九寨溝(きゅうさいこう)入口 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
いよいよ、5月10日に、注目の「パナマ文書」の内容の一部が全世界で公表されます。楽しみですね。
でも、世紀の大スクープかと思っていましたら、例の伊藤博敏さんの「黒幕」に、しっかりと出ているんですね。1990年代に四大大手証券(野村、大和、日興、山一)による損失補填=利益供与事件が大問題になり、社長さんが引責辞任するほどでした。
この中で、今は、影も形もなくなった日興証券が、パナマのペーパーカンパニーを通して、税金逃れしていたことが発覚したことを、伊藤さんは、はっきりと書いております。今に始まったことじゃなかったんですね。
さて、渓流斎ブログも長い間、書き続けておりますが、私の手違いといいますか、思い違いで、10年近く続けていた前のバージョンが消えて無くなってしまったことは、以前にも何度か書きました。
あのバージョンでは、実に多くのことを書き連ねて、自分の備忘録にもなっていたので、この世から永久に消えて亡くなってしまっては、勿体ない気がします。(渓流斎ブログを「怪文書」と断罪した古石さんのように、ざまあみろ、と悦んでいる人もいるようですが…)
そこで、可能な限り記憶の糸を辿って、残しておきたいことを復刻してみようと考えるようになりました。勿論、一字一句同じになるわけではなく、これだけは、思い出しておきたいことを、暇を見て、徐々に復活させてみたいのです。本来、渓流斎ブログは、一度書いたことは、書かないことを鉄則としておりましたが(何で?)、消えて亡くなってしまった分は例外でしょう(笑)。
まずは滝のお出迎え Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
とはいえ、同じテーマながら、結局は、新たな書き下ろしになると思います。
第一弾は、目黒の岩永裕吉の話です。あとは、画家岸田劉生の父で、東京日日新聞の主筆も務めた岸田吟香、画家鏑木清方の父で、東京日日新聞の創刊者の一人、条野採菊、「蝮の周六」と恐れられた黒岩涙香の「萬朝報」、その萬朝報の記者だった幸徳秋水が、日露戦争に反対して退社し、新たに創刊した「平民新聞」にスキャンダルを連載した妖婦下田歌子、その歌子に信頼された「日本のラスプーチン」と呼ばれた「隠田(今の東京・原宿)の行者」こと飯野吉三郎、函館の長谷川四兄弟(「丹下左膳」の海太郎=林不忘、画家の?二郎、満洲の濬、作家の四郎)などなどです。
では、第一弾を始めましょうか、と思いましたら、紙数が尽きた、というのは言い訳で、疲れてしまいましたので、また、明日(笑)。