果たしてどちらが正しいのか?

 網走刑務所

 

 

 

私は、まあまあ、ラジオを聴く方なのですが、先ほどは、口笛太郎さんという口笛吹きの方が出演しておりました。本職はどこかの会社員で、アフター5と土日等の休日に趣味を生かして、昨年はCDも出されたそうです。セミプロと言ったらいいのでしょうか。

 

口笛さんのプロフィールは知りませんが、「サラリーマンも40歳を過ぎると、自分はもう、取締役どころか、部長にもなれないことが見えてくる。そうなれば、会社では会社の仕事はしっかりやるけど、それ以外の時間は自分に使いたい。皆さんも、会社にいれば、会社人の顔、家庭にいれば、親父の顔になっているかもしれませんが、一番、ホッとできるのは、一人でお風呂に入っている時とか、トイレに入っている時かもしれないじゃないですか。私は、だから、こうして緊張のない休みを生かして音楽活動をしているのです」とおっしゃっていました。

 

どうやら「緊張しない」ことが、メリットのような発言でした。緊張していては、本来の力を発揮できないというのです。

 

ところが、先日、聞いた方の発言はまるっきり正反対だったのです。

 

何か、成し遂げたければ、「緊張しろ」と言うのです。プロ野球日本ハムの前ヘッドコーチで、現在、米大リーグ、ロイヤルズ特別コーチの白井さんという人でした。

白井さんによると、毎日の練習でも、手を抜かずに緊張しなければ、いざ本当に緊張を強いられた時に本領を発揮できないというのです。ですから、普段の練習の時でも、「これが、優勝が掛かった日本シリーズの9回裏の守りだぞ」と言いながら、守備練習させたそうです。その結果、本番でも、その緊張感が持続されて、実際、二〇〇六年に球団としては44年ぶりの日本シリーズ優勝を勝ち取っています。

「緊張するな」というのも、「緊張しろ」というのも、ケースバイケースでどちらとも正しいのです。

ですから、どんな人でも、発言の自由があり、全く正反対の意見があるのです。

しかし、正反対の意見がどちらとも正しいと、困ったことが起きます。

例えば、「胃腸の健康のために乳製品を摂るのはよくない」という医者がいれば、「乳製品は、どんどん食べるべきだ」という医者もいて、我々としてはどっちを信じたらいいのか迷ってしまうのです。

「判断力を養え」と言われても、こればかりは、三十年も四十年も食べ続けなれば結果が分からないし、個人差もあるし、結局、死ぬまで分からなかったりして、よく分からないのです。

「言ったもん勝ち」なんでしょうかね?(だから、私のような人間でも、不特定多数向けにブログを書いたりできるのかもしれませんね)

どなたか賢明な方、アドバイス(コメント)をお願い致します。