不思議な体験2

池田町スピナーズファーム

 

ウーム。今日は複雑な心境です。この世は、科学がすべてでしょうか?非科学的なことはすべてまやかしとして非難されなければならないのでしょうか?

 

今、世界中で注目されている「ダ・ヴィンチ・コード」も、キリストに子どもがいて、正統派の「オプス・デイ」を陰謀集団に描いたおかげで、キリスト教徒からは非難の応酬とボイコット運動が展開されているようです。

 

先日、お会いした室岡さんについても「非科学的だ」と断罪する大学教授にお会いしました。大学の先生ですから、さすがに理路整然としており、彼の方が正しいのかもしれません。

 

しかし、へそ曲がりの私は、たとえそうであっても、もう少し、室岡さんの言動について、振り返ってみたいと思います。それが、同時進行の同時代のブログの利点であり、欠点でもあります。この先の展開は見えません。

 

室岡さんは、面白いことを言っていました。

 

世の中の1%の人が知っていれば、それで、世の中に認知されたことになる。

 

3%の人に認知されれば、それが、当たり前の通常の話になる。例えば、性同一障害や同性愛を3%の人が認知すれば、それは、当たり前の話になる。

 

5%の人に認知されれば、あたかも、全員が行っているような感じになる。例えば、5%の女子高生がルーズソックスを履けば、すべての女子高生がルーズソックスを履いている感じになる。

 

つづく

 

【編集長独白】ブログは一日の閲覧が「10」を切ったら、止めるつもりでいましたら、意外な人が閲覧していたことを知り、驚くやら、恥ずかしいやら…。もう少しだけ続けることにします。

 

 

四半世紀ぶりの同窓会

幕別町・札内温泉ガーデン

 

大学を卒業して四半世紀以上経ちましたが、卒業して以来初めて大学の同窓会に出席しました。

 

同級生の生駒芳子さんが講演会を開いたからです。場所は、本郷三丁目の「本郷サテライト」。70人近く集まりました。平均年齢68歳という感じでした。昭和19年卒業の重松健さんという方もいらっしゃいました。

 

私でさえ、「若手」の部類に入るので、圧倒されてしまいました。生駒さん以外は全員初対面です。生駒さんの講演が終わった後、5階でワインパーティーが開かれました。最初は、話をする人が全くいなくて、「壁の花」状態でしたが、世話役の相馬寿美乃さん(F39)が色々紹介してくださって、本当に楽しい一時を過すことができました。(ちなみに「壁の花」は英語のwall flour の訳で、そのものズバリ、パーティーに行っても話相手がいなくて孤立している人のこと。ボブ・ディランの息子のジェイコブが作ったバンド名が確かWall flours だったと思います)

 

ほとんど60歳を過ぎた方だったので、名刺を持ち合わせていない方も多かったので、覚えている範囲でお話したのは、会長の渡辺昌俊さん(F32)、世話役の神奈川孝子さん(F37)と冨山絢子さん(F39)。三ツ星貿易副社長の岡田英雄氏(F40)、リッチフィールドの吉田菊一社長(F44)、ユニコインターナショナル取締役の藤倉洋一業務本部長(F45)ら。

 

早良哲夫さん(F32)は元NHKのカイロ特派員で、現在NHK情報ネットワークバイリンガルセンター専門委員。今、話題のダン・ブラウンの「ダヴィンチ・コード」の英語版、フランス語版、ドイツ語版、イタリア語版を読み比べて「各国語、全然違う」と指摘されたのは面白かったです。各国語とも、原作にないことを書いたり、逆に省略したりしているそうです。例えば、フランス語版では、ルーブル博物館のグランドギャラリーといえば、分からない人はいないので、細かい説明を省いたり、カルバッジョの絵の場所についての記述も簡潔にしているらしいのです。早良さんは、何ヶ国語か分かりませんが多言語に通じている語学の天才です。

 

あと、名刺をいただけなかったので失念した方は失礼しました。

 

同期の生駒さんは、何と『マリ・クレール』(アシェット婦人画報社)の編集長になっていたのです。驚きでした。世界に四大ファッション誌というのがあって、それは「Vogue」「Elle」「ハーパスバザー」そして「マリクレ」だそうです。「Vogue」は世界15カ国、「Elle」は世界35カ国、「マリクレ」は世界25カ国で、それぞれ独自版を出しています。彼女は「Vogue」日本語版創刊の際に副編集長として4年務め、トラバーユして「Elle」に2年半、副編を務めた後、社内異動で2年前に「マリクレ」の編集長に抜擢されました。「マリ・クレ」は今年24年目で、最初は中央公論者から発行され、角川書店に移り、今の社に発行になりました。スタッフは編集が13人、デザイナー3人、営業が6人。公称10万部。実売は内緒です。

 

講演の演題は「ファッションと社会貢献」でした。はっきり言って、ファッションは贅沢嗜好品です。ですから業界がそのことをわかっているからこそ、社会貢献をしている話をしてくれました。例えば、アニエス・ベーさんなどは、態々紛争地に行って、自分のデザインの服やバッグを売って、すべて現地に寄付しているそうです。東京でも3台くらいアニエス・ベーの寄付した消防車が走っているそうです。

 

彼女は新聞に出たり、テレビにも出演しているので有名人かもしれません。トリイ・ユキやコシノ・ヒロコらデザイナーや一部のマスコミ記者の中から選ばれて首相官邸で小泉首相に会った話もしていましたが、その話は省略します。

 

憤慨していたのは、石原慎太郎都知事に対してでした。さきごろ、東京都現代美術館で開かれた「カルチェ現代美術館展」でのオープニングで、展示作品を見た石原知事は「何かわからねえ、クズだね。どうせ、カルティエは金にまかせてやってるのだろう。私はブランドが嫌いだ」と挨拶したというのです。

 

「カルティエ現代美術館」は。パリのラスパイユ通りにあり、ジャン・ヌーベルという人の建築で、キューレターはエルベ・シャンテスという人。このシャンテスという人は、日本の現代美術の紹介に熱心で、今ときめく、村上隆も、奈良美智も森山大道も、皆、世界に紹介したのは彼だったというのです。そんな日本ファンの来日したシャンテスさんが、自分の美術館の作品をクズ呼ばわりされたのですから、挨拶を聞いたフランス人はみんな、がっかりするわ、怒りがこみあげるわ、散々だったそうです。

 

生駒さんの話では、そこに居合わせた「リベラシオン」の記者はこのことを記事に書いたのに、日本の新聞はどこも書かなかった、これは、おかしい、というわけです。

 

私の記憶ではどこか、多分、朝日新聞に載っていたような気がしたのですが、どなたか知っていますか?

 

石原さんは、以前にも「フランス語では数も数えられない」と批判して、露骨にフランス嫌いを全面に出していますが、会長の渡辺さんは「私の友人で一ツ橋大学出身の人がいて、その人は石原さんは一ツ橋の同級生で、彼をよく知っている。石原さんも学生時代は第2外国語にフランス語を取った。どうもよくできなかったので、そんなことを言うのですかね」と発言していました。

 

長くなりましたが、最後に1つ。

 

生駒さんは学生時代、劇団「百鬼」と写真部と社交ダンス部の3つも掛け持ちしていたそうです。「百鬼」は、公演は見たことがないのですが、よく覚えています。刀根君と学生食堂で昼を食べていたら、「百鬼」の連中が全身、頭のてっぺんから爪先まで、赤く塗りたくって、公演の宣伝のため、ゆっくり、ゆっくり、スローモーションで歩き回っていたのです。

 

全く怖くて、怖くてしょうがありませんでした。刀根君と顔を見合わせて「怖いね…」と震え上がっていたことを思い出しました。子どもがナマハゲ見た感じでした。

 

その「百鬼」出身の人たちも、語学が違っていたのに、生駒さんの講演に来ていました。皆さん、偉くなっており、恥ずかしくなってしまいました。2次会でご一緒しました。中国専門家の朝日新聞論説委員の五十川倫義氏(C54)と奥さんの孝子さん(Po54)、東京外大の藤井毅教授(H56)、富士通ソーシャルサイエンスセンターの岩木睦子さん(C54)。

 

皆さん色々と有難うございました。

 

もちろん、ここまで長い話を読んでくださった皆さんも!

不思議な体験1

帯広市

 

ここ数日間、都会の雑踏を離れて、秘境で隠遁していました。

 

風邪をひいていたので、寝込んでいるか、温泉に入るか、ボウリングをするか、本を読んでいるか…それぐらいしかしませんでしたが。

 

ここでの滞在の最後の日に、不思議な人に会いました。

 

恐らく長い話になると思います。一回では終わりません。五回か六回ぐらいになるかもしれません。いやもっと長くなるかもしれません。途中で中断して、忘れた頃に再開するかもしれません。

 

そこで考えたのですが、その人の名前とどこでお会いしたかについては、伏せることにしました。文責はすべて私にあるのですが、彼に迷惑をかけてはいけません。差し障りがあると思ったからです。それ以外についてはなるべく詳しく書いてみるつもりです。

 

ですから、ご興味ある方のみ、お読みください。そして、どうしても我慢できなくて意見が言いたくなったら、どうぞコメントしてください。それでは始めます。

 

その人ーこれから室岡さん(仮名)と呼ぶことにしますーとは、Hさんの紹介で会うことになりました。「元ジャーナリストで、難病を治してしまう。自分もガンに罹ったのに治してしまった。医師ではないが、脈診といって脈をみるだけでその人にどこが具合が悪いのかわかってしまう。知識が豊富ですごい人。とにかく、話を聞くだけでもいいから会ってほしい」-それがきっかけでした。

 

それを聞いて、私はあまり気が進みませんでした。正直言って、どこか胡散臭さを感じてしまいました。

 

しかし、Hさんはすでに夜8時半に電話で会うアポを取ってしまったらしい。「室岡さんは、Mさんのお客さんの紹介で知り合ったのです。Mさんも何度も会っています。とても信頼できる人だから」-あまりにも熱心に薦めるものですから、取り敢えず、Hさんの車で室岡さんの自宅に向かいました。

 

私たちはリヴィングルームに招き入れられました。

 

室岡さんは、年齢は50代後半から60代初めという感じでした。いわゆる中肉中背。眼鏡をかけており、その奥に光る瞳は鋭さと柔和さの2つを秘めているような不思議な感じでした。大病を患った経験があるという話を聞いていたせいか、芯の強さの中にどこか体質的に病弱な雰囲気を醸し出していました。身長は170センチくらい。これは、私の脈を取った時に、一緒に立ち上がって測ったので、自分の身長から憶測しました。

 

とにかく、淀みなく話をする人でした。声は低くもなく高くもなく。時折、自身の専門用語を使われたが、聞き取りづらいところはありませんでした。沈思黙考のタイプとも違うし、講釈師のタイプでもない。やはり、真実を追究するジャーナリストタイプといえばいいかもしれません。

 

簡単な挨拶を済ませて、私は室岡さんに単刀直入に聞いてみました。「元ジャーナリストとお伺いしていたのですが、どちらにいらっしゃったのですか」

 

「トップ屋です。光文社の『女性自身』にいました。データーマンからアンカーマンまで何でもやりました。最初は草柳大蔵グループにいました。本当に嫌な奴でしたね。すぐ私のことを『田舎もん』と馬鹿にするのです。まあ、仕事のしすぎで体を壊して、田舎に戻ってきたわけです」

 

Hさんから、室岡さんは数々のジャーナリスト賞を取ったらしいという話を聞いていました。

 

「週刊誌時代で思い出すのは、『東京湾にも水俣病』と、週刊誌ですから、タイトルは大袈裟でしたが、東京湾で見つかったハゼが水銀中毒に冒されていたことをスクープしたこと。そしたら、朝日も毎日も読売も新聞があとをおっかけた。あれは気持ちよかったなあ。あとは、群馬県の安中市で、金属会社の30代の女性社員がカドミウム汚染で亡くなったこと。会社は彼女の労災を認めなかった。しかし、彼女は自身の体が蝕まれていく様子を短歌にしていて、それが公明新聞か何かに載っていたのです。それで注目されていました。もう亡くなって3年近く経っていたのですが、当時、安中市では土葬だったので、彼女の遺体が綺麗に残っていた。掘り起こして、内臓を調べたところ、大量のカドミウムが検知され、彼女の『主張』が証明された。これを連載で記事にしたら随分反響を呼びましたね」

 

女性週刊誌といえば、芸能人や有名人のスキャンダルが売り物ですが、室岡さんは、そんな「軟派もの」には見向きもせず、公害問題などの「硬派もの」を得意にしていたようです。

 

それが今の仕事につながっているようでした。

つづく

五日市 剛さん

 中札内村美術館

 

五日市剛(いつかいち・たけし)さんの講演録「ツキを呼ぶ魔法の言葉」を読みました。あまりにも面白かったので、その触りをご紹介します。

巻末のプロフィールに、五日市さんは昭和39年生まれ。マサチューセッツ工科大学に留学。工学博士。現在、企業経営の傍ら、数社の研究顧問を務めているーとあります。

講演は2000年12月に、金沢で十数人の前で行われたもので、あまりにも面白いので、当時、80歳だった安田善次郎さんという人がテープを起こして小冊子にまとめたところ、あっという間に全国に広がったそうです。

内容を一言で言えば、言葉には魔力があり、絶えず「ありがとう」「感謝します」「ツイている」という言葉を口に出せば、運が開けて、人生が好転するーといった真理を説いています。

「そんなうまい話があるわけない」という人は、それでその人の人生は終わってしまうことでしょう。

特に、毎日、人の悪口を言ったり、天を呪ったり、いつも「バカヤロー」だの「テメー、コノヤロー」などと、汚い言葉を使っていると、その人の人生も同じように汚くなって、運も開けない、というのです。

こちらも一理あるようです。

「感謝の言葉」は、五日市さんが、26歳の時にイスラエルを旅行し、ハイファという港町で出会ったおばあさんから、学びました。

最初は半信半疑だった五日市さんも、その後、次々と不思議なことが起き、おばあさんの言ったことが真理であることがわかるのです。

おばあさんからもらった包み箱から、不思議な縁で、現在の奥さんと結婚することになった話や、不良少女だった女の子の家庭教師になって、彼女を立ち直らせて、見事、宮城県下一の高校受験に合格させた話や、交通事故にあっても感謝の念を忘れずに口に出したら、事故をきっかけに親しい間柄になった話や、就職してから、次々と年収数億円の社長業に誘われる話など、エピソードに事欠きません。

著作権の関係もあるので、これ以上詳しく書けません。もしご興味のある方は、一部400円(送料別)ですから申し込まれたらどうでしょうか。

そこで、問い合わせ先のホームページを今初めて見たのですが、ちょっと宣伝臭い感じがしました。否、宣伝そのものでした。お先棒を担ぐわけではないので、もし必要だと感じられた方はご自分で調べて検索してみてください。

私の内容の評価に変わりはありません。

ポール離婚

今日の新聞のニュースで、一番驚いたのは「ヒューザー小嶋社長、逮捕」でも「医療改革法案、衆院通過へ」でもなく、「マッカートニーさん離婚へ」の記事でした。

私のプロフィールに書いてあるように、私はビートルズに関してはちょっと程度を超えてうるさいのです。もう40年以上も聴き続けていますし、CDも発売されたものはほとんど持っていますし、今でもポールのニューアルバムは買い続けています。関連書籍も50冊くらいあると思います。

それが、どうした?と言われそうですが、とにかく驚きました。ポールは来月で64歳。妻ヘザーさんは38歳です。2002年6月の結婚当初から、二人は身内からあまり歓迎されていないことは知っていました。特に、ファッションデザイナーとして成功した娘のステラ・マッカートニーから「父の財産目当てだ」と大っぴらに非難されたことは有名です。

01年に二人の間に女児ベアトリスちゃんをもうけるも、わずか4年での離婚です。離婚の理由が「私生活が絶えず侵害されたことで普通の関係を維持することが困難になった」というのは、全く理由になりません。前妻リンダとの私生活の方がもっと侵害されていたと思われるからです。

二人の間に何があったのか分りませんが、何かがあって、このようなことになったのでしょう。ヘザーさんも、もう「財産目当て」とは言われないでしょうが、養育費はたんまりもらうでしょうね。

何しろポールは、20世紀から21世紀にかけて、世界で最も成功した芸能人であり、作曲家であり、音楽家なのですから。

サラリーマン川柳

第一生命主催のサラリーマン川柳コンクールの入選作は、毎年身につまされます。

つまされる順に紹介するとー。

愛してる あなたが もらう年金を

年金の 出る頃妻は 家を出る

人生の 第二職場は 妻の部下

年金は いらない人が 制度決め

ウォームビズ ふところ常に クールビズ

私の実態がバレそうです。

心の豊かさ

師は言いました。

「おまえは、人の目を気にしすぎる。世間の目を気にしすぎる。人によく思われたいから、嫌なことでもしぶしぶとやっている。だから覇気がない。

要するに、いかに自分を慈しむことができるかにかかっている。
おまえは、百%自分のことを大切に思っているか?
百%大切にしているか?
自分の好きなことをしているか?
自分が納得している毎日を送っているか?

これは利己主義とは違う次元の話だ。
人を蹴落としてでも、自分の目的のために手段を選ばない、ということではない。

要するに心の問題だ。

人は、おまえさんが思っているほどおまえさんのことを見てもいないし、思ってもいない。そう思うのは、おまえさんが自意識過剰なだけだ。

人は自分が見たいようにおまえを見ているだけだ。
人は自分が思いたいように、おまえを見ているだけだ。

人はどれだけおまえのことを知っているのかい?
人はおまえほど、おまえのことを知っているのかい?
単におまえさんが、そういう人間だと思われているだけだろう?
『いい人』『悪い人』『嫌な奴』『頭の良い人』『自己保身の塊』『排他主義者』『ご都合主義』『いい加減な人』…

人は自分の世界の中に生きている。
人はテレビのチャンネルを自分で選んでいるように、自分の好きな世界を見ているんだよ。その番組が飽きたら、チャンネルを変えているだけだ。

だから、人からどう思われるかを基準にして生きると、本当の自分の幸せにはなれないのだ。

自分がどうしたいか。自分が何をしたいか。ーという意識しかないのだ。

自分が喜んでいる。自分が楽しんでいる姿を見せない限り、周囲に幸せをもたらすことができない。それは、職場でも家庭でも同じだ。

ゆめゆめ人から慈しんでもらおうなんて考えてはいけない。職場の人や世間の人や親兄弟、子供からだってもそうだ。人から期待してはいけない。

自分で自分自身を慈しむしかないのだ。
自分で自分自身を慈しんでいる姿を人に見せるしかないのだよ。
毎日、自分が楽しんで、幸せになるしかないのだよ。

そして、それは決して不可能ではないのだよ。
物質的なことを言っているわけではない。
排他的な利己主義のことを言っているわけではない。

精神的な、心の豊かさのことを言っているのだから」

師はそう言いました。

小泉という男

上士幌町

毎晩のように飲んだ暮れていたせいか、さすが、体調を少し崩してしまいました。

TSさんから「もう若くないんだから、あまりオイタしてはいけませんよ」とメールを戴きました。オイタって何のことかよく分かりませんが…。

でも、東京に戻って、まだお会いしていない方が何十人もいるので申し訳なく思っております。葉書やメールなどで「近いうちにお会いしましょう」とご連絡戴いているのです。何か、刑期を終えて出所したような気分です。

それに、「備忘録」と断っているのに、信じられないくらい沢山の方々がこのブログを読んでくださっているので、恐縮してしまいます。相手にご迷惑をお掛けしているのは承知しながら、私がどんな人と会ったか書いています。

実際、仕事も家庭も生活もすべてうまくいっておらず、自分が何で生きているのか分からない暗中模索の中で、毎日、現実逃避しているのかもしれません。

ジャーナリズムの仕事をしておきながら、在日米軍再編問題にしろ、円高・株安・原油高の問題にしろ、共謀罪の問題にしろ、教育基本法の改定問題にしろ、問題の背景に潜む核心や実態がさっぱり分からないのです。もちろん、新聞は読みますから、誰が何を言ったか、どう決まったのか、事実関係はインプットされます。しかし、ここ数年の急激な法律改正の動きを見ていると、何か、底流に太い一部の者しか知らないコンセンサスが流れていて、日本はとんでもない方向にいってしまうのではないかという危惧に襲われるのです。

これらの急激な動きは50%も支持率を誇る小泉という男の時代と合致します。ひと言でいうと、「弱者切捨て」という言葉が彼の政策を象徴します。特に地方の疲弊ぶりはひどいものです。東京にいると分かりませんでした。少子高齢化と過疎化のダブルパンチで税金が入ってこない。倒産する町村が出てきてもおかしくないのです。

東京で通勤していても、殺伐なものを感じます。

今日は体調が良くないせいか、暗い後ろ向きな話になってしまいました。たまにはいいでしょう。お許しください。

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