信長の棺

最近、私の知人が次々と本を出版しています。

軍事評論家の鍛冶俊樹さんは、2冊目の「戦争の常識」(文春文庫)を出して、ベストセラーになりましたし、インドにはもう160回も往復している東南アジア通の山本悦夫氏は「インドに行こう」(扶桑社)を出版し、これも、ベストセラーの上位にランクされています。

そして、今回、加藤廣氏が「信長の棺」(日本経済新聞社)を出したところ、何と、小泉純一郎首相の「愛読書」として話題になって、現在、ベストセラー街道まっしぐらといったところです。

上記2冊は既に読み、目下、加藤さんの本を読んでいますが、これがメッチャ面白いのです。信長の公式伝記「信長公記」を書いた太田牛一を語り部に、消えた信長の棺が何処にいったのか、ミステリー仕立てになっているのです。

加藤さんは今年75歳。これが作家デビュー作です。人々に勇気を与えますね!伝え聞くところによると、加藤さんは、この本を書くのに、取材費と資料代で一千万円もかけたそうです。既に、第2弾、第3弾も準備中とか。

がんばれ、加藤さん。これが少しの宣伝になればいいですね。

ソニー・ロリンズのインタビュー

 公開日時: 2005年9月8日 

台風14号は、全国に甚大な被害を及ぼしました。
被害に遭われた方々には謹んで哀悼の意を表したいと思います。

北海道にも上陸しましたが、運良く、昨年同時期の台風18号ほどではありませんでした。

昨晩は、窓を打ち壊すほど、あんなに雨が降っていたのに、今日は、台風一過の十勝晴れで、本当に空気が澄み切って、遠くの日高山脈が映えて、素晴らしい景色でした。

空に浮かぶ雲も、初秋を象徴するような積雲というか、乱雲というか、一瞬たりとも、その形を留まることを知らない七色変化のアトラクションを垣間見せてくれました。

あー、そう言えば、子供の頃、時間が有り余っていたせいか、空に浮かぶ雲を飽かずによくも眺めていたものです。ととても懐かしい気持ちに襲われました。

不思議なことに、今日の夕刊で、サックス奏者のソニー・ロリンズのインタビューが載っていました(朝日新聞)

今年、75歳になる伝説的なジャズ・ミュージッシャンは、日本贔屓で知られていますが、高齢を理由に、この秋の日本公演で最期になるだろう、と語っています。

彼は「ジャズの神髄は、いつも新しく、いつも変わっていることだ。空を見上げれば雲がある。どれも形はない。常に変わっているけど、いつもそこにある」と語っているのです!

偶然の一致とは思われません。

印象派音楽の巨匠といわれるドビュッシーも、雲や西風などをテーマに、「移ろいいくもの」「常に変わりゆくもの」に心を奪われ、作曲活動を続けていたのは有名です。

ジャンルこそ違ってもミュージッシャンには共通する何かがあるのでしょうね。

洞爺湖 

小樽から

有珠山を通って

洞爺湖に行きました。

とくとご覧ください。

洞爺湖がこんな素晴らしい湖だとは知りませんでした。

今回の旅行のハイライトと言っていいかもしれません。

洞爺湖を、一応、360度のアングルで撮ったのですが、分かりましたか?

この会心の一作なら、ご満足していただけますか?
私も気に入っています。引き伸ばして飾りたいくらいです。

洞爺湖さん、ありがとう!

小樽の続き


小樽には日曜日の夕方に着きました。


運河沿いをブラブラと散策していたら、お腹がすいてきたので、この「小樽運河食堂」に入ってみました。

蟹をたらふく食べたかったので、注文しましたが、正直、値段の割りには今ひとつでした。冷凍ものを解凍したばかり、といった感じで、ちょっと新鮮味に欠ける、というか…あまりうまく表現できません。安い焼酎で酔いつぶれてしまいました。

翌朝、文学館を目指しました。何と言っても、小樽といえば、小林多喜二、伊藤整を生んだ街です。
ところが、ぎっちょん、ちょん。
月曜日だったので、文学館は休みだったのです!
計画のなさ、でまた失敗してしまいました。

写真は旧日銀小樽支店です。現在、金融博物館になっていましたが、ここも閉まっていました。残念。

小林多喜二は、確か、北海道拓殖銀行に勤めていたのではなかったでしょうか?調べもせずに、書いています。

小樽の街には「ウォール街」と呼ばれるほど、金融関係の立派な建物が林立している通りがありました。この辺りです。アールデコ調というか、どれも装飾に凝っていて風情があります。東京のような、機能重視の「のっぺらぼう」とは比べられません。遥かに小樽の方が楽しめます。

80年も昔に伊藤整も多喜二もこの同じ場所を歩いていたと思うと、それだけで感動してしまいました。


小樽運河
きれいでしょ?
日本じゃないみたいでしょ?
そう言えば、街のあちこちにロシア語の看板がありました。

北門新報

小樽へは、全く予備知識も持たず、下調べもせず、素のまま、行ってしまいました。

ちょっと、後悔してます。

しかも、せっかく、史跡看板に詳しく書いてあったのに、メモも取らなかったので、ほとんど忘れてしまいました。

上の建物は、「金子元三郎商店」だったところで、現在は、土産物屋になっています。
金子は、漁業加工物から銀行業、不動産まで手広くやった事業家で、30歳にして小樽区長となり、のちに衆議院議員にもなっています。

彼は、明治24年、小樽で初めての日刊新聞「北門新報」を創刊したということでも歴史に名前を残しています。

東京から自由民権運動家の中江兆民を主筆と迎えますが、兆民はわずか1年で辞めています。その辺りの経緯については、いつか調べてみようかと思っています。

この建物は、北門新報の印刷所として使われたようです。

北門新報は、後年、札幌に進出し、北海道毎日新聞、北海道時事と合併して、北海タイムスとなり、現在の北海道新聞の礎となりました。


小樽運河

ブログやめようかしら…

二泊三日で、札幌~小樽~洞爺湖~昭和新山~支笏湖と回ってきました。

内輪の話ですが、どなたが私のブログを見てくださっているのかわかりませんが、アクセスID数だけは、わかることになっています。

で、昨日のアクセス数は、わずか「9」でした。普段は「30」ぐらいで、多い時は「50」くらいのアクセスがあります。

ついに一桁になってしまったので、もう潮時かな、と感じています。

もっとも、前回のブログで「明日は休みます」と告知していたせいかもしれません。

ということで、も少し続けてみようかと思います。

今日は、疲れたので一枚の写真だけにします。

有名な小樽運河です。

あなたの不安と恐れは何処から来るのか?

今朝も、何とも言えない胸苦しい圧迫感で目が醒めました。
これらの不安とも恐れとも焦燥感とも名状しがたいものは何処から来るのかわかりません。もう2年近く続いているということだけは確かなのです。

友達に相談すると、こんなアドバイスをしてくれました。

ーあなたの不安と恐れは何処から来るのか?

因果論に囚われているからです。
原因があるから、結果があると思い込んでいるからです。
こういう結果があるのは、原因があるからと思い込んでいるからです。

人は、「こういう体験をしたからこうなった」という過去の失敗を恐れているのです。因果論に囚われている限り、未来が不安になります。
因果論から脱却しないと、半永久的に不安や恐れから逃れることができません。
つまり、「今」に生きることができないのです。
過去の体験によって、不幸になってはいけません。
体験をどうとらえるかによって、人は生き方がかわります。つまり、どんな不幸な体験をしても、捉え方によって全く違った人生になるのです。

たとえば、大病したとしても、その人が、どう心でとらえたかによって幸福にも不幸にもなれるのです。
「天が与えてくれた休息の時間」と考えただけでも救われます。

要するに、プラス志向の癖をつけないと人生は豊かにならないのです。

因果論にとらわれていると、悲しいことが起きると、周りのせいにします。誰それのせいだとか言い出します。
しかし、過去の体験のせいではないのです。過去の体験そのものを自分が引き寄せて、囚われているだけなのです。
魂はそんな因果論から自由になりたいから苦しいのです。
そして、人生は一瞬、一瞬であり、今に生きることしかできないのが真実だから、因果論から脱却しないと今に生きられないのです。
因果論に囚われていると、楽しくもないし、不安になるのは当たり前なのです。

その悪循環を断ち切って、抜けきることが再生なのです。

「今こんなことをしたら、未来がこうなってしまう」と、不安が先に立ってしまうと、人は、その原因を先に考えてしまいます。「こうしないとこうなってしまう」という因果論に囚われて、不安になってしまいます。
過去のことばかりに囚われていると、そういう時は、得てして良い方向には人は考えないものです。悪い結果しか考えないものです。

日本人はかつて、もっと自然の無償の愛に触れて、生かされていることを実感しながら生きてきました。いろんなことが満たされ、充実し、大きな営みの中に生きてきました。
そんな時、病気でさえ、小さなものに見えてくるのです。
大いなる自然なものに触れていると、心は病まないものです。

自然に育まれると、大いなるものに包まれる気持ちになることができて、安心することができるのです。

昔の人は、大いなる自然のことを神として崇めました。だからこそ、自然とつながって生きている限り、安心して生きていられるのです。

過去と未来は切り離されています。過去と未来はない、と思ってもいいのかもしれません。
今しかないのです。
いくら過去に実績があっても、その時に実力がなければ、蹴落とされます。無情の世界です。スポーツの世界がそうでしょう。だから人々は感動するのです。
過去があるから苦しいのです。
未来があると思うから苦しいのです。

今しかないのです。
今しかないのです。

今しかないから、救いの道があるのです。
今しかないから、不安も恐れもないのです。

不安と恐れは過去と未来にしかありません。

もうそろそろ、今というこの一瞬、一瞬をつかんで安心していいのです。
大いなる自然に育まれながら、安心していいのです。

ー私は、このアドバイスを聞いて、とても清々しい気分になることができました。

(明日は都合によりブログを休ませて戴きます)

氷河が溶けている…

この百年で世界の氷河が減少しているそうです。特に深刻なのが、ヨーロッパ・アルプスで、19世紀半ばから2000年までに、ほぼ半減しているそうです。(スイス・チューリヒ大に本部を置く「世界氷河モニタリングサービス」のまとめ)

驚愕的ですね。
これから、50年も経ったら、全世界の氷河が溶けてしまうんじゃないでしょうか。

地球温暖化が原因であることは間違いありません。
それなのに、先進国アメリカは「京都議定書」から脱退するし、全人類が温暖化の原因とされる二酸化炭素削減に、足並みが揃っているとはいえません。

二酸化炭素を排出する車の使用を全面的に禁止すれば、効果覿面でしょうが、そんなことをすれば、全世界の経済がマヒして、人類の生活も立ち行かなくなります。

昔、地球温暖化になれば、氷河が溶けて、海面が上昇して、インド洋に浮かぶモルディブ島などが沈んでしまうという話を聞いたことがありますが、今回のハリケーンの影響で、街の8割が冠水した(海面下にあった)米国ニューオーリンズ市の例を見ても、絵空事ではなく、現実問題であることを確信しました。

政治家も宗教家も経済人も、オフになれば、普通の人間です。郵政民営化よりも地球温暖化防止こそが、最優先課題だと思うのですが。

カトリーナ

三日連続、米ハリケーン「カトリーナ」の話。

被害の死亡者は58人どころではなく、数百人どころではなく、数千人になるそうで、これだけの惨事は、1900年にテキサス州を襲って、6千人から1万2千人が死亡したハリケーン以来だそうです。まさに、百年に一度の大惨事です。

驚いたことに、街の8割が冠水したニューオーリンズでは、武装した略奪者が横行し、警察と銃撃戦になり、「イラクの戦場よりひどい」と地元警察官が話しています。市中心部の治安維持を一時断念した、という情報もあります。これが、世界一の先進国の実態なのでしょうか?イラクでフセイン政権が崩壊した時、大統領府や美術館で略奪者が横行し、アメリカ人はイラク人の醜態を笑っていたのではなかったのでしょうか?

今回、被害の大きかった米国南部のルイジアナ、ミシシッピ州には、石油のパイプラインが集積し、穀物の世界的な中継基地として、貿易港が集中しているそうです。当然、石油、穀物の価格高騰に繋がるのです。石油が上がれば、ガソリンや灯油も高騰し、これから冬を迎える北海道民にとっては、たまったものではありません。燃料費の高騰で、飛行機代の値上も検討されています。

まさに他人事ではありません。今年の10大ニュースの上位になることは間違いなし。