思いやり予算

Gallieni

  新聞の片隅に「思いやり予算」の記事が載っていました。

 「思いやり予算」とは、ご案内するまでもなく、在日米軍駐留経費の日本側負担金のことです。

 2011年から15年度までの5年間で、9332億円でしたが、2016年から20年度までは、133億円値上がりして、総額9465億円になるそうです。

 5年間ですから、1年で、1893億円。
      1カ月で、157億7500万円。
          1日で、約5億円。

 ですか!?…。 

 うーむ。これで、日本は安心ですかぁ…

 戦後民主主義教育を受けてきた私なんかは、占領軍のことを「進駐軍」と教えられ、(言いくるめられ)、GHQは、悪い軍国主義者を公職追放して民主主義の道を開いた解放者と叩き込まれました。

 しかし、事実は、彼ら占領軍が、何もボランティアで手弁当でやってきたわけがなく、戦勝国として、敗戦国を占領、支配するためにやってきたわけで、駐留経費は全て日本側持ち。その上で、司法、立法、行政に至るあらゆる権力を戦後約7年間、掌握しました。(建前上、主権は日本側にありましたが、実質、GHQの顔色を窺った傀儡政権でしょう)
 敗戦で国家財政も破綻していた時期に、よくも当時の日本政府は、「思いやり予算」を献上できたものです。

 もしかしたら、現在の貨幣価値に換算するとそれほど変わらないのかもしれません。(ちゃんと調べなければなりませんが、学校の授業で「占領時代」のことは、時間がなくなったということで、習うことは一度もありませんでした)

  いまだに国民の税金で「思いやり予算」を献上しているということは、日本は現在でも、占領状態と変わらないような気がしてきました。