カムバックしました

  知床

 

今は、日本時間9月2日(日)午後3時近く。

お約束通り、小生のブログを再開することにします。一週間ぶりです。「千日修行」のように大袈裟ではありませんが、まあ「千時間修行」になりました。

 

「パソコンをしない」ということが、こんな楽しくて快感だったといことを忘れていました。

 

また、いつか「休筆宣言」することでしょうが、懲りずにおつきあい下さい。

 

ところで、「緊急のお知らせ」をしたので、かなりアクセス数が減るのかと思っていたのですが、笑ってしまいますが、ほとんどアクセス数は変わりませんでした。それだけ、私の知らない「不特定多数」の方が、たまたまご覧になっているのでしょうか。

 

しばらく休むお知らせをしたところ、全国から約2名のファン(?)の方から携帯にメールを戴きました。「どうして?」というお問い合わせでした。もちろん、ちゃんとお答えしました。はい。取りあえず、例の件は、終わってホッとしています。有難うございました。

 

この一週間、世の中の動きに背を向けて生きていたわけではないので、何が起きていたのかは、もちろん熟知しています。名古屋で、携帯の闇サイトで知り合った山賊どもが、見ず知らずの通りすがりの若い女性を誘拐して、お金を巻き上げて、撲殺する事件がありましたが、今でも、怒りと悲しみで心がささくれ立ってしまいますね。

被害者は、早いうちに父親を病気で亡くして、母一人、子一人の生活でした。将来、苦労して育ててくれた母親のために家を建ててあげることが夢でした。

母親も、加害者について「人間のすることではない。絶対に許せない」というコメントをマスコミに託していました。

山賊どもは、刑に服しても、またのほほんと生きていくことでしょう。何しろ、死刑になるのが怖くて自首してきたくらいですから。

いやあ、本当に怒りと悲しみで心が痛い。

 

緊急のお知らせ

 「それは私です」

 

「渓流斎日乗」をご愛読の皆様、いつも、わざわざ、アクセスして戴き、誠に有難う御座います。私のような「たわ言」「戯れ言」「世迷言」に毎日、付き合って戴き、感謝の念に耐えません。

 

 

さて、突然ですが、「一身上の都合」で、今日から一週間ばかし、休載させて戴こうかと思っています。長期旅行をするわけではありません。安倍首相や小池防衛大臣の悪口を書き過ぎたため、検察による「国策捜査」が入っただの、ロシアの秘密警察の手が忍び寄ってきただの、讒謗と誣告による中傷に耐えられなくなっただの、色々と憶測が憶測が呼んでおりますが、皆さんには「一身上の都合」ということで、ご理解して戴ければと存じます。

 

熱心なファンの方々には「毎日、楽しみにしていたのに残念です」と言われてしまいそうですが、「ごめんなさい」ということで、お許しください。「早くやめちまえ」というアンチ・ファンの方々には「よかったですね」ということでご了承ください。

 

できれば、9月2日に再開したいと思います。その間、アクセス数がどうなっているのか、楽しみですが、恐らく、自分のパソコンを開くことはないと思います。ですから、その間、メールを下さってもお返事できないことをお許しください。もちろん、このブログのコメントの返事も書けません。(携帯メールのお返事はできます!)

 

不義理を重ねますが、ご了承ください、ね

 

渓流斎高田朋之介

ネットオークション 

 知床五湖

 

このタイトルを見て、苦笑している方が約1名おられると思いますが、私も笑いながら書き進めたいと思います。

 

 

昨晩は、半蔵門会館の4階にある「ラ・メール」で、懇親会。集まったのは、調布先生、連合通信の村山さん、東都スポーツの佐橋さん、東都新聞の鈴本さん、東経ビジネスの小豆沢さんと私の6人。まあ、単なる酔っ払いの戯言でしたが、久しぶりに人と歓談できて、楽しい時を過しました。(何しろ最近は、一人で本を読んでいるか、ブログを書いているくらいでしたから)

 

東都新聞の鈴本さんは、今年から論説委員にご出世され、「私説」なるものまで書かれておられ、噂をしていたところ、調布先生から電話があり、これから、彼と会うから、あなたも来ませんか?という話になり、急遽参加したのでした。彼は毎週土曜日の朝、TBSラジオにゲストコメンテーターとして出演されていますので、お暇な方は聞いてください。

 

東都スポーツの佐橋部長さんは、「誰もが皆知っていることだよ」と断言されていたので、ここに書いてしまおうかなあ、と思ったのですが、やっぱりやめておきます。ヤンキースの松井に関するスキャンダルめいた話です。まあ、誰もが皆知っているのかもしれませんが、私は初めて聞きました。

 

皆さん、さすがに読書家で、田中森一の「反転」や、河内孝の「新聞社ー破綻したビジネスモデル」なんかも話題になり、私も辛うじて読んでいてよかったな、と思いました。

 

もちろん、ブログの話になり、調布先生などは、「ブログなんて、駄目だよ。○○の落書きと一緒。信頼おけないよ。でも、○○さんも始めたらしい。来訪者が少ないので、自分で自分のブログにコメントしているらしい」などと、実は、かなり、ブログに熱中しているご様子でした。このブログも「読まない」と言いながら、密かに盗み読んでいるのかもしれません(笑)

 

その調布先生が、今、はまっているのが、ネットオークションです。皆で大笑いになってしまいました。何やら、建仁寺四代目管長の竹田黙雷の「書」を求めて、オークションを始めたのがきっかけらしく、黙雷の書は競り落とすことに失敗したらしいのですが、山本元峰という禅師の書を競り落とした話を面白おかしく話してくれました。元峰という人は、終戦時の宰相、鈴木貫太郎や血盟団らに絶大な影響力を誇った老師で、書の世界では知らない人はいないらしいのですが、私はよく知りません。

 

オークションというのは、私はやったことがないのですが、どうやら、締め切りの15分くらい前になって、急に活況を呈してくるらしく、初め1000円だったのが、急に2000円になり、それが、5000円、8000円…。調布先生が山本元峰の書を競り落としたのは、何と1万4000円だったそうです。

 

我々は皆「それは、偽者ですよ。千円でも高いんじゃないですか。ババをつかまされましたな」と大笑い。何か、ちゃちな包みにくるまれて郵送されたらしく、もちろん、鑑定書なんか付いていません。調布先生によると、品物より、鑑定書の方が10万円くらいして、高くついてしまうらしいのですね。古美術の世界も「お笑いの世界」ではないのか、と私自身は感じてしまいました。

 

調布先生は、すっかりオークションにはまってしまったらしく、「今度こそ、黙雷の書を競り落とすぞ」と意欲満々でした。

むしゃくしゃしてます

  京都・清水寺

 

どうも最近、むしゃくしゃすることが多いですね。若い時のように、癇癪を爆発することはない、というか、できなくなりましたが、(つまり、私の場合、捕まったら、かなり高度の確率で新聞に載ってしまいます)周囲の人間のマナーの悪さに本当に辟易しています。

 

駅で、不注意にしろ、足を踏んでも、謝らない。若い女が肩をいからしてぶつかってくる。車内で、大声で携帯電話で話す若者…。

若者だけじゃありません。昨日は、30代の主婦が30分も延々と車内で、携帯を使ってサイドビジネスを始めるので閉口してしまいました。顧客から受けたオーダーとして、チーズを営業所に注文しているのです。何でチーズかと分かったかといいますと、「カマンベール」だの「レアスライス」だのと言っているからです。

 

ラジオを付けると、参院選に立候補した輩が、公職選挙法にのっとって、好き勝手放題にほざいているのです。「日本核武装すべきだ」「北方領土を武力でも奪還せよ」「私は、唯一神だ。イエスの生まれ変わりだ」…。

 

国民もそこまでアホ…いや失礼…知的水準が幾何学級数的に下降しているわけではないですから、彼らは選ばれることはないのでしょうが、他人事ながら、心配なのは、供託金です。一定の票を獲得しなければ、国庫に没収されてしまうのです。いくらかご存知でしたか?

 

何と、300万円ですって!

 

逆に言えば、300万円あれば、好き勝手放題を国民に向かって言えるわけです。あなた様も。

シンクロ二シィティ


今日、お昼にあるレストランに入りました。ランチを注文したら、特大のアイスコーヒー(関西では冷コーですね)が付いてきました。コーヒーはコップになみなみとつがれて溢れんばかりでした。

そして、注文のランチがきました。私は普段、よっぽど格式ばった会食は別ですが、気取ってナプキンなんか膝にかけたりしません。

しかし、今日はどういうわけか、目の前にあった紙ナプキンを膝にかけてみようと思いました。そして、何気なく、よそ見しながらアイスコーヒーに手を伸ばして、ストローで飲もうとした瞬間、液体が私の膝にこぼれてきたのです。

もちろん、ナプキンのおかげで、実害がなくセーフ!あまりにも偶然というか、シンクロ二シィティに驚いてしまったのです。

何かお天道様に見られている感じでした。何か、自分が守られているような気がしたのでした。

日々是悪日

  奈良・興福寺

 

今日、私が働かせてもらっている会社のコンピューターのシステムがダウンし、数時間、仕事になりませんでした。

今、銀行でも商社でも鉄道でも航空関係でもどこでもコンピューターなしでは、仕事になりません。。

本当に恐ろしい世の中になりました。

 

こんなにコンピューターばかりに頼っていてはどうなるかと心配しています。何と言っても、マイクロソフトに世界が支配されているので、マイクロソフトが、「もうXPなんてもうやめた。何のメンテナンスもしないよ」と言えば、パソコンなんかただの無用の長物になってしまうのです。

 

私は、どうも物事を弊害から見てしまうのですが、第一に、コンピューターのおかげで、ひどくひどく視力が低下してしまいました。視力どころか、頭脳の働きまで、低下している感じです。感じではなく、漢字が出てこないのです。先日、試験で、「退屈」を「怠屈」と書いてしまい、思いっきり点数を引かれてしまいました。

 

子供たちも、携帯依存症で、読み書きソロバンが、今の若いもんはできない、と大人たちが嘆いています。

若い時に漢字を忘れてしまっては、年を取ってから、どうなってしまうのでしょうか?

今の子供たちは、生まれたときから、パソコンが世帯に普及していました。

 

これから、SF作家が描くような世界が本当にやってくるのでしょうか。

アンドロイドは電気羊の夢を見るのでしょうか?

ブログは暴力装置なのか?

いやあ、いつもながらのことでですが、個人的なことです。

最近、急に忙しくなってしまいました。ネット関係の仕事のお手伝いを頼まれてしまったのです。在宅でできる仕事で、メッセンジャーのチャットを使って、ほぼ同時進行で進めていきます。

私は、インターネットのへヴィーユーザーではないので、こういった「メッセンジャー」や「グループ」ネットを使うのは初めてです。まだ、よく分かっていましぇん。

さて、ブログのことですが、ある人のことをこのブログに載せたら「イニシャルでも載せないでください」と怒られてしまいました。

このことをある人にメールしたら、「最近、個人情報に皆さん神経質になっています。特にインターネットについては路上で立ち○○するようなもので、関係を持ちたくないという人がいるのも確かです。取り扱いについては慎重にも慎重に対応されるのが肝要と存じます」というお返事を頂きました。

ということで、少しは自重するつもりですが、私のブログは、無辜の人を誹謗中傷することが目的ではないので、訂正削除すべきことは、訂正致しますのでご安心を。

ある人は「ジャーナリズムにブラックもホワイトもない。みんなブラックなんだ」と名言を吐かれましたが、その通りかもしれません。ブログも一種の暴力装置になりえてしまう世の中なのですから。

その前に、ある人には、このブログに載せることを断っていません。ある人も怒るでしょうね。でも、ある人、ある人って、読者にはどの人か分からないじゃないか、という声が聞こえてきそうです。

柏崎地震

 京都・建仁寺

 

全くの偶然に驚くとともに、恐れ慄いております。

 

今日、新潟の柏崎に一泊で行く予定でした。丁度、30年前に亡くなった親友の加納弘規君のお墓参りのためです。そろそろ、出かけようかと思った7月16日午前10時13分、私の自宅でも大きな揺れを感じました。「地震だ」と察知しましたが、それが、これから向かう柏崎が震源地だということなど、想像だにできませんでした。

 

結局、上越新幹線は運休し、駅に行っても「復旧するのに、5,6時間かかる」と言われて、自宅に戻ったところ、予約したホテルからも電話があり、「断水と停電で、収容が難しい」ということで、全てキャンセルせざるを得なくなりました。

 

それでも、加納君のお母さんとはなかなか連絡が取れませんでした。地震があった直後に電話しましたが、話し中で、その後、何回電話しても「現在込み合っております」というメッセージが流れて、なかなか通じませんでした。20回以上挑戦したでしょう。

 

すっかり、諦めて、NHKの7時のニュースを見たところ、驚いたことに、避難所に避難した被災者の一人として、何と!加納君のお母さんがインタビューされているのではありませんか!

 

全くの偶然!これで安否が確認ができましたが、本当に心配していた私なんか、嬉しいやら、ホッとしたやら、信じられないやら、泣き笑いの状態でした。

 

こういうことが世の中にあるものなんですねえ!

 

本当に驚きました!

Kさんのこと

  帯広動物園

 

スポーツジャーナリストのKさんが先月21日に亡くなりました。52歳の若さでした。昨年8月に二度目の脳内出血で倒れ、約11ヶ月間、意識を回復しないまま、旅立たれました。

 

Kさんは、私のかつての先輩で、アイスホッケーの専門記者として、知らない人はいない存在でした。J大学のアイスホッケー部で活躍し、社会人になってからは記者としてアイスホッケーを取材し、彼ほどアイスホッケーに全身全霊、徹底的に精魂を傾けた人は私は知らず、恐らく空前絶後でしょう。

 

しかし、はっきり言って、アイスホッケーは一部の熱狂的なファンはいるものの、マイナースポーツです。会社組織も専門記者を置くほど余裕がありません。Kさんは、次第に追い詰められるような形で1998年に組織を辞めて、フリーに転向します。しかし、その翌年の99年に名古屋で取材中のアイスホッケーリンクで、最初の脳内出血で倒れてしまいます。

 

Kさんは一人っ子で、会社を退職する前後の時期に、母親、続いて父親を亡くす不幸に見舞われています。そしてまた、その時期に自宅を全焼する不運にも遭っています。独身の不規則な食生活と心労が重なったせいなのかもしれません。一命は取り留めたものの、右半身に後遺症が残りました。

 

私がKさんと再会したのは、2002年頃でした。新橋の居酒屋で、他にもう二人いました。その頃は、言語障害はほとんど回復し、相変わらずの毒舌家でしたが、さすがに丸くなった感じでした。それでも、アイスホッケーに対する情熱は失っておらず、いつか本を書くようなことも話していました。「ボチボチやっていくよ。おめえも色々あると思うけど頑張れよ」。それが彼から聞いた最後の言葉でした。(そう言えば、私に対する彼の口癖は「おめえみていに、もてねえからよお」でした。若い頃、N君と私とKさんの三人で三宅島に遊びに行ったこともありました。懐かしくて涙が出てきます)

 

7月4日に彼の母校のJ大学で「お別れ会」がありました。残念なことに私は仕事で行けませんでしたが、200人くらいの人が弔問に訪れたそうです。彼は、独身の一人っ子で天涯孤独の身でしたが、多くの友人知人、先輩後輩に恵まれた人でした。6月29日付の北海道新聞(夕刊)では、彼の友人のK編集委員が長い長い追悼文を寄稿していました。一介のアイスホッケー記者の追悼文にしては異例のことではないでしょうか。それだけ、彼は周囲から愛されていたのでしょう。

 

私はお別れ会に行けなかったので、個人的に追悼することに致しました。噂で聞いた話では、彼が残した遺産は、国庫として没収されてしまうそうです。最後までお世話をした親しい従兄はいるのですが、財産を相続できるのは、法律で二等親までだそうです。遺言でも残せばよかったのですが、本人は志半ばで再び倒れるとは思わなかったのでしょう。もう一つ、生前の彼に一千万円近い借金をした人もいたそうです。借用書もなかったので有耶無耶になるのではという話でした。

 

色々話を聞くと、心が痛み、かくもプライベートなことながら記しましたが、Kさんは最後まで信念を持って自分の好きなことをやり遂げたのではないでしょうか。それだけが救いです。

 

合掌

絶縁状 

  帯広動物園

 

うーん、昨日、「絶縁状」なるものを戴きました。これで何人目でしょうかね。

 

去年、帯広から3年ぶりに関東地方に戻りましたが、それまで、かなり頻繁に会っていた人でも、疎遠になってしまいました。私は、こちらから敢えて交際を絶つようなことはしません。よって、こちらから再会の約束をすると、向こうというか相手の方から、お断りの連絡があるのです。理由は「忙しい」とか、「時間が取れない」とか。中には「病気した」とかいうのもありましたが、ピンピン歩いている姿を見かけました。

 

要するに、不遇な境遇にある私とつきあってもメリットがないということなのでしょう。こちらは、損得勘定抜きで付き合っていたつもりなのですが、向こうは「もう利用する価値がない」と判断したのでしょう。

 

不思議なのは、そういう絶縁状態がここ一,二年で集中的に起こっていることです。数ヶ月前、数年前に知り合った人もいれば、もう30年以上も前に知り合った旧友もいます。10人以上になるのではないでしょうか。ドビュッシーも、旧友が離れていった経験がありますが、それは自分が蒔いた種でした。

 

もう、思春期ではないので、悩むことはないのですが、一抹の孤立感を感じます。その一方で、段々、長年染み付いた生活の苔みたいなものが取れる気がします。ある友人は「君も悲惨だね。もう少し、人は穏やかに年を取っていくものだと思ったのにね」と慰めてくれましたが、自分自身は如何ともしがたい問題なので、冷静に達観するしかないのです。

 

長生きするには、「三つの欠け」をしろ、とよく言われます。「義理を欠け」「礼を欠け」「人情を欠け」、いや間違っているかもしれませんが…。(どなたか知っている人は教えてください)

向こうから離れていくのなら、それでいいのではありませんか。義理を欠く相手もいなくなったし、戦国時代のように、裏切られて、命を落とすこともないのですから。

 

来る者は拒まず、去る者は追わず