美貌の才媛と10年ぶりに再会

 

 

 

妙齢の女性と二人っきりで、有楽町のITOCIAでランチをしてきました。

 

彼女はもう随分昔に仕事を通して知り合った才媛で、私が北海道に行く前に、マフラーを送ってくださったりしましたが、年に一回、年賀状を交換する程度で、今回お会いするのは、10年ぶりぐらいでした。今年の彼女の年賀状に、「偶には銀座あたりでランチはいかがですか」と書かれていたので思い切って私の方からお誘いしたのです。

 

よく引っ越しの案内に「お近くに来ましたら遊びに来てください」という文句が付記されていますが、誰も本気で行動に移す人はいないでしょう。でも、私は今年は「色んな事に挑戦する年」と決めていたものですからね。

 

彼女、大竹さんは秘密のヴェールに包まれた不思議な方です。ただ、この10年の間で、めでたく結婚されたり、最高学府で修士号を取られ、目下博士課程で学んでいることを話してくれました。

 

大竹さんは、米国留学経験もあり、本職は通訳、しかも同時通訳もこなす才媛です。かなり、外国の賓客VIPの方の通訳も担当されたこともあるようですが、秘密のヴェールに包まれています。彼女の口癖は「世を忍ぶ仮の姿」です。世間の隅にひっそりと暮らすことを理想にしているようです。

 

彼女と会うのは10年ぶりでしたので、「僕も年を取ってしまったので、顔が分からないかもしれませんよ」とメールを送ったら、「世の中は不平等ですが、年月だけは平等に訪れます」という名言が返ってきました。先週、彼女の愛犬が15歳で亡くなったばかりだったので、色々と来し方を振り返り、これからの人生を如何に充実させたらいいのか、かなり考えたようです。彼女は詩人です。

 

私の方はかなり老け込んでしまいましたが、彼女の方は美貌に一層磨きがかかっておりました。

彼女の前向きな姿勢で、少し元気をもらいました。