エリセーエフさん


ラジオで面白い話を聞きました。記憶を頼りに書くので、あやふやですが、いわゆる「日本学」を修めた著名なアメリカ人にドナルド・キーンさんや元駐日大使のライシャワーさんらがいますが、彼らがハーバード大学で日本語を学んだ教授がエリセーエフさんという亡命ロシア人だった、という話です。


エリセーエフさんという人は、ロシアでは代々続く有名な食料品店の御曹司でした。(この店はトルストイの小説にも登場します)


サンクトペテルブルク大学で日本語を学び、明治末の東京帝大に留学します。大金持ちですから、豪邸に住み、何人もの家庭教師を雇い、歌舞伎見物にも通い、日本語を完璧にマスターします。


夏目漱石、永井荷風、久保田万太郎といった文人だけでなく、明治天皇とも親交があったそうです。


4年間の留学生活を終えて、ロシアに帰国しますが、母国は革命の真っ只中。そこで、フィンランドを経由してパリに逃れ、そこで、米ハーバード大学の職を紹介されて、渡米したそうなのです。


そこで、前記の通り、キーンさんやライシャワーさんや「源氏物語」を翻訳したサイデンステッカーさんらを育てるわけです。


日本学の種子を蒔いたのがロシア人だったとは、意外でした。

ひどすぎる阿漕な商売

公開日時: 2006年9月7日 @ 09:41

あまりにもひどい商売なので、私は告発します。

J’accuse.

ドレフィス事件を糾弾したエミール・ゾラの心境です。

「天皇陛下10万円金貨」を売却しようと思いました。

新聞の広告で、販売価格

(A)在位60年10万円金貨 148、000円

(B)御即位10万円金貨   158、000円

とありました。

これなら、11万円か、12万円くらいで売れるのではないか、と踏んでいました。

ところが、

「買取価格は額面です」

というのではありませんか。

何と、48,000円から58,000円のボロ儲けではありませんか。

小さい頃から収集していた切手の値段を聞くと、見もしないで、「シートでしたら、額面の6割、バラですと半額で引き取ります」とおっしゃるではありませんか。

10月に旅行するので、その足しにしようと企んでいたので、大誤算でした。

それにしても、随分阿漕な商売をするものです。要するにタダで仕入れてきて、濡れ手に粟のような儲け方をしているわけですから。

調布市にあるユニバーサル・ゴールデンライフという店ですが、日本全国のコイン、切手、絵画商も概ね似たり寄ったりで、こんなもんなんでしょう。

持って行きようもない怒りに駆られてしまいました。

こんなことを書くと、決まって「それにしても、相手は商売だから、100%売れるとは限らないものを引き取っているわけだから、リスクを背負っている」と、インテリの方が批判することでしょうね。

しかし、この場合、相手は、全くリスクを取っていないんですよ。10万円金貨も売れなければ、そのまま換金すれば元を取れるわけですし、半額で仕入れた切手だって、額面で使用できる機会はいくらでもあります。

まさしく、阿漕な商売です。

「需要と供給の経済原理が働くからいいのではないか」という論理も納得できません。

もちろん、解決策も名案もありません。だから、ぶつけようもない怒りに駆られているのです。

このブログにリンクを張ってもらうか、トラックバックを送ってほしいものです。