまいました。勿論、自腹ですけど、au割引が効いたからです。今月いっぱいですが、大人1800円のところを1200円で見られます。

最初に見たのが、「ブラック・スキャンダル」Black Mass(スコット・クーパー監督)。実在したボストンのアイルランド系のギャング、ジミー・”ホワイティ”・バルチャーが、幼馴染のFBI捜査官コナリーと実弟の上院議員ビリーと手を組んで、イタリア系マフィアとの抗争に打ち勝ちますが、そのあまりもの残忍な手口でついに…。といった話は、もう既に、色んなところで紹介されているので、これぐらい書いてしまってもいいでしょう(笑)。

凶悪犯バルチャーを演じるのが、ジョニー・デップで、特殊メイクで、オールバックの薄毛と色付きコンタクトレンズでバルチャー本人になりきったところが見どころ。ちょっと、やり過ぎかなあ、て感じでしたが…。

凄く期待して初日の最初の公開時間を観たのですが、まあ、何と言いますか、カタルシスがないので、つまらなかったでした。1970年代後半が舞台になっていますが、バルチャーは逃亡し、最重要指名手配犯となります(2011年に逮捕)。映画は尻切れトンボで終わって、後は、スクリーン上で文字で説明するハリウッド映画がよくやる手(例えば「アメリカン・グラフィティ」などで見られる)を使って終わり。何か、肩すかしに合った感じでした。

後味があまりよくなかったので、ランチを外で取って、もう一本映画を見てしまいました。今度は邦画です。安田顕主演の「俳優 亀岡拓次」(横浜聡子監督)です。

そう言えば、本編が始まる前にスクリーン上でコマーシャルが流れますが、「葬儀会社」が2社も出てきましたよ。しかも、両方とも有名俳優を使った凝ったつくりでした。今、成長産業なんでしょうね。勿論、ブラックジョークですが。

さて、この「亀岡拓次」もつまらなかった。つまらない、と言っては言い過ぎでしたら、ちょとsur(シュール)し過ぎて、彼らの世界について行けなくなり、途中で出ていきたくなりました。

売れない俳優が、売れない俳優の役をやるのですから、何とも奇妙奇天烈。しかし、初主演した安田顕は、この映画で飛躍して、相場か為替市場か分かりませんが、今後株が上がるかもしれません。

2本見る間に時間があり、食事の後、紀伊国屋書店にも立ち寄って、本を買ったので、やはり、ちょっと疲れてしまいました。映画が面白ければ、スカッとしでしょうけど、残念。

甘利大臣辞任と再びのSMAP解散騒動

Ovihiro

甘利経済再生担当大臣が28日に、突然、辞任しました。本人は、少なくとも2月4日のTPP署名式まで「職務を全うしたい」と述べていたので、ちょっと意外でした。

建設業者から約1200万円の便宜供与を受けたという「週刊文春」の報道をほぼ全面的に認めた、ということなのでしょうか。
となると、辞任だけでは済む話ではないでしょう。

甘利氏は、由緒ある一族で、平安時代にまで遡ることができ、戦国時代は武田家の譜代家老も務めていたということです。甘利元大臣は、その末裔とも言われています。

ネット時代になると、色んな情報が飛び交いますね。今回の件について、中には凄い陰謀論をばら撒く輩もおりますが、私は単なる贈収賄事件と睨んでいます。

面白かったのは、昨日発売された「週刊文春」と「週刊新潮」との報道の違いでした。文春のスクープをまともに後追いしていては売れないので、新潮の方は、文春の曖昧さの痛いところをついていました。

例えば、文春は、献金した千葉県の建設会社を「S社」とぼやかしていますが、新潮は「S社とは薩摩興業のこと。なぜ、文春は堂々と書かないのか」と追及します。そして、本名で文春に暴露した人物についても、もともと正式の社員ではなくて、裏組織から送り込まれた胡散臭い人間だという印象を与える書き方でした。まるで、芥川龍之介の「藪の中」ですね。

あと、「SMAP解散疑惑」をスクープしたのは、週刊新潮だそうで、それを察知した事務所側が、スポーツ2紙にネタを売り込んだそうです。真偽は分かりませんが、SMAP報道に関しては、文春より新潮の方が上でした。文春では、マッチが主催したシャンシャンの手締め式では、何事もなく終わったような感じでしたが、新潮は、SMAPの面々が先輩のマッチやヒガシに迷惑をかけたことを謝罪する場面を、後輩でライバルの嵐の連中が見ている真ん前でやらされて、大層プライドが傷つけられた、といったような踏み込んだ書き方でした。

何となく、SMAP騒動は、このままでは終わらない感じです。

私は、この渓流斎ブログで「キムタクは、したたか」と書いて「絶対に許せない」と非難を受けましたが、文春は、一連の騒動で誰が悪いか、といった読者アンケートを募り、木村さんはメンバーの中で最高の第2位にランクされました。

この中で、ある読者が「キムタクは平成の小早川秀秋だ」とまでコメントしているのです!

こおれんは、凄い。凄すぎる。「したたか」どころじゃありません。

もっとも、小早川秀秋が何者なのか知らなければ、全く意味が通じませんけどね(苦笑)。

熱烈なファンの皆さんとは違って、一般の人は、今回の騒動を創業者と雇用者との内紛に見立てたり、見方がかなりシビアだということが、分かりました。

女性は強い 歴史は塗り替えられる?

Dekkaido

電脳空間倫理管理委員会主幹様から「『へ~、そんなことあるの…』といった話題が欲しい」とのご下問でしたので、探してみましたが、最近は事情があって、単調な生活をしているものですから、ありませんね(笑)。

 それでも、先程、新聞を読んでいたら、面白い記事がありました。生物学者の福岡伸一さんのコラムです。「生命の基本形は女性で、38億年にわたる生命進化のうち、最初の30億年間は女だけで足りた」というのです。「ヒトの男は女から生まれた」という基礎知識はありましたが、これほど、長い間、女性天下だったとは!!

 そして福岡教授はこんなことまで言うのです。「基本仕様を逸脱したもの=男、は壊れやすい。威張ってはいるが実は脆い。病気になりやすいし、ストレスに弱い。寿命も短い」。私は男ですので、よーーく分かります。納得してしまいました(笑)。(女性から反論があるかもしれませんが)

 もう一つ、「へ~」と思ったのは、「歴史は塗り替えられる」ということです。

 残念ながら、「南京虐殺」や「慰安婦問題」など近現代史の話ではありません(苦笑)。

 例えば、「縄文時代」の時期がこれまでの検証より、もっと長かった、とか、科学の進歩で分析法が発達し、古代や近世の教科書がどんどん塗り替えられていっているという話です。

 少し、古い例ですが、我々の世代が習った「足利尊氏」(実は、高師直説が有力)や「源頼朝」の肖像画は別人だったので、今の教科書には掲載されていない、とか。

 最近驚いたことは、江戸時代の「士農工商」のキーワードが教科書から削除されつつあるという話です。なぜなら、実際、江戸時代は、武士とそれ以外の区分けしかなく、「士農工商」というガチガチの身分制度は、徳川制度の悪いことを強調するために、明治時代に「創作」されたものだというのです。そう言えば、悪の権化のように扱われた「封建主義」なんかも最近あまり使われませんね。

 最近、豊臣秀吉(1537~98)が、柴田勝家との天下分け目の賤ヶ岳の合戦で活躍した家臣の脇坂安治(1554~1626)に宛てた書状33通が兵庫県たつの市の安治を祭る神社で見つかり、このほど解析されて、秀吉の「かなりしつこくて、細かい性格」の一面が分かったそうです。本能寺の変後に書かれ、天下統一する前に書かれた書状で、お館様の織田信長のことを、書状の中で「信長」と呼び捨てにしたりして、新発見も多いようです。

 へ~(笑)。

愛読者の皆様のご質問に答ふ

 Hyakkodouate

私は生来、気が小さいことを売りにしているので、コメントは毎日のようにチェックしております(笑)。

例えば、1月24日に投稿した「【番外編】『渓流斎日乗』とは」に関するコメント。

何と言っても、「電脳空間倫理管理委員会」なる組織が存在するとは知りませんでしたね。その主幹様からのご指摘で、「新しいブログに写真が少なくなった」とありましたので、お応えしましょう。

まず、小生、アナログ人間なので、IT技術に精通していないという理由が挙げられます。以前は、「gooブログライター」というアプリケーションがあり、とても使いやすく、写真は何枚でも何十枚でもコピペで素早く添付しやすく、しかも、大きさを換えたり、順番を換えたりするのはお手の物。ですから、まず、写真をベタベタ貼り付けて、それに合った文章を写真を見ながら楽々と書けたのです。それが、どういうわけか、この「gooブログライター」は廃止されてしまったのです。

今は、「新規投稿」をクリックして、一々写真を選び出して、添付する手作業で、あまり、写真を重視していないので(笑)、飾りとして付けているだけなのです。しかも、大きさを調整しにくいので、何枚も添付するのが面倒になってしまったのです。もう一つ、今、パソコンは、OCNのモバイルWiFiを利用しておりますが、既に、契約の「10GB」を超えてしまったのです。最初は「3GB」で足りないので「5GB」にしたのですが、「10GB」でも足りないことが分かりました!

(ですから、ソフトバンクの新料金の格安プランの「1GB」は、確かに格安にはなりますが、1GBでは、すぐなくなってしまうことでしょうね。)

電脳空間倫理管理委員会主幹さんから「237万余のブログのうち堂々の9千位」とのお褒めのお言葉に与りましたが、実は「第二版」では、700何位か、800何位になったことがあるんですよ。証拠がないので、証明できませんが、3桁位になったことは間違いありません。ただ、当時は全体のブログは150万余でしたから、比べようもありませんが…。それにしても、最近、また、ブログのような過酷な無償労働をする奇特な方が増えたもんですねえ(笑)。

もう一つ、1月26日(昨日ですか…)に投稿した「SMAP解散騒動余波」についての、「一番の星」さんからの「キムタクはしたたか この言葉絶対許せない 本人の何を知っているのでしょうか?」との「不信感」。…しかと受け止めました。

恐らく、「一番の星」さんは、検索をかけてチェックして、たまたま通りすがりでこのブログに行き着き、不愉快な内容に衝動的にコメントされたことでしょう。ですから、恐らく、もう二度とこのブログをお読みになることはないでしょうから、弁明してもしょうがないのですが、恐らく熱烈なファンか、身内の方のどちらかと思われますので、敢えてお応えします。

木村さんとは、私は10年以上昔に一度お会いしただけなので、「素」の本人のことは何も知りません。「一番の星」さんの仰る通りです。ただ、今でも、今回の件で週刊誌に載っていた事務所のある方とは毎年、年賀状を交換して近況を聴いたりしております。生意気ですが、芸能界の内幕については、ある程度、普通の人以上に知っているつもりだったので、「高飛車だ」と取られたように思われまする。

しかしながら、「この言葉絶対許せない」は、ちょっと脅迫じみておりますねぇ。最初に書いた通り、私は「気が小さい」ですから、ビクビクしながら、今後の成り行きを見守っていきます。このコメントも本文も削除しませんし、また、異議異論があれば、「一番の星」さん、懲りずにコメントしてください。

嗚呼、電脳空間倫理管理委員会主幹さんがご指摘された通り、新しくブログを再開して、随分「理屈っぽく」なってしまいましたね(苦笑)。

SMAP解散騒動余波

Nouukavilla

この渓流斎ブログは、速報性を重視していません(笑)。ですから、またまた古い話を持ち出します。

 SMAPの解散騒動のことです。(何しろ、一国の総理大臣がコメントするぐらいですからね!)

 昨日、ラジオを聴いていたら、東浩紀さんという評論家が、津田大介さんというパーソナリティと対談していて、「SMAPの謝罪会見は、40歳過ぎの大人がやるものではない。日本は、あそこまでしないと許されないものか、と恐ろしさを感じる」といったような趣旨の発言を、かなりテンションの高いボリュームでしていたものですから、またまた興味を持ってしまったわけです。

 そこで、見ていなかった1月18日のCX系で放送された「スマスマ」の「生放送」を、私も興味津々でアイチューブ、いやユーチューブで見てみたのです。

 吃驚しました。東さんの言う通り「あそこまで」という感じでしたね。まるで、晒し者です。

 【未公開映像】では、リーダーの中居君が、涙をぬぐっている場面がありました。まるで、クーデターに失敗した「敗軍の将」のようでした。いや、「将軍」扱いさえされていません。中央にキムタクが陣取り、リーダーの中居君は画面に向かって左端に追いやられ、発言も最後から2番目。完全に権威が失墜した有様を暴露してしまったようです。芸能界も政治の世界も変わらないんだなあ、と思いました。

 SMAPは、不祥事を起こした企業の幹部のように、深々と頭を下げて「謝罪」していました。でも、誰に対して?そりゃあ、事務所の社長や副社長や次期社長に対してでしょう。(私も週刊誌を読んだりして、このクーデターの経緯について勉強しましたよ=笑)

 やはり、キムタクの計算高い無情な「したたかさ」を感じましたね。先輩の動向を冷血に伺い、事務所を独立した田原のトシちゃんと、事務所に留まって「大御所」になった近藤マッチを比較したのでしょう。SMAPは、デビューして3年も鳴かず飛ばずの苦労をしたので、芸能界の移ろいは、身に染みて感じていたのでしょう。結果的に、独立したトシちゃんは芸能界から干され、マッチの方は、事務所のトップに君臨して、モーターレースなど自分の好きなことができる環境に恵まれたわけですからね。

 キムタクは、したたか、と書きましたが、情にほだされず、一番頭がよかったということでしょう。また、自分の力を過信していない冷静さを保持し、事務所の力を認知していたということですね。キムタクなら、最後まで芸能界に残るでしょう。他の4人は今後どうなるか分かりませんが。

 いみじくも、リーダーの中居君は、以前ほかの番組で「アイドルは8年サイクルなんですよ。世代交代するし、8年持てば十分。俺たちはもう25年以上やっているからね」と、かなり冷静に分析していたのですが…。

 ちなみに、私のフリークであるビートルズ4人の活動は、1962年から、正確には69年までのわずか7年間だけでした。

 

「分からない」ということ

Noukyavilla

昨日は、大関琴奨菊が日本出身力士としては、10年ぶりに優勝して大騒ぎでした。

「日本出身力士」というと江戸時代の人は、さぞかし違和感を覚えることでしょうけれど、この10年間は、春場所でも秋場所でもなく、全て「モンゴル場所」になっていましたから、私は、「日本出身人」として、素直に嬉しく喜ばしかったです。ま、これ以上書くと、不特定多数の人が目に触れるブログですので、差し支えることにもなりかねないので、やめておきます(笑)。

また昨日は、と書きますが、列島全土に異常な寒波が押し寄せて、南国奄美大島では、何と明治34年(1901年)以来115年ぶりに降雪が記録されたそうでね。大した魂消た。ちなみに、この年は、福沢諭吉が亡くなり(享年68)、官営八幡製鉄所が竣工し、田中正造が足尾銅山鉱毒事件で、天皇に直訴した年であり、世界では、英国自治領としてオーストラリアが発足し、英ヴィクトリア女王が逝去した年でもあります。ちょうど、ロンドン留学中の夏目漱石が、女王の葬列を見送ったといいます。

南国に100年以上ぶりに雪が降るなんて、「異常気象」に他ならない、などと人間は、言葉で納得する動物です。そして、「エルニーニュの影響」などと説明されれば、さらに理解度が深まります。

さて、話が飛んでしまうようですが、今朝の新聞で、「週刊ポスト」と「週刊現代」の広告が出ておりまして、「ポスト」が「わずか半年で株価2万3000円まで大反騰する」と力説する一方、「現代」の方は「株価1万4000円割れへ 急いで逃げろ―世界経済の潮目が変わった」と真逆の悲観論を展開しております。

一体、どちらが正解で、どちらが当たるのでしょうか?(いずれにせよ、勝負がどうなろうと、その頃、読者は忘れ、すべて自己責任ということで、メディアの誰も責任は取りませんが)

私の答えは、「分からない」が正解です。

一体誰が、昨日、115年ぶりに奄美大島で雪が降ると予測しましたか? それに、正確にいつどこで地震が起きるのか、世界中の叡智を集めても分からないそうではありませんか。

それでも、ヒトは「分からない」では納得できず、何らかの意味づけをして、分かったようなふりをして、刊行物を発行して売り上げを伸ばそうとします。

ま、「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損、損」という流れで世の中は動いていきますから、私は単なるひねくれ者か、皮肉屋かもしれませんけど…(笑)

【番外編】「渓流斎日乗」とは

Jakarta

既に、お気づきの方も多くいらっしゃるかと思いますが、このブログのタイトルは、「新・渓流斎日乗」から「渓流斎日乗(最新版)」と名称が変わりました。(アクセスが増えれば、「最新版」もカットするかもしれませんが)

私がブログを始めて、もう10年以上経過しますが、一番最初のブログ(2005年3月15日~2008年7月23日)を、「旧・渓流斎日乗(初版)」 としました。

そして、つい最近まで少しやっていたFC2ブログ(2015年11月6日~21日)を「旧・渓流斎日乗(第三版)としました。(ちょっと、アダルト系とゲーム系の宣伝があまりにも多すぎるのでやめてしまいました)

ですから、今皆さんがご覧になっている渓流斎ブログは、この「最新版」(2015年11月20日~)となるわけです。

えっ?「第二版」はどうしたのかって? はい、それが、私自身の勘違いと手違いでこの電脳空間から消え去ってしまいました。誰かさんの仰るように、マダガスカル辺りのサーバーに残っていれば復活できるかもしれませんが、永久に見ることができなくなってしまいました。

「第二版」は、恐らく2008年7月24日から2015年8月まで約7年間書き続けました。東京・銀座にある超高級理容室「米倉」を自腹で体験してみたり、京都の名刹の東京別院で座禅したリポートを掲載したりして、大きな反響を呼び(笑)、300万アクセス到達を目指しておりました。

困ったことは、自分自身の「備忘録」として書いていたので、自分で自分のブログを検索して、記憶を取り戻したりしておりましたが、消滅してしまったので、ほとんどの内容ははっきりと覚えていないということです。(爆笑)

「消滅」は事故みたいなものです。起きてしまったことは、起きてしまったことなので、諦めるしかありません。

ただ、残念なことは、多くの友人知人や酋長、大将らから許可を得て掲載した画像や動画や、皆様からの貴重なコメント等も一緒に消えてしまったことです。そのことについては、大変申し訳なく思っております。

これらの話は、長年ご愛読されておられる方々は、よくご存知でしょうが、もしかして、今日、たまたま「通りすがり」で、この渓流斎ブログを目にする方もいらっしゃるのではないかと思い、老婆心ながら、【番外編】として掲載させて頂くことにしました。

皆様のご健勝を祈念申し上げます。

恐惶謹言

渓流斎朋之介

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思いやり予算

Gallieni

  新聞の片隅に「思いやり予算」の記事が載っていました。

 「思いやり予算」とは、ご案内するまでもなく、在日米軍駐留経費の日本側負担金のことです。

 2011年から15年度までの5年間で、9332億円でしたが、2016年から20年度までは、133億円値上がりして、総額9465億円になるそうです。

 5年間ですから、1年で、1893億円。
      1カ月で、157億7500万円。
          1日で、約5億円。

 ですか!?…。 

 うーむ。これで、日本は安心ですかぁ…

 戦後民主主義教育を受けてきた私なんかは、占領軍のことを「進駐軍」と教えられ、(言いくるめられ)、GHQは、悪い軍国主義者を公職追放して民主主義の道を開いた解放者と叩き込まれました。

 しかし、事実は、彼ら占領軍が、何もボランティアで手弁当でやってきたわけがなく、戦勝国として、敗戦国を占領、支配するためにやってきたわけで、駐留経費は全て日本側持ち。その上で、司法、立法、行政に至るあらゆる権力を戦後約7年間、掌握しました。(建前上、主権は日本側にありましたが、実質、GHQの顔色を窺った傀儡政権でしょう)
 敗戦で国家財政も破綻していた時期に、よくも当時の日本政府は、「思いやり予算」を献上できたものです。

 もしかしたら、現在の貨幣価値に換算するとそれほど変わらないのかもしれません。(ちゃんと調べなければなりませんが、学校の授業で「占領時代」のことは、時間がなくなったということで、習うことは一度もありませんでした)

  いまだに国民の税金で「思いやり予算」を献上しているということは、日本は現在でも、占領状態と変わらないような気がしてきました。

甘利大臣とベッキーのスキャンダル

Noukuavilla

 久しぶりに雑誌ジャーナリズムの真骨頂をみせてくれましたね。昨日発売された「週刊文春」の「TPP立役者に重大疑惑 甘利明大臣事務所に賄賂1200万円を渡した 口利きの見返りに大臣室で現金授受」の記事のことです。(なお、渓流斎ブログは、速報性は重視していません=笑)

 「実名告白 現場写真 音声公開」とありますから、「タレこみ」、いや失礼、「持ち込み」ネタでしょうが、それにしてもアッパレです。公設秘書のあからさまな「驕り」「たかり」が如実に描かれ、「いやあな感じ」を受けました。

 先日ラジオを聴いていたら、月刊「創」の篠田博之編集長が登場し、今の出版界の惨憺たる有様を嘆いておりました。10年前と比べて、雑誌の発行部数が半分になったというのです。公称100万部、200万部を誇っていた週刊ポストは、既に過去の栄光で、今一番売れている「週刊文春」も公称60万部程度だというのです。
 
 単行本も特にノンフィクション関係が売れず、「調査報道」に力を入れていた「月刊 現代」などが次々と休刊されて、ライターの行き場(生き場?)がなくなった、と絶望気味に明かしていました。

 ジャーナリズムがなくなれば、財界と政治屋の贈賄収事件や、社会の不正が暴かれることなく、闇に葬られます。ネット情報なんぞは、素人が多いので、エンタテインメントとしては有効でしょうが、やはり信頼性に欠けます。

 甘利大臣は「記憶にない」「しっかり調査して説明責任を果たす」と言い逃れしていましたが、「実名告白 現場写真 音声収録」というこれだけ「証拠」があれば、限りなく真っ黒ではないでしょうか?

 週刊文春は、タレントのベッキーさんの「禁断愛」も3週にわたってスクープしていますね。ベッキーさんと「ゲスの極み乙女」の川谷さんの二人のLINEでの「会話」がダダ漏れになっているのです。ネタ元は誰か?身近な人と推測されていますが、それでほぼ間違いないでしょう。(皆様も気を付けましょう。他人に見られない秘策があるらしいですので、いつかお教えしましょう=笑)

 面白かったのは、二人はLINEで、「文春のおかげで、オフィシャルになったね」「ありがとう文春」などと、自虐的に(?)交わしているのです。ベッキーさんは最後に「Sentence Spring」と書かれていて、え!どういう意味かな?と思ったら、「Sentence=文」「Spring=春」で「文春」のことですって!

 まあ、公共の(笑)「渓流斎ブログ」で随分、「週刊文春」の宣伝をしてしまったものですね(笑)。
 
 いや、訂正します。「頑張れ!雑誌ジャーナリズム!」