SMAP解散騒動余波

Nouukavilla

この渓流斎ブログは、速報性を重視していません(笑)。ですから、またまた古い話を持ち出します。

 SMAPの解散騒動のことです。(何しろ、一国の総理大臣がコメントするぐらいですからね!)

 昨日、ラジオを聴いていたら、東浩紀さんという評論家が、津田大介さんというパーソナリティと対談していて、「SMAPの謝罪会見は、40歳過ぎの大人がやるものではない。日本は、あそこまでしないと許されないものか、と恐ろしさを感じる」といったような趣旨の発言を、かなりテンションの高いボリュームでしていたものですから、またまた興味を持ってしまったわけです。

 そこで、見ていなかった1月18日のCX系で放送された「スマスマ」の「生放送」を、私も興味津々でアイチューブ、いやユーチューブで見てみたのです。

 吃驚しました。東さんの言う通り「あそこまで」という感じでしたね。まるで、晒し者です。

 【未公開映像】では、リーダーの中居君が、涙をぬぐっている場面がありました。まるで、クーデターに失敗した「敗軍の将」のようでした。いや、「将軍」扱いさえされていません。中央にキムタクが陣取り、リーダーの中居君は画面に向かって左端に追いやられ、発言も最後から2番目。完全に権威が失墜した有様を暴露してしまったようです。芸能界も政治の世界も変わらないんだなあ、と思いました。

 SMAPは、不祥事を起こした企業の幹部のように、深々と頭を下げて「謝罪」していました。でも、誰に対して?そりゃあ、事務所の社長や副社長や次期社長に対してでしょう。(私も週刊誌を読んだりして、このクーデターの経緯について勉強しましたよ=笑)

 やはり、キムタクの計算高い無情な「したたかさ」を感じましたね。先輩の動向を冷血に伺い、事務所を独立した田原のトシちゃんと、事務所に留まって「大御所」になった近藤マッチを比較したのでしょう。SMAPは、デビューして3年も鳴かず飛ばずの苦労をしたので、芸能界の移ろいは、身に染みて感じていたのでしょう。結果的に、独立したトシちゃんは芸能界から干され、マッチの方は、事務所のトップに君臨して、モーターレースなど自分の好きなことができる環境に恵まれたわけですからね。

 キムタクは、したたか、と書きましたが、情にほだされず、一番頭がよかったということでしょう。また、自分の力を過信していない冷静さを保持し、事務所の力を認知していたということですね。キムタクなら、最後まで芸能界に残るでしょう。他の4人は今後どうなるか分かりませんが。

 いみじくも、リーダーの中居君は、以前ほかの番組で「アイドルは8年サイクルなんですよ。世代交代するし、8年持てば十分。俺たちはもう25年以上やっているからね」と、かなり冷静に分析していたのですが…。

 ちなみに、私のフリークであるビートルズ4人の活動は、1962年から、正確には69年までのわずか7年間だけでした。