しーちゃんの割烹着店でランチ、そして落合陽一さんのこと

今日のお昼は、例の東京・銀座の割烹着居酒屋のランチに行ってきました。あの「しーちゃん」のお店です。(と書いても以前の記事を読んでいない方は分からないと思いますが。。。。このブログ内で「しーちゃん」と検索すると出てきます=笑)

接遇係の女性の割烹着姿は、夜だけかと思ったら、お昼もそうだったんですね。

とっても狭いお店でした。

詰めれば12人ほどが座れるカウンターと4人掛けの椅子とテーブル1組といった感じで、接遇係の割烹着の女性が2人。それでも、「主任」さんクラスの女性は、どういうわけか本日は(も?)てんぱっていて、その緊張感がこちらにも伝わってきました。

サバ塩定食910円を注文しましたが、残念ながら、魚はそれほど新鮮という感じじゃなかったですね。

それより、目の前に張ってあった夜の居酒屋のお酒ー1合か2合か知りませんが、1200円とか、2000円とか、3000円とかあって、ちょっと驚き。私のような大貧民では夜は無理だなあということが分かりました(笑)。

で、話は変わりますが、今、若者のカリスマ的存在と言われている学者落合陽一さん。30歳という若さながら、筑波大の学長補佐を務められております。

デジタルメディアがご専門のようで、最近、陸続と本を出版され、結構、ベストセラーの上位になってます。

この方、あの国際ジャーナリストで作家で、知る人ぞ知る落合信彦さんのご子息だったんですね。これには本当に、椅子から落ちるほど魂消てしまいました。

色んな噂がある方のようで、私にとっては専門外で、それほど興味が沸かない分野なので、まだ彼の本を読もうとは思いませんが、将来の日本をたって、しょうような大物なのかもしれません。

落合信彦さんに関しても色んな毀誉褒貶がありましたから、そのご子息となると当然注目され、今はメディアで引っ張りだこです。

もし、彼の本を読んだり、彼について詳しい方がいらっしゃいましたら、コメントしていただくと嬉しいですねえ。

「修道士は沈黙する」は★★★

久しぶりに、若者の街渋谷に行って、映画を見てきました。都内に一体いくつの映画館があるか知りませんけど、単館上映のため、首都圏ではここでしかやっていなかったからでした。

週末のせいか、相変わらず、ウンザリするほど混沌とした人混みで、渋谷は好きになれませんね。序でに、池袋も新宿も嫌いです。やはり、東京なら銀座か神保町、もしくは大塚、王子、三ノ輪、千住辺りの城北が好きです。

映画は、ロベルト・アンドー監督・原案・脚本の「修道士は沈黙する」です。アンドー監督は、フェデリコ・フェリーニ監督らの下で助監督を務めたイタリア映画界の王道を行く人らしいですが、安藤さん、いや、アンドーさんの作品を観るのはこれが初めてです。

ドイツの高級リゾートホテルで開催されたG8財務相会議の内幕の話で、社会派ミステリーと称してますから、内容に深く立ち入ることはやめておきますが、正直言って、原案、脚本まで務めたアンドー監督の限界を見てしまった感じです。

つまり、アガサ・クリスティーほど緻密に構築された社会派ミステリーになりえなかったし、アンドーさん自身が国際金融市場の知識がさほど豊富ではないせいか、フィクションにしても玄人に「もしかしたらあり得るかもしれない」という錯覚に陥りさせてくれる「夢心地」さえ味わせてくれない、というのが正直な感想でしょうか。

つまり、 謎めいた陰謀が、陰謀らしく見えないし、マイケル・ムーア監督の作品のように、国際社会の不正が暴かれる爽快感が少ないのです。それに、観客サービスのためのアダルトなお愉しみも中途半端かな?(笑)

G8財務相会議ですから、日本人も出てきますが、この俳優が日本人に(もしくはそれらしく)見えないし、出てくる各国財務相役の俳優さんも、とても財務大臣にも銀行家にも見えない。

唯一、「沈黙する」修道士サルス役の俳優だけが、それらしく見えないことはないのに、何か最後まで怪しくて、没入できない感じでした。

ありゃ、全くいい所がない映画になってしまいましたね(笑)。そんな意図がなく書き始めたのに、いつのまにかそうなってしまったのは、見る前に、陰謀の奥深さとそれらが暴かれる爽快感をかなり期待していたからでしょう。

でも、かなりの映画賞を獲得している作品ですし、試写会を見た日本人の俳優さん、経済アナリストさんらもかなり高い評価でしたよ。タダで見させてもらった代わりのべんちゃらか、宣撫活動かもしれませんけど。

しかし、こういう映画はボディーブローのように効いて後から深い感銘が押し寄せて来るかもしれません。着眼点は素晴らしいのですから。

映画がはねて、せっかく渋谷に来たのですから、行きつけの「麗郷」に久し振りに行ってきました。もう20年以上昔かもしれませんが、この店で、今は亡き大島渚監督ら著名人を結構お見掛けしたことがあります。

この店自慢の腸詰や蜆、空芯菜炒めは美味しかったですが、店主が無愛想で感じ悪いところは昔と変わっていませんでしたね(笑)。

大阪浪華の宝、折口信夫、木津勘助

おはようございます。大阪の浪華先生です。

渓流斎さん、色々、時間をつくって、東京や小田原や埼玉周辺を探索されて居られますね。健康のためにも良いことです。

ブログでは、谷川彰英著の「埼玉 地名の由来を歩く」(ベスト新書)を読んで居られるそうで、休日は、川越まで足を運ばれた、という事ですが、色々、歴史の足跡を確認されて、教養を深められて、何よりです。


迂生は、「ウマズイめんくい村通信」の赤羽村長に対抗して、廉価で美味いものを探しに、大阪周辺を歩き回っています(笑)。
以前、「めんくい村通信」で、東京・浅草の「千葉屋」という、大学芋が美味しいとの評判記事が出ていました。
迂生も「大学芋」は大好きですが、上方には、気にいった大学芋を売っている店がほとんどありません。
もっとも、焼き芋、大学芋の店は、時代の流れで、消滅寸前です。大学芋は、デパートの総菜売り場で見かける程度ですが、小奇麗な陳列棚に並んでいる芋類はどこか気取っていていけませんね。
そんな折、京阪電車「京橋」駅の京阪百貨店の催事売り場で、美味い大学芋に出くわしました。
大阪市浪速区の「大国町(だいこくちょう)」にある、「大国屋」という大学芋の専門店で、パソコンで「大阪 大国屋」で検索するとHPが出てきます。
此処の大学芋は時間が経っても、いつまでもパリッとして、口当たりがよいことです。大体、大学芋は、時間が経つと、液状になって、飴が手にねばりついたり、ねばねばして、食べるのも面倒くさくなるものです(笑)。

そこで、暇つぶしに、地下鉄御堂筋線「大国町」駅そばの、その「大国屋」にまで行ってきました。梅田から地下鉄に乘ると「難波」から一駅先が「大国町駅」です。難波からでも、歩いて行ける便利なところでした。
そこで、ついでながら、この「大国町」周辺のぶらぶら歩きをしたところ、色々、歴史探訪になりました。


一つは、彼の有名な民俗学者で国文学者、歌人の折口信夫(釋迢空)の生誕の地を見つけたことです。
さらに、それより、はるか昔、神功皇后が、「三韓征伐」の凱旋のおりに、素戔嗚尊(スサノオノミコト)を祀ったという「敷津松之宮」(大国主神社)が大国町にありました。「古代」と「現代」が入り混じった、浪華の歴史が、あちこちに散見できることです。

”歴史の玉手箱”です。


折口信夫の生誕の地は、浪速区敷津西一丁目周辺で 今は鴎町公園の中にあり、大阪市が市制70周年を記念して記念碑を建立し、昭和58年に「十日戎」の詩の一文を刻んだ文学碑も建てられました。
記念碑には「ほい駕籠を待ちこぞり居る人なかに おのづからわれも待ちごゝろなる」と刻まれてありますが、「ほい駕籠」は、渓流斎さんお分りになりますかねえ?


東京、関東の人には、なじみのない言葉でしょう。「ほい駕籠」とは駕籠かきの掛け声です。
正月、同じ浪速区にある「今宮戎神社」の「十日戎」では、芸舞妓が「寶恵駕籠」に乗ったりするので、「ほえかご」とも言ったりしますが、当時の浪華の賑わいが、この歌からも伝わってきます。


また、「敷津松之神宮」の境内にも、折口信夫の記念碑が建っています。こちらは昭和53年11月に、折口の母校である「府立天王寺高等学校同窓会(旧制府立五中)」や「近畿迢空会」、「国学院大学院友会大阪支部」、折口が一時期、教員をしていた「大阪府立今宮高校自彊会」が協賛で記念碑を建てたものです。


「敷津松之神宮」の由緒は、神功皇后の時代に遡りますが、その後、江戸時代の延享元年(1744年)になって、神託を受けて、出雲大社の摂社として「大国主神社」になったため、鳥居と神殿が二カ所あります。「大国主神社」は、今宮戎神社と並んで、大阪商人の守り神とされています。「大国主神がお父さん」、「事代主神が子供」で、両方お詣りしなければ「片詣り」とも言われるそうです。初詣や、十日戎の時は、両方に参拝するする習わしになっている、という事です。


境内には「木津勘助」の大きな銅像もあります。
またまた、渓流齋さんは「木津勘助て、一体、何者ですか?」となるでしょうね(笑)。
木津勘助は、伝説的英雄で実像は不明のようです。


通説では、本名は中村勘助。天正14年(1586年)に関東の足柄山に生まれた、と言われています。その後、大坂は木津村に住み、豊臣秀吉の配下になり、豊臣家滅亡後は、木津川の治水・堤防作りや新田開発事業に取り組んだ、と伝わっています。とくに、寛永16年(1639年)の大飢饉では、「お蔵破り」を決行して捕まり、葦島(現在の大正区三軒家付近)に流されました。その後、また、新田開発に関わり、万治3年(1660年)、75歳で亡くなったと言われています。

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「埼玉」の由来は「人を幸せにする心」、古代は東日本の中心地だった!

川越市

谷川彰英著「埼玉 地名の由来を歩く」(ベスト新書、2017年9月15日初版第2刷)を読んでます。

凄く楽しみにして読み始めたので、大変残念でした。誤植が多いのです。

前半に、「言明天皇」が出てきますが、明らかに「元明天皇」の間違い。1回や2回の間違いならよくあることですが、これが、4回も5回も続いて「言明天皇」とあると、確信的です。「えっ?最近の歴史教科書では名前が変わったの?」と、こちらで何度も辞典や事典で調べ直したほどです。

元明天皇は、平城京に遷都し、「古事記」「風土記」を編纂した女帝として有名です。

もっと酷いのは、79ページの地図です。新座市、和光市、志木市など埼玉県南部と練馬区など東京都北部の地図なのですが、清瀬市の隣が、何と「東村山市」と明記されているのです。「東久留米市でしょ!!!」と大声で叫びたくなりました。

東久留米市は、あの渓流斎先生がご幼少の砌、野山を駆けずり回った由緒ある土地柄です。ありえなーい。

著者は、信州松本の御出身で、筑波大学教授などを歴任された学者です。この辺りの土地勘はないでしょうが、あまりにもおそ松君です。それ以上に、出版社(KKベストセラーズ)の編集者・校正者も見抜けないんでしょうかねえ?劣化を感じます。

と、最初からかなり貶してしまいましたが、この本から教えられること多とします。著者は「地名の由来を歩く」シリーズを既に、京都、奈良など5冊も刊行されており、地名の歴史の専門家でしょう。手馴れています。新聞記者のように自分の足で歩いて取材している辺りは、感心します。

誤記以外は素晴らしい労作です。以下、いつものように換骨奪胎で。

・さいたま市大宮区に鎮座する氷川神社は、武蔵国の「一宮(いちのみや)」とされている。古代の武蔵国の国府が置かれたのは、今の東京都府中市。ここにある大国魂(おおくにたま)神社は、武蔵国の「総社」なので、一宮の氷川神社の方が格上である。(「総社」とは、当該国の格式が高い神社(多くは6社)をまとめて勧請して祀った神社のこと。)

・ということで、古代、武蔵国の中心は、府中ではなく、埼玉だったのではないか。

神の御魂(みたま)には大きく「荒(あら)御魂」と「和(にぎ)御霊」の二つに分かれる。荒御魂とは、「荒く猛き神霊」、和御魂とは「柔和・情熱などの徳を備えた神霊または霊魂」のこと。この和御魂には、さらに二つの神霊があり、一つは「幸(さき)御魂」で「人に幸福を与える神の霊魂」。もう一つは「奇(くし)御魂」で、「不思議な力を持つ神霊」のこと。

埼玉は、前玉(さきたま)から転じたもので、この前玉は、幸御魂(さきみたま=人に幸福を与える)から来たものだった。

・「続日本紀」によると、元正天皇の霊亀2年(716年)、「駿河、甲斐、相模、上総、下総、常陸、下野の7カ国にいる高麗(こま)人(=高句麗からの渡来人)1799人を武蔵国に移住させ、初めて高麗郡(こまのこおり)を置いた」とある。高麗郡は、今の日高市から飯能市にかけての丘陵地。恐らく、高句麗から亡命した若光王が朝廷に願い出て許されたからではないか。

・一方、新羅からの渡来人を移住させた地域に「新羅郡(しらぎのこおり)」を置く。今の志木市、和光市、新座市辺り。志木は、新羅から転訛されたものと言われ、新座は、新羅郡から新座(にいくら=新倉とも)郡になったことから由来すると言われる。

(上田正昭著「帰化人」によると、百済系の漢氏=あやのうじ=は、軍事=鉄器や馬なども=、土木、外交などに強く、蘇我氏と結びつき朝廷内で台頭します。法隆寺「釈迦三尊像」をつくった止利仏師や蝦夷を征伐したとして知られる坂上田村麻呂らも漢氏の子孫です。

新羅系の秦氏=はたのうじ=は、大蔵官僚となり大和朝廷の財務を司ります。聖徳太子や藤原氏との結びつきが強く、国宝第1号に指定された弥勒菩薩像で有名な広隆寺は秦河勝=はたのかわかつ=が創建したもので、御本尊様は、聖徳太子から賜っています。神奈川県秦野市も、秦氏が移住した土地です。)

・和光市は、江戸時代は、「上新倉村」「下新倉村」「白子村」と言われ、白子宿は繁栄していた。新羅はかつて、志楽木(しらぎ)と書かれ、それが転じて白木となった説がある。白子も語感的に新羅をイメージさせる。恐らく、今の和光市が、古代新羅人の移住先の中心地ではなかったか。

・朝霞市は、近世以降、膝折村と言われていた。これは、応永30年(1423年)、常陸国の小栗城を攻め落とされた城主の子息小栗助重が逃げ延びて、この地に来たとき、馬が勢い余って、膝を折って死んでしまったという伝説から付けられたという。膝折村から朝霞町になったのは昭和7年のこと。東京・駒沢にあった東京ゴルフ倶楽部をこの地に移転させ。開場日に朝香宮殿下の御臨席を賜り始球式が行われた。この朝香宮の名前を頂くことにしたが、そのままでは畏れ多いので、この地に発生する朝霞(あさぎり)にちなんで朝霞町にしたというもの。

・昭和天皇の弟宮秩父宮は、従来なら「三笠宮」など畿内の山の名から命名されていたのを、あえて、武蔵国の名山である秩父から命名された。秩父の歴史に深い理解があったものとみられる。地元民は大いに喜び、秩父宮は今では秩父神社の御祭神として祀られている。

・川越は、平安末期、桓武平氏の流れを汲む秩父氏がここに進出して荘園を開き、秩父重綱の子重隆以降は河越氏と名乗る。この重隆の孫重頼の娘「郷御前(さとごぜん)」は、源義経の正室。この史実は意外と知られていない。

財務省改ざんリークは、大阪地検特捜部?

中国・昭陵     Copyright par Matsouoqua-Sausai

一昨日(3月13日)、この《渓流斎日乗》に「 財務省による改ざんをリークしたのは誰なのか?」を書いたところ、今日発売の「週刊新潮」が、その「答え」を書いているようでしたので、通勤電車に乗り込む前に、思わず買ってしまいました。400円。

時代は変わりました。周囲をざっと見回してみると、電車の中で、週刊誌を読んでいる人間は私一人しかいませんでしたね。新聞も含めて、他に誰もいません。

ほとんどの皆さん、スマホで何かしてました。

銀座にて「豚と茄子炒め定食」800円

さて、その核心ですが、週刊新潮は、「大阪地検特捜部の反安倍分子が、朝日新聞にリークした」と書いてますね。

私はニュース・ソースは永久に分からないだろうと思ってましたが、朝日新聞の「さる幹部」が、いとも容易く、週刊誌記者にくっちゃべっちゃていたので、逆に驚いてしまいました。

でも、大阪地検なら一番可能性が高かったので、意外性はありませんでした。まさか、彼(ら)が、産経や読売にタレこむわけがありませんからね(笑)。

「週刊新潮」は面白い週刊誌です。前半で「内閣人事局」をつくって、財務省から大阪地検に至るまで、官僚の人事権を握って「モノを言わせぬ」面従腹背の独裁体制を敷いた安倍首相を批判というか、おちょくっておきながら、その一方で、しっかりと、イタコの評論家らに「誤報新聞」朝日批判も忘れておりません。

バランス感覚の取れた週刊誌だと言えるでしょう。

皮肉に聞こえましたか?

何と言っても、「常識を壊されるようなことがあった」などという言葉を身近に残して自殺した近畿財務局の50代半ばの職員が気の毒で仕方ありません。

恐らく、上司から、意にそぐわぬ改ざんを命じられたのでしょう。

実に痛ましい。

あ、もう一つ。気取った新聞社は、絶対書かないこと(笑)。

解任された佐川国税庁長官。年収は2193万円ありましたが、退職金の4999万円は、満額支払われたということです。

官僚の世界もトップになると、破格というか、半端じゃない高額な補償があるんですね。

これじゃあ、皆んな、出世のために忖度しますよ。人間だもん。

(勿論、原資は、国民の血税です)

財務省による改ざんをリークしたのは誰なのか?

Copyright par Kyoraqu-sense

国有地売却を巡る森友問題関連公文書。財務省がこれほどあからさまに「使用前」と「使用後」を開示するとは思いも寄りませんでしたね。

昨年の今頃、国会であれほど大騒動になったことが、こんな簡単に「決着」に向かうとは思ってもみませんでした。籠池元理事長は、いまだに、「口封じ」のために、塀の向こうに隔離されていますが。。。

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東京発行大手新聞6紙最終版の見出しもやはり、見事に分かれました。

産経、読売、日経は「書き換え」のまんま。

スクープした朝日をはじめ、毎日、東京は「改ざん」とはっきりと大きな活字で組みました。

財務省による改ざんは、安倍首相も「行政全体の信頼を揺るがしかねなず、行政の長として責任を痛感している。国民に深くおわびする」と陳謝を表向きに「表明」したぐらいですから、永田町や霞ヶ関の住人が思っている以上に深刻、かつ、民主主義の根幹を揺るがす憲政史上稀に見る犯罪と言えるでしょう。

何しろ、国会答弁に平仄を合わすため、辻褄を合わすために、毎回、国家の公文書が改ざんされていては、国民にとっては安心して暮らせませんよ。

しかも、国家の「ベスト&ブライテスト」の国家公務員上級試験で、最優秀成績を収めたトップ中のトップの財務省が仕出かした組織ぐるみの犯罪だとしたら、何をかいわんをやです。

まあ、超エリート大蔵官僚も、ノーパンシャブシャブ事件以来、劣化したという話ですけどね。

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改ざん文書からは、「いい土地ですから、前に進めてください」との「お言葉をいただいた」安倍首相夫人アッキーの名前が消え、陰に陽に、無言の圧力と威力を持つと言われる団体・日本会議の国会議員懇談会から副会長の安倍首相と特別顧問の麻生副首相の名前が消え、「なかったこと」にし、「いなかったこと」にし、そもそも文書そのものを「破棄したこと」にし。。。

こんなことでは、「私や妻が関係していたなら、首相も国会議員も辞める」(2017年2月17日の衆院予算委員会)と「身の潔白」を主張し続けてきた安倍内閣も、今後倒壊する可能性が出てきましたね。

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これだけの「証拠」が出てきたわけですから、昨年、「森友・加計問題など取るに足らぬことなのに、野党と一部マスコミだけが騒いでいる」と豪語していた週刊誌にコラム欄を持つ著名評論家や、テレビで自信満々に時の政権を擁護していたスシローらはどう釈明するのか注目してます。

ま、最初から確信的にどうでもいいと思っているわけですから、何も変わらないでしょうけど。。。

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もう一つ、この財務省の改ざんを朝日新聞(3月2日付)にリークしたのは誰なんでしょうかねえ?真相は永久に出てこないでしょうから、一層興味を掻き立てられます。

これから「終わりの始まり」が始まるのでしょうか?

梅は咲ひたか、桜はまだかひなあ〜

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京洛先生@京都です。

渓流齋さん、過日「五大力さん」の写真をまだ使ってくださるのは有難いのですが、そんな古い過去の写真を使っちゃあ、権威ある《渓流斎日乗》ブログの値打ちが落ちますよ(笑)。
新聞記事と同じで、毎日、朝晩、紙面を新しく、新鮮な記事、写真を載せないと読者が逃げます。

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売れ残りの「しめ鯖」を、翌日、適当に水をかけて、一見、新鮮で作りたてのようにする偽装、改竄工作は、財務省や安倍政権に任せればよいのです。そういうのは”インチキ・利権製造政権”が、やる手口です。”スシロー”なんていう、白髪頭の政治評論家は、その露払いです。にぎり寿司を食わして、助成金という名の多少のチップを握らせば、テレビ=「電波紙芝居」で大きく持ち上げますからね(笑)。

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舞台裏を、何も知らないテレビの視聴者・大衆は「そんなものか」と、目くらましに遭うだけです。それがまた「世論調査」に影響するのですから、恐ろしい世論誘導で、「政治評論家」と言うより正確には安倍政権の宣撫工作員です。

最近は、スシロー以外にこの手の「専門家」「評論家」「ジャーナリスト」が多すぎますね。今は「スパイ」の顔を見たければ、テレビのコメンテーターを見ればよいのです(大笑)。

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まあ、それは閑話休題。今、「北野天満宮」では梅が満開です。
無実の罪で、大宰府に左遷された菅原道真公に因んだ「飛梅」は九州まで飛んで行ったという事ですが、全国の約1万2千社ある天満宮の総本社である「北野天満宮」の本殿(国宝)の前にも「紅和魂梅(べにわこんばい)」というご神木の「飛梅」が植えてあります。
伝説の飛梅と、同じ品種です。樹齢およそ300年だそうです。この紅梅は薄紅色です。

Copyright par Kyoraque_sensei
渓流斎さんもお見えになったことのある境内の「梅苑」の梅も満開です。

今日(12日)は平日でしたが天気も良く、梅を見る人出も多く、入園料700円(茶菓代込み)の梅苑内の茶店の腰掛も満員御礼で、座る席が無いので、まごまごするお年寄りや外国人観光客の接遇に茶店のアルバイトさんも大わらわでした。

梅見物も今月末まででしょうね。
もうすぐ、洛中も桜の季節にかわります。

是非また、京の都に足をお運びください。

投資は逃避なのか?似たもの同士なのか?(単なる地口ですが)

興城 copyright par Matsouoqua Sausai

いやはや、先日足を運んだ本屋さんで、刺激的なタイトルに引かれて、ついつい買ってしまいました。

荻原博子著「投資なんか、おやめなさい」。版元はあの有名なY君が在職する新潮新書で、2017年9月20日初版です。私が買ったのは同年11月15日発行の5刷。かなりのスピードで売れているようです。

著者は、テレビにも登場する著名な経済ジャーナリストですが、この本では、保険会社から銀行、証券会社に至るまで国内外を問わず、あらゆる金融機関を敵に回して、「正義」を貫いている清清しさがあります。

商人は物を売ります。八百屋さんは野菜を売り、魚屋さんは水産物を売ります。もちろん、ビジネスですから利潤を追求します。しかし、この本を読んで、金融機関ほど、自分たちの暴利をむさぼる金融商品を売って、阿漕な商売をする商人はいないのではないかと思わせますねえ。

何しろ、手数料が膨大なのです。例えば、1000万円の投資信託を買うのに、4%も手数料を支払うのです。40万円です。1000万円のワンルームマンションでも、高級車でもいいですが、買うときに40万円もの手数料支払いますかねえ?(もちろん、登記などで別に費用がかかりますが)。投資信託なら、これまた、信託報酬と言われる「手数料」を毎年毎年、払わなければならないのです。年率2%以上もあります。年間20万円以上です!べらぼうですね。

例によって、個人的な感想とともに、換骨奪胎で引用させて頂きます。

・【保険】の場合、1万円の保険料を支払うと、そこから運営経費や保障などでお金が差し引かれる。金額は、商品、年齢、性別などによって違うが、モノによっては、加入して4000円ほど引かれて、6000円からスタートになります。スタートが6000円だと、3%もの高利回りで運用されても、なかなか最初の保険料の1万円には到達しないのです。

⇒確かに、保険は、契約すると4割は最初から保険会社に持っていかれてしまうと聞いたことがあります。この4割は、わざわざ会社にまで足を運んで、相談に乗ってくれる、保険外交員らの給料の一部になるわけです。

・顧客の無知につけこむ「ドル建て生命保険」。例えばの例。「35歳男性が死んだときに10万ドル受け取れる終身保険に、月々161ドルの保険料で加入したとします。この保険では、10年後に解約すると約1万6000ドル、20年後なら約3万5900ドルとなります。」

これを1ドル=100円に単純計算すると、月々の保険料は1万6100円なので、10年間に支払う金額は、1万6100円×12カ月×10年=193万2000円。あれ?200万円近く支払っているのに、10年後に解約すると160万円しかもらえない。20年後に解約したら、386万4000円支払ったのに、359万円しか戻ってこない、というわけです。

・円が最高値になったのは、東日本大震災直後の2011年3月17日で、1ドル=76円だった。

・【外貨預金】通常の銀行だと、ドルの場合、預け入れに1円、引き出しに1円が為替レートに上乗せされる。

つまり、100円に対して、合計2円の手数料が引かれるということになる。

ということは、

100万円を預けると、預け入れと引き出しで手数料2万円も払うことになる。

ただし、オーストラリア・ドル預金の往復手数料は5円。100万円なら5万円!が手数料になります。

・【金取引】2017年6月7日の時点で、金1グラムの買値は4952円、売値は4867円。85円の差額は、税金と手数料。こうしたことを考慮すると、買ったときよりも1割以上価格が上がっていないとトクしない。

また、日本の金価格は、海外の金価格と為替に支配される。金の価格が変わらないとしたら、為替が1割以上「円安」になっていないとトクしない。そんなタイミング良く円安にはならない。

・【変額個人年金】ゆうちょ銀行で販売していた「変額個人年金」は、加入時に4%の契約手数料。これに保険運用期間中に、年間合計約3%の手数料を取る。

⇒1000万円の変額年金に加入したら、まず40万円取られ、毎年約3%の手数料を25年間払い続けると約500万円となり、残りは500万円しかなくなってしまう。毎年5%以上の運用成績ではないと元手は取り戻せない。

もう「郵便局だから安心だ」という神話は通用しない!

・【結論】デフレなので、銀行に預けても、金利は0.001%しかつかないが、元本だけは保証されている。だから、膨大な手数料を取られる投資信託や変額個人年金などで運用するよりも、「投資をしない」というのも一つの考え方。

⇒それでも投資をしたいのなら、銀行や証券や他人任せにしない。地道に毎日勉強して自己責任で、借金などせずにまず小額で株式投資などをやった方がまだいい。損をするのも自己責任。

以上

嗚呼、エキスだけ書いてしまいました(笑)。

佐川長官辞任、竹田厳道、萩原吉太郎、児玉誉士夫、塚本素山

待ち人来ず  Copyright par Kyoraque sensei

以前は、湧き出る泉の如く、1日にナンボでも書けたのですが、最近は、加齢のせいか、眼精疲労も酷く、無理を押して書く気力が段々なくなってきてしまいました(苦笑)。

致し方ないことです。人間だもん、相田みつを。

六義園

森友問題で、近畿財務局の50代半ばの職員が自殺したと思ったら、ついに、当事者だった元近畿財務局長の佐川国税庁長官が辞任(事実上の更迭)に追い込まれました。このまま行けば、任命責任のある麻生財務相、そして安倍首相にまで責任問題に発展し、内閣が崩壊するのではないかという識者も多いですが、私はそこまではいかないだろうと思ってます。

別に根拠はありませんけど、何となくそんな気がします。

森友問題で、財務省が公文書を、マスコミでは「書き換え」なんてめでたく言ってますが、はっきり言って「改竄」でしょう。もしそれが事実なら、公文書偽造罪であり、国会で「破棄した」と宣言した佐川さんは、明らかに偽証罪であり、国民を裏切る犯罪行為であることは誰でも分かります。

でも、安倍首相の場合、「わたくしの全く預かり知らぬところです」という答弁は、もしかしたら、その通りかもしれません。

昨年、流行語になったように、財務省の連中が、己れの出世のために「忖度」して、論功行賞欲しさに時の権力者に阿(おもね)っていただけだったような気がするからです。

これもこれも、首相官邸が霞ケ関=官僚の人事権を握ったからなのでしょう。そりゃ、飛び抜けて優秀な官僚さんも、国民ではなく、首相の顔色を伺って仕事をするようになるはずです。

人間だもん。

Copyright par Kyoraque sensei

さて、先日、加藤画伯の個展を鑑賞するために、東京・銀座の「一枚の繪画廊」に行ったことを書きましたが、この画廊を経営する美術誌「一枚の繪」を昭和47年に創業した人は、竹田厳道という人で、この方は、もともと北大を出て、北海タイムスの社長をしていた人だということを京洛先生から伺いました。

北海タイムスは既に廃刊した伝説の新聞ですが、明治20年に創刊された北海新聞の流れを汲む歴史のある新聞社でした。

統廃合を繰り返した末に、戦後、復刊させたのが、北海道財閥の最高実力者、三井財閥系北炭の萩原吉太郎でした。竹田厳道は、この萩原に見込まれて社長に就任するのですが、その経営方針で対立して、追い出される格好で、美術の世界に転身したわけです。

さて、この萩原吉太郎という人物もなかなか恐ろしいほど凄い人物です。特に、黒幕児玉誉士夫との交流が深く、河野一郎、大野伴睦ら有力政治家を紹介され、中央政治界にまで食い込んでいきます。

ご興味のある方は、検索すれば色々と出てきますからどうぞ(笑)。

私も皆さんと同じように(笑)色々検索してみました。

まず、「一枚の繪」のホームページには、沿革がなく、一切、竹田厳道の名前は出てきませんね。今は、彼の娘さんが2代目として継いでいるらしいですが、京洛先生から名前を聞かなければ、全く調べようがありませんでした。

まだまだ、デジタルの世界は遅れているということです。アナログの知識がなければ、キーワードさえ思いつかない…。

で、萩原吉太郎も検索してみたら、児玉誉士夫、永田雅一ら色んな著名人が出てきました。その中で私が注目したのが、塚本素山です。

えっ?知らない?

銀座・塚本素山ビルディング

あのミシュランで世界的にも超有名になった高級寿司店「すきやばし 次郎」の入っている塚本ビルのオーナーだった人です。建物には「塚本素山ビル」と大きな字で描かれています。ここを本部に全国に一大コンツェルンを築き上げます。

この方、陸士出身で、少佐で敗戦を迎え、戦後は実業界に華麗なる転身を遂げた人です。その点だけは、あの元大本営高級参謀瀬島龍三と少し似たところがあります。

銀座に大きなビルを建てるぐらいですから、この人も只者じゃありませんね。児玉誉士夫さんとの関係も濃厚です。児玉事務所は、塚本ビルにあったぐらいですから。

検索すれば、色々と出てきますから、ご興味のある方はどうぞ。私のように無気力にならず、青春を謳歌してください。

【追記】

コメント有難う御座いました。

 

人間も機械も7年が限界?新聞業界も限界?

六義園

先日、長年使っていたパソコンを廃棄することを決めたことを書きました。2011年3月に購入したものなので、7年でオシャカになったことになります。

そしたら、また先日読んだ新聞記事によると、ソニーから発売されていた犬型ロボットの初代「アイボ」(1999年発売)など旧式はとっくにサポートサービスが終了しており、元ソニーの開発者の一人は、この種のIT機器は耐用期間を「7年」に設定して作っているというのです。

へーと思ってしまいました。

いくら仲の良い男と女も7年経つとあやうくなるという説もあります(笑)。そう言えば、昔、マリリン・モンロー主演の映画「七年目の浮気」(1955年、ビルー・ワイルダー監督)なんてのもありましたね。

人間も機械も7年限界説なんでしょうか(笑)。

ブッション・ドール ステーキ定食1000円

ところで、先日久しぶりにお会いした某新聞社の元幹部さんから、新聞業界の危機的状況を聞きました。

電車に乗っても新聞を読んでいる人はほとんど見かけなくなりましたからね。特に若い人はほとんど、新聞を家で購読してさえいないとか。

かつては、「1000万部」を誇る世界一の大新聞社だった讀賣新聞も、今は見る影もなく、600万部を切っているそうです。

新聞が売れないと、駅の売店やキオスクもどんどん閉店しています。

コンビニは増えているかもしれませんけど、コンビニでの新聞の返品率が50%とかで、そうなると、コンビニ業界の「淘汰論理」で、そのうち、コンビニも売れない新聞は扱わなくなるかもしれません。

新聞・雑誌の流通を担う卸(おろし)の首都圏の四大即売会社(啓徳社=読売・報知系、東京即売、東都春陽堂=毎日・スポニチ系、滝山会=朝日・日刊スポーツ系)のうち、東京即売は、もう数年前からかなり重症の経営難に陥っているそうです。

出版の取次ぎ大手栗田書店(1918年創業)も2015年6月に135億円の負債を抱えて倒産しております。

このような状況について、ほとんどの日本人が「対岸の火事」としてしかとらえていません。ヤフー・ジャパンや、グーグルやインフォシークなどIT事業者も、パソコンやスマホでニュースを読んでいる若者も「関係ない」と思って、危機感すら覚えていません。

しかし、これらは、回りまわって自分たちにボディーブローのように効いてくるのです。

第1、スマホやパソコンで「無料」で流れてくるニュースは、新聞社や通信社や出版社がしっかりと取材して執筆して編集して大変手間がかかったもので、そもそも、ダイジェストならともかく、全部「無料」で読めるわけがないのです。

その大本の新聞社や出版社が倒産したら、どうなりますか?スマホやネット上には、個人の感想か、信頼できないフェイクニュースしかなくなるということですよ。

新聞社もネットニュースを独自にやってますが、単なるアクセス数稼ぎ的な、実に質の低下した、スキャンダラスな方向に行きかねない危険もあるわけです。

これからのメディアの世界(特に新聞と出版業界)がどう変貌していくのか想像できませんが、駅売店がつぶれ、取次ぎ卸がつぶれていく今の現況を見ると、とても楽観的になれませんね。