友人の命日に

 牡丹

 

今日は、友人の加納弘規君の命日でした。実に没後30年です。30年といえば、かなり長い年月で、いわば一昔も前なのですが、正直、あっと言う間でした。30年と言っても、本当に一瞬でした。こうして、人間の一生もあっという間に終わってしまうことでしょうね。

 

そう思うと、何か、生きているだけで、もったいなくて、もったいなくて、有り難い気持ちでいっぱいになります。逆境だろうが、不遇だろうが、甘っちょろい。自殺なんてトンデモない。生きているだけで、奇蹟です。人の時間を奪うのももったいない。人様にご迷惑を掛けることなく、残りの人生を充実させたくなります。

 

学校が何だ。先生が何だ。会社が何だ。上司が何だ。家庭が何だ。夫が何だ。子供が何だ。世間が何だ。社会が何だ。お上が何だ。政治家が何だ。芸術が何だ。てな感じでしょうか。

 

ということで、来月、夏休みを利用して、加納君の故郷である新潟県柏崎市に行って来ようと思います。何年ぶり?10年ぶりくらいでしょうか。柏崎に電話したら、ご母堂様も「命日を覚えて戴いて本当に有り難い」と大変喜んでもらいました。再会を楽しみにしています。

 

その前に、調布先生の故郷である京都に行くことにしました。二年前に調布先生は若い奥方様を亡くされましたが、やっと、お墓参りに行く機会を得ることができたからです。調布先生のご先祖様は、由緒ある一族で、何と京都五山の1つの名刹に墓所があるのです!観光とは一味違ったものを味わうことができるでしょう。

 

ホテルの予約や新幹線の切符を購入をしていたら、何とも言えず、ウキウキしてきました。いつも、仕事は「籠の中の鳥状態」で鬱屈した日々を送っているので、久しぶりに下界の空気を吸うことができます。二泊しかしませんが、奈良にまで足を伸ばして、東大寺の大仏さまに再会してこようかなあ、などと夢が広がります。気儘な一人旅ですから、あまり計画を立てずに行こうかなあと思っています。京都も8年ぶりくらいです。楽しみです。