超高級中国料理「厲家菜」潜入記

昨日は、とてつもなく高いランチを食べてしまいました。もちろん、あんな高いランチを食べたのは生まれて初めてで、恐らく、空前絶後。この先、もう二度と味わうことはないと思っています。

お店は東京・六本木ヒルズ構内にある「厲家菜(れいかさい)」。知る人ぞ知る北京に本店がある超高級中国料理です。

厲家とは、清朝末期のあの独裁者・西太后の高級官僚で宮内府大臣も務めた家柄で、西太后の日常の食事を管理する責任者だったそうです。

西太后の美食家ぶりはつとに知られ、彼女の専用コックが128人もおり、常に一食150種類の料理が並べられていたということです。

もうこれだけで、この料理店がすごい所かお分かり頂けたかと思います。

かのミシュランでも、中華では最高の二つ星を獲得しています。

元会社の同僚で、今も違う仕事面でつながりのある友人M君に誘われてノコノコ出かけていったので、私は最初、値段を気にしないで食べていたのですが、開けてビックリ玉手箱でした。

「翡翠豆腐」「北京燻肉」「炒咸漢食」など見たことも聞いたこともない高級中華料理が並びました。肝腎のお味は…やはり、驚くほど美味で、食材が全く違うといった感じでした。

二人でシャンパンを二杯ずつ飲んだので、コースと合わせて請求された額は…。

ま、ご想像にお任せ致しますが、まあ、私が普段食べるランチの1ヶ月分くらいありました!

毒入りギョーザ事件に関する私の見解

 

恐らく今年一番のニュースになるであろう中国製冷凍ギョーザ事件に関しては、色々言いたいことがあったのですが、原因や問題の在り処が分からず、差し控えてきました。

しかし、日本では流通していないメタミドホスやベンゼンなどが検出されたということは、どうしても中国国内で混入されたとしか考えられず、しかも、うっかりとした事故ではなく好意で混入させた事件の要素の方が強くなってきたので、一言言わなければならなくなりました。

 

中国では相変わらず報道管制が引かれているらしく、庶民に真実が伝わっていないようですね。だからネットで「小鬼子(日本人に対する蔑称)の新たな奸計に要注意だ」だの「日本は中国市場に依存している。中国人を安い人件費でこきつかっている」といった「本音」が乱立しているのです。

 

しかし、冷静に考えて、こんなことをして誰が得をするんですかね?中国国家品質監督検査検疫総局の魏伝忠副総局長が「中日関係の発展を望まない極端な分子によって引き起こされた可能性がある」と、初めて故意の犯行との見方を当局者として認めました。

 

「極端な分子」が誰であるのか、同総局の王大寧輸出入食品安全局長は「日本側かもしれないし、中国側かもしれない」と、この期に及んでも言い逃れしていますが、日本人として、今後の捜査の結果を注意深く見守りましょう。

 

一連の流れを見ていて、中国人という民族は、たとえ濡れ衣であっても「謝罪」しないですねえ。謝れば、莫大な損害賠償を抱えるという恐怖感に裏づけされているからでしょうか。まるで、欧米人です。

 

その点、日本人はすぐ謝りますね。何度、頭を垂れた日本人を大企業の社長さんから、高級官僚、スポーツ選手に至るまで見てきたことか。「謝罪文化」を理解できないモンゴル人にまで謝罪を強制したじゃありませんか。

 

しかし、私は、はっきり書きます。今回の事件で中国側の態度はあまりにも大胆というか横暴なのではないでしょうか。我々日本人は「李下に冠を正さず」という中国の諺を尊敬の念を持って学び、実践してきました。我々が愛する中国人はどこに行ってしまったのでしょうか。今の中国は極端な拝金主義と風通しの悪い官僚主義が蔓延っているだけではないでしょうか。

 

とはいえ、今回の事件で、日本人は様々なことを考えさせられました。食の安全についてです。一番大切なことを他人任せにしていいのでしょうか?「どうせ、小鬼子が食うのだから、毒が入ってもいい」と、愛する優秀な中国の人たちは考えないと思いますが、疑ったらキリがありません。現在の食料自給率はわずか39%で、先進国最低。諸外国から5兆3000億円もの食糧を輸入し、中国からはその17%を占めるそうです。

 

こんなんじゃなかったんですよ、日本は。1965年の食料自給率は何と73%もあったのです!誰がこんなことをしてしまったのでしょうか?政治が悪い、資本家が悪いなんて言っても始まらないでしょう。

どげんせんといかん。

今すぐに!

「Jポップを創ったアルバム1966-1995」

公開日時: 2008年2月6日

私の敬愛する音楽評論家の北中正和さんが、新著「Jポップを創ったアルバム 1966~1995」(平凡社)を出されました。

 

北中さんといえば、ワールド・ミュージックの紹介者として90年代の日本に一大ブームを作った人なのですが、洋楽通で、ジョン・レノンのアルバム「心の壁、愛の橋」のライナーノーツも書かれているし、ジョンの訳書も出されているので、私としては、もう憧れに近い人なのです。

 

ですから、この本を読んで、北中さんが、これほど「Jポップ」を聴かれていたとは驚きでした。もっとも、北中さんには「「にほんのうた・戦後歌謡曲史」という名著があり、洋楽だけではなく、かなり日本の曲も聴いていらっしゃることは知っていました。

 

しかし、音楽評論家とはいえ、その人の趣味がかなり入り込み「俺は、ジャズしか聴かねえ、歌謡曲なんか滅相もない」「俺はラップしか音楽じゃないと思っている」「メタルだね。それ以外はロックじゃない」と皆さん偏った人ばかり。音楽全般トータルに語れない音楽評論家が大半なのです。

 

その点、北中さんは、すごいですね。洋楽、歌謡曲、ワールドミュージック、Jポップと、世界のポピュラーミュージックを語れる数少ない人なのです。

 

この本には69枚のアルバムが紹介されていますが、この中で私が買ったアルバムは、竹内まりやの「ヴァラエティ」のわずか一枚だけでした。人から借りたりして聴いたものでも5枚ぐらいでした。知らないミュージシャンがほとんどでした。

同時代なのに、いかに偏って聴いてきたか分かりました。

私の場合、ビートルズ、ストーズ、ツェッペリン、ディープ・パープルといったブリティッシュ・ロック系か、ビル・エヴァンス、ウエス・モンゴメリーといったジャズ、バッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスらのクラシック、その辺りを好んで聴いてきました。

 

でも、こうして、幅広い音楽知識に裏付けられた北中さんの本を読んでみると、聴きたくなってしまいますね。

食べ物でも、「夏目漱石も通った洋食屋」なんていう情報があると、是が非でも行ってみたくなるように、結局、音楽だって、そういう前知識というか情報があると、より納得できるので、脳で聴いていることになるんですよね。

 

ただ音を聴いているだけじゃなくて、ミュージシャンの経歴と生き様を思い浮かべながら、付加価値も聴いているのです。

決断は5分以内で!

 

 

 

私の悩みの大半は、あれか、これか、どちらかの道を選ぶことで迷うことにあります。

結局、どちらも優劣付けがたく、あれもこれも両方やってしまい、大変な労力と時間を要することがしばしばなのです。

もしくは、「石橋を叩いても渡らない」慎重な性格なため、そのまま、何もしないことも多いかもしれません。

とにかく、優柔不断でグズグズ悩んでしまいます。

そんな時、英語仲間のSさんが、ビジネス誌「プレジデント」今月号で、素晴らしいことを発言されていました。

同誌によると、Sさんは、学生時代から、毎年「25ヵ年計画」を立てて、1分1秒の狂いもなく、有言実行で計画を進めておられるのです。こうして、アメリカの大学でMBAを修得され、日本の国立大学で博士号まで取得され、今回、通訳案内士の資格まで獲得されました。将来、医学関係で同時通訳することが夢なのだそうです。

現在、ご自分で製薬会社を起業され、その会社の社長さんで、時間に追われる仕事に従事されていますが、パソコンを2台使って、同時進行で、仕事を進められているスーパーマンです。

そのSさんは、「決断には時間を掛けない」というのです。どんな課題でも5分以内で決断されるそうです。

「5分以内の決断で80点なら、それ以上の時間を掛けて100点取るより正しい決断だと思う」と、自信満々に語っておられます。

うーむ、すごい参考になりました。

 

私の場合、ランチを何にしようかという低レベルなことが多い(笑)のですが、是非とも、5分以内に決着付けることに致します。

人生、捨てたもんじゃない

 

 

 

2003年から06年にかけて、北海道の帯広に一人で住んでいました。

 

一番辛かったのは、全く生まれて初めての土地で、「地縁」「血縁」「看板」「カバン」がなく、初対面の人に慣れない営業をして回らなければならなかったことです。

 

 

 

そして、厳冬の時はマイナス20度以上にもなる寒さには堪えました。

 

「何でこんな所にいるんだろう」と、ここはどこ?わたしは誰?という状態でした。

 

そんな時、自分の運命というものを必死で考えました。

 

地元のカルチャーセンターで「風水」なんかも勉強しました。

 

 

 

でも、今、こうして思うのは、北海道に行って本当によかったということです。北海道はもともと明治以降に開拓され、余所者を受け付ける所ですし、素晴らしい人にたくさん出会うことができました。

 

結局、運命とは何か分からなかったのですが、何かがあるような気がしています。

 

人生には流れがあって、良い時も悪い時もある。ジタバタして足掻いても、一生懸命努力しても実を結ぶことがなく、どうしようもない時があるーといったことを悟りました。

 

 

 

そして、今。また、流れが変わって、永年の努力が実を結んだり、色んな新しい人に巡りあったりしています。

 

「人生、捨てたもんじゃない」

 

と生意気ながら思っています。

昨日、敬愛するSさんからメールが来ました。

「朋之介さんはご自分が思っているよりも運を掴み取る力を持っているのだから、これからも前向きに頑張ってくださいね。今年から朋之介さんにとって幸せなことを多く掴み取れるようですよ。自分をごまかさず、人をないがしろにせず運を掴んで下さいね」
と書かれていました。

肝に銘じます。

今、どんなに苦しい暗い状況に置かれている人でも、いつか必ず、報われるということを信じてください。たとえそれが、5年かかろうと、10年かかろうと…。

語彙力アップのために

 

英語仲間のIさんから面白いサイトを紹介されました。

語彙力を伸ばすためのサイトです。どうやら国連が主催するサイトらしく、1問正解するごとに20粒のお米を飢餓に苦しむ人に寄付できる仕組みになっています。

皆さんも挑戦してみてください。はまりますよ。

アート最新情報 

昨晩は、小さな小さな美術出版社の社長と遅くまで飲んでしまい、またまた、いつ、どうやって帰宅したのか分からないほど、泥酔してしまいました。

彼とはもう二十年近い友人で、私の試験合格祝いをしてくれたのです。色んな面白い話が聞けました。

例えば、クオークとかインデザインとかモリサワとか聞いて、何のことか分かりますか?私には初めて聞く言葉で、さっぱり分かりませんでした。

いずれも印刷ソフトに関連したものです。業界の人だったら、まず知らない人はいないでしょう。でも、マスコミに勤めている人でも、編集だけしか携わらない人でしたら、知らない人がいるかもしれません。

要するに、原稿を印刷会社に出す前のデザインやレイアウトまで完成した形を作るためのソフトなのです。今は、昔のように職工が活字を拾って本を作るわけではありません。パソコンで簡単に活字だけでなく、写真やイラストを挿入することができるのです。パソコンもDTP(デスク・トップ・パブリッシング)がしっかりできるプロが使うやつは、十年前は200万円ぐらいしたそうなのですが、今では、それ以上の性能で20万円台で手に入るそうです。

以前は、印刷ソフトとして、「クオークエクスプレス」の独壇場でしたが、印刷業界最大手の大日本印刷が「インデザイン」を採用したところ、一気に、印刷業界ではインデザインが席捲したそうです。モリサワは、活字のフォント(書体)を提供する会社で、以前、写植全盛時代は、写研のフォントが圧倒的なシェアを占めていましたが、今はモリサワが完勝しているそうです。(どうやら、モリサワを作った森澤さんは、写研に勤めていましたが、上層部との意見の相違で独立して会社を作ったようです。)

イラストを挿入するソフトは「イラストレーター」、写真を挿入するソフトは「フォトショップ」が圧倒的なシェアを誇っていますが、実は、この2つのソフトと大本のページレイアウトとデザインができるソフト「インデザイン」はいずれも米国のアドビー社adobeのものだということです。何かあると思いませんか?

私なんか、何にも知らなかったですね。このDTPをマスターすれば、個人でも誰でも簡単に本や雑誌が作れてしまうのです。皆さんも挑戦してみたら如何ですか?

件の美術出版社の社長には、現代のアジアの美術マーケットの話を聞きました。4月に有楽町で「アートフェア東京」が開催されます。今年で3回目で、昨年は売り上げが10億円と2005年と比べ、5倍と飛躍的に伸びました。しかし、他のアジア諸国と比べると、情けないほど規模が小さい。北京では、年に2回もアートフェア(美術品を個人や団体が売買する)が開かれ、売り上げは60億円。韓国では年一回、ソウルで国際アートフェアが開かれ、東京の1・8倍の18億円ぐらい売り上げがあるそうです。

世界第二位の経済大国の名が笑われますね。日本人はいまだに、ゴッホやピカソの絵には何百億円も出すというのに自国のアーティストには本当に冷たい。パトロンが芸術家も育てるということもない。

経済的に急成長を遂げている中国では、金持ちになった人たちが、自国の画家の絵を買い支え、欧米のオークションでも、2億円、3億円で取引されているというのです。

張睦剛(ジャン・シャオ・ガン)、岳敏君(ユ・ミン・ジュン)、方力鈞(ファン・リー・ジュン)、王廣義(ワン・グアン・ギイ)の四人が、今「中国の四天王」と呼ばれ、かなり高額で作品が売買されているそうです。

皆さん、一人でもご存知でしたか?