見るに値しないテレビ

 

 

 

今日はもう大晦日。ブログなんてやっている暇はないんですけど…。大掃除もまだしてません。明日からもうバッチリ仕事が入っていますし、これからやります。

 

昨日は、隠れ秘境と言われる玉井温泉に行ってきました。東京から車で高速を使って1時間以内。日帰り温泉で、1回700円です。入るとお肌がすべすべする感じで1年間の垢を落とせました。

 

帯広に住んでいた頃はそれこそ毎日のように温泉に入れたものです。市内の街中の銭湯でさえ温泉でしたし、車で15分ほど行けば、本格的な温泉宿がたくさんありました。私が特に贔屓にしたのは「丸美温泉」です。1回250円くらいじゃあなかったでしょうか。「地方格差」が叫ばれる昨今ですが、温泉だけに限れば恵まれていました。逆格差です。帯広はマイナス20度にもなる極寒の地ですが、おいしい空気と水と自然と満天の星と野生の鹿と熊さんに恵まれたいい所です。仕事は厳しい所でしたが、遊びで行くといいですよ。

 

然別湖の氷祭りに行ったら、そこに露天風呂があって、若い美しい女性が手を振ってくれました。これ以上書きませんが、いい思い出です。

 

テレビは年末特番をやっていて、見るとはなしに見ていたのですが、クイズ番組で30人くらいのタレントが登場していて、こんな問題がありました。「ABCの歌」の歌詞で、「…HIJK」の次の「○○○」は何でしょうか?というものです。もちろん、答えは「LMN」です。全員正解に決まっていると思ったら、何人かのタレントが答えられないんですよね。信じられません。テレビというメディアはここまでレベルが低いんですかね。ここまで低いレベルの視聴者しか相手にしていなんですかね?もう、馬鹿らしさを乗り越えて、情けなくなってしまいました。(まさし時間の無駄、人生の無駄です!テレビなんか見なければいいという声が聞こえてきそうですが)

 

この1年間、皆さんにはお世話になりました。よいお年を!

神保町讃歌 


 


 こんなに年の瀬なのに、小生のブログにアクセスして頂くなんて、どうも有難うございます。


 


 昨日は、神保町に行って来ました。東京で私の一番好きな所です。できれば、住んでしまいたいくらいです。昔は、仕事関係で週に2回は通っていたのですが、最近は年に数回。北海道に転勤している間は、3年間一度も行かなかったですね。ですから、戻ってきた時、その変わりようには驚きました。高層マンションもできていました。


 


 喫茶店の「さぼうる」、安い天麩羅屋「いもや」、ラーメン「さぶちゃん」、ビアホール「ランチョン」は健在でしたが、私の隠れ家として使っていた白山通りを奥に入った「李白」という渋い喫茶店は、名前が変わっていましたね。


 


 出版不況の波は古書店には大打撃のようで、ちょっと寂れてしまった感じは残念でしたが、それでも、好事家はいるもので、道端でバッタリ、十年ぶりくらいに知人に会い、「お互い変な所で会わなくてよかったですね」と挨拶したくらいでした。


 


 神保町の古書店街と行っても、私のよく行くのは新刊書の「三省堂」とか「東京堂」「書泉グランデ」などですが、新刊ではもう手に入らない文献は、古書店を覗きます。今は、靖国通り沿いに「本と街の案内所」ができて、目当ての本が簡単に探せるので、本当に便利になりました。


 


 神保町の交差点から九段下に向かって、靖国通り沿いに「日本特価書籍」という本屋さんがあります。ここは、新刊本なのに、定価の1割から2割引きで売っているので、絶対にお奨めです。「本と街の案内所」でただでもらった「神田古書店地図帖」によると、この店は古本屋さんかと思ったら、ちゃんと新刊本店のジャンルに収まっていました。何で安いのか分かりません。先日、来年は私にとっていい年なので、暦に従って行動しようと目論んで、生まれて初めて来年の「高島暦」を自宅近くの本屋で2000円で買ったのですが、ここでは同じものが1600円で売っていました。チェースト!です。


 


 ここで、面白い本を見つけました。吉川弘文館から出ている「日本史必携」と「近代史必携」です。前者が6300円で後者が4700円(プラス税)でしたが、1割引で売っていました。前者には、系図から、日本の度量衡、官職の制度と名前、貨幣…、後者には、内閣、政党変遷、軍事官僚機関の全変遷など本当に「隠れ史料」が何でも載っているのです。涎が出てきてしまいた。(嘘です)しかし、2冊買うのはちょっと高くて躊躇してしまいました。


 


 そしたら、その近くの歴史書専門の「南海堂書店」に入ったら、「近代史必携」が古本ながら、3500円で売っていたのです。今年5月の初版本で、新品同様でした。すごい掘り出し物に感激してすぐ買ってしまいました。


 

トレンドマイクロ・オンラインショップ

ブット元首相暗殺で思う…

 27日に忘年会で夜遅くまで浮かれていてニュースもチェックしないで翌朝起きたら驚きました。

 

海の向こうで大変なことが起きていたんですね。

 

もちろん、パキスタンのベナジル・ブット元首相(54)の暗殺事件です。首都イスラマバード近郊のラワルピンディで起きましたが、ここは、ブットさんのお父さんであるズルフィカリ・アリ・ブット元首相が処刑された場所から数キロしか離れていない所だそうです。何か因縁を感じます。

 

今、パキスタンでは大変な大混乱にあるようです。この混乱の最中で、32人以上の人が亡くなったと言われています。もっと増えるでしょう。今日のニュースでは、ナワズ内務省が「アルカイダとタリバンが事件の背後にいる」と言明していましたが、やはり、それはカモフラージュで、ムシャラフ大統領による「政敵抹殺説」が有力でしょう。事件の要因には政治的なものだけでなく、経済的、宗教的なことも絡んでおり、こんなことを証拠もなく書けば、同国にいれば捕捉されるでしょうが、反政府運動が全土で広がっています。

 

 

 

この暗殺事件を、単なる「対岸の火事」と見ることはできません。パキスタンという国が核兵器を所有しているということもあります。青臭いと言われようが、私は「平和」を望みます。

 

それにしても、人間、権力を持つと、その蜜の味が忘れず、一生持ち続けたいという幻想に取り付かれるものなのですね。余計なお世話かもしれませんが、ロシアのプーチン大統領だって、後継者に非力な若い男を指名して、自分自身は首相の肩書きで「隠棲」どころか「院政」を謀るようですし、ベネズエラのチャベス大統領は「終身大統領」を目指して国民投票を行い、敗北を認めたものの、まだまだ諦めていないようです。

これだけマスメディアやネットが発達し、色んな人が色んな角度で監視しているわけですが、我々は所詮「烏合の衆」なので、「ただ批評しているだけ」「ただ文句を言っているだけ」になりがちです。権力者たちはそのことは熟知しているので、馬耳東風です。しかし、そんな小さな声でも集まれば、よりよい社会ができるのはないでしょうか。まあ、言葉足らずで、書生っぽい言い方ですが、私はそう思います。

経団連会長の品格 

 昨晩は、プレセンでおつなセミナーの会合。忘年会も兼ねていたので、普段の倍以上の30人以上の方々が集まりました。

 

ゲストスピーカーは経済ジャーナリストのAさんで、タイトルは「野党4党に参考人招致を求められた御手洗日本経団連会長の品格」。

 

私は、財界に関しては全くもって門外漢なので、色々知らないことを聞くことができて面白かったです。御手洗さんはキヤノン会長もつとめられた方で、米国法人の社長を歴任するなど在米二十三年にも及んだそうです。精密機械業界から初めて「財界総理」の異名を持つ経団連の会長に選ばれました。

 

御手洗さんの出身母体のキヤノンがこのところ、偽装請負問題や労働者派遣法の違反を起こし、A新聞がこの問題について積極的に報道したところ、キヤノンは、A新聞に広告の出稿を取りやめたというのです。2006年11月14日からだそうです。私はこの事実を知らなかったというか、気付きませんでしたね。

 

キヤノンの問題を積極的に報道しない他紙には、キヤノンの広告が逆に増えているというのです。

 

大抵の新聞社は、収益の半分は販売から、半分は広告から得ているわけですから、広告が減れば、それだけ収益が減るわけです。広告局側・経営者側の論理からすれば、「そんな青臭い書生論ばかり振りかざさないで、ほどほどにしたらどうか」ということになりますが、編集局側からすれば「何を言ってんだ。不正は不正だ。報道を控えればジャーナリズムの崩壊につながる」というわけです。

 

まさに、痛し痒し、ジャーナリズムの根幹に関わる大問題なわけです。

 

Aさんの話によると、御手洗会長は、自民党、特に戦後レジームの見直しと徳育を重視する安倍前首相との絆を深め、経団連として、自民党には25億円も献金しているのに、民主党にはわずか8千万円しか献金していないそうなのです。

 

これは、常識かもしれませんが、私は正直知らなかった事実なので、敢えて明記しておきます。

 

会合では、火花が散るほどの論戦となりました。後で、Bさんが、その会合の場での発言ではありませんでしたが「キヤノンがA新聞から広告を引き上げたことは、大英断だと喝采する企業も多い」と囁いていたので、驚いてしまいました。色んな意見を持つ方の集まりです。刺激的なテーマで一年が終わった感じでした。

「謎手本 忠臣蔵」


 


 「週刊新潮」で、加藤廣さんの「謎手本 忠臣蔵」が始まりましたね。楽しみにしていたので、早速買い求めました。


 


 いやあ、第一回から予想に違わず、重厚な話から始まりました。我々は忠臣蔵の粗筋も結末も分かっているのに、何が起きるか分からないような、ミステリー小説を読んでいる感じです。


 


 今年夏に加藤さんお会いした時、「これまで誰も書いていない忠臣蔵を書きます」と言ったきり、後は教えてくれませんでしたが、やはり、その通りでした。


 


 いきなり、五代将軍徳川綱吉の側用人だった柳沢吉保が登場するのです。(私事ながら、学生時代に近くの駒込で「六義園」という立派な日本庭園があり、よくデートコースとして利用させてもらいましたが、確かここは、吉保の邸宅か別荘跡だったはずで、とても近くしく感じた人でした。)


 


 そう言えば、赤穂事件、いわゆる討ち入りは、「時は元禄十五年(1702年)」と、講談でも有名なフレーズで始まります。そう、将軍綱吉の元禄時代なのです。


 


 元禄時代の同時代人を思いつくままに言えば、俳人の松尾芭蕉、戯作者・井原西鶴、和算の関孝和、大和絵の土佐光起、国文学者の契沖、そして忘れてならないのは人形浄瑠璃、歌舞伎作家の近松門左衛門、琳派の俵屋宗達、尾形光琳、浮世絵の菱川師宣、歌舞伎役者の初代市川団十郎ら錚々たる文化人がおりました。いわゆる「元禄文化」が花開いた時期ですね。


 将軍綱吉は、「生類憐れみの令」を出して「お犬公方」として有名ですし、今の財務大臣というか日銀総裁に当たる役職に任命した荻原重秀は、財政窮乏の対策として、悪貨を鋳造してインフレになったということでも知られています。


 


 加藤さんの小説は、これら政治経済を背景ではなく、全面的に主役にして筆を進めていくのではないでしょうか?私としては先に挙げた元禄文化人をどこかに取り上げてもらいたいのですが…。


 


 元禄文化人に思いを馳せているうちに、「週刊新潮」に書かれている他の記事がつまらなくてしょうがなかったです。生意気な言い方をすれば、読むに値しない、というか。内実は、書かれていることについて興味がなくなったせいかもしれません。芸能人のゴシップにしても、最近テレビを見ないせいか、その芸能人そのものを知らないせいもあります。

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ミシュラン中国料理版 

ネットで中国関係専門のニュースを配信している通信社「レコード・チャイナ」の編集主幹をしているM君から、「ミュシュランの中華料理店版をやるから参加しないか?」と誘われて、参加することになりました。

例の「ミシュラン東京版」は初版が完売されるなど、大好評でしたが、「三つ星」は日本料理とフランス料理に偏っていて、中華料理が無視されている。それでは、我々が中華料理の品評をやってネットで配信しようと企画したそうなのです。

既に、私は2軒ほど、行かせてもらいました。1軒目は、東京・汐留のホテル「コンラッド東京」内にある「チャイナブルー」、2軒目は、昨日で、西麻布にある「メゾン・ド・ウメモト・上海」です。どちらも超高級中国料理で、ランチでも7000円から2万円くらいします!

私は後者の「メゾン・ド・ウメモト」の記事を担当することになりました。恐らくネット配信は来年早々になると思いますが、是非ご覧くださいね。その時は、リンクを貼ります。

ミシュランは「覆面審査員」が記事を書いているという話ですが、笑ってしまいますね。何で、料理の写真が写っていたりするんでしょうか?-当然、店側と交渉して、「取材」する旨を話しているはずです。普通、事前に知らせないと写真は撮らせてもらえません。それに、ミシュランは食事代はタダにしてもらっているという根強い噂があり、星の数も店側の応対次第だということです。まさしく、ミシュランの「匙加減」なのです!

ちなみに、我々の場合は、ちゃんと、事前に写真を撮らせてもう許可を得て、堂々と話も聞きます。そして、何と言っても、ちゃんとお金を払います!これで初めて、公平な評価ができるというものです。

昨日は私を含めて5人が参加しましたが(中華料理は沢山で一緒に食べるのが一番)、編集主幹のM君は4年間、特派員として香港に滞在した経験がありますし、Yさんは留学生として重慶に、タウン誌の記者として上海に合わせて5年ほど滞在した経験があるので、中国料理には「精通」しています。もう一人、超美人のFさんは、北京の名門大学に留学してそのまま5年も北京にいついており、年末年始休暇で一時帰国中です。

そして私は、中国には上海に1度しか行ったことがありませんが、横浜に住んでいた頃、中華街によく通っていました。何の自慢にもなりませんが(笑)

どういうものができるか分かりませんが、できれば多くの人の目に触れてもらいたいので、完成したら、リンクを貼りますね。

比較日本人論 


 


 某有名(笑)語学塾で知り合った数人の方と最近、どういうわけか頻繁にメールのやり取りをしています。同じ目標に向かって、自分自身と闘ってきた同士なので、お互いどこか「戦友」のような親しみを感じています。


 


 そんな中で、頂いた飯田さん(仮名)のメールは、非常に面白かったので、ご本人に許可を頂き、「お断り掲載」をさせて頂くことになりました。最近、ネタが尽きているもので、無理にご承諾いただきました。飯田さん、有難うございました。


 


 以下そのままコピペします。面白いですよ!


 


 私はこのごろ比較文化論に再度目覚めて、それに該当するような本を見つけたら買っては読んでいます。本といっても古本です。いま月に14、5日ほど神保町の会社でバイトをやっていますが、ご承知のように神保町は古本の街、いろいろな本を物色するにはとても適した地なのです。


 その中に、ルイス・フロイスの「ヨーロッパ文化と日本文化」(岩波文庫、青459-1)があります。フロイスは、これもご承知のように、信長に接触したポルトガル生まれのイエズス会の宣教師です。面白い比較を2,3紹介してみましょう。450年前の日本人の行動、所作が記されており、現在の我々のそれと寸分も違わないことがわかり、非常に興味をそそられます。


 


 

「われわれの間では人を訪れる者は何も持っていかないのがふつうである。日本では訪問の時、たいていいつも何か携えて行かなければならない。」

 

 

 

「ヨーロッパでは言葉の明瞭であることを求め、曖昧な言葉を避ける。日本では曖昧な言葉が一番優れた言葉で、もっとも重んぜられている。」これに対して訳注者の岡田章雄氏は「日本では敬語を尊重し、当時は最も複雑な敬語法の発達した時代である。その敬語は直接明確な言い方を避けて、特に間接的で断定しない表現をとったことを指している。」と解説している。

 

 

 

「われわれは怒りの感情を大いに表すし、また短慮をあまり抑制しない。彼らは特異の方法でそれを抑える。そしてきわめて中庸を得、思慮深い。」これに対し岡田氏は「喜怒を色に現さないという儒教的、封建的な道徳観によるものであろう。」と述べている。

 

 

 

 これは昔の比較日本人論ですが、現代の比較日本人論も、日本文化と日本人の思考、行動を知る上で大いに役立ちます。

 

 

 いかがでしたか?フロイスを読みたくなったでしょう?

 

 

 

 

 さてさて、昨日書いたことの続きですが、読み返してみると、どうも、帯広市役所の人が勝手にM野さんに私の住所を教えてしまったかのように読めないことはないのですが、それは決してありませんでした。

 事前にちゃんと、ご連絡があり、「読者の人が熱心にあなたに連絡をとりたがっていますが、どうしますか。別にお断りしてもいいですけど」と市役所の方から電話がありました。

 私は「どうぞ、お伝えしてもいいですよ」と承諾したのでした。

 個人情報がうるさい昨今、私の愛する帯広市役所が、そんな勝手な振る舞いをするわけではありませんので、どうぞ、誤解のないよう宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

センプレ

奇妙なクリスマスプレゼント 

 

 

 

 

 

年も押し詰まり、そろそろ年賀状に取り掛からなければならない季節になりました。

 

面倒臭いですよね。でも、もらった時の久しぶりの友人知人の近況を知ることができるので、その楽しさには代えられません。皆さんも同じだと思います。

 

今年は、やけに喪中の葉書が多かったです。今年1月に叔父が亡くなったこともあり、12枚くらいです。ご尊父が亡くなられた人も結構いました。まあ、いずれこの世からお暇しなければならないので、私も生きている限り、この賀状交換という日本の慣習を続けていきたいと思っています。

 

ただ、段々減らしていこうかと思っています。こちらから行為に減らすのではなく、返事が来なければ「ご迷惑」だと考えて翌年から出さないのです。まさに自然減です。

 

経済ジャーナリストのAさんなんぞは、3000枚も出すそうです。それは別格として、異様に顔が広い調布先生は300枚。私の場合はその半分くらいです。以前、仕事関係で仕方なく出した時があり、その時の最高は250枚くらいでした。もちろん、相手から返事は来ないので、仕事関係がなくなれば、縁が切れてしまいました。

ところで、昨日、帯広から電話がありました。「M野さんという人から朋之介さん宛に小包が来てますがどうしますか」というものでした。M野さんといっても、ピンときませんでした。何やら、中年の女性で、タクシーで会社にまで乗り付けて、小包を守衛さんに預けたそうなのです。私は「どうぞ、中身をあけてください」と頼むと、中には、梅干と布製のソーサー、それに、瓶かグラスのような物が入っているそうなのです。中にはメモが貼り付けてあって、読んでもらったら、そこには「このグラスは、貴重なものだと、店の主人も言っていました。マリアセツカヤのサイン入りです」などと書かれていました。相手の住所と名前はありますか?と尋ねると、それはない。ただ、「M」とだけ書いてあります。あ、タクシーの領収書も入っていますね…というのです。

何か気味が悪いですね。

思い起こせば、4年前のことです。私は帯広市役所の広報誌に写真入りで載ったことがあります。「私の逸品」とかいう市民のお遊びのコーナーで、たまたま、市役所の広報の人と昵懇だったので、「どうしても」ということで「出演」したのです。私の自慢の愛蔵エレキギター「ギブソンES335TD」を抱えて、ニッコリ笑っている写真が載りました。

 

その記事を見た市民の読者の方が私の会社を訪ねてきたのです。市役所に電話して、私のアジトを突き止めたようです。その人がM野さんだった、ような気がします。もう名前を忘れてしまいましたが、そうとしか考えれません。その日は、雪が降る日で、M野さんは、何と言うか異様な格好で、フエルトのようなごわごわしたセーターのようなものを2枚も3枚も重ね着していました。髪の毛はボサボサというか、文学的に表現すれが「乱れ髪」でした。言うこともとりとめもないのです。

 

「昨日ジョン・レノンの夢を見て、是非、あなたに会わなければならないというお告げがあったので、来たのです」

「私の夫は、新聞社の販売店に勤めています」

「あなたは有名になりますよ」

 

うーん、こういう人は、どう応対したらいいか、困ってしまいました。不真面目に取り合っても怒り出したら困りますし、生真面目に取り合っても、あまり話が噛み合いません。

 

結局、最後までお話を伺って、丁重にお引取り願いました。

 

それっきりでした。いや、名刺を渡してしまったので、一度電話があり、それっきり、二度と電話を掛けてくるでもなし、訪ねてもこられませんでした。

 

4年も前のことですし、その後、何百人もの人にお会いしましたから、すっかり忘れてしまいました。

 

私は昨年、帯広から関東地方に転勤しましたし、「今頃どうして?」という不思議というか不安が募ってしまいました。帯広の人に「どうぞ処分してください」とお願いしたのですが、「朋之介さん宛ての小包なので、捨てられない」と言い張るので、仕方なく送り返してもらうことにしました。

 

ああ、どうしましょうかね?梅干とソーサーとグラス…どなたか欲しい方はいませんか?

宝くじが当たる確率と事故に遭う確率

 先日、ラジオを聴いていたら、宝くじで3億5千万円も当たった人が出演していました。「久慈太郎」さんという匿名で、愛知県に住むサラリーマン。年収400万円とか言っていました。およそ30歳代前半かなあ、と想像しました。「ロト6」という数字を6個当てるヤツです。

 

その人が一番苦労したことは、自分の愛する恋人以外に当たった事実を周囲に吹聴できなかったことだったそうです(笑)。当たり前ですよね。そんなことしたら、皆に毟り取られてしまいます。宝くじが当たっても会社は辞めなかったそうです。

 

でも、吹聴しなくても、今、手元に残っている金額は1億円を切って9000万円台なのだそうです。え?2億6千万円近くはどうしちゃったの?

 

どうやら、FXとか呼ばれる金融相場に手を伸ばして、すべてすってしまったそうなのです。久慈太郎さんには、失礼ですが、「悪銭身につかず」の好例ですね。聞かされた方はカタルシスを感じますが…

 

ジャンボ宝くじの当たる確率は2000万分の一と聞いたことがあります。ロト6はどうなのでしょうか?

 

ところで、昨晩、会社からの帰りの深夜、また私の利用するJR某線で人身事故があり、そのための遅延に巻き込まれてしまいました。先週は、出勤途中の早朝に同じ某線で人身事故があり、会社に遅刻しました。最近、この線では異様に多いのです。今年だけで12回、いやもっとあったかもしれません。人身事故とか言ってますが、結局、飛び込み自殺です。宝くじに当たる確率どころではありません。

この人身事故でJRは遺族に損害賠償を請求します。いくらかご存知ですか?私は300万円くらいかな、と思っていたのですが、友人によると、何と3000万円なんだそうです。ある人は家を売って、その費用に充てたといいます。ある遺族は、自己破産を申請して、夜逃げしたそうです。

3000万円ですよ!この数字は正確ではないかもしれませんが、一千万円単位であることは間違いないようです。この事実をもっと周知徹底させるべきではないでしょうか?通勤通学客に迷惑を掛けるだけではなく、遺族の負担は桁外れに大きいという事実をです。まさか、車内で車掌が「飛び込まないでください。事故になったら、弊社から3000万円を請求します」とアナウンスできないし、どうやって周知するか難しいですね。

まあ、こんな口コミみたいなブログで皆に広がっていったらいいと思います。

成功とは

 

 

 

師走ということで、私のように大した用事も締め切りも仕事もないのに、心急くものがあります。

 

今月に入って、会う約束をした人と当日になって二度もドタキャンされたり、久しぶりに会おうと思った人には、「用があるので」と断られてしまうし、たったこんなことでどうも気落ちして元気がなくなってしまいました。

 

某誌に、毎回、面白い格言が載っています。非常に含蓄があるので、勝手ながら無断転載します。

 

●人生で最も大きな喜びとは、皆からあなたにはできないよと言われたことをやり遂げることだ。

 

ウオルター・バグホット(英作家・コラムニスト、1826-77)

 

●成功とは一つしかない。-それは、自分の人生を自分の思い通りに過す能力のことだ。

 

クリストファー・モーリー(米編集者・作家、1890-1957)

 

●成功とは、昔から言われているあのABCのことだ。つまり、能力Ability、運Break、勇気Courage。

 

チャ-ルズ・ラックマン(米建築家、1919-99)