27歳の80億円

例のみずほ証券の誤発注事件を今更ながら取り上げます。記録として残しておきたいからです。

25歳の若い証券マンが、人材派遣会社「ジェイコム」株を「1株を61万円」で売るところを、間違って「61万株を1円」で発注し、約400億円の損害を齎したというあの事件です。

なんで損害が約400億円で済んだのかというと、まず、1円で株売買取引は成立せず、「ストップ安」で、約57万円の値が付いたようです。みずほ証券は誤りに気づいて、躍起になって買い戻しましたが、約9万株が、買い戻すことができず、約90万円で取引が成立したようです。要するに、みずほは、90万円ー57万円×9万株=297億円。それやこれやで、約400億円の穴があいたということでしょう。

その間、わずか13分間の出来事だったそうです。

この際に、千葉県市川市に住む27歳の青年が、7100株を取得し、20億円以上の利益を得ていたというのです。20億円の莫大な利益で驚いていたら、何と、彼は、このために34億円の自己資金を投じていたというのです。

何でそんなにお金を持っているのでしょう?

やっと北海道でも発売された「週刊新潮」の記事によると、彼は今年1年だけで、株取引で他に60億円もの利益を出しており、「お金の使い方もよく分からないし、今特に欲しいものはない」と、この青年は話しているそうです。

週刊誌ですから、27歳の「無職男」とか、「ボロ儲け」とか、「大豪邸住まい」とか、綺麗な言葉は使っていませんが、彼はれっきとしたデイトレーダーであり、大変なリスクをかけてリターンを得て税金も払っているとしたら、そこまで非難されるべきものではないとは思いますが、私のような株の素人でも、大変な時代になったという実感があります。

彼が株を始めたのは、1999年頃で、元手は100万円。それがー。

2001年初 300万円
2001年末 6000万円
2002年末  1億円
2003年末  3億円
2004年末  10億円
2005年末  80億円

もう、すごいの一言です。この数字を見て、我も我もと株を始める人が増えることでしょう。まさしく、バブル経済の再現です。

しかし、バブルは必ず弾けます。私は、来年の夏あたりかなと思っているのですが、人伝に聞いたりしただけで、私自身が経済的強固な根拠を持っているわけではありません。初めて私のブログを読んでくださった方は、悪しからず。