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大島テラスです。
もうツィッターやめよかなあ、と思ってます。
私の通勤電車は、最近とみに頻発に遅れることが多く、その理由が、人身事故なのか、パンタグラフの故障なのか、急病人なのか、駅で緊急停止ボタンが押されたのか、ツィッターで路線検索すれば、何らかの情報が即座に入るので、便利に使っていたのです。
でも、他のページの中には不愉快な側面もありますね。特に、ネット業界特有の隠語を使った脅し、貶し、侮蔑、蔑視、威丈高、讒謗、誹謗中傷、見下しには不愉快を越えて、怒りすら覚えてきました。
「そっかあ!こんなもん、見なきゃいいんだ」。こんな簡単な、単純な動作すら忘れていました。
◇宣撫活動を率先した大手マスコミ
ここ数年、ネット上に現れる論調の中に、「朝日新聞は、サヨクで反体制的で怪しからん」というものが多数占めているようです。
そう言う方は、山本武利著「朝日新聞の中国侵略」を読んでいないのでしょうね。2011年に文藝春秋から刊行されました。
朝日新聞は、競合他紙に先駆けて、戦争中に、上海で邦字紙「大陸新報」を創刊。休まず発行し続けて、挙国一致の戦意高揚の宣撫活動を行ってきました。同書は、山本氏がその実態を余すところなく暴いた労作です。
これで、朝日新聞は決してサヨクでもリベラルでも何でもなく、まして反体制派でも何でもないことが分かります。大衆迎合、いや部数拡張のために尖兵となって、体制と武器商社と手を結ぶ単なる営利企業に過ぎないことが分かります。何しろ航空部門(後の全日空)を創設するほど大儲けしたわけですから。
山本武利氏の著作を公にした文藝春秋も、同じような、これまでひた隠しに隠してきた「脛の傷」と言いますか、「武勇伝」があります。
これまた、戦時中に海軍からの委託で発行された「戦線文庫」という雑誌がありました。版元の興亜日本社は、実質的に文藝春秋の子会社です。
この雑誌は、今で言う「週刊プレイボーイ」とまで言っては、言い過ぎかもしれませんが、当時のアイドルだった原節子、高峰秀子、田中絹代、山田五十鈴ら大スターのグラビア写真が満載の娯楽誌です。前線の兵隊さんらのために無料で配布されたそうです。
まあ、慰問誌みたいなものでしょう。
春陽堂、改造社、実業之日本社、新潮社などを押しのけて、昭和初期には日本一の版元に躍り出た大日本雄弁会講談社も黙っていません。
戦後、講談社に改称されるこの大出版社は、帝国陸軍からの委託を受けて、「陣中倶楽部」を発行します。海軍と同じような慰問誌です。
この二誌は、他誌が言論弾圧や紙の配給の停止に脅えながら発行しているのを尻目に、戦時中は一度も休刊されず、発行し続けられました。
武勇伝が逆巻く現在では、隠すも隠さないも、この「戦線文庫」も「陣中倶楽部」も復刻版が発売されています。
以上、押田信子著「兵士のアイドル」(旬報社)などを参照しました。