存在の耐えられない痛さ 

帯広で3回目の冬を迎えていますが、今日初めて、地吹雪なるものを経験しました。

昨日、帯広では30センチの雪が降りました。今日は、快晴でしたが、異様な強風が吹き荒れ、昨日降った雪が、周囲に舞い散りました。

こう書くと、多少風情があるように聞こえますが、外を歩くと容赦なく、地吹雪は顔に叩きつけて、まるで砂粒が当たったように痛くて、痛くてしょうがありません。もちろん、目も開けられません。プロレスのデストロイヤーのマスクが欲しくなったくらいです。

私が東京にいた頃、北海道赴任経験者から「あそこは人間が住むところではない」と言った言葉がよぎったほどです。

帯広で生まれ育った人なら慣れているでしょうが、初めて体験した者としては、本当に参りました。周囲を見たら、あまり人は歩いていません。
こういう日に歩いているのは、何も知らない「外地の人」ばかりのようでした。

仕事で清水町にまで行ったのですが、案の定、強風のため、特急列車は運休し、普通列車も50分も待たされてしまいました。
地元の人は「またか」といった感じで、誰も駅員に食ってかかる人はいませんでした。

こういう厳しい自然環境の中で生きている人が、たくさんいるということを今更ながら知った次第です。