亀戸
(昨日の続き)
医者といえば、科学の最先端を行く人で、あまり非科学的な精神論的な話は信じないものと思っていたのですが、この帯津先生は、変わった人で、いわゆるハンドパワーと呼ばれる手かざし療法についても、「宇宙のエネルギーを注ぐので、効果がある。英国では健康保険の対象にもなっている」などと発言しています。要するに、心のマインドだけでなく、これまで非科学的なものと排除されていたスピリチュアルな面の快方まで重要視しているのです。
この本で初めて知ったのですが、ホメオパシーという療法があります。これは、1755年生まれのドイツ人医師のサミュエル・ハーネマンという人が始めたもので、劇薬を何十倍も薄めて調合して効果があることを発見したというのです。つまり、みかけは単なる水と同じで、人間の物理的肉体だけでなく、魂のスピリチュアルな部分に働きかけて自然治癒力を高めていくというのです。その人にピッタリ合えば、劇的に効果があるということですから、半信半疑な気持ちになってしまいました。
そもそも、帯津先生はがん治療の権威ではありますが、ホリスティック医学を提唱している医者です。ホリスティックというのは、体全体の「まるごと」という意味で、誤解を恐れずに言えば、病気になった肉体の患部だけでなく、精神的なことも重視して、治療していくということだと思います。だから、帯津先生は、「いいと思えば、何でもやってください」と提唱しています。「気功」でも、「音楽療法」でも「おしっこ療法」でも何でもです。ただ、「それ一つだけに過剰に行き過ぎてはいけない」と注意していますが…。
これまでの医学書とは違って、何か痒いところに手が届いたような気分になり、再読してみようかと思っています。