DeNAをもっと糾弾すべきでは?

皇居

DeNAとかいう新興企業が、「まとめサイト」に他人のブログなどからの写真や記事を無断転載して荒稼ぎしていたという問題。

 昨日の3月13日、弁護士4人でつくる第三者委員会が277ページにわたる原因究明の「調査報告書」をDeNAに提出し、10サイトで無断転載の可能性がある画像が最大74万7643件、記事が最大約2万件あると指摘しました。

第三者委員会には、処罰も勾留もなーにも権限がないので、これで、はい、お終いなんでしょうが、それにしても、酷い会社ですね、DeNAとかいう会社は。

こんな会社がプロ野球球団なんかを保有してエスタブリッシュメントの仲間入りを果たしてしまったので、誰も文句を言わないのです。マスコミも批判しない。弱者は泣き寝入りするというあまりにもお決まりのパターンです。

皇居

今回の事件で一番笑ってしまったのが、「肩凝りの原因は、霊が取り憑いているからだ」と真顔で公表したことでした。

何やら、これらの「まとめサイト」とか称するものは、時給1000円で学生アルバイトを雇って、好き勝手放題にやらせていたらしいですね。

いや、好き勝手放題というのは正確に言うと間違いで、会社の方針で、できるだけアクセス数が増えるように記事を仕立てるよう指導していたというじゃありませんか。

これじゃあ、トランプさんの言うポスト真実は笑えませんね。

そもそもこうした情報は、ジャーナリズムの風上に置けないと言うべきか、そもそもジャーナリズムそのものが胡散臭いか、のどちらでしょう。

しかし、ジャーナリズムの世界は、それなりに伝統があって社内や社外での厳しい訓練や教育もあるようです。その一方のDeNAは、寄せ集めのお互い会ったこともない素人がコピペしているだけですから、誰でも目と鼻があれば機械的にできる作業なわけです。

このようにポスト真実だの、DeNAの盗作事件だのといったような虚偽情報が氾濫するのは、インターネットが、ここにきて歴史上世界最高の無敵の広告媒体に躍り出たからだと私は睨んでいます。

グーグルにしろアマゾンにしろ、ネットは、物を売らんかなの宣撫活動媒体に過ぎないことを多くの人がもっと肝に銘じるべきです。

アクセス数を最も多く獲得した者勝ちなんです。アクセスがなければ、存在しないのと同然ですから、大衆の耳目を浴びようと、より過激に、より虚飾に満ち、嘘八百のお話を並べ立てようとするのです。

プロ野球球団を持つ社会的影響の強いDeNAが起こした事件は、根が深いと思っています。

南場さんとかいう創業者が代表権のある会長に復帰するらしいですが、どんな面さげて…と思いたくなりますよ。