むしゃくしゃしてます

  京都・清水寺

 

どうも最近、むしゃくしゃすることが多いですね。若い時のように、癇癪を爆発することはない、というか、できなくなりましたが、(つまり、私の場合、捕まったら、かなり高度の確率で新聞に載ってしまいます)周囲の人間のマナーの悪さに本当に辟易しています。

 

駅で、不注意にしろ、足を踏んでも、謝らない。若い女が肩をいからしてぶつかってくる。車内で、大声で携帯電話で話す若者…。

若者だけじゃありません。昨日は、30代の主婦が30分も延々と車内で、携帯を使ってサイドビジネスを始めるので閉口してしまいました。顧客から受けたオーダーとして、チーズを営業所に注文しているのです。何でチーズかと分かったかといいますと、「カマンベール」だの「レアスライス」だのと言っているからです。

 

ラジオを付けると、参院選に立候補した輩が、公職選挙法にのっとって、好き勝手放題にほざいているのです。「日本核武装すべきだ」「北方領土を武力でも奪還せよ」「私は、唯一神だ。イエスの生まれ変わりだ」…。

 

国民もそこまでアホ…いや失礼…知的水準が幾何学級数的に下降しているわけではないですから、彼らは選ばれることはないのでしょうが、他人事ながら、心配なのは、供託金です。一定の票を獲得しなければ、国庫に没収されてしまうのです。いくらかご存知でしたか?

 

何と、300万円ですって!

 

逆に言えば、300万円あれば、好き勝手放題を国民に向かって言えるわけです。あなた様も。

シンクロ二シィティ


今日、お昼にあるレストランに入りました。ランチを注文したら、特大のアイスコーヒー(関西では冷コーですね)が付いてきました。コーヒーはコップになみなみとつがれて溢れんばかりでした。

そして、注文のランチがきました。私は普段、よっぽど格式ばった会食は別ですが、気取ってナプキンなんか膝にかけたりしません。

しかし、今日はどういうわけか、目の前にあった紙ナプキンを膝にかけてみようと思いました。そして、何気なく、よそ見しながらアイスコーヒーに手を伸ばして、ストローで飲もうとした瞬間、液体が私の膝にこぼれてきたのです。

もちろん、ナプキンのおかげで、実害がなくセーフ!あまりにも偶然というか、シンクロ二シィティに驚いてしまったのです。

何かお天道様に見られている感じでした。何か、自分が守られているような気がしたのでした。

日々是悪日

  奈良・興福寺

 

今日、私が働かせてもらっている会社のコンピューターのシステムがダウンし、数時間、仕事になりませんでした。

今、銀行でも商社でも鉄道でも航空関係でもどこでもコンピューターなしでは、仕事になりません。。

本当に恐ろしい世の中になりました。

 

こんなにコンピューターばかりに頼っていてはどうなるかと心配しています。何と言っても、マイクロソフトに世界が支配されているので、マイクロソフトが、「もうXPなんてもうやめた。何のメンテナンスもしないよ」と言えば、パソコンなんかただの無用の長物になってしまうのです。

 

私は、どうも物事を弊害から見てしまうのですが、第一に、コンピューターのおかげで、ひどくひどく視力が低下してしまいました。視力どころか、頭脳の働きまで、低下している感じです。感じではなく、漢字が出てこないのです。先日、試験で、「退屈」を「怠屈」と書いてしまい、思いっきり点数を引かれてしまいました。

 

子供たちも、携帯依存症で、読み書きソロバンが、今の若いもんはできない、と大人たちが嘆いています。

若い時に漢字を忘れてしまっては、年を取ってから、どうなってしまうのでしょうか?

今の子供たちは、生まれたときから、パソコンが世帯に普及していました。

 

これから、SF作家が描くような世界が本当にやってくるのでしょうか。

アンドロイドは電気羊の夢を見るのでしょうか?

ブログは暴力装置なのか?

いやあ、いつもながらのことでですが、個人的なことです。

最近、急に忙しくなってしまいました。ネット関係の仕事のお手伝いを頼まれてしまったのです。在宅でできる仕事で、メッセンジャーのチャットを使って、ほぼ同時進行で進めていきます。

私は、インターネットのへヴィーユーザーではないので、こういった「メッセンジャー」や「グループ」ネットを使うのは初めてです。まだ、よく分かっていましぇん。

さて、ブログのことですが、ある人のことをこのブログに載せたら「イニシャルでも載せないでください」と怒られてしまいました。

このことをある人にメールしたら、「最近、個人情報に皆さん神経質になっています。特にインターネットについては路上で立ち○○するようなもので、関係を持ちたくないという人がいるのも確かです。取り扱いについては慎重にも慎重に対応されるのが肝要と存じます」というお返事を頂きました。

ということで、少しは自重するつもりですが、私のブログは、無辜の人を誹謗中傷することが目的ではないので、訂正削除すべきことは、訂正致しますのでご安心を。

ある人は「ジャーナリズムにブラックもホワイトもない。みんなブラックなんだ」と名言を吐かれましたが、その通りかもしれません。ブログも一種の暴力装置になりえてしまう世の中なのですから。

その前に、ある人には、このブログに載せることを断っていません。ある人も怒るでしょうね。でも、ある人、ある人って、読者にはどの人か分からないじゃないか、という声が聞こえてきそうです。

新潟中越沖地震

新潟地震の被害状況がだんだん明らかになってきました。震度6強。マグニチュード6・8.想像を絶する程、甚大だったので、今更ながら驚いています。私の柏崎入りが一日早かったら、災害に巻き込まれていたでしょう。

 

報道によると、今のところ9人が亡くなり、千人以上が怪我をされました。柏崎駅構内で、電車が脱線していました。柏崎刈羽原発では放射能を含んだ水が海に流出しました。三百棟以上の家屋が全壊し、1万人以上が避難し、まだ余震が続いています。大惨事と言っていいでしょう。

 

「天災は忘れた頃にやってくる」と、寺田寅彦の有名な言葉がありますが、新潟では2004年10月に中越地震があったばかりです。1964年6月の新潟地震を覚えている人も多くいたはずです。私も、団地が倒壊した当時の写真を今でも思い出すことができます。

 

北海道でも地震が多かったのですが、不謹慎な言い方ですが、人口が密集していないため、人的被害がそれほど多くなかったでした。これが、過密な大都会に起きたら、どんなに被害が大きいか、想像するだに恐ろしい感じです。

 

関東大震災から84年。もうそろそろ、「忘れた頃」に入るでしょう。

柏崎地震

 京都・建仁寺

 

全くの偶然に驚くとともに、恐れ慄いております。

 

今日、新潟の柏崎に一泊で行く予定でした。丁度、30年前に亡くなった親友の加納弘規君のお墓参りのためです。そろそろ、出かけようかと思った7月16日午前10時13分、私の自宅でも大きな揺れを感じました。「地震だ」と察知しましたが、それが、これから向かう柏崎が震源地だということなど、想像だにできませんでした。

 

結局、上越新幹線は運休し、駅に行っても「復旧するのに、5,6時間かかる」と言われて、自宅に戻ったところ、予約したホテルからも電話があり、「断水と停電で、収容が難しい」ということで、全てキャンセルせざるを得なくなりました。

 

それでも、加納君のお母さんとはなかなか連絡が取れませんでした。地震があった直後に電話しましたが、話し中で、その後、何回電話しても「現在込み合っております」というメッセージが流れて、なかなか通じませんでした。20回以上挑戦したでしょう。

 

すっかり、諦めて、NHKの7時のニュースを見たところ、驚いたことに、避難所に避難した被災者の一人として、何と!加納君のお母さんがインタビューされているのではありませんか!

 

全くの偶然!これで安否が確認ができましたが、本当に心配していた私なんか、嬉しいやら、ホッとしたやら、信じられないやら、泣き笑いの状態でした。

 

こういうことが世の中にあるものなんですねえ!

 

本当に驚きました!

長嶋さんのオーラ

 帯広動物園

日経新聞の「私の履歴書」で、読売巨人軍終身名誉監督の長嶋茂雄氏が7月から連載されています。私も面白く拝読しています。長嶋ファンにとっては、もう方々で読んだことがある「自明の理」なのかもしれませんが、私としては初めて知ることばかりで、「なるほど」と毎回、感心してしまいます。

 

長嶋の現役時代を知っている人は、今ではもう40歳を過ぎていることでしょう。私も、子供時代、長嶋はヒーローであり、スーパースターでした。しかし、この連載を読むと、当たり前なのですが、長嶋とて偶然の天才ではなく、彼なりに相当努力して、チャンスをつかんだ人だということが分かりました。プロとして、華があったのも、わざと華になるようにパフォーマンスしていたということも明かしています。二男二女の末っ子として生まれ、父親が千葉県印旛郡臼井町(現佐倉市)の収入役を務めた真面目で律儀な人で、長嶋が立教大学在学中に急死してしまう。つまり、彼の巨人での活躍を知らないまま亡くなってしまうことなど、知りませんでしたね。

 

私は、仕事の関係で、たくさんの有名人に会う機会がありますが、これまで会った人でオーラを見た(感じたではなく)人は三人います。そのうちの一人が長嶋さんでした。もう20年くらい昔の話ですが、その後光のまぶしさに目を細めてしまったくらいです。

 

Kさんのこと

  帯広動物園

 

スポーツジャーナリストのKさんが先月21日に亡くなりました。52歳の若さでした。昨年8月に二度目の脳内出血で倒れ、約11ヶ月間、意識を回復しないまま、旅立たれました。

 

Kさんは、私のかつての先輩で、アイスホッケーの専門記者として、知らない人はいない存在でした。J大学のアイスホッケー部で活躍し、社会人になってからは記者としてアイスホッケーを取材し、彼ほどアイスホッケーに全身全霊、徹底的に精魂を傾けた人は私は知らず、恐らく空前絶後でしょう。

 

しかし、はっきり言って、アイスホッケーは一部の熱狂的なファンはいるものの、マイナースポーツです。会社組織も専門記者を置くほど余裕がありません。Kさんは、次第に追い詰められるような形で1998年に組織を辞めて、フリーに転向します。しかし、その翌年の99年に名古屋で取材中のアイスホッケーリンクで、最初の脳内出血で倒れてしまいます。

 

Kさんは一人っ子で、会社を退職する前後の時期に、母親、続いて父親を亡くす不幸に見舞われています。そしてまた、その時期に自宅を全焼する不運にも遭っています。独身の不規則な食生活と心労が重なったせいなのかもしれません。一命は取り留めたものの、右半身に後遺症が残りました。

 

私がKさんと再会したのは、2002年頃でした。新橋の居酒屋で、他にもう二人いました。その頃は、言語障害はほとんど回復し、相変わらずの毒舌家でしたが、さすがに丸くなった感じでした。それでも、アイスホッケーに対する情熱は失っておらず、いつか本を書くようなことも話していました。「ボチボチやっていくよ。おめえも色々あると思うけど頑張れよ」。それが彼から聞いた最後の言葉でした。(そう言えば、私に対する彼の口癖は「おめえみていに、もてねえからよお」でした。若い頃、N君と私とKさんの三人で三宅島に遊びに行ったこともありました。懐かしくて涙が出てきます)

 

7月4日に彼の母校のJ大学で「お別れ会」がありました。残念なことに私は仕事で行けませんでしたが、200人くらいの人が弔問に訪れたそうです。彼は、独身の一人っ子で天涯孤独の身でしたが、多くの友人知人、先輩後輩に恵まれた人でした。6月29日付の北海道新聞(夕刊)では、彼の友人のK編集委員が長い長い追悼文を寄稿していました。一介のアイスホッケー記者の追悼文にしては異例のことではないでしょうか。それだけ、彼は周囲から愛されていたのでしょう。

 

私はお別れ会に行けなかったので、個人的に追悼することに致しました。噂で聞いた話では、彼が残した遺産は、国庫として没収されてしまうそうです。最後までお世話をした親しい従兄はいるのですが、財産を相続できるのは、法律で二等親までだそうです。遺言でも残せばよかったのですが、本人は志半ばで再び倒れるとは思わなかったのでしょう。もう一つ、生前の彼に一千万円近い借金をした人もいたそうです。借用書もなかったので有耶無耶になるのではという話でした。

 

色々話を聞くと、心が痛み、かくもプライベートなことながら記しましたが、Kさんは最後まで信念を持って自分の好きなことをやり遂げたのではないでしょうか。それだけが救いです。

 

合掌

絶縁状 

  帯広動物園

 

うーん、昨日、「絶縁状」なるものを戴きました。これで何人目でしょうかね。

 

去年、帯広から3年ぶりに関東地方に戻りましたが、それまで、かなり頻繁に会っていた人でも、疎遠になってしまいました。私は、こちらから敢えて交際を絶つようなことはしません。よって、こちらから再会の約束をすると、向こうというか相手の方から、お断りの連絡があるのです。理由は「忙しい」とか、「時間が取れない」とか。中には「病気した」とかいうのもありましたが、ピンピン歩いている姿を見かけました。

 

要するに、不遇な境遇にある私とつきあってもメリットがないということなのでしょう。こちらは、損得勘定抜きで付き合っていたつもりなのですが、向こうは「もう利用する価値がない」と判断したのでしょう。

 

不思議なのは、そういう絶縁状態がここ一,二年で集中的に起こっていることです。数ヶ月前、数年前に知り合った人もいれば、もう30年以上も前に知り合った旧友もいます。10人以上になるのではないでしょうか。ドビュッシーも、旧友が離れていった経験がありますが、それは自分が蒔いた種でした。

 

もう、思春期ではないので、悩むことはないのですが、一抹の孤立感を感じます。その一方で、段々、長年染み付いた生活の苔みたいなものが取れる気がします。ある友人は「君も悲惨だね。もう少し、人は穏やかに年を取っていくものだと思ったのにね」と慰めてくれましたが、自分自身は如何ともしがたい問題なので、冷静に達観するしかないのです。

 

長生きするには、「三つの欠け」をしろ、とよく言われます。「義理を欠け」「礼を欠け」「人情を欠け」、いや間違っているかもしれませんが…。(どなたか知っている人は教えてください)

向こうから離れていくのなら、それでいいのではありませんか。義理を欠く相手もいなくなったし、戦国時代のように、裏切られて、命を落とすこともないのですから。

 

来る者は拒まず、去る者は追わず

好きなことを仕事にする

 帯広動物園

 

ある先輩の話です。仮に一条さんということにします。

 

一条さんは、普通の人より、職場に1時間早く出勤し、普通の人より1時間遅く退社します。皆が嫌がる仕事なのに、「楽しくてしょうがない」と言うのです。私のようなひねくれ者は、皮肉か逆説だと思って、つい、質問してしまいました。

 

「なぜですか?」

 

一条さんは言いました。「だって、お金がもらえるんですよ。仕事を遊びだと思えば、遊んでお金をもらっていることになるんじゃありませんか。学校はどうでしょう?こちらからお金を払って、聞きたくもない、つまらない講義を聞かされるんですよ」

 

そういえば、帯広の角田さんも同じようなことを言ってました。

「自分の好きなことをしてお金をもらっている人なんて、なんぼでもいます。信じられないかもしれませんが、実際そうなのです」

 

好きなことをしてお金をもらっているのは、どういう人でしょうか。例えば、ミュージッシャン、タレント、俳優、政治家、弁護士、医者、漫画家、作家、起業家、ケーキ屋さん…確かにたくさんいますね。

 

一条さんは、神奈川県の超名門、栄光学園から東大を卒業した人です。世間からみればエリートコースの人なのかもしれません。東京都心の超一等地に住んでいます。

 

私は意地悪な質問をしました。

 

「そんなにお金を稼いで、どうするのですか。人間、どうお金を稼いだことよりも、どう使ったのかという方が、人間的資質が問われるのですよ」

 

一条さんは、笑いながら答えました。

 

さて、彼が何と答えたかは、茲に書くことは控えておきます。皆さんがそれぞれ、お考えください。