人生、死ぬまでの暇つぶし

公開日時: 2008年3月20日

最近、山本夏彦さん(1915-2002年)のコラムを無性に読みたくなることがあります。

稀代の毒舌家でへそ曲がり。戦前礼賛者で、国家主義者、新しい教科書をつくる会賛同者…色々と人は言いますが、私自身は肩書きは気にしません。

熱心な読者ではないので、彼の本をすべて読んだわけではないのですが、時折、彼の書いたフレーズやタイトルがふと頭に浮かんできたりするのです。

 

・何用あって月世界へ

・愚図の大忙し

・茶の間の正義

・私はダメな人…

「新薬の出現によって、百年このかた人は死ななくなった。ほんとは死ぬべき人が生きてこの世を歩いている」

「マジメ人間というものは、自分のことは棚にあげ、正論を吐くものである」

なんていう迷言もありました。

凡人が言葉にできないことを、スパッと言ってくれるので痛快なのです。

今日は、彼の「人生、死ぬまでの暇つぶし」というのが、フト出てきました。

まあ、クヨクヨしても始まらないーという励ましの言葉として受け取っています。

 

ネットサーフィンしていたら、彼の怖ろしい言葉が出てきました。

 

「実社会は互いに矛盾し、複雑を極めている。それは他人を見るより自分を見れば分かる。

自己の内奥をのぞいてみれば、良心的だの純潔だのと言える道理がない」

 

 

メメント モリ

 

5年前に早期退職した会社の先輩の水木さんが昨日、急に会社に遊びに来たので、軽くいっぱいお付き合いをしました。もっとも、水木さんは、今年1月、病気で3週間ほど入院したらしく、お酒は飲めなくなってしまい、ウーロン茶を飲んでいましたが。

 

5年ぶりの再会でした。だから、実は彼が何故急に会社を退職してしまったのか、真相を知りませんでした。話をうかがうと、5年前に会社から「肩たたき」の面接があり、人事部との面接日に指定された日に、急に、友人が亡くなってお葬式があったため、面接日を変更してもらったそうなのです。

式に参列して、友人のお顔を拝見したら、まだ若く、色々とやりたいこと、やらなければならないことがあったはずなので、大変無念そうなお顔に見えたそうなのです。

 

そこで、あと、定年まで10年近く残っていて、会社に留まることもできましたが、このまま会社にいて「唯々諾々」と過していても仕方がないという思いに駆られ、退職を決意したそうなのです。

 

その後、水木さんは、あるスポーツ団体の事務局に入り、マスコミの窓口であるスポークスマンを務めていましたが、内部抗争に巻き込まれ、二年半ほどで解任されました。結構、知る人ぞ知る話なので、スポーツ団体の名前は伏せておきます。

水木さんは現在、アンチエイジング関連の団体に勤務しています。会社に残っていれば、毎日、終日パソコンの画面に向かっているだけの人生です。今の仕事は再び色んな人に会って、ビジネスにつなげることができ「会社を辞めてよかったよ」と話していました。

 

辞めるきっかけの話を初めて聞いて、私もなるほど、と思ってしまいました。

チベット動乱の原因は中国政府にあり

 3月14日から激化しているチベット動乱については、非常に関心を持っています。

が、ますます、よく分からない「事件」になってきました。芥川龍之介の「藪の中」です。

 

チベット亡命政府は、デモによる死者は百人の可能性もーと言っているのに、中国国営新華社通信は「13人」と主張しています。

 

インド北部のダラムサラに亡命中のダライ・ラマ14世は、中国政府が「ダライ一派の策動だ」と決め付けていることに対して、「完全に誤りだ」と真っ向から否定して「国際機関やメディアがチベットに行って何が起きているか調べてほしい」と呼びかけました。

 

これに対して、中国の温家宝首相は「ダライ集団が組織的に策動している十分な証拠がある」と断定し、国際的に北京五輪をボイコットさせるのが目的だと糾弾しています。

 

どっちか本当なんですかね?

 

この際、中国共産党政権は、一切合切、何が起きているのか、国際機関とメディアに公開したらどうでしょうか?

 

気になったのは、中国政府は、一切の国際機関やメディアの立ち入りを拒否していることです。おまけに、ユーチューブで、チベット関係の映像が中国国内に流れないような措置を取ったということが、今日のニュースで報道されました。また、日本人やドイツ人など、帰国した観光客に緘口令を引いています。戦車がデモ隊に発砲したかどうかについては「答えられない」というのです。

 

何か隠したいことがあるのではないかと勘ぐりたくなります。

 

ワシントンで、ブリュッセルで、世界各国でもデモが起きています。平和なのは日本ぐらいではないでしょうか。

そもそも、中国政府は、13億人の人民による投票で選ばれた代表者が政権についているわけではありません。共産党独裁の中、権力をたらい回しして、5年おきの会議で、党幹部の若い世代に禅譲しているに過ぎません。これでは、党員でなければ人にあらずです。

 

こういう国家が国連の常任理事国であり、日本も国家として認定して国交を締結していますから、チベット問題に関して、ただ眺めていることしかできないのかもしれません。ロシア政府のように、中国政府を全面的に指示した常任理事国もあります。

 

しかし、今回の、中国政府によるチベット民族のデモに対する武力鎮圧は間違っていると思います。

こういうことを書くと、このサイトも閉鎖されるかもしれませんが、はっきり書きました。

新宿副都心で

最近、出かけることが多く、3日連続の痛飲でした。

昨日は、新宿副都心の高層ビル群に久しぶりに行ってきました。

まず、京王プラザホテルに行き、そこの展示室とロビーの一角で行われていた「小島貞二・松尾鏡子 二人展」を覗いてきました。松尾さんが、私の友人の野寺さんの伯母に当たる人で、いつぞや、お茶会に誘われたのですが、ちょうど試験勉強で忙しかったこともあり、お断りしたことが昨年あったのです。(それ以来、お声がかからなくなってしまいました=笑)

今回こそ、行かなければなあ、と思って行ったのです。

松尾さんは、女子美大の工芸科で、民芸運動の第一人者である柳宗悦の甥に当たる柳悦孝(後の女子美大学長)に師事し、織物を始めました。今の肩書きは、何と言う言い方をしたらいいのか分かりませんが、織物工芸家というか、染色家というか、とにかく、染色した糸を使って、機織り機で一本、一本、紡ぐようにして織っていくのです。気が遠くなる作業です。これで、振袖や短袖などをこさえていくのですが、見事としか言いようがありませんでした。その色彩と意匠は、日本人として見ていて、とても心が温かくなり落ち着くのです。値段が付いていましたが、150万円前後でした。

私には、その価値がどれくらいか分かりませんが、すべて手作業なので、原材料をいれれば、それぐらい掛かるのでしょう。野寺さんによると、その値段は原価に近く、卸や商店を通じて消費者の手に渡る頃は、300万円になっているというのです。

実は、松尾さんは、九州の唐津市出身で、実家が私の叔父の家の近くだというので驚いてしまいました。私自身は、唐津には一度しか行ったことがないのですが、両親は九州出身で、二人は唐津で知り合ったので、大変縁が深い所なのです。

さて、その足で、ハイアット・リージェント東京ホテルまで、行きました。某有名予備校が主催する通訳案内士合格祝賀会に出席するためです。300人くらい列席したらしく、大盛況でした。会場では、礒部さん、岩本さん、飯田さん、上西さん、東条さん、島居さん、肥前さん、平島さん、中野さんと久しぶりに会いました。15人くらいのクラスで10人も合格するという大変優秀なクラスでした。

http://www.hello.ac/party/tokyo2007/index.php

試験に合格したのはいいのですが、これからが本番で、職も少なく、大変厳しい状況のようです。

学院長の挨拶が長いので通院ではなく、痛飲してしまいました。

環境ジャーナリスト村田さんの話を聞く

 

昨日は、プレスセンターで開催された「おつな寿司セミナー」に参加しました。ゲストは、環境ジャーナリストの村田佳壽子さん。

色々お話をうかがっていると、結局、環境問題は、人間問題に行き着いて、人間が生きている限り、食物を動植物から搾取し、空気を吐いて、大気に二酸化炭素を撒き散らすわけですから、どんな奇麗事を言っても、始まらないという感想を持ってしまいました。

「不都合な真実」でアカデミー賞とノーベル平和賞を受賞したアル・ゴア元米副大統領だって、大変大変、高邁な精神をお持ちながら、ご自宅の大豪邸では、年間3万ドル(350万円)もの電気・ガス代を消費していたことが判明したように、人間さまは、皆さん「自分だけは特別」だと思っていますからね。

ですから、このまま、人類は破滅に向かっていくのでしょうか?

村田さんのお話によると、今、盛んに話題になっている「地球温暖化」の問題より以上に、「人口問題」や「食料・水問題」「エネルギー問題」の方がもっと深刻だということです。

1985年に全世界の食糧生産高がピークに達し、年々減少し、現在の食糧生産では57億人分しか養うことができない。現在の世界の人口は68億人ですから、11億人が餓死するという計算になるそうです。お金があっても、食糧が買えない時代になるというのです。

世界の68億人の人口のうち、28億人が先進国に暮らしていますが、世界の80%が途上国に暮らし、絶対貧困と言われる1日百円以下で暮らしている人が世界に8億人から10億人いるということです。世界人口が「静止人口」と言われる80億人を突破すると、人類は破滅すると言うのです。2050年には、世界の人口は90億人に達するという予測もあります。

皆さんは生きているので大変ですね。

日本は、現在食糧自給率は39%と言われています。つまり、70%以上、食糧は輸入に依存しているのです。

それなのに、全体の40%を賞味期限切れや売れ残りなどを理由に廃棄されているというのです。

資源についても、石油の場合、1990年と比べ、消費伸び率が0%なら645年、2%なら133年、5%なら70年持つと言われていたのですが、現在、中国だけで11%の伸びなのだそうです。そうなると、あと10年、いや5年ぐらいしか持たないのかもしれません。それ以前に2015年になると、石油価格は高騰して、もう使えないという専門家の予測もあります。何しろ、デビアスのダイヤモンド鉱山は、今年2008年いっぱいで掘りつくしてしまうという予測もあるくらいですから。

うーん、何か絶望的な話ばかりですね。村田さんの話ですと、もっと、市民が意識を持って、環境問題に取り組む代表を政界に送り込んで、改革しなければならないということになります。政治に無関心で現状の30%ぐらいしか投票率がないと現状の大企業などをバックにした既成の政党出身の代表しか政治家になれないというのです。

個人個人でできることは、なるべく車を使わず、エレベーターやエスカレーターにも乗らず、レジ袋を断って「マイバッグ」を用意し、とにかく省エネに配慮するということなのですが、もし、日本人100万人が実行するとCO2を6%削減できるそうです。

結局、環境問題ではなく、人間問題、もっと言えば、「人間、いかに生きるべきか」という哲学問題に行き着くのではないでしょうか。そういう思いを強くしました。

怨憎会苦 

 

年度末です。 昨晩は会社の上司のご栄転送別会に出席しました。

 

最後の方では酔いが回っていたせいもあり、「四苦八苦」の1つである「怨憎会苦」(嫌な相手と会わなければならい苦しみ)の天敵が横に座っていて、つまらない誹謗中傷を私にするものですから、一触即発の大喧嘩になるところでした。いい年をしてみっともないのですが。

 

怨憎会苦の天敵のいない皆さんのような聖人君子は、うらやましく思います。

 

調布先生などは「『天敵』などと、いつまでもそんな青臭いことを言っていては駄目ですよ。むしろ、敵に塩を送る気持ちで接しなければいけません。そうすれば、向こうも『さすが心が広い』と感服するはずです。何でも拘らないことが一番です。人情紙風船。来るものは拒まず、去る者は追わずの精神ではなく、実践でやっていかなければ駄目ですよ」と諭してくださるのですが、なかなか、そこまでの領域に達しません。

 

七転八倒、転んで転びまくって生きていくしかありません。

84歳の演劇青年 

 

昨日は、劇団「青年劇場」顧問の瓜生正美さんにお会いして、お話をうかがってきました。

今年84歳になる新劇界の長老ですが、精神的に若いのか、全く老け込んでいませんでしたね。青年のようでした。

 

瓜生さんは、戦争末期の1944年、20歳の時に徴兵されたそうです。「赤紙ですか?」と聞いたら、「いや、白紙なんです。赤紙は、一度入隊して2年間の兵役を終えて、再び徴兵された人に来るんですよ」と、初めて教えられました。てっきり、徴兵証書は「赤紙」だとばかり思っていました。

九州久留米の第12師団48連隊に所属した陸軍二等兵で、長崎に原爆が投下された翌日に、死体処理などで、長崎に入ったそうです。当然、まだ放射能が漲っている中なので、被爆してしまったそうですが、奇跡的に後遺症がなかったといいます。

また、連隊の半分が沖縄に向かう途中、五島列島沖で船が魚雷で沈没させられて、戦死したそうですが、これまた瓜生さんは「居残り組」だったため、助かったそうです。

 

瓜生さんは、小山内薫とともに築地小劇場を開設した演出家の土方与志の最後の弟子に当たります。この土方の祖父の久元が、土佐藩出身で幕末に坂本龍馬らと一緒に国事に奔走した人なのです。維新後、伯爵に列せられました。土方与志は、歌舞伎などのいわゆる伝統芸能一辺倒に反旗を翻して、大正時代に築地小劇場を開設して、チエホフやゴーリキなどの翻訳劇を日本で最初に演出した人でもあります。

 

瓜生さんの話を聞いていると、土方は、リベラルな芸術主義者だったらしいのですが、演劇運動というのは自由主義とかプロレタリアート解放運動につながり、当時の官憲やお上に目を付けられて、随分弾圧されたらしいですね。土方自身も伯爵の爵位を剥奪されました。

だから、戦後、多くの劇団が代々木系の政党員になったり、またまた、ご多分に漏れず、政治と芸術との関係で、内部紛争があって、除名されたり、脱退したりして、色々とあったようです。

 

やはり、演劇というか、新劇というとイコール左翼のイメージがあり、瓜生さんの口から久しぶりに「プロレタリアート」などという言葉を聞いて、非常に懐かしい思いに駆られてしまいました。

 

プレタリアートなんてもう死語ですからね。今の若い人は誰も知らないでしょう。でも、84歳になる演劇青年にとっては、自分の血肉になっており、言葉として自然に出てきたのでしょう。

 

非常に有意義な面白い会談でした。

 

「アメリカを売った男」★★★★

ビリー・レイ監督の「アメリカを売った男」を見てきました。

2001年2月18日にロシアのスパイ容疑で逮捕されたFBI捜査官ロバート・ハンセンの捕まるまでの2ヶ月間に焦点を当てた作品です。

実際のストーリーの映画化で、結末が分かっているのに、最初から最後までハラハラドキドキのし通しで、一気に映画の世界に入ってしまいました。

80点

ハンセン役のクリス・クーパーが渋くていい。もう、見るからに「犯人」そのもので、屈折した感情を見事に表現していました。ハンセンの若手助手役のライアン・フィリップもよかった。初めて見る役者でしたが、なかなかの好演です。それに、やたらと美人女優が登場するんですね。名前も知らないのですが…。

 

それにしても、二十年間もKGBに米国の国家機密を売り続けていたFBIの捜査官がいたとは、驚きでした。「自由の国」米国の奥行きと懐の深さを痛感致しました。

 

ただ1つだけ、不思議に思ったのは、映画の中の重要なシーンで「ポケベル」が出てくるところです。2001年といえば、日本では、ポケベルは化石化して、ほとんど誰も使っていませんでした。メールにしろ、皆携帯を使っていたはずです。天下の世界最強、世界最先端を行くアメリカで、2001年にポケベルを使っていたんですかね?

 

まあ、原作に忠実に映画化したようですから、実際そうだったんでしょうが、日本ほど携帯が普及していなかったんでしょうね。確かそんな話を聞いたことがあります。ちなみに、ポケベルは、英語でpagerと言います。携帯電話は、cell phone またはmobile phone ですね。

新銀行東京は、もう引き際では

 

北海道に住んでいた頃、街ではシャッター商店が目立ちました。張り紙には「60年間のご愛顧を感謝致します」などと書かれていて、胸が痛かったことを思い出します。

 

今、東京の街を歩くと至る所で建築ラッシュで、マンションやファッションビルが次々に建てられています。「東京は景気がいいんだなあ」と羨ましくなります。

で、今日は、その金持ち東京の「新銀行東京」の話です。都が出資した1千億円のほとんどが貸し倒れや赤字の累積で失ったので、400億円の追加出資しようというのです。2005年の開業からわずか3年で、17人の役員が辞任したという報道もあります。

これでは、銀行の体をなしていないと素人の私なんか思ってしまうのですが、石原都知事は「私は、シーザーやアレクサンダー大王ではない。独断だけで組織が動くものではない」と自らの責任を棚上げしているようです。では、一体、誰が責任を取るんですかね?

 

石原知事は、経営陣に責任を押し付けていますが、「創設しよう」と言い出したのは石原氏ですし、これだけ、赤字を累積してしまったからには、潔く、撤退することが筋ではないかと思います。

 

私は都民ではないので、あまり文句をつけられないのですが、都民の皆さんはご自分の税金の使い道にもう少し目を配った方がいいのではないかと、おせっかいな感情が湧いてきます。

 

新銀行東京が、軌道に乗って、1千億円の不良債権を回収できて、なおも収益を生み出すということなら話は別ですが、どうやらその話は夢のまた夢のようです。

経済に詳しいどなたか、うまく解説して頂けたら有り難いです。

傲慢はセレブの特権

 

メダルが期待される北京五輪のマラソンの日本代表男女6人が決まりましたね。

野口みずきさんの史上初の女子マラソン2連覇をはじめ、大いに期待したいと思っています。

人気者のQちゃん高橋尚子は選考会の名古屋マラソンで27位と惨敗して惜しくも代表の座を逃しました。驚いたことに途中でトイレに駆け込んだそうですね。悲喜こもごもです。

スポーツ選手の人気は、いや増すばかりです。注目度は政治家や芸能人に匹敵するぐらいです。スポーツ記者でさえ、昔と比べ、格が上がった気もします。今や、マスコミの中でも政治記者や経済記者を目指すのではなく、スポーツ記者は志望の上位を占めているそうです。そういえば、スポーツ記者出身で現在マスコミの社長になっている人もいますね。

それだけ、スポーツ選手に品格が求められているというのに、海の向こうの中国でちょっと傲慢な選手がいて、話題をさらっていました。いや、もう、これは先月2月下旬の話なので、かなり古いニュースです。2000年シドニー五輪で銀2個、04年のアテネ五輪で金2個、今度の北京五輪でも連覇が期待される女子飛び込みの女王、郭晶晶のことです。

 

彼女は、記者会見で、「北京五輪でのライバルは誰ですか?」との質問に、選手名を言わずに「カナダのデブ」と言い放ったのです。これには、地元マスコミも大騒ぎ。しかし、郭本人は「私には何の影響もない」と批判に動じず、謝罪する意志もないというのです。

中国では、オリンピックで金メダルを獲得するような選手は、日本以上にに「セレブ化」し、広告の出演も引く手数多。特に郭は、中国ではプロポーションの整った超美人として人気が高く、賞金や広告収入で、1億元(約15億円)以上の財産があるというのです。

15億円もあれば、悠々自適で一生暮らせるでしょう。まさに「女王様」そのものです。これでは、誰でも傲慢にならなければおかしいのかも。