上野
久しぶりに芸能界の話題を。テレビドラマ「おくさまは18歳」や「パパと呼ばないで」などで知られる石立鉄男さんが、6月1日に急性動脈瘤のため、熱海市の自宅で亡くなりました。まだ64歳だったとのこと。ドラマの内容についてはほとんど覚えていないのですが、昔、これらのドラマを見たことがあり、随分過剰な演技をする俳優だなあという印象は残っています。私生活でもかなり破天荒だったらしく、同居していた女性が、彼が息をしていないのを発見したようです。
5月27日に亡くなったZARDの坂井泉水さんは、シングル盤が1751万枚で歴代女性歌手で、浜崎あゆみに続く2位、アルバムは1871万枚で、歴代2位の売り上げを誇るヒットメイカーだったようです。
彼女は1991年にデビュー。私自身、90年代は、ほとんどクラシックかジャズしか聴かなかったので、ほとんど聴いていません。さすがに彼女の代表曲である「負けないで」(164万枚)と「揺れる想い」(139万枚)は、よくラジオで流れていたので、何となく分かりますが、歌詞内容に影響受けるまで至りませんでした。しかし、彼女が亡くなると、途端に「よく、歌で励まされた」「救われた」というファンの声を聞き、改めて、聴いてみたくなりました。90年代は、バブルが崩壊して、就職の超氷河期などで先行き不透明で社会閉塞の時代と呼ばれていた時期でした。彼女は、メディアにわざと露出しないで、ファンの飢餓感を呷る逆の戦略で成功し、この戦略は後に倉木麻衣らに影響を与えました。
まだ40歳という若さですから、本当に惜しまれます。
芸能人という人たちは、あれだけ、強烈なスポットライトを浴びるものですから、後ろに出来る影は一般人と比べて遥かに濃くて深いものです。とてつもない幸運の持ち主であるとういう半面、病気や金銭トラブルや事故やスキャンダルなど悪い因子も人並み以上に引き寄せてしまうものなのです。
そういう不安定な職業ですから、何かに縋りたいという気持ちはよく分かります。「週刊新潮」の今週号に「タレント相関図」を特集していました。それによると…。
久本雅美(48)、滝沢秀明(25)、上戸彩(21)、石原さとみ(20)、長井秀和(37)、はなわ(30)、氷川きよし(29)、クリスタル・ケイ(21)、パパイヤ鈴木(40)、オーランド・ブルーム(30)、チョウ・ユンファ(52)、モンキッキー(38)、相田翔子(37)、柴田理恵(48)、山田花子(32)、若槻千夏(23)、鈴木杏(20)、青木さやか(34)、研ナオコ(53)、高橋ジョージ(48)、三船美佳(24)、岸本加世子(46)、AI(25)、Def TechのMicro(26)、井沢八郎、木根尚登(49)、山本リンダ(56)(敬称略)らがそうだというのです。私自身は、ほとんど知っていましたが、中には意外な人もおりました。
彼らには、NHK紅白歌合戦や大河ドラマの「出場枠」があり、テレビで売れなくなっても、自前の興行団体を持っているので、喰いはぐれることはないという誠に至れり尽くせりの「福利厚生」設備が整っているのです。